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エンタープライズ・メッセージ・バンクの構成

エンタープライズ・メッセージ・バンクはオプションのリモート・アーカイブ機能であり、複数の Ensemble クライアント・プロダクションからメッセージ、イベント・ログの項目、および検索テーブルのエントリを収集することができます。

この章では、その構成方法について説明します。以下のトピックについて説明します。

次の章の "表示および監視するエンタープライズ・システムの特定" では、メッセージ・バンクからメッセージを再送できるようにエンタープライズ・システムを構成する方法について説明します。

特殊な Ensemble プロダクションであるエンタープライズ・メッセージ・バンクの定義方法は、"Ensemble プロダクションの開発" の “エンタープライズ・メッセージ・バンクの定義” を参照してください。

その使用方法は、"Ensemble の監視" の “エンタープライズ・メッセージ・バンクと使用法” を参照してください。

メッセージ送信のためのクライアント・プロダクションの構成

指定した各クライアント・プロダクションを構成して、メッセージをメッセージ・バンクに送信する必要があります。各クライアント・プロダクションに対して、以下の構成手順を実行します。

  1. 特殊なメッセージ・バンク・オペレーション (Ens.Enterprise.MsgBankOperationOpens in a new tab) をプロダクションに追加して、必要に応じて構成します。

    Note:

    このビジネス・ホストでは、[オペレーション名] をメッセージ・バンク・オペレーションのクラス名にする必要があります。空白のままにしてデフォルトのクラス名を使用するか、「Ens.Enterprise.MsgBankOperation」と入力します。

    詳細は、構成に関する以下の項を参照してください。

  2. まだの場合は、前の節の説明に従って、メッセージ・バンクへのリンクを構成します。

    または、Ensemble, 表示, エンタープライズ・メッセージ・バンク ページに移動します。[エンタープライズ・メッセージ・バンク] ページを最初に開くとき、リンクを定義する情報の入力を求められます。この情報は前述したものと同じです。

これで、メッセージ・バンクにメッセージを送信するようにプロダクションが構成され、メッセージ・バンクの Web ページへのリンクが管理ポータルにできます。

メッセージ・バンク・ビジネス・オペレーションの構成

メッセージ・バンク専用の以下の設定を構成します。

[アーカイブ有効]

真に設定します。これにより、クライアント・プロダクション内のすべてのビジネス・ホストからのメッセージ・キューイングが開始されます。このキューイングは、オペレーションを無効にした場合や、オペレーションがメッセージ・バンクに接続できない間でも、継続されることに注意してください。オペレーションは、メッセージ・バンク・サーバが有効な場合に、キューに入れられたあらゆるメッセージをサーバに転送します。

偽に設定した場合、オペレーションはメッセージ・バンクに対していかなるメッセージのキューイングも行いません。

[IPアドレス]

メッセージ・バンク・プロダクションの IP アドレス。これにはウェブ・サーバ・ポート番号が含まれないことに注意してください。

ポート

メッセージ・バンク・プロダクション入力サービスで使用される TCP ポート番号 (デフォルトは 9192 です)。

必要に応じて、以下の追加の設定を構成します。

[アイテムをアーカイブ]

メッセージ・バンクにどのメッセージが送信されるようにするかを制御します。デフォルト動作では、以下の値で示されるスケジューラ・メッセージを除くすべてのメッセージがアーカイブされます。

*[*],-Ens.ScheduleService[*],-Ens.ScheduleHandler[*]

次の項を参照してください。

[イベントログ間隔]

メッセージ・バンク・サーバへの転送の必要がある可能性のある、イベント・ログの適合イベントをチェックする頻度。0 の場合、メッセージの転送時にのみチェックが行われます。

[強制キープアライブ]

真に設定した場合、送信の必要がある適合イベントがないと、定期的に空のイベント送信が行われます。

他の設定に関する情報は、以下を参照してください。

アーカイブ項目の設定の詳細

この [アイテムをアーカイブ] 設定では、プロダクションがどのメッセージをメッセージ・バンクに送信するかを制御します。これは、メッセージがメッセージ・バンク・サーバにアーカイブされる項目の構成名のカンマ区切りリストです。

各項目のログ・イベントをアーカイブするには、以下のコロン区切り構文を使用します。

item[evtype1:evtype2:Trace_cat]

イベント・タイプのかっこ内で、選択リストに以下の文字を使用できます。

パターン文字 位置 結果として得られるアクション
*   すべてのイベント・タイプを含む
- 項目の先頭 そのタイプをアーカイブ対象から完全に除外
! 項目の末尾 メッセージ・ボディをアーカイブ対象から除外
$ 項目の末尾 検索テーブル・エントリをアーカイブ対象から除外
- 項目の末尾 メッセージ・ヘッダをアーカイブ対象から除外
_ トレース・タイプのイベントに対して 特定のカテゴリのトレース・イベントを選択するためにオプションで使用。トレース・イベント・タイプでサフィックスが付かない場合は、すべてのカテゴリのトレース・イベントがアーカイブ対象になります。

以下に例を示します。

  • *[*] — すべてをアーカイブします。

  • *$[*],Ens.Alert![-*] — SearchTable エントリを除くすべてのイベント、ヘッダ、およびボディをアーカイブします。ただし、Ens.Alert 項目からのボディやイベントはアーカイブしません。

Note:

Ensemble は、ログに記録したトレース・イベントのみをアーカイブします。これらの設定は、ログに記録されたイベントからアーカイブ対象を限定する場合にのみ使用できます。ログ記録されるように構成しなかったイベントのアーカイブには使用できません。

サーバ上のメッセージ・バンク・サービスの構成

メッセージ・バンク・サーバの Ens.Enterprise.MsgBank.TCPServiceOpens in a new tab コンポーネントは、メッセージ・バンク・クライアント・プロダクションからの受信メッセージの処理を支援します。エンタープライズ・システムを構成している場合は、TCP サービスは定義された情報を使用して、受信メッセージをエンタープライズ・システムと関連付けます。エンタープライズ・システムの構成の詳細は、“表示および監視するエンタープライズ・システムの特定” を参照してください。エンタープライズ・システムを特定しない場合、監視サービスはメッセージの要素に基づいて受信メッセージを特定します。

以下の 2 つの場合では、メッセージの送信元のエンタープライズ・システムを特定するための情報が矛盾することがあります。

  1. エンタープライズ・システムが複数の IP アドレスを持つときに、システムが再起動すると、異なる IP アドレスからメッセージが送信される可能性があります。これらのメッセージが以前のメッセージと同じエンタープライズ・システムから送信されたものであることを認識するようにメッセージ・バンクに指示するには、Ens.Enterprise.MsgBank.TCPServiceOpens in a new tab[クライアント IP の変更を無視] チェックボックスにチェックを付けます。

  2. 推奨される構成ではありませんが、エンタープライズ・システムを終了して、まったく同じ構成と名前で新しいシステムを再起動して、メッセージ ID をリセットすることができます。メッセージ ID は以前のエンタープライズ・システムから送信されたメッセージの ID とは関連付けられていないため、メッセージ・バンクはこれを新しいエンタープライズ・システムとして扱います。この場合は、Ens.Enterprise.MsgBank.TCPServiceOpens in a new tab[クライアント IP の変更を無視] チェックボックスのチェックを外してください。

[クライアント IP の変更を無視] チェックボックスは、Caché ミラー・セットの一部のエンタープライズ・システムをメッセージ・バンクがどのように扱うかには影響を与えません (“Caché 高可用性ガイド” の “ミラーリングのアーキテクチャおよび計画” を参照してください)。

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