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SOAP 受信アダプタの使用法

この付録では、クラス EnsLib.SOAP.InboundAdapterOpens in a new tab について簡単に説明しています。このクラスは EnsLib.SOAP.ServiceOpens in a new tab (これについては “Ensemble Web サービスの作成” に説明) の代替として使用できます。

Ensemble Web サービスを作成する標準的な方法では、EnsLib.SOAP.ServiceOpens in a new tab のサブクラスを作成し、Web サーバをプロダクション Web サーバとして設定します。この方法により、市販の Web サーバおよび Ensemble SOAP フレームワークによって提供されるすべての SOAP 機能とセキュリティ機能をシステムで利用できるようになります。EnsLib.SOAP.InboundAdapterOpens in a new tab を使用すると構成が容易になり、軽量化が実現できますが、この方法では、前述した正式な Web サポート機構が使用されません。また、アダプタは、標準の Ensemble SOAP フレームワークで行われるようには WSDL およびテスト・ページを公開しません。

メモ

SOAP 受信アダプタ (EnsLib.SOAP.InboundAdapterOpens in a new tab) は、Web サーバ・ソフトウェアを必要としません。代わりに、Ensemble スーパー・サーバを使用して TCP リスナ・ジョブを生成します。これによって、フォアグラウンド・ウィンドウでサービスを実行できるので、デバッグに便利です。(これを行うには、サービスをローカルで実行する必要があります。また、PoolSize 設定が 1、JobPerConnection 設定が偽であることを確認します。)SSL もサポートします。

EnsLib.SOAP.InboundAdapterOpens in a new tab は、指定されたポートで HTTP 入力をリッスンします。アダプタが入力を受信すると、以下の動作が行われます。

  1. HTTP SOAPaction ヘッダを抽出します。

  2. 入力の本文を含むストリーム (%Library.GlobalBinaryStreamOpens in a new tab) を作成します。

  3. 指定された SOAPaction に対応する Web メソッドを呼び出します。

このアダプタには、以降の SOAP 呼び出しでも永続的な接続を使用できる利点があります。また、JobPerConnection に 0 を指定してこのアダプタを使用すると、以降の複数の SOAP サービス呼び出しにわたる接続でも、インスタンス化で負荷が発生する Xpath パーサなどのリソースを引き続き保持できます。

開発タスク

Ensemble SOAP 受信アダプタを使用するには、スタジオで新しいビジネス・サービス・クラスを記述およびコンパイルします。以下は基本要件のリストです。

オプションとして、アダプタ経由の呼び出しに対するサポートをサービスで無効にするには、以下をクラスに追加します。

Parameter ADAPTER=""; 

構成タスク

管理ポータルを使用して、以下の操作を行います。

  1. カスタム・クラスのインスタンスを Ensemble プロダクションに追加します。

    Important:

    構成名が、パッケージを含む完全なクラス名と同じであることを確認します。これは、Ensemble Web サービスを実行するための要件です。

  2. ビジネス・サービスを有効化します。

  3. PoolSize 設定を 1 に設定し、アダプタが TCP リスナを使用できるようにします。

  4. StayConnected 設定を 0 にします。そうしないと、サーバが接続をドロップするのを待機している間に、クライアントがタイムアウト期間を超えてハングアップする場合があります。

  5. その他の設定を適切に指定します。“設定の参照先” の “SOAP 受信アダプタに関する設定” を参照してください。

  6. プロダクションを実行します。

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