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This is documentation for Caché & Ensemble. See the InterSystems IRIS version of this content.Opens in a new tab

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リモート・サーバへの接続

リモート・インスタンスは、Telnet セッション、Windows 上の Caché ランチャーの [リモート システム アクセス] サブメニュー、または Web サーバとインスタンス情報から生成された URI から制御できます。

リモート・インスタンスに対して [リモート システム アクセス] サブメニューのユーティリティを使用するには、以下のことを行います。

  1. 優先接続サーバ・リストにサーバを追加するため、リモート・サーバ接続を定義します。

  2. Caché ランチャーをクリックし、[リモート システム アクセス] を選択します。

  3. ランチャー・ユーティリティを選択し、そのサーバ名をクリックします。

Telnet セッションから Caché のリモート・インスタンスへの接続も可能です。

  1. Caché ランチャーをクリックし、[リモート システム アクセス] を選択します。

  2. [Caché Telnet] をクリックしてリモート・サーバに接続し、ユーザ名とパスワードを入力して Caché システムにログインします。もしくは、そのサーバが希望のサーバ・リストにある場合は、[ターミナル] を選択し、次にサーバ名をクリックします。

PC 上のターミナルや Telnet の実行が可能なワークステーション・クライアントをサポートしている任意のプラットフォームから Caché インスタンスにリモートでログインできます。このクライアントはユーティリティのみを備えていれば十分であり、Caché サーバ・インスタンスはなくてもかまいません。一般的に、クライアント・マシン上の Caché のバージョンは、それを管理する Caché のバージョン以上である必要があります。

Note:

macOS プラットフォームでは、Windows のコマンド・プロンプトから SSH を使用して自分の macOS マシンに接続してから、以下のコマンドで接続します。

sudo /sbin/service telnet start

リモート Web サーバで CSP (Caché Server Pages) を使用することもできます。これは、管理ポータルを使用して Caché インスタンスを管理するために使用できます。

[リモート システム アクセス] メニューから選択した [管理ポータル] または [ドキュメント] に接続している場合、リモート・インスタンスを実行していれば、生成された URI をブックマークしておいて Web サーバからそのページに戻ることができます。

Important:

Internet Explorer の Web ブラウザを使用している場合は、リモート・サーバに適切に接続できるように、ローカル・イントラネットのセキュリティ設定の調整が必要なことがあります。

リモート・サーバ接続の定義

リモート・サーバ上の Caché ランチャー・ユーティリティまたは他の Caché アプリケーションを使用するには、そのサーバが Caché サーバ・マネージャの接続リストに含まれている必要があります。この事前に設定したリモート・サーバのリストを使用すると、すぐに接続が可能です。リモート・サーバは、一意のサーバの IP アドレスや TCP ポートを使用して定義され、これが Caché のインスタンスとなります。

Important:

システム上で Caché ランチャー・ユーティリティを使用するには、Caché スーパーサーバがリモート・マシン上で動作し、そのポートがファイアウォール上で開いている必要があります。

セキュリティ上の理由のため、ユーザ名とパスワードはリモート接続情報に保存されません。

リモート・サーバを定義するには、以下のことを行います。

  1. Caché ランチャー・メニューから、[優先接続サーバ] を選択し、[追加/編集] をクリックして、Caché サーバ・マネージャを開きます。(このステップを Windows システムで実行するには、管理者権限が必要です)。

  2. [追加] をクリックして、[接続を編集] ダイアログ・ボックスを開きます。

  3. 各フィールドに入力し [OK] をクリックします。フィールドの詳細は以下のテーブルで説明しています。指定がない限り、すべてのフィールドに入力する必要があります。

[接続の追加] の入力フィールド
入力フィールド 説明
サーバ名 サーバを識別する名前。Caché ランチャーに選択肢として表示されます。
IP アドレス IP アドレス、リモート・サーバのホスト名 (DNS サーバを使用の場合)、あるいは FQDN。Caché は、リモート・サーバに適合する名前を参照します。
ポート スーパーサーバのポート番号。既定のポート番号は 1972 です。
Telnet ポート Telnet 接続のポート番号。既定のポート番号は 23 です。
Web サーバの IP アドレス オプション – この Caché インスタンスの管理に使用する Web サーバの IP アドレス。指定しない場合、既定の IP アドレスになります。詳細は、"オプションのサーバ・フィールドの使用" を参照してください。
ウェブサーバ・ポート Web サーバのポート番号。既定のポート番号は 57772 です。
CSP サーバ・インスタンス オプション – 1 つの Web サーバを、複数の Caché インスタンスに接続するように構成する場合に、接続する Caché インスタンス名。詳細は、"オプションのサーバ・フィールドの使用" を参照してください。
コメント オプション – リモート・サーバの説明を入力します。
認証方法

