Mac への Caché のインストール
Mac への Caché のインストール
この章では、macOS システムに Caché をインストールする方法を説明します。ここでの内容は、ユーザが Mac のディレクトリ構造、ユーティリティ、およびコマンドに精通していることを前提にしています。この章には、以下が含まれます。
インストール要件
このセクションでは、Caché のインストールに必要なハードウェアとソフトウェアの要件について説明します。
必要なディスク容量
Caché Server Pages (CSP) のサポートを含む標準的な Caché インストールでは、選択するインストールの種類によって約 1 GB (ギガバイト) のディスク容量が必要です。
サポート対象プラットフォームと Web サーバ
Caché の最新バージョンは Intel で動作する macOS オペレーティング・システムでサポートされています。macOS では、Apache および Nginx の各 Web サーバ上で Caché Server Pages (CSP) テクノロジがサポートされます。最新情報については、このリリース用のオンライン・ドキュメント "インターシステムズでサポートされるプラットフォームOpens in a new tab" の “サポート対象テクノロジ” の章を参照してください。
Caché および Ensemble をインストールする際に、Apache のプライベート・バージョンをインストールすると、以下のことが可能になります。
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管理ポータルをすぐに使用できます。
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開発環境用にすぐに使用可能なテスト機能が用意されています。
プライベート Apache Web サーバでは、この他の用途はサポートされていません。
HTTP ベースのアプリケーション (CSP、Zen、HTTP または HTTPS 経由の SOAP など) を配置する際には、管理ポータル以外のアプリケーションにプライベート Web サーバを使用しないでください。代わりに、サポートされる Web サーバのいずれかをインストールおよび配置してください (詳細は、このリリース用のオンライン・ドキュメント "インターシステムズでサポートされるプラットフォームOpens in a new tab" の “サポート対象テクノロジ” の章にある “サポート対象 Web サーバ” を参照)。
CSP を使用する場合は、最初に Web サーバをインストールしておく必要があります。これにより、Caché インストールが Web サーバを構成するようになります。各オペレーティング・システムのサポートは、オペレーティング・システム・ベンダに依存し、変更になる場合もあります。詳細は、"Caché Server Pages の使用法" の “CSP 構成” の章にある "Web サーバ構成" のセクションを参照してください。
オペレーティング・システムごとにサポートされているプラットフォーム、バージョン、および機能に関する最新の情報は、このリリース用のオンライン・ドキュメント "インターシステムズでサポートされるプラットフォームOpens in a new tab" の “サポート対象テクノロジ” の章を参照してください。
Caché の UNIX® インストール
macOS に Caché をインストールする方法は、UNIX® プラットフォームにインストールする方法とほぼ同じです。
Caché をインストールするには、以下の操作を実行します。
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インターシステムズからインストール・キットを入手して、デスクトップ上にインストールします。
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ユーザ ID root としてログインします。root 以外のアカウントでログインしているときでも、su (スーパーユーザ) コマンドで root に変更できます。
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"多数の同時プロセスの調整" を参照して、必要に応じて調整を行います。
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このドキュメントの “UNIX および Linux への Caché のインストール” の章にある "インストール・スクリプトの実行" のセクション、およびそれに続くセクションの指示に従って操作します。
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macOS への Caché のインストール後のタスクなどに関する詳細は、このドキュメントの “UNIX および Linux への Caché のインストール” の章にある "UNIX® または Linux への Caché のインストール" を参照してください。
多数の同時プロセスの調整
多数のプロセスまたは Telnet ログインを必要とするシステムを実行する場合は、以下の調整を行う必要があります。
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リモート接続 — pty (擬似ターミナル) 接続の数はシステム全体で 128 までに制限されています。アプリケーションがユーザ・アクセスを Telnet などの pty 使用接続に依存している場合は、この点に注意してください。
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プロセス数 — 多数のプロセスの実行が必要な場合は、pty 制限に該当しなくても、プロセス数自体に制限があります。
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システム全体でのプロセス制限 — kern.maxproc および kern.maxprocperuid パラメータの既定値はそれぞれ 532 と 100 に設定されています。これらのパラメータは、次のコマンドを使用して変更できます。
administrator$ sudo sysctl -w kern.maxproc=2500 kern.maxproc: 2065 -> 2500 administrator$ sudo sysctl -w kern.maxprocperuid=2500 kern.maxprocperuid: 2000 -> 2500 administrator$ sysctl -a | grep maxproc kern.maxproc = 2500 kern.maxprocperuid = 2500
ただし、2500 が変更不能な絶対上限であることに注意してください。
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