Ensemble 2008.1
Ensemble 2008.1 の新機能
Ensemble 2008.1 では、次の新機能が導入されました。
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MultiValue
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ASTM E 1394-97 サポート
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Caché 2008.1 の機能
Ensemble 2008.1 では、次の機能が拡張されました。
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HL7 セグメント・アーキテクチャの変更
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DTL <subtransform> 要素
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メッセージングの発行と購読
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HL7 シーケンス・マネージャ
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Ensemble アーカイブ・マネージャ
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Ensemble 検索の設定
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Ensemble システム監視
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HL7 バージョン 2 メッセージ・ルーティング
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X12 メッセージ・ルーティング
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WMI による Ensemble の監視
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Ensemble 診断レポート
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Ensemble 管理ポータルのスタイル
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タイム・スタンプ指定子
Ensemble 2008.1 にアップグレードする際の互換性の問題
2008.1 リリースの以下の変更によって、既存のシステムの動作が影響を受ける可能性があります。Ensemble のインスタンスをアップグレードする前に、以下の問題を確認してください。
"Caché リリース・ノートおよびアップグレード・チェックリスト・アーカイブ" も参照してください。
DTL 検証エラー
このリリースを含め、Ensemble 2008.1 以降では DTL 検証が以前より厳しくなっています。その結果、DTL コード・ブロックの <assign> 要素に value='' が割り当てられており、さらに次のアクション値が指定されている場合、そのコードはコンパイルに失敗します。
action='append' action='insert' action='set'
この場合、空ではない値が必須となるためです。以前のバージョンから Ensemble 2008.1 以降へのアップグレードの際、ユーザ・クラスがリコンパイルされるとエラーが発生します。エラー・メッセージは以下のとおりです。
ERROR <Ens>ErrDTLNodeValidation: 'Assign' アクションでは、'値' を空の文字列にすることができません。
DTL の <assign> 要素に value=" を記述している場合は、このテキストを次のように変更する必要があります。
value='""'
このように、NULL 文字列を示す 1 組の二重引用符を追加します。
EnsLib.SOAP.Service からの AllowSessions 設定の削除
Ensemble の 2008.1 リリースでは、EnsLib.SOAP.ServiceOpens in a new tab クラスから AllowSessions 設定が削除されました。この設定は構成できなくなりました。代わりに、SOAPSESSION クラス・パラメータを使用して、サービスでコンパイル時に CSP/SOAP セッションを使用するかどうかを選択する必要があります。このパラメータの既定値は SOAPSESSION = 0 になりました。
EnsLib.SOAP.Service のサブクラスで AllowSessions 設定を使用してセッション動作を制御している場合は、SOAPSESSION クラス・パラメータを使用するようにそのサブクラスを書き直してください。セッションを使用している場合、SOAPSESSION = 1 に変更する必要があります。セッションを使用していない場合は、SOAPSESSION クラス・パラメータを変更する必要はなく、既定の設定をそのまま使用できます。
"Ensemble での Web サービスおよび Web クライアントの作成" の “Ensemble Web サービスの作成” の章にある “SOAP セッションの有効化” を参照してください。