直接型アクセスと非接続型アクセス
ADO.NET のデータにアクセスする形式は 2 つあります。Caché Managed Provider (CMP) はどちらの形式も完全にサポートしています。
-
直接型 — アプリケーションは、CacheCommand クラスと CacheDataReader クラスを使用して、Caché への接続を開き、データ・ソースに対してクエリやストアド・プロシージャを実行します。
-
非接続型 — メモリ内のデータのキャッシュである DataSet オブジェクトを作成します。DataAdapter オブジェクトを使用して、DataSet にデータを保存します。データは、データベース、Web サービス、テキスト、XML ファイルなどのさまざまなソースから取得できます。アプリケーションは、DataSet 内のデータを操作します。DataSet は、DataAdapter オブジェクトを使用して、更新されたデータをデータ・ソースに戻すことができます。
どちらの形式を使用するか決めるには、さまざまな要素を検討する必要があります。一般的には、次のようなトレードオフがあります。
-
直接型は、速度やアプリケーション・リソースの点で効率的です。
-
非接続型は、アプリケーションをデータ・ソースから切り離します。そのため、アプリケーション設計の柔軟性が高くなります。
このチュートリアルでは、両方の形式を扱います。直接型については、個別に例を挙げて説明します。このチュートリアルのアプリケーション例である Phonebook では、非接続型を使用します。
ADO.NET データ・アクセスの詳細、直接型アクセスと非接続型アクセスの詳細は、".NET Framework 開発者ガイド" の "ADO.NET のアーキテクチャOpens in a new tab" を参照してください。