このドキュメントについて
あるデータベースから別のデータベースに移行する場合はいつでも、考慮すべき事項が多数あります。決定する必要がある事項は、どれだけのディスク容量を必要とするかといった簡単なものから、アプリケーションが動作するようにするには、どの実装固有の言語機能をコード内で変更する必要があるかといった複雑なものまでさまざまです。
このドキュメントでは、これらの問題すべてを取り上げます。ハードウェア要件から、データの移行、システム管理まで、さまざまな項目について解説します。
この変換ガイドは、さまざまな Caché コンポーネントの使用方法を実際に解説するものではなく、従うべき指針を提供することを目的としているため、Caché ドキュメントにできるだけ精通しておくことをお勧めします。次のリファレンスは、Caché に習熟する上で役立つ包括的なソースとなります。Caché (http://www.intersystems.co.jp/cache/index.html)Opens in a new tab および MSM (http://mtechnology.intersys.com/mproducts/index.html)Opens in a new tab の最新情報については、InterSystems の Web サイトを参照してください。
さらに詳細な情報については、必要に応じて InterSystems のアカウント・マネージャおよびセールス・エンジニアにお問い合わせいただくこともできます。
概要
MSM から Caché への移行には、いくつかの手順が含まれます。このプロジェクトでの成功は、主に移行の各側面を注意深く計画することにかかっています。以下の点に注意してください。
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適切なハードウェアの選択と Caché のインストール
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アプリケーションとユーザの負荷に適した層構造を定義する
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最善のパフォーマンスを得るために、最適なディスク構成を選択する
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個別のサーバまたはネットワーク化されたサーバ上でのデータベースの分散
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負荷分散の方法として、データ分散を設計する
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MSM ボリューム・グループの変換
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UCI および/またはボリューム・グループでグローバルを変換する、または、
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グローバルを個別に変換する
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アプリケーションの変換
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ルーチンを Caché に移動する
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実装固有の M 言語機能と構文を処理する
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Caché にアプリケーションを接続する
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Caché からオペレーティング・システムへ呼び出しする、またはその逆を実行する
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ソリッドな Caché システム・オペレーションの作成
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正しいバックアップ方法を選択する
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システム・セキュリティの実装
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ユーザを管理する
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スタッフのトレーニング
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オペレーティング・システムと Caché の両方のシステム・オペレーションを学習する
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InterSystems のトレーニング・プログラムに参加する
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組織内でスタッフを教育する
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このドキュメントのすべての情報は、それが発行された日付の時点で正確であると見なされています。Caché 5 への移行に使用される方法のほとんどは、Caché の将来のバージョンにも適用可能ですが、いくつかの違いが生じる場合があります。このドキュメントで提案されている方法がどのように変更される必要があるかを知るために、今後の Caché ドキュメントを注意深く参照する必要があります。
コードが提供されている場合、例としての目的のみであり、サポートや保証の対象とはなりません。ここで参照されているコードを自由に使用することができますが、その使用に伴うすべての責任とリスクをユーザ自身が負うことになります。このドキュメントに関するご意見、ご提案をお待ちしております。