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This is documentation for Caché & Ensemble. See the InterSystems IRIS version of this content.Opens in a new tab

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Caché とは?

高性能オブジェクト・データベース Caché へようこそ。

このドキュメントでは、Caché の主要機能の概要について説明します。

特定のトピックを詳細に学習するには、ホーム・ページのオンライン・ドキュメントで閲覧可能な他のマニュアルを参照してください。また、Caché には、さまざまな開発やシステム管理に関するオンライン・チュートリアルが多数あります。

特有のアーキテクチャ

Caché の高機能の多くは、その独自のアーキテクチャに由来しています。その中心となる Caché データベース・エンジンは、複雑なデータベース管理システムの構築に必要なサービス一式を提供します。例えば、データ・ストレージ、同時実行管理、トランザクション、プロセス管理などです。Caché エンジンを強力なデータベース・ツールキットとして考えることができます。これにより、Caché は、完全なオブジェクトとリレーショナル・データベースの管理システムを実装します。

このアーキテクチャが持つ多様な利点は、以下のとおりです。

  • オブジェクトとリレーショナル・データベース・システムは、データベース・エンジンと直接会話するため、非常に効率的な処理を実行します。オブジェクト・リレーショナル・ミドルウェアや、SQL とオブジェクト間のブリッジ・テクノロジは不要です。

  • 物理的な実装からデータベースが論理的に分離されているため、アプリケーション・ロジックを変更せずに、アプリケーションの設定を素早く再構成できます。

  • データベース・エンジンのインタフェースは開いているので、必要に応じて機能を直接使用できます。この機能とは、独自にカスタマイズしたデータベース管理システムの構築から、パフォーマンスに重点を置いたアプリケーションの最適化の追加まで広範囲にわたります。

  • 将来を見通したプラットフォーム。Caché アーキテクチャでは、既存のアプリケーションに影響を与えずに、データベース・エンジンの今後の拡張に対応します。例えば、拡張性とパフォーマンスが大幅に向上した Caché バージョン 4.1 を新規の物理データ構造に導入した場合、既存のアプリケーションを変更したり、Caché オブジェクトやリレーショナル・システムを変更したりする必要はありません。また、Caché は、新規のテクノロジをサポートします。ここでも、既存のアプリケーションに影響を与えずに、固有の高性能コンポーネントとして導入できます。

リレーショナル・アクセスが可能な高性能オブジェクト・データベース

Caché は、リレーショナル・モデルの限界を超えるように設計されており、現存する何千ものリレーショナル・データベース・アプリケーションへの最新のアップグレード・パスを提供したり、市場にある SQL ベースのリポート・ツールをサポートします。

高性能オブジェクト・データベースであることに加え、Caché は、フル機能リレーショナル・データベースでもあります。Caché データベースのすべてのデータを実際のリレーショナル・テーブルで使用でき、ODBC、JDBC、オブジェクト・メソッド経由の標準 SQL を使用して、問い合わせや修正ができます。Caché の基礎となる強力なデータベース・エンジンにより、Caché は、今日、最速で最も拡張性のあるリレーショナル・データベースです。

また、Caché は、リレーショナル・データベースの限界を超える機能を備える一方で、依然として標準のデータ・リレーショナル・ビューもサポートしています。その機能は、以下のとおりです。

  • オブジェクトとしてデータをモデリングする機能 (各オブジェクトは、自動的に生成、同期化されたネイティブのリレーショナル表現を持ちます)。これは、データベースとオブジェクト指向アプリケーション環境との間で発生する接続面の不整合を取り除き、リレーショナル・モデリングの複雑さを軽減します。

