アナライザの概要
この章では、DeepSee アナライザの概要を示します。以下のトピックについて説明します。
DeepSee のシステム要件に関する情報については、このリリース向けのオンライン・ドキュメント "インターシステムズでサポートされるプラットフォームOpens in a new tab" を参照してください。
アナライザには、InterSystems ランチャーまたは DeepSee ユーザ・ポータルからアクセスできます。ポータルの詳細は、"DeepSee エンド・ユーザ・ガイド" を参照してください。
概要
アナライザでは、集約データを表示するピボット・テーブルを作成できます。各ピボット・テーブルは、サブジェクト領域またはキューブに基づいています (アナライザでは、サブジェクト領域という用語とキューブという用語は互いに同等です。このドキュメントでは、サブジェクト領域という用語を使用します)。アナライザにアクセスする際には、作業するサブジェクト領域を選択する必要があります。アナライザにより、そのサブジェクト領域で定義された要素が表示されます。それらの要素をドラッグ・アンド・ドロップすることでピボット・テーブルを作成します。
ピボット・テーブルは、InterSystems DeepSee の中心で、データを選択および集約します。以下の図は、年齢および男女別に患者数と患者 1 人あたりが抱えるアレルギー数の平均値を表すピボット・テーブルの例を示しています。
レベルは、ソース・データをグループ化するために使用されます。レベルにはメンバがあります。同様に、個々のメンバは、ソース・データ内の特定のレコード・セットに対応します。例えば、Age Group レベルには、メンバ 0-29、30-39、および 60+ があります。Gender レベルには、メンバ Female および Male があります。
メジャーはピボット・テーブルの本文に表示される値で、ソース・データの値に基づいています。指定されたコンテキストに対して、メジャーは該当するすべてのソース・レコード値を集約し、これらを 1 つの値として表します。例えば、メジャー Patient Count は患者数、メジャー Avg Allergy Count は患者 1 人あたりのアレルギー数の平均値です。
前述の例は、アナライザ内のピボット・テーブルのプレビューを示します。アナライザには、ピボット・テーブルの変更、Microsoft Excel へのエクスポート、グラフ形式への切り替えなどを行うためのツールが多数用意されています。
アナライザへのアクセス
アナライザにアクセスする手順は以下のとおりです。
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[InterSystems ランチャー] をクリックし、[管理ポータル] をクリックします。
セキュリティの設定によっては、Caché ユーザ名とパスワードを使用してログインするように求められます。
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以下のように、適切なネームスペースに切り替えます。
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[変更] をクリックします。
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目的のネームスペースをクリックします。
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[OK] をクリックします。
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[DeepSee] > [アナライザ] を選択します。
Select a Subject Area to Display というメッセージが表示された場合は、以下の手順を実行します。
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変更ボタン または [サブジェクト領域の選択] リンクをクリックします。
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サブジェクト領域の名前をクリックします。
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[OK] をクリックします。
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または、DeepSee ユーザ・ポータルからも、以下の手順でアナライザにアクセスできます。
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[メニュー]→[アナライザ] をクリックします。
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ユーザ・ポータルの左側にある [<] ボタンをクリックし、[追加] をクリックしてから、[ピボットの追加] をクリックします。
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ユーザ・ポータルでピボット・テーブルの名前をクリックします。アナライザ内でピボット・テーブルが編集モードで開きます。
ミニ・アナライザへのアクセス
ミニ・アナライザにアクセスするには、まず適切なダッシュボードを表示する必要があります。すべてのダッシュボードがミニ・アナライザへのアクセスを提供するわけではありません。
ダッシュボードのウィジェットにミニ・アナライザ・ボタン が表示される場合は、そのボタンをクリックすると、ミニ・アナライザに現在のピボット・テーブルが開きます。
ミニ・アナライザには、このウィジェットに表示されるピボット・テーブルをローカルに変更できるオプションのみが含まれています。変更は他のウィジェット、ダッシュボード、およびユーザには影響しません。
アナライザとミニ・アナライザの案内
このセクションでは、アナライザとミニ・アナライザの各領域について説明します。まず、アナライザ・ページの上部について説明します (ミニ・アナライザには、この領域がありません)。
ここでの重要なオプションは以下のとおりです。
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[メニュー] — このドロップダウン・メニューには、ピボット・テーブルを開いて保存するためのオプションが用意されています。
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[ホーム] — このリンクからユーザ・ポータルにアクセスできます。
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[DeepSee] — このリンクから他の DeepSee ツールにアクセスできます。
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[アナライザ] — このリンクからアナライザを再表示できます。これは、サブジェクト領域の定義が変更された場合に便利です。
