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This is documentation for Caché & Ensemble. See the InterSystems IRIS version of this content.Opens in a new tab

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Ensemble 2010.2

Ensemble 2010.2 の新機能

Ensemble 2010.2 では、次の新機能が導入されました。

  • DICOM のサポート

  • エンタープライズ・モニタ

  • [エンタープライズメッセージ・バンク]

  • SFTP のサポート

  • Ensemble およびミラーリング

  • Caché 2010.2 の機能

Ensemble 2010.2 では、次の機能が拡張されました。

  • ビジュアル・トレース

  • HL7 ホスト・ウィザードおよび X12 ホスト・ウィザードの向上

  • SQL 送信アダプタの入力パラメータに対するラージ・オブジェクト (LOB) のサポート

  • 受信 (POP3) 電子メール・アダプタと送信 (SMTP) 電子メール・アダプタにおける SSL/TLS のサポート

  • 受信アダプタの追加構成設定

Ensemble 2010.2 にアップグレードする際の互換性の問題

2010.2 リリースの以下の変更によって、既存のシステムの動作が影響を受ける可能性があります。Ensemble のインスタンスをアップグレードする前に、以下の問題を確認してください。

"Caché リリース・ノートおよびアップグレード・チェックリスト・アーカイブ" も参照してください。

XML テキストを使用した HL7v2 フレーミングのサポート終了

このリリースの Ensemble では、HL7 データ・ストリームでの連続した HL7 メッセージ本体の間で検出または生成される XML テキストに関係するすべての HL7 フレーミング・オプションのサポートが終了しました。これは、誰も使用していないと InterSystems が考えている文書化されていない機能です。これらのオプションのいずれかを使用している場合は、インターシステムズのサポート窓口Opens in a new tabまでお問い合わせください。

HTTP 送信アダプタでのエラー処理の更新

このリリースの Ensemble では、受信した HTTP ステータスが 200 (OK) 以外の場合、エラー・ステータス・コード (Ens>ErrHTTPStatus) を返すように HTTP 送信アダプタの処理が更新されました。また、アダプタは、503 のステータス (一時的なオーバーロードまたはサーバのメンテナンスのためサービスを使用できない) を受信した場合、再試行フラグを設定するようになりました。この新しいステータス・コードの導入により、エラー処理で [リプライコードアクション] の設定機能にアクセスしやすくなります。"Ensemble プロダクションの構成" のリファレンスの節にある “応答コード・アクション” を参照してください。

この変更により、HL7 HTTP 送信アダプタも、示される ACK コミット・コードを以下の表の HTTP ステータス状態に応じて返すように更新されます。

ACK コミット・コード HTTP ステータス状態
AA 200 — OK コード
AR 503 — 一時的なオーバーロードまたはサーバのメンテナンスのためサービスを使用不可能
AE その他すべての OK でないコード

詳細は、"Ensemble HL7 バージョン 2 開発ガイド" の “HL7 確認応答 (ACK) モード” を参照してください。

リモート HTTP サーバが OK でないステータスを返すときにも HTTP 送信アダプタのメソッドから $$$OK ステータスが返されることを予期するコードがある場合は、エラー処理を変更するか、新しいエラー・コードを認識するように [リプライコードアクション] の設定を構成して、コードを更新する必要があります。

ファイル送信アダプタでのエラー処理の更新

このリリースの Ensemble では、EnsLib.File.OutboundAdapterOpens in a new tabPutStream() メソッドのエラー・ステータス確認およびエラー・トラッピングの向上が図られました。

HTTP 受信アダプタでの戻りステータスの変更

このリリースの Ensemble では、ProcessInput() メソッドがエラー・ステータスを返す場合、HTTP 受信アダプタの戻りステータスが OK ではなくサーバ・エラーに変更されました。

HTTP 受信アダプタを使用する Ensemble サービスをクライアントが起動した場合、Ensemble サービスでエラーが発生すると、HTTP エラー・ステータス・コード (500) が表示されるようになりました (以前は HTTP OK (200) ステータスが表示されていました)。これは、HTTP サービスに障害がある場合の動作にのみ影響するため、通常の操作が中断されることはありません。また、依然として Ensemble は非標準の <error> ブロック本体を返します。サービスがこの戻りステータスに基づいて動作をカスタマイズしている可能性はほとんどありませんが、この変更がエラー・ハンドラで異なるコード・パスをトリガする場合があるため、このコードを確認する必要があります。

サブクラス・メッセージ・バンク・プロダクションへの要件の追加

このリリースの Ensemble では、Ens.Enterprise.MsgBank.ProductionOpens in a new tab クラスが抽象クラスに変更され、これをサブクラス化し、ProductionDefinition XData ブロックをコピーしてメッセージ・バンク・インスタンスを実行する必要があるという要件が追加されました。これにより、複数のメッセージ・バンクを同じインスタンスの別々のネームスペースで実行できるようになります。また、今後のアップグレードによって構成設定の変更が削除されることがなくなります。また、ENSLIB データベースを読み取り専用としてマーキングできるようになります。

以前のリリースのメッセージ・バンクを使用している場合、アップグレードする前にメッセージ・バンク・プロダクション・クラス (Ens.Enterprise.MsgBank.ProductionOpens in a new tab) をサブクラスにコピーする必要があります。そうしないと、これまでの構成の変更がアップグレードにより上書きされ、一般的なメッセージ・バンク・プロダクションを再起動できなくなるか、これまでの構成設定を再適用できなくなります。

ビジネス・プロセスを無効にする動作の更新

このリリースの Ensemble では、ビジネス・プロセスを無効にする動作が調整されました。この動作は、ビジネス・プロセスのプライベート [プール・サイズ] の構成設定によって異なります。

  • ビジネス・プロセスの [プール・サイズ] > 0:

    このビジネス・プロセスは、プライベート・プールからのジョブのみを使用します。ビジネス・プロセスの構成ページにある [有効] チェック・ボックスのチェックを外して、このプロセスのみを無効にできます。

  • ビジネス・プロセスの [プール・サイズ] = 0:

    このビジネス・プロセスは、[プール・サイズ] = 0 の他のすべてのビジネス・プロセスのパブリック・アクター・プール・ジョブのキュー ([アクター・プール・サイズ]) を共有しています。このようなビジネス・プロセスの 1 つを無効にすると、Ens.ActorOpens in a new tab キューが無効になり、事実上このアクター・プールを使用するすべてのビジネス・プロセスが無効になります。[プール・サイズ] = 0 のビジネス・プロセスの [有効] チェックボックスのチェックを外すと、以下のメッセージが表示されます。

    WARNING: 'Enabled' is not checked and 'PoolSize' is 0.If you save these 
    settings, the Ens.Actor shared actor queue will become disabled, 
    effectively disabling all other business processes that also use the shared 
    queue.If this is not what you want, you can still disable this business 
    process, but first set 'PoolSize' > 0 so that this business process uses its 
    own dedicated queue.Then you can safely disable it. 
         
    Are you sure you want to disable all business processes? 
    

このリリースにアップグレードし、プロダクションに [プール・サイズ] = 0 のビジネス・プロセスが含まれる場合、このプロセスを無効にすると異なる動作になります。

プール・サイズの詳細は、"Ensemble の構成" の “プール・サイズ” を参照してください。

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