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Caché データベースとネームスペースの生成

Caché データベースを生成し、そのデータにアクセスするには、管理ポータルを使用します。管理ポータルには、物理ボリュームやネームスペースが必要な場合、それらを作成するのに便利なウィザードがあります。

データベース・ファイルの生成

Caché データベースは、2 KB ブロック・サイズまたは 8 KB ブロック・サイズのどちらかの形式になります。MSM データベースを 8 KB のデータベース形式に変換することを強くお勧めします (これは、パフォーマンス上および ECP ネットワーキング上の理由によるものです)。

Caché データベースは、CACHE.DAT という 1 つのファイルで構成されています。これは、論理データベースを表すもので、32 テラバイトのサイズにまで増大する可能性があります (ホスト・オペレーティング・システムが、そのサイズ以上のファイルをサポートしている場合)。このデータベースは、CACHE.DAT ファイルのディレクトリ・パスで参照します。

Caché インスタンスごとの絶対的なデータベース数の制限値は 15,998 ですが、通常の実用的な制限値は、それよりも大幅に低くなります。インスタンスごとの最大データベース数の詳細は、"Caché システム管理ガイド" の “Caché の構成” の章にある "データベースの構成" を参照してください。

データベースを生成するにあたり、次の重要な点に注意してください。

  • できるだけ大きなデータベースを作成することが、オペレーティング・システム・レベルでの断片化の問題の対処に役立ちます。

  • 別のシステムに物理的に存在するデータベースを参照できます。これを実行するには、まず、2 つのシステム間で構成された運用中の Caché ネットワークが必要です。

  • 現在のところ、データベース名は物理位置にマップされていますが、内部的にすべて大文字に変換され、句読点の使用は許可されません。

データベースの生成、編集、削除に関する詳細は、"Caché システム管理ガイド" を参照してください。

ネームスペース構成を生成する

通常は Caché のデータベース内ではなく、仮想環境であるネームスペース内で作業をすることになります。

Caché ネームスペースと、MSM UCI の概念の違いを理解しておくことは重要です。簡単に言うと、ネームスペースは MSM UCI とその関連する変換テーブルにほぼ相当します。この変換テーブルは、% グローバルと % ルーチンのロケーションを暗黙的に含みます。既定では、すべての % グローバルと % ルーチンは CACHESYS、CACHELIB、または CACHETEMP データベース内に存在しますが、ネームスペース・マッピングが最初に正しく設定されていれば、選択するどのデータベース内にでも含めることができます。

Caution:

Caché のアップグレード中、CACHESYS、CACHELIB、および CACHETEMP データベースは、グローバルまたはルーチンあるいはその両方を削除したものになるか、または新しいバージョンで完全に置き換えられます。

そのため、単に任意のユーザの記述した % ルーチンを Caché マネージャにロードすることは、危険であると見なされます。Caché マネージャ・データベースを使用することの影響を完全に理解していない限り、ネームスペース・マッピングを定義して % ルーチンとグローバルを別の場所に格納するか、アプリケーション固有のグローバルおよびルーチンの名前に % を使用しないようにアプリケーションを変更する方が、はるかに安全です。

Caché では、MSM とは異なり、% グローバルとルーチンの概念は名前付け規約のみであり、ハード “マッピング” の意味はありません。MSM アプリケーションから拡張グローバル参照を処理する方法のヒントについては、“MSM グローバルの変換” の章を参照してください。

データベースが定義されたら、それらをネームスペース構成に追加します。ネームスペース・マッピングにより、1 つの論理的な位置からすべてのデータベースのデータにアクセスできるようになります。Caché ネームスペースを作成するには、管理ポータルを使用します。

ネームスペースについて次の点を理解しておくと役に立ちます。

  • ネームスペースを使用すると、システムの 1 つのデータベースに対して設定されていた 16 ギガバイトの物理的制限が適用されません。

  • グローバルを異なるデータベースにマッピングすることは、マシン上の負荷を分散するために効果的な方法です。最適な入出力パフォーマンスを得るために、常に異なるデータベースのレイアウトを考慮する必要があります。

  • ^%CD ユーティリティを使用すると、ネームスペースをリストして変更できます (プロンプトで疑問符を入力するとすべての利用可能なネームスペースがリストされます)。Caché ネームスペースでのナビゲートに関する詳細は、"ターミナルの使用法" の “ターミナルの概要” の章の “ネームスペースの変更” を参照してください。

  • ^%NSP または ^%SYS.GXLINFO を実行することで、アクティブなネームスペース・マッピングを表示できます。

  • データベースと同様、ネームスペースの名前は現在、内部ですべて大文字に変換されています。

CACHETEMP データベース

このデータベースは、より高度なパフォーマンスを実現し、一時的なグローバルのクリーンアップを容易にするために設計された特殊な特性を持ちます。

CACHETEMP データベースは、再起動時にシステムにより自動的に削除されます。データベースは主に一時的な作業ファイルに対して使用されるため、システムはそのデータベースに記述される予定の任意のデータベース・ブロックをできるだけ長くメモリに保持しようとします。データ・ブロックは、バッファ・プール内でクリーンなバッファが枯渇した場合にのみ、ディスクにフラッシュされます。この機能により、システムの負荷を軽減し、優れたパフォーマンスとスケーラビリティが実現します。

CACHETEMP とその利点を活用するには、関連するグローバルのグローバル・マッピングを構成し (可能な場合はワイルドカードを使用して)、CACHETEMP データベースをポイントしてください。

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