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スキーマ定義

この章では、Ensemble で仮想ドキュメントを検証する (および “仮想プロパティ・パス” の章で説明されているように仮想ドキュメント内のデータにアクセスする) ために使用される Ensemble スキーマ定義について説明します。この章は以下の節で構成されています。

スキーマ定義の概要

仮想ドキュメントはオブジェクト (対応するクラス定義を含む) として表現されないため、Ensemble には仮想ドキュメントを解釈したり、検証したりするための追加のツールが必要です。これらのツールでは Ensemble スキーマ定義から始まります。

Ensemble スキーマ定義は、特定の EDI 標準または XML スキーマを表現する一連の記述です。スキーマ定義は Ensemble の概念です。データベース・スキーマや XML スキーマなどの他の概念と混同しないようにしてください。ただし、スキーマ定義は対応する EDI または XML スキーマに基づいています

スキーマ定義は、特定の Ensemble ネームスペースに固有であり、そのネームスペースの Ensemble データベースに保存されます。Ensemble には HL7 バージョン 2 用のスキーマ定義が用意されています。ただし、対応するスキーマをインポートする必要があります。

スキーマ・カテゴリ

各スキーマ定義によって、Ensemble では EDI 標準 (または XML スキーマ) の全体像を把握できます。HL7 バージョン 2 に対して 1 つ、X12 に対して 1 つ、ASTM に対して 1 つ、というようにスキーマ定義があります。実際には、1 つのスキーマ定義に、対象となる標準の 1 つのサブセットしか含めることができない場合があります。これは、対応する EDI スキーマがどのように Ensemble にインポートされたかによって異なります。

Ensemble スキーマ定義では、スキーマ・カテゴリが分類規則です。各スキーマ定義は、1 つまたは複数のスキーマ・カテゴリを含みます。例えば、HL7 バージョン 2 の場合は、各スキーマ・カテゴリが特定のバージョンの HL7 バージョン 2 (2.1、2.2、.2.3 など) に対応します。

ドキュメント構造

Ensemble スキーマ定義では、各スキーマ・カテゴリに 1 つ以上のドキュメント構造が含まれています。ドキュメント構造ごとに 1 つずつのドキュメント・タイプが記述されます。例えば、HL7 バージョン 2 の場合は、ADT_A01 がドキュメント構造です。HL7 に精通していない場合は、ADT_A01 が HL7 メッセージの一種であることだけを覚えておいてください。

EDI 標準に応じて、スキーマ定義をスキーマ・カテゴリとドキュメント構造に整理するためのさまざまなアプローチが使用されます。例えば、HL7 バージョン 2 の場合は、スキーマ・カテゴリごとに複数の異なるドキュメント構造を含めることができます。対照的に、X12 の場合は、Ensemble スキーマ定義がもっとフラットな構造をしており、通常はスキーマ・カテゴリごとにドキュメント構造が 1 つずつしか含まれていません。

ドキュメント・タイプ (DocType)

Ensemble 仮想ドキュメントごとに 1 つずつのドキュメント・タイプ (通常は単に DocType (この情報が保存されるプロパティの名前) と表現される) が設定されます。これは、スキーマ定義の特定の部分に対応します。この部分で、仮想ドキュメントの期待される構造と含まれる値が記述されます。DocType を使用すれば、Ensemble でその仮想ドキュメントを検証したり、解釈したりできます。

仮想ドキュメントの DocType は、スキーマ・カテゴリとドキュメント構造の組み合わせで識別されます。具体的に、DocType プロパティの構文は次のようになります。

category:structure

説明 :

  • category はスキーマ・カテゴリの名前です。

  • structure は、参照される category 内のドキュメント構造の名前です。この断片は、スキーマ・カテゴリにドキュメント構造が 1 つしか含まれていない場合でも必須です。

例えば、HL7 バージョン 2.5 用の ADT_A01 メッセージの DocType プロパティを以下に示します。

2.5:ADT_A01

ツール

管理ポータルには、[スキーマ構造] ページがあります。このページでは、EDI または XML スキーマをインポート (Ensemble スキーマ定義を作成するため) したり、スキーマをエクスポートしたり、スキーマ定義を参照したりできます。後述する “ポータル・ツール” を参照してください。

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