統一データ・アーキテクチャ
Caché の多次元データベース・エンジンにより、統一データ・アーキテクチャ (UDA) が生成されます。この UDA を使用することで、Caché では、オブジェクト指向表現とリレーショナル表現の両方で、データベースに格納するデータを表現できます。つまり、データを同時に、行、列、およびストアド・プロシージャを持つ SQL テーブルとしても、プロパティとメソッドを持つ Caché オブジェクトとしても扱うことができるのです。Caché データベースの各テーブルは、それぞれ 1 つの Caché クラスに対応します。テーブルの各行は、クラスの 1 つのインスタンス (Caché オブジェクト) に対応します。
以下のテーブルは、Caché オブジェクトの基本的なオブジェクト指向機能と、対応する SQL テーブルのリレーショナル機能とのマッピングを示しています。
Caché オブジェクト | SQL テーブル |
---|---|
パッケージ | スキーマ |
クラス | テーブル |
オブジェクト・インスタンス | テーブル行 |
プロパティ | テーブル列 |
クラス・メソッド | ストアド・プロシージャ |
リレーションシップ | 外部キー |
埋め込みオブジェクト | 列サブセット |
Java バインディング機能を使用すると、Java アプリケーションは Caché オブジェクトにアクセスできるようになります。
Caché 統一データ・アーキテクチャの詳細は、"Caché 入門" の "オブジェクト、SQL、統一データ・アーキテクチャ" のセクションで “統一データ・ディクショナリ” を参照してください。