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SOAP 送信アダプタに関する設定

SOAP 送信アダプタ EnsLib.SOAP.OutboundAdapterOpens in a new tab の設定に関する参照情報を提供します。

概要

送信 SOAP アダプタには以下の設定があります。

グループ 設定
基本設定 [ウェブサービスURL][ウェブサービスクライアントクラス][SOAP認証情報][認証情報]
接続設定 [SSL構成][SSL チェック・サーバ ID]
プロキシ設定 [プロキシ・サーバ][プロキシ・ポート][HTTPSプロキシ][プロキシHTTPトンネル][プロキシHTTP SSL接続]
追加設定 [応答タイムアウト][HTTP バージョン][接続タイムアウト]SendSuperSession

残りの設定はすべてのビジネス・オペレーションに共通しています。詳細は、"Ensemble プロダクションの構成" の “すべてのビジネス・オペレーションに含まれる設定” を参照してください。

ConnectTimeout

サーバへの接続が開かれるまで待つ秒数を指定します。デフォルト値は 5 です。

この時間内に接続が開かれない場合、アダプタは、Failure TimeoutRetry Interval で割って得られる回数を上限として再試行を繰り返します。

Credentials

HTTP ヘッダで使用するユーザ名とパスワードを含む Ensemble 資格情報の ID を指定します。Ensemble 認証情報の作成方法は、"Ensemble プロダクションの構成" を参照してください。

HTTP バージョン

アダプタがサーバに送信する HTTP 要求の中で報告する必要がある HTTP バージョン。

ProxyHTTPS

プロキシ (ある場合) が実際の HTTP/HTTPS サーバとの通信に HTTPS を使用するかどうかを指定します。

プロキシHTTPトンネル

アダプタが HTTP CONNECT コマンドを使用して、プロキシ経由でターゲットの HTTP サーバへのトンネルを確立するかどうかを指定します。真の場合、要求は HTTP CONNECT コマンドを使用してトンネルを確立します。プロキシ・サーバのアドレスは、[プロキシ・サーバ] および [プロキシ・ポート] の各プロパティから取得されます。HTTPS プロキシの SSL Connect が真の場合、トンネルが確立されると、Ensemble は SSL 接続をネゴシエートします。デフォルト値は偽です。

ProxyPort

プロキシ・サーバを使用する場合、HTTP 要求を送信するプロキシ・サーバ・ポートを指定します。デフォルト値は 80 です。

ProxyServer

HTTP 要求を送信する際に使用するプロキシ・サーバ (ある場合) を指定します。

プロキシHTTP SSL接続

アダプタがプロキシへのプロキシ SSL 接続を使用するかどうかを指定します。最終的なエンドポイントまで SSL を使用するかどうかは、Web サービスの場所を示す URL のプロトコル部分によって決まります。

ResponseTimeout

リモート Web サーバからの応答取得に対するタイムアウトを指定します (サーバへの接続を開く場合のタイムアウトは ConnectTimeout で設定します)。デフォルト値は 30 です。

SendSuperSession

SendSuperSession はブーリアン設定であり、送信アダプタが HTTP ヘッダ内に SuperSession ヘッダを作成するかどうか、および識別子をそのヘッダに割り当てるかどうかを制御します。メッセージを検索するときに、SuperSession 値を使用して、あるプロダクション内のメッセージを、別のプロダクション内の関連メッセージと突き合わせることができます。プロダクション内では、ビジネス・サービス、プロセス、およびオペレーションの間でメッセージは SessionId を用いて転送されるので、追跡は簡単です。しかし、メッセージが SOAP メッセージによってビジネス・オペレーションからいったん離れ、別のプロダクションに入ると、そのメッセージを受け取ったプロダクションは新しい SessionId を割り当てます。

SendSuperSession を選択すると、SOAP 送信アダプタは以下を実行します。

  1. メッセージの Ens.MessageHeaderBase.SuperSession プロパティに空の値があるかどうかを確認します。空の値が含まれている場合、アダプタが新しい値を生成して SuperSession プロパティにそれを格納します。

  2. SuperSession プロパティの値を、送信メッセージのプライベート InterSystems.Ensemble.SuperSession HTTP ヘッダに格納します。

SOAP 受信アダプタは、メッセージを受信すると、受信 HTTP メッセージ・ヘッダ内の SuperSession 値を確認します。値が存在する場合、Ens.MessageHeaderBase.SuperSession プロパティを設定します。このプロパティは、メッセージが別のプロダクション・コンポーネントに渡されるときも保持されます。

Note:

SuperSession を使用してプロダクション間でのメッセージの追跡を自動化するツールはありません。

SOAPCredentials

SOAP 要求の WS-Security ヘッダで使用するユーザ名とパスワードを含む Ensemble 資格情報の ID を指定します。WS-Security のサポートに関する詳細は、Caché ドキュメント・セットの "Caché Web サービスの保護" を参照してください。

SSLCheckServerIdentity

SSL 接続を行う際に、証明書内のサーバ ID が接続先システムの名前と一致することがアダプタによってチェックされることを指定します。デフォルトでは、このチェックが行われるように指定されます。SSL 証明書で指定された名前が DNS 名と一致しないテスト・システムと開発システムについては、この設定をオフにします。

SSLConfig

この接続の認証に使用される既存の SSL/TLS 構成の名前。Web クライアントが通信を開始するため、クライアント SSL/TLS 構成を選択します。

SSL/TLS 構成を作成して管理するには、管理ポータルを使用します。"Caché セキュリティ管理ガイド" の “Caché での SSL/TLS の使用法” の章を参照してください。[SSL/TLS 構成の編集] フォームの最初のフィールドは [構成名] です。この文字列は [SSL構成] 設定の値として使用します。

Note:

また、Web サービスが https:// を使用する URL にあることを確認する必要があります。Web サービスの場所は WebServiceURL 設定によって決まります。この設定が指定されていない場合、Ensemble Web クライアントは、プロキシ・クライアント・クラスの LOCATION パラメータによって指定される URL に Web サービスがあると仮定します。

WebServiceClientClass

プロキシ・クライアント・クラスの完全名 (パッケージを含む) を指定します。具体的には、実際に Web サービスと SOAP メッセージの送受信を行うクラスです。

WebServiceURL

Web サービスがある URL を指定します。この設定が指定されていない場合、アダプタは、プロキシ・クライアント・クラスで宣言されたデフォルトの場所 (LOCATION パラメータ) を使用します。詳細は WebServiceClientClass 設定を参照してください。この URL が https:// を使用している場合にのみ、SSL が機能します。

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