デモ :ビジネス・サービス構成
ここでは、ペアになっているビジネス・サービスのコンポーネント・レベルの構成オプションについて説明します。これらのサービスは両方とも、HL7 ファイル・サービスです。どちらも HL7 データを含むファイルをファイル・システムから読み取り、そのデータを Ensemble HL7 メッセージにパッケージ化してから、メッセージをプロダクションの他のコンポーネントに送信します。
構成ペインで、前述の手順と同様に [ABC_HL7FileService] コンポーネントをクリックします。
設定タブの上部に、[情報設定] が表示されます。
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[クラス:] EnsLib.HL7.Service.FileService.コンポーネントを実装するクラスの名前です。
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[AdapterClassname:] EnsLib.File.InboundAdapter。サービスが使用するアダプタの名前です。このフィールドは読み取り専用であることに注意してください。
[情報設定] の下に、以下のような [基本設定] が表示されます。
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[FilePath:] C:\Practice\In — サービスがファイルを読み取るディレクトリです。
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[FileSpec:] ABC* — サービスは、名前が “ABC” で始まるファイルのみを読み取ります。
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[ArchivePath:] C:\Practice\inarchive — サービスは、読み取ったファイルのアーカイブ・コピーをこのディレクトリに書き込みます。
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[有効:] 選択すると、そのコンポーネントが有効になります。選択しないと、そのコンポーネントは無効になり、ページの上半分のプロダクション・ダイアグラムでグレー表示されます。
[ファイルパス] および [アーカイブパス] の各値に対応するローカル・ファイル・システムにディレクトリを作成します。構成プロパティの値に変更を加える場合、[適用] をクリックして変更を有効にする必要があることに注意してください。[ファイルスペック] フィールドの「ABC*」は、名前が「ABC」で始まるファイルをサービスが読み取ることを示します。
他にも、構成方法を知っておく必要がある [基本設定] を以下にいくつか示します。
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[TargetConfigNames:] ABC_Router。サービスが Ensemble メッセージを送信する宛先のコンポーネントの名前です。このフィールドには、ターゲットのカンマ区切りリストを指定できます。
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[MessageSchemaCategory:] Demo.HL7.MsgRouter.Schema。プロダクションがこのサービスを通過する HL7 データの解析および検証に使用する HL7 スキーマの名前です。この場合、カスタム・スキーマが使用されています。
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[CallInterval:] 5。サービスは、指定されたディレクトリから 5 秒ごとにデータを読み取ろうとします。
HL7 ファイル・サービス・コンポーネントは、EnsLib.HL7.Service.FileServiceOpens in a new tab クラスのインスタンスです。ファイル・サービス・コンポーネントは、受信ファイル・アダプタを使用してファイルを読み取ります。このアダプタのクラスは、EnsLib.File.InboundAdapterOpens in a new tab です。
コンポーネントのステータス・インジケータは、さまざまな色で表示されます。各色の意味の詳細は、"Ensemble プロダクションの構成" の "プロダクションの構成" の節の "ステータス・インジケータ" を参照してください。コンポーネントの構成で指定したディレクトリをまだ作成していない場合、プロダクションが開始されるとステータス・インジケータは赤色になり、エラーが示されます。