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This is documentation for Caché & Ensemble. See the InterSystems IRIS version of this content.Opens in a new tab

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一般的なアップグレード情報

インターシステムズの最終的な目標は、サポートするアプリケーションにまったく、またはほとんど影響することなくインストールできるリリースです。バージョン 2013.1 以降からアップグレードする場合、このリリースで提供されるアップグレード・パスはさらに容易になっています。2013.1 以前のリリースからアップグレードしている場合、依然としてそれまでの推奨事項に従う必要があります。詳細は、"Caché リリース・ノートおよびアップグレード・チェックリスト・アーカイブ" の “2014.1 以前のアップグレード情報” を参照してください。

重要な考慮事項

互換性

各リリースは、既存のアプリケーションに対する変更の必要がない、新しく向上された機能への円滑なアップグレードを目標にしています。ただし、エラーの修正、大幅な機能強化、または適用される標準の変更により、この目標を達成できないこともあります。この場合、インターシステムズは、アプリケーションへの変更が必要であると特定されたすべての事例を公開し、顧客が新しいリリースへの移行に必要な作業量を評価できるようにします。

このドキュメントでは、最近のリリースごとに章を設けて、そのリリースについて、以前のリリースからのアップグレードでアプリケーションに影響する可能性のある変更内容を詳細に説明しています。それよりも古いリリースの情報は、"Caché リリース・ノートおよびアップグレード・チェックリスト・アーカイブ" を参照してください。リストされている項目には、システムの動作に対する変更、クラスおよびルーチンのコンパイラに対する強化、システム・クラスに対する変更の詳細 (削除されたパラメータ、プロパティおよびメソッドについて)、メソッドの呼び出しシグニチャに対する変更、メソッドの返り値の相違点などがあります。

リリース固有の変更内容を確認した後に、それらの変更内容がアプリケーションに影響しないと判断できることもあります。そのような場合でも、アプリケーションがどれほど強固に設計され、どれほど適切に実装されているかに関係なく、判断を裏打ちして、アプリケーションがアップグレードによる影響を受けないことを実証する品質保証テストの結果に代えられるものはありません。

Important:

インターシステムズでは、各アプリケーションを顧客に向けて配置して実データの処理を開始する前に、アップグレードした環境で徹底的なテストを実行することを推奨しています。

テクノロジのプレビュー

最近のリリースでは、インターシステムズは利用可能なソフトウェアに “試験的” または “プレビュー” というラベルを付けています。このような製品の目的は、顧客が、ある期間、ソフトウェアにアクセスできるようにすることによって、より密接に開発プロセスに参加できるようにすることです。ここでのフィードバックは、将来の発展の過程に反映されます。

“試験的” のステータスを維持しているソフトウェアは、あるリリースの過程で変更される予定があり、その状態を維持する期間によっては、次回のリリースに及ぶこともあります。このような変更は、最新のソフトウェア・バージョンが以前のソフトウェア・バージョンとの互換性を維持しなくなるほど大幅な変更になることがあります。そのため、これに該当するソフトウェアをアプリケーションで利用する場合は、事前にインターシステムズにお問い合わせください。インターシステムズでは、実装の詳細と、それがリリースの標準に含まれるようになるまでの今後の見通しについてお知らせします。

フィールド・テスト

各リリースの開発の終盤になると、インターシステムズは、より完全な最終製品のコピーを連続的に顧客に提供します。このお知らせは、Web サイトと公開ブログで発表します。これには、2 つの目的があります。

  • そのリリースの変更点と強化内容が既存のアプリケーションに与える影響を早期に判断して、判明した問題を報告し、さらに問題が解決されたことを検証する機会を顧客に提供します。

  • また、将来のリリースに組み込まれる可能性のある、提案された重要な機能 (試験的なソフトウェア) を公開します。提案されたアイデアの試用と、顧客のビジネス分野でのこの機能の実用性に関するフィードバックを返す機会を顧客に提供します。

インターシステムズでは、フィールド・テストのインスタンスを入手して、それについて顧客のアプリケーションでテストしてみることを強くお勧めします。

Important:

インターシステムズは、フィールド・テスト・バージョンからのアップグレードをサポートしません。

応答しないシステム

フィールド・テストでは、新しいリリースを実際の運用課題にさらして、そのリリースの信頼性を保証することが目的の 1 つとしてあげられます。そのため、予期されない一連のイベントにより、Caché がまれに応答しなくなることがあります。この場合は、インターシステムズによる分析のために、停止状態にあるシステムの診断情報を収集することが非常に重要になります。Caché のインスタンスが応答しなくなったら、以下を実行してください。

  • 管理者としてログインします。

  • ターミナル・ウィンドウで、CacheHung スクリプトを実行します (このスクリプトは、<install-dir>/bin にあります)。

    サポート対象システムごとに対応するスクリプトは、以下のとおりです。

    • Windows : CacheHung.cmd

    • UNIX®、Linux、AIX など : CacheHung.sh

    • OpenVMS : CACHEHUNG.COM

  • この結果の出力ファイルは、インターシステムズのサポート窓口Opens in a new tabに送信してください。このファイルを電子メールで support@intersystems.com 宛に送信するか、WRC オンラインを使用して新規の問題をオープンしてください。または、サポート窓口に直接電話して、追加の支援を受けてください。

アップグレードの詳細

このセクションでは、この移行に適用される具体的な指示を示します。

クラス

インターシステムズでは、各ネームスペースに含まれる顧客のクラスをすべてリコンパイルすることを推奨しています。これにより、以下の事項を保証します。

  • インターシステムズ社製品のライブラリから派生したサブクラスでは、メソッドの呼び出しによりスーパークラスのコードを実行する場合、製品動作の向上が見られます。

  • すべての埋め込み SQL が、最新バージョンの SQL インフラストラクチャを使用するようになります。

  • 言語バインディングに関連するプロジェクションが、すべて更新されます。

  • 生成されたルーチンとクラスが、すべて更新されます。

クラス・コンパイラのバージョン・ユーティリティ

あるネームスペースに含まれるクラスが、どのクラス・コンパイラのバージョンでコンパイルされたのかを顧客が判断する際の手助けになるように、インターシステムズでは以下に示す 2 つの支援策を提供しています。

  • メソッド – $System.OBJ.CompileInfoClass(<classname>)

    このメソッドは、この <classname> のコンパイルに使用したクラス・コンパイラのバージョンと、クラスがコンパイルされた日時を返します。

  • クエリ – $System.OBJ.CompileInfo(<sortby>)

    このクエリは、現在のネームスペースについてのレポートを生成します。このレポートには、すべてのクラス、各クラスのコンパイルに使用したコンパイラのバージョン、および各クラスがコンパイルされた日時が含まれます。最初の引数 <sortby> は、以下の値にできます。

    • 0 – クラスがコンパイルされた時間

    • 1 – クラス名

    • 2 – クラスがコンパイルされた Caché のバージョン

ルーチン

ObjectScript のルーチン、および MultiValue と Caché Basic のプログラムは、アップグレード後のリコンパイルは必要ありません。ただし、以下の場合を除きます。

  • 埋め込み SQL を含むルーチンはリコンパイルする必要があります。

  • クエリを含む MultiValue のパラグラフはリコンパイルする必要があります。

クエリ・キャッシュ

キャッシュされたクエリはアップグレード時に必ず削除されます。 これらは必要に応じてリコンパイルされキャッシュされます。

Web サービスと SOAP

Web サービス定義 (WSDL) ファイルを再インポートする必要はありません。

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