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[変更] — このリンク (ネームスペース名の横) から別の Caché ネームスペースに切り替えられます。
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[表示] — これらのボタンによって、ピボット・テーブルの表示を、グラフ形式またはテーブルおよびグラフ形式に切り替えられます。
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[新規作成] — このボタンによって、新しいピボット・テーブルを作成できます。
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[開く]、[保存]、および [名前を付けて保存] — これらのボタンによって、ピボット・テーブルを開いたり保存したりできます。
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[削除] — このボタンによって、現在のピボット・テーブルを削除できます。
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[自動実行] — このチェック・ボックスによって、DeepSee で自動的にピボット・テーブルを実行するかどうかを制御できます。
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[アクション] — このドロップダウン・リストによって、アクションを実行できます。キューブでアクションが定義されている場合のみ、これが含まれます。アクションをこの方法で起動すると、DeepSee ではクライアント側コマンドのサブセットのみがサポートされます。他のクライアント側コマンドは無視されます。詳細は、"DeepSee 実装ガイド" を参照してください。
[メニュー] の下にあるタイトルには、現在選択されているサブジェクト領域の名前 (この場合、HoleFoods Sales)、または現在編集しているピボット・テーブルがあればその名前が表示されます。
ページの残りの部分は、アナライザとミニ・アナライザの両方で表示できます。以下の各サブセクションでは、モデル・コンテンツ・ペイン、ピボット・ビルダ領域、およびピボット・プレビュー領域について説明します。最後のサブセクションでは、ミニ・アナライザが完全なアナライザとどのように異なるかについて説明します。
[モデル・コンテンツ] ペイン
アナライザとミニ・アナライザの両方とも、左側に [モデル・コンテンツ] ペインがあります。この領域には、現在表示しているサブジェクト領域の内容がリストされます。
この領域には、現在表示しているサブジェクト領域の内容がリストされます。次の章では、この領域について詳しく説明します。
開発中に、アーキテクトやスタジオで変更を行うと、モデルの再ロードが必要になる場合があります。モデルを再ロードするには、この領域の更新ボタン をクリックします。このボタンでは、ピボット・テーブルは再実行されません。このボタンは、この領域に表示されるモデルにのみ影響します。
この領域はサイズ変更できます。そのためには、この領域の右端にある縦方向の区切りをドラッグします。
ピボット・ビルダ領域
アナライザとミニ・アナライザの両方とも、[モデル・コンテンツ] ペインの右側にピボット・ビルダ領域があり、ここでピボット・テーブルを定義します。
この領域はサイズ変更できます。そのためには、この領域の下端にある横方向の区切りをドラッグします。この領域に表示される 4 つのボックスもサイズ変更できます。そのためには、ボックス間の区切りをドラッグします。
ピボット・プレビュー領域
アナライザとミニ・アナライザの両方とも、ピボット・プレビュー領域があり、実際のピボット・テーブルのプレビューが表示されます。
下部領域は以下のように表示されます。
[セル] の数値には、現在選択されているセルの数 (セルが選択されていない場合はページにあるセルの合計数) が表示されます。[合計] の数値には、選択されているすべてのセル (セルが選択されていない場合はページにあるすべてのセル) の合計値が表示されます。
データが多すぎて画面に表示できない場合には、結果をページ単位でスクロールするために使用できるボタンが右下隅に表示されます。
この領域はサイズ変更できます。そのためには、この領域の上端にある横方向の区切りをドラッグします。
ミニ・アナライザの相違点
ミニ・アナライザは、完全なアナライザと似ていますが、2 つの重要な相違点があります。
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ミニ・アナライザには、新しいピボット・テーブルを作成するためのオプションがありません。
つまり、現在表示されているピボット・テーブルの変更のみが可能です。
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この変更を認識できるのは変更した人のみです。他のユーザへの影響はありません。
ミニ・アナライザへのアクセスの詳細は、前のトピックを参照してください。
ピボット・テーブルの表示
既存のピボット・テーブルを表示するには、以下のいずれかの操作を行います。
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[開く] をクリックし、必要に応じてフォルダを展開して、ピボット・テーブルを選択し、[OK] をクリックします。
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[モデル・コンテンツ] 領域で、[ピボット] を選択します。必要に応じてフォルダを展開して、ピボット・テーブルを選択します。
ほとんどの場合、DeepSee では、ピボット・テーブルによって定義されたクエリは直ちに実行され、結果が表示されます。ただし、[自動実行] オプションがオフになっている場合は、これは行われません。その場合は、ピボット・ビルダ領域の更新ボタン をクリックします。これによって、クエリが実行され、テーブルが表示されます。
アナライザまたはミニ・アナライザの終了
アナライザを終了してユーザ・ポータルに戻るには、[ホーム] をクリックします。保存していない変更は破棄されます。
ミニ・アナライザを終了して、作業開始元のダッシュボードに戻るには、[OK] または [キャンセル] をクリックします。[OK] を選択した場合は変更内容が保存され、[キャンセル] を選択した場合は変更内容が破棄されます。または、[リセット] をクリックして、ミニ・アナライザで行った変更を削除し、[OK] をクリックします。
ピボット・テーブルの定義の場所
アナライザでピボット・テーブルを作成する際には、その定義がスタジオのワークスペース・ウィンドウの [その他] フォルダ内に表示されます。例えば、以下のように表示されます。
ピボット・テーブルの定義はクラス定義ではありませんが、必要に応じてコピーして特殊なコンテナ・クラスに貼り付けることができます。このコンテナ・クラスには、複数のピボット・テーブルおよびその他の項目を含めることが可能です。詳細は、"DeepSee 実装ガイド" の “クラスへの DeepSee 要素のパッケージ化” を参照してください。