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$ZZENKAKU

日本語のカタカナを半角から全角に変換します。

Synopsis

$ZZENKAKU(expression,flag1,flag2)

パラメータ

expression 半角文字を含む文字列。この文字列の文字には、カタカナ、アルファベット、または数字を使用できます。
flag1 オプション — 全角のひらがな (0) あるいは全角のカタカナ (1) への変換が必要かどうかを示すブーリアン・フラグ。
flag2 オプション — 濁点処理が必要か (1) あるいは不要か (0) を指定するブーリアン・フラグ

概要

$ZZENKAKU は、日本語のカタカナを半角から全角に変換します。また、アルファベット ("ABC") やアラビア数字 (123) の文字列を半角から全角に変換します。

$ZZENKAKU は、Caché の Unicode バージョンでのみ使用可能です。

必要に応じ、$ZZENKAKU を使用して、半角カタカナを全角ひらがなに変換することもできます。カタカナは主に外来語に使用しますが、これらは半角文字でも全角文字でも表記できます。日本語を書くときには、カタカナよりもひらがなの方が広く使用されています。ひらがなは必ず全角です。

flag1 が 0 の場合、$ZZENKAKU は、出力可能な ASCII 文字をそれに対応する全角文字に変換し、半角のカタカナを全角のひらがなに変換します。flag1 の既定値は 0 です。

flag1 が 1 の場合、$ZZENKAKU は、出力可能な ASCII 文字をそれに対応する全角文字に変換し、半角のカタカナを全角のカタカナに変換します。

flag2 が 1 で、半角のカタカナの後に濁点または半濁点がある場合、$ZZENKAKU は、(適宜) 半角のカタカナと濁点を目的の全角のひらがなまたはカタカナに組み合わせます。flag2 の既定値は 1 です。

Note:

$ZZENKAKU は、DSM-J モードで $ZZ に省略されます。この省略形は Caché では使用できません。

日本語の言語モードは、DSM-J (言語モード 6) および DTM-J (言語モード 7) です。現在の言語モードを特定または変更する方法、および使用可能な言語モードのリストは、%SYSTEM.ProcessOpens in a new tab クラスの LanguageMode()Opens in a new tab メソッドを参照してください。

Config.NLS.LocalesOpens in a new tab クラスの PhysicalCursorOpens in a new tab プロパティを設定することで、システム全体の動作として 1 文字に 2 つの物理的スペースを使用するように物理カーソルを設定できます。

$WASCII 関数 (およびその他の $W 関数) は、日本語の漢字のエンコードに使用される文字のサロゲート・ペアをサポートします。ZFWCHARZ および ZHWKATAZ の日本語パターン・マッチ・コードについては、"Caché ObjectScript の使用法" の "パターン・マッチング" を参照してください。

次の例では、半角カタカナ文字 “ア”、“メ”、“リ”、“カ” (アメリカ) を返します。

  ZZDUMP $CHAR(65383,65426,65432,65398)

次の例では、これらの半角カタカナ文字を、対応する全角カタカナ文字に変換します。

  ZZDUMP $ZZENKAKU($CHAR(65383,65426,65432,65398),1)

次の例では両方とも、これらの半角カタカナ文字を、対応する全角ひらがな文字に変換します。$ZZENKAKU は、既定ではカタカナからひらがなへの変換を行います。

  ZZDUMP $ZZENKAKU($CHAR(65383,65426,65432,65398),0)
  ZZDUMP $ZZENKAKU($CHAR(65383,65426,65432,65398))

関連項目

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