  • より簡単なオブジェクト単位の同時実行モデル

  • ユーザ定義のデータ型

  • データベース・エンジンで、多態を含むメソッドと継承を活用する機能

  • オブジェクト識別とリレーションシップを操作するための SQL へのオブジェクト拡張

  • 単一アプリケーションで、SQL とオブジェクト・ベース・アクセスを組み合わせて、適宜使用する機能

  • アプリケーションの性能を最大にするように、データの格納に使用する物理的レイアウトとクラスタリングを管理

オブジェクトとリレーショナルの両方にアクセスできる大半のデータベースでは、いずれか一方のアクセス方式が他方に優先します。一方、Caché が持つ SQL とオブジェクトの機能では、どちらのアクセス方式でも直接データにアクセスします。それにより、ユーザは、いずれかの方式の性能の利点が得られます。

詳細は、"Caché プログラミング入門ガイド" の始めの数章を参照してください。

多様なツール・セット

Caché では、以下のように多様なツールが用意されています。

  • ObjectScript (Caché のほとんどはこの言語によって記述されます。)

  • SQLMultiValue および Basic のネイティブ実装

  • 先進の組み込みセキュリティ・モデル

  • 高速なデータベースと Web アプリケーション開発を促進するテクノロジとツール

  • オブジェクト指向に基づく、ネイティブな XML、Web サービスのサポート

  • ファイル、TCP/IP、プリンタなどのデバイス・サポート

  • Java、JDBC、ActiveX、.NET、C++、ODBC、XML、SOAP、Perl、Python などとの自動的な相互運用性

  • POP3、SMTP、MIME、FTP などの一般的なインターネット・プロトコルのサポート

  • エンド・ユーザのための再使用可能なユーザ・ポータル

  • 非構造化データ解析のサポート

  • ビジネス・インテリジェンス (BI) のサポート

  • 組み込みテスト機能

ツールの包括的なリストについては、"インターシステムズ・プログラミング・ツールの索引" の目次を参照してください。

Caché の事例

Caché は、シングルユーザ向けの組み込みシステムから何万の同時ユーザを持つ企業規模のマルチサーバ・インストールまで、全州・全米をはじめ世界中で使用されているアプリケーションです。

以下は、Caché で構築されたシステムの事例です。

  • 何百人もの患者を処理するアプリケーションが稼動している大規模な医療ネットワーク向けのアプリケーション・プラットフォーム。ネットワークには、データ、アプリケーション・サーバ、3 万以上のクライアント・マシンが動作する Caché システムが含まれます。

  • 大手金融機関向けの Java ベースの企業メッセージ・システムのデータ・サーバ。Caché は、パフォーマンスと、従来のリレーショナル・データベースでは不可能であったカスタマイズされたタスクを実行できる機能の両方から選択されました。

  • 1,400 以上の同時ユーザを持つ大規模な政府組織向け SQL ベースの OLTP (オンライン・トランザクション処理) システム。Caché は、他のリレーショナル製品では不可能なことを、(アプリケーションを変更せずに) 実行するために導入されました。

  • 一流の工科大学で使用されるオンライン教育システム向けのオブジェクト・データベースと Web アプリケーション・フレームワーク。Caché は、短期間での開発が可能なこと (アプリケーションの構築を 3 か月で完了する必要がありました)、オブジェクト機能が高いこと、アプリケーションの再作業を行わずに拡張できることから選択されました。

  • 世界選手権で、プロ選手のリアルタイムの順位や走行タイムを追跡するために使用するオブジェクト・データベース。Caché は、(代表的なオブジェクトとリレーショナル・データベースに比較して) そのパフォーマンスとネイティブ C++ インタフェースから選択されました。

  • 数百万のユーザがアクセスする人気のある Web サイト用の分散 SQL データ・エンジン。このサイトは、費用対効果のある Linux ベース・サーバと Caché の分散データ管理を使用して、スケーラブルでかつパーソナライズされたサイトを提供します。ミドルウェアや Web キャッシュ・インフラストラクチャはありません。このシステム (市販の 4 つの Linux マシンで構成) のハードウェア費用は、“インターネット・アプリケーションで代表的なデータベース” と比較すると、10% 以下で済みます。

ユーザ補助 — セクション 508

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セクション 508 — ユーザ補助

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