概要
InterSystems は、ODBC 接続を介した InterSystems データベースへのアクセスを可能にする ODBC ドライバを提供します。ODBC を使用するには、InterSystems ODBC クライアント・ドライバをインストールおよび構成し、InterSystems データベースを参照するように 1 つ以上の DSN を定義します。他の DSN を使用する場合と同様の方法で、InterSystems DSN をアプリケーションで使用できるようになります。
インストール
InterSystems データベースを ODBC データ・ソースとして使用するには、最初に InterSystems ODBC クライアント・ドライバがインストールされていることを確認する必要があります。以下のオプションを使用できます。
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InterSystems の標準インストールでは、既定で ODBC ドライバ・コンポーネントがインストールされます ("インストール・ガイド" を参照してください)。
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カスタム・インストールを実行すれば、SQL クライアント専用のオプションを選択して、ODBC クライアント・ドライバのみをインストールすることができます。
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必要に応じて、InterSystems スタンドアロン ODBC インストーラ (後述) を使用することができます。
使用している ODBC 認識アプリケーションに、InterSystems データベースへの接続に必要な情報を提供するには、DSN (データ・ソース名) も定義する必要があります。各 InterSystems データベースは複数の DSN で表現でき、それぞれが複数の接続をサポートします。これらのタスクを実行するための OS 固有の手順については、“ODBC データ・ソースとしての InterSystems データベースの使用法 (Windows)” または “ODBC データ・ソースとしての InterSystems データベースの使用法 (UNIX®)” を参照してください。
ODBC ドライバ・サポート
InterSystems ODBC ドライバは、ODBC 3.5 に準拠しています。
InterSystems ODBC は、以下の ODBC ドライバ・マネージャをサポートしています。
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Windows の場合 : オペレーティング・システム付属の Microsoft Windows ドライバ・マネージャ
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UNIX® の場合 : iODBC ドライバ・マネージャ (Unicode の ODBC API と 8 ビットの ODBC API で使用) および unixODBC ドライバ・マネージャ (8 ビットの ODBC API で使用)
他のドライバ・マネージャに関する質問については、インターシステムズのサポート窓口 (WRC)Opens in a new tab までお問い合わせください。
サポートされているデータベースなどの詳細は、このリリース用のオンライン・ドキュメント "インターシステムズでサポートされるプラットフォームOpens in a new tab" を参照してください。
ODBC の概要
ODBC システムは、以下のコンポーネントで構成されています。
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クライアント・アプリケーション — Microsoft の ODBC API に従って呼び出しを実行するアプリケーション。ODBC 呼び出しによってクライアントからデータ・ソースへの接続が確立します (“ODBC 接続の詳細” のセクションを参照)。
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ODBC ドライバ・マネージャ — ODBC API を使用してアプリケーションからの呼び出しを受け取り、これを登録済みの ODBC クライアント・ドライバに渡します。また、ドライバ・マネージャは、クライアント・アプリケーションがクライアント・ドライバと、さらにはデータベース・サーバと通信するために、必要なタスクを実行します。
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ODBC クライアント・ドライバ — データベース固有のアプリケーションで、ODBC ドライバ・マネージャを通してクライアント・アプリケーションからの呼び出しを受け取り、データベース・サーバとの通信を提供します。また、アプリケーションから要求された ODBC に関連するすべてのデータ変換を実行します。
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データベース・サーバ — クライアント・アプリケーションからの呼び出しを最終的に受け取る、実際のデータベース。これは、呼び出し元であるクライアント・ドライバと同じマシンまたは異なるマシンのいずれに置いてもかまいません。
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初期化ファイル — ドライバ・マネージャの一連の構成情報。オペレーティング・システムによっては、クライアント・ドライバ情報を含むものもあります。UNIX® では odbc.ini という実際のファイルであり、Windows ではレジストリ・エントリです。
特定のベンダのデータベースでは、ベンダからそのプラットフォーム専用のバージョンの ODBC クライアント・ドライバが提供されている場合があります。例えば、Oracle からは、Oracle データベースを Windows で使用するための専用の ODBC ドライバが提供されています。場合によっては、このようなドライバを使用するのが最適です。ベンダのドライバは、データベースの機能を最大限に活用してパフォーマンスの最適化または信頼性の向上を実現しているためです。
ODBC 接続の詳細
ODBC を介してデータベースに接続するアプリケーションは、通常、以下の接続情報を提供する必要があります。
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使用する ODBC クライアント・ドライバに関する情報。
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データベースの検索およびアクセスに関する情報。例えば、データベースが存在するサーバや、データベース接続に使用されるポートなどの情報が含まれます。必要な情報は、該当するデータベース・テクノロジに応じて異なります。
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データベースがパスワードによって保護されている場合は、データベースにアクセスするためのログイン資格情報。
ほとんどの場合、この情報は DSN に格納され、これはクライアント・アプリケーションで使用するための論理名を持ちます。DSN には、ログイン資格情報が含まれている場合も、含まれていない場合もあります。またログイン資格情報は、データベース初期化ファイルに格納することも、一切格納しないこともできます。
DSN は ODBC ドライバ・マネージャに登録する必要があります。
接続は、以下のように確立されます。
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クライアント・アプリケーションには、ODBC 呼び出しが含まれ、特定の DSN へ接続しようと試みます。クライアント・アプリケーションにリンクされている ODBC ドライバ・マネージャが、その呼び出しを受け取ります。
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ODBC ドライバ・マネージャは、初期化ファイルを読み取って ODBC クライアント・ドライバの位置を取得し、クライアント・ドライバをメモリにロードします。
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ODBC クライアント・ドライバがメモリにロードされると、ODBC 初期化ファイルを使用して DSN への接続情報やその他の情報の位置を確認します。この情報を使用して、クライアント・ドライバは指定されたデータベースに接続します。
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接続を確立した後、クライアント・ドライバはデータベース・サーバとの通信を管理します。