序文
Caché Web サービス・クイックスタート・チュートリアルへようこそ
Caché は、Web サービス、およびシンプル・オブジェクト・アクセス・プロトコル (SOAP) や Web サービス記述言語 (WSDL) などの Web サービス標準を完全にサポートしています。さらに、Web サービスのサポートが Caché に組み込まれているため、追加のミドルウェアは必要ありません。Caché を使用すると、任意のプログラミング言語を使用して構築可能で、任意のプラットフォームで実行できる SOAP 対応アプリケーションで使用できる Web サービスを短時間で容易に作成し、発行できます。また、Caché を使用すると、任意の言語を使用して構築可能で、任意のプラットフォームで実行できる Web サービスを利用するクライアントを短時間で容易に作成することもできます。
このチュートリアルでは、Web サービスの発行および外部 Web サービスの利用に Caché を使用する方法について簡単に説明します。また、Caché Web サービスのプロデューサおよびコンシューマの両方を対象とした、標準的なエラー処理についても説明します。
このチュートリアルは 3 つの章に分かれています。第 I 章と第 II 章はそれぞれ独立しているため、どのような順序でも学習を行うことができます。ただし、チュートリアルの第 III 章は、既に第 I 章と第 II 章を学習していることが前提となっています。
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"第 I 章 : Caché を使用した Web サービスの発行"。Caché を使用して Web サービスを発行する方法を学習します。
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"第 II 章 : Caché を使用した Web サービスの利用"。Caché を使用して、Web サービスを利用するクライアントを作成する方法を学習します。
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"第 III 章 : Caché での Web サービスのエラー処理"。標準的なエラー処理を Caché Web サービス・プロデューサとコンシューマの両方に提供する方法を学習します。
このチュートリアルでは、SOAP ベースの Web サービスのみについて説明します。SOAP ベースと REST ベースの両方の Web サービスの詳細は、"Caché" での Web サービスおよび Web クライアントの作成 を参照してください。
このチュートリアルの演習と例では、ユーザが Caché の基本的な作業に習熟していることを前提にしています。Caché についてさらに学習するには、"Caché クイックスタート・チュートリアル" を参照してください。
このチュートリアルは、Caché が最小のセキュリティでインストールされていることを前提としています。