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Ensemble 2016.2

Ensemble 2016.2 の新機能

Ensemble 2016.2 では、マイナーな機能が導入されると共に、効率の向上が図られました。これには以下が含まれます。

  • レポート作成と分析のためのファイルへのイベント・ログへのエクスポート。テキスト・ファイル、区切り付きファイル、HTML ファイル、または XML ファイルにエクスポートできます。

  • ASTM TCP ビジネス・サービスおよびオペレーションを構成して、応答を提供しないサーバと連携させることが可能。

  • HL7 スキーマのロードの向上による、一時的に定義されていないスキーマの回避。

  • 多数のログ・エントリを持つビジュアル・トレースの表示の向上。ログ・エントリが 2,000 件を超える場合は、最初の 1,000 件と最後の 1,000 件が表示されます。

  • 複雑な XML 仮想ドキュメント・スキーマをロードする際の効率が向上。

  • [不明なソース・セグメントを無視] を選択して XML VDoc データ変換を構成することにより、欠けている要素にアクセスするすべてのアクションを無視することが可能。前のバージョンでは、これらのアクションによってエラーが発生していました。この新しい動作を要求するには、データ変換をリコンパイルする必要があります。

  • ソース・コントロールとの統合の向上により、読み取り専用の定義を特定。

  • 送信電子メール・アダプタを使用して、Ensemble ポータル設定で Bcc: 受信者のみを指定してメッセージを送信することが可能。送信電子メール・アダプタがメッセージを送信するには、少なくとも 1 つの To: または Cc: アドレスを指定する必要がありますが、これはアダプタまたは電子メール・メッセージで設定できます。

  • ENSDEMO の新しい RecordMapBatch サンプル。これは、一度の手順で 1 つのファイルから複数のレコードをロードすることで効率を向上させる方法を示しています。

  • 管理ポータルの [プロダクション構成] ページのパフォーマンスが向上。

Ensemble 2016.2 にアップグレードする際の互換性の問題

このリリースの以下の変更によって、既存のシステムの動作が影響を受ける可能性があります。Ensemble のインスタンスをアップグレードする前に、以下の問題を確認してください。

プロダクション・ステータスのツールチップが古い可能性

[プロダクション構成] ページはプロダクションのステータスをチェックして、コンポーネントに更新が必要かどうかをテストします。これらのチェックを行う際は、プロダクションの実行時データが一時的にロックされます。このリリースでは、ロックを最小化することで効率を高めています。この変更の結果、プロダクションに更新が必要なことを示すツールヒント・テキストは古くなっており、現在の状態を反映していない可能性があります。[更新] ボタンを選択すると、データが更新され、更新情報に最新のデータが使用されます。

指定されたネームスペースの情報を返す IsEnsembleNamespace メソッド

このリリースでは、##class(%Library.EnsembleMgr).IsEnsembleNamespace() メソッドはパラメータを取得し、指定されたネームスペースが Ensemble で使用可能かどうかを返します。前のリリースでは、このメソッドでは常に、現在のネームスペースのステータスが返されました。パラメータを指定するコードがある場合、前のリリースでは、パラメータを無視して、現在のネームスペースのステータスが返されました。このリリースでは、これは指定されたネームスペースのステータスが返されます。パラメータが指定されていない場合、この動作は変化せず、メソッドは現在のネームスペースのステータスを返します。

Note:

ユーザが指定されたネームスペースにアクセスできない場合、このメソッドは常に 0 を返します。

効率の向上による VDoc XSD スキーマ構造の変更

このリリースでは、不要なデータを排除することで、XSD のソート効率が向上しています。また、ジャーナル化が必要なデータの量が大幅に削減されています。これらの内部構造には、インターシステムズの内部コードによってのみアクセスする必要があります。これらの構造に直接アクセスするコードを記述している場合は、パブリック API を使用するようにコードを変更する必要があります。

Note:

大きなサイズのスキーマを再インポートする場合、不要なスキーマ・データが削除されているため、大きなジャーナル・レコードが生成されることが可能です。

Ensemble エディタはソース・コントロール読み取り専用プロパティを認識

DTL エディタや BPL エディタなどの Ensemble エディタはソース・コントロール・システムをサポートしていたものの、ソース・コントロール・システムでチェックアウトされていないファイルを編集しないようにする機能はありませんでした。Ensemble ではファイルを編集できますが、変更をチェックインすることはできません。このリリースでは、ソース・コントロールが定義に対して有効化されている場合、チェックアウトされたファイルのみ Ensemble で編集可能となり、ソース・コントロール・システムが書き込みアクセスを提供します。

ドキュメントを編集可能にするには、チェックアウトしてからページを更新してください。チェックアウトされていない定義を編集したい場合は、別名として保存することで名前を変更してください。レコード・マッパーと複雑なレコード・マッパーでは、RecordMap 名または Complex RecordMap 名を変更してから保存することで、これを行うことができます。

Ensemble エディタは以下のとおりです。

  • BPL エディタ

  • DTL エディタ

  • データ検索テーブル

  • ルール・エディタ

  • レコード・マッパー

  • 複雑なレコード・マッパー

Ensemble X12 ビジネス・サービスは許可されたトランザクション・セット・コードに 999 実装確認応答を制限

このリリースでは、X12 ビジネス・サービスは、999 実装確認応答を、それを有効な応答として定義する HIPAA_5010 (または以降のバージョン) のバッチ・トランザクションに対してのみ生成します。前のリリースでは、999 実装確認応答は他のトランザクション・セットに対して返されました。前のリリースでは、X12 ビジネス・サービスは他の HIPAA_5010 トランザクション・セットに対しても、999 実装確認応答を返しました。

現在、X12 ビジネス・サービスは、その業界識別子コードとして以下のいずれかを持つ X12 バッチ・トランザクションに対してのみ 999 応答を作成します (以下では、関連付けられたトランザクション・セット識別子コードを括弧内に示します)。

  • 005010X187 (269)

  • 005010X279 (270/271)

  • 005030X209 (274)

  • 005040X254 (275)

  • 005010X212 (276/277)

  • 005010X214 (277CA)

  • 005010X217 (278)

  • 005010X218 (820)

  • 005010X220 (834)

  • 005010X221 (835)

  • 005010X222 (837P)

  • 005010X223 (837I)

  • 005010X224 (837D)

他のトランザクション・セットの 999 実装確認応答を予期するコードがある場合は、このコードを変更するか、OnConstructReply() メソッドをオーバーライドして、X12 ビジネス・サービスを以前の動作に戻すことができます。

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