[Kerberos]1 または [パスワード]2 を選択します。

接続セキュリティ・レベル [Kerberos]1 でのみ使用します。[Kerberos][Kerberos とパケット整合性]、または [Kerberos と暗号化] のいずれかを選択します。
Windows Caché Telnet サーバ [Kerberos]1 でのみ使用します。Windows サーバへの接続を定義する場合は、このチェック・ボックスにチェックを付けます。
サービス・プリンシパル名 [Kerberos]1 でのみ使用します。このフィールドには、推奨のサービス・プリンシパル名形式 “cache/<FQHN>” (FQHN は完全修飾されたホスト名) で、入力した IP アドレスがあらかじめ入力されています。

1 これらのフィールドの使用法の詳細は、"Caché セキュリティ管理ガイド" の “認証” の章の "Kerberos 認証" セクションを参照してください。

2 Caché のパスワードを基盤とした認証の詳細は、"Caché セキュリティ管理ガイド" の “認証” の章の "Caché ログイン" セクションを参照してください。

オプションのサーバ・フィールドの使用

Web サーバの IP アドレス

管理する Caché インスタンスとは別のマシン上に存在する Web サーバを使用する場合は、このフィールドにその Web サーバ・マシンの IP アドレスを入力します。指定しない場合、既定の IP アドレスになります。

CSP サーバ・インスタンス

複数の Caché インスタンスに接続するように 1 つの Web サーバを構成する場合は、接続する Caché インスタンス名を [CSPサーバインスタンス] フィールドに入力します。

例えば、IIS Web サーバをインストール済みの Windows マシンに Caché の 2 つのインスタンス (cache1cache2) をインストールすると、既定の設定では、Caché の一部としてインストールされた、インスタンス固有のプライベート Apache Web サーバで、それぞれのインスタンスを管理します。

ただし、各インスタンスのサーバ定義を作成するときに [ウェブサーバポート] (IIS の場合、既定の設定では 80) を変更し、[CSPサーバインスタンス] フィールドに cache1cache2 を指定することによって、両方のインスタンスをパブリック IIS Web サーバから管理することもできます。これによって、パブリック Web サーバ上に対応する Caché インスタンスを指す仮想ディレクトリ /cache1/cache2 が自動的に作成されます。

[CSPサーバインスタンス] フィールドに値を入力し、このサーバのランチャー上で管理ポータルを選択すると、URI は次のような形式になります。

http://<web srvr addr>:<web srvr port>/<csp srvr inst>/csp/sys/UtilHome.csp

これは、URI の “/csp/sys/UtilHome.csp” 部分の前にインスタンス名が置かれた形式で、例にある 2 つのインスタンスに対しては次の URI が生成されます。

http://localhost:80/cache1/csp/sys/UtilHome.csp
http://localhost:80/cache2/csp/sys/UtilHome.csp

Caché 開発ツールおよび CSP アプリケーションをリモートで使用するか、複数のインスタンスを 1 台の Web サーバで制御する予定の場合は、"高度な Web サーバ構成" で説明する高度な構成の手順を実行します。

高度な Web サーバ構成

Caché 機能の中には、リモート接続で正常に機能するように、そのリモート・インスタンスで追加の Web サーバ設定を必要とするものがあります。

Web サーバ・マシンで、管理ポータルから目的のリモート Caché サーバ・インスタンスを指定し、ポータルの [開始設定] ページ ([システム管理] > [構成] > [追加設定] > [開始]) で以下の設定を構成します。

  • [WebServerName] — Caché ツールで使用するように構成した Web サーバの DNS 名または IP アドレス ([ウェブサーバIPアドレス] の設定と同じです)。

  • [WebServerPort] — Web サーバのポート番号 ([ウェブサーバポート] の設定と同じです)。

  • [WebServerURLPrefix] — Caché サーバ・インスタンス名 ([CSP サーバ・インスタンス] 設定と同じです)。

複雑な構成の CSP とリモート Web サーバの詳細は、"CSP ゲートウェイ構成ガイド" の該当するプラットフォームの節を参照してください。

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