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ドメイン・パラメータ

この付録には、使用可能なドメイン・パラメータがリストされています。ドメイン・パラメータ名は、大文字と小文字が区別されます。各ドメイン・パラメータには、%IKPublic マクロ相当の機能 ($$$IKPFULLMATCHONLY など) が用意されています。ドメイン・パラメータは、そのパラメータ名ではなく、マクロ相当の機能によって指定するプログラミング方法をお勧めします。ドメイン・パラメータの設定の詳細は、“iKnow ドメインの定義” を参照してください。

ドメイン・パラメータは、特定のドメインに対してまたは “システム全体“ に定義できます。システム全体とは、現在のネームスペースの現在のドメインおよび将来のドメインすべてに対して定義するということです。バージョン 4 (Caché 2014.1) 以前で定義した、システム全体のドメイン・パラメータについては、“iKnow ツール” の章の "データ・アップグレード・ユーティリティ" のセクションを参照してください。

ドメイン・パラメータは、Basic と Advanced の 2 つのグループに分かれています。Basic のパラメータは、iKnow の既定の動作をカスタマイズする場合に役に立ちます。Advanced のパラメータは、iKnow の動作とパフォーマンスを大幅に変更するため、注意して使用する必要があります。

Basic ドメイン・パラメータ
DefaultConfig $$$IKPDEFAULTCONFIG : ドメインに使用される iKnow 構成の名前を指定する文字列。既定では、構成はドメインに割り当てられてなく、文字列 DEFAULT を返すことによってこれが指定されます。現在のネームスペースで定義されたすべて構成の名前を指定できます。構成をこのパラメータに割り当てる場合は、構成が存在する必要があります。構成が存在しない場合は、このパラメータは変更されないままになります。SetConfig() または ProcessBatch()Opens in a new tab によって、DefaultConfig 値をオーバーライドできます。
EnableNgrams $$$IKPENABLENGRAMS : ブーリアン・パラメータ。1 に設定すると、iKnow はドメインの N-gram を生成します。N-gram は単語内の類似エンティティ・マッチングに使用されます。0 に設定すると、iKnow は、パーツのみ、単語全体、または単語の先頭文字をマッチングします。既定値は 0 です。ドメイン・レベルでは、空のドメイン (iKnow データをまだ含まないドメイン) の EnableNgrams 設定のみが変更できます。システム全体のレベルでは、現在のネームスペースにテキスト・データを含むドメインが存在しない場合、EnableNgrams 設定のみを変更できます。N-gram マッチングを使用すると、iKnow によって格納されるデータのサイズが大幅に増大し、パフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります。したがって、これは必要な場合のみ有効にしてください。ほとんどの言語では、N-gram マッチングを使用するべきではありません。ただし、ドイツ語テキストのマッチング処理では、しばしば N-gram マッチングが必要になります。
IgnoreDuplicateExtIds $$$IKPIGNOREDUPLICATEEXTIDS : ブーリアン・パラメータ。1 に設定すると、iKnow では、既にロードされたソースと同じ外部 ID を持つソースがロードされた場合にエラーの記録が行われません。最後のロード以降に追加された新しいソースを追加するために、以前にロードされた場所からソースをロードする場合は、1 に設定することをお勧めします。既定値は 0 です。
IgnoreEmptyBatch $$$IKPIGNOREEMPTYBATCH : ブーリアン・パラメータ。0 に設定すると、ローダでは、ソースを指定しないバッチ・ロードが指定された場合に $$$IKNothingToProcess エラーが発行されます。1 に設定すると、ローダではこのエラーが生成されません。既定値は 0 です。
MAT:DefaultProfile

$$$IKPMATDEFAULTPROFILE : このパラメータでは、ドメインの既定として作成が必要なユーザ定義マッチング・プロファイルの名前が取得されます。マッチング・プロファイルをこのパラメータに割り当てる場合は、マッチング・プロファイルが存在する必要があります。ユーザ定義マッチング・プロファイルが (ドメイン固有ではなく) ネームスペース全体として定義されている場合、名前の前にゼロ・コロン (0:) を追加する必要があります。例えば、"0:NoDomainProfile" となります。このパラメータを設定しない場合は、ドメインの既定として iKnow の既定のマッチング・プロファイルが使用されます。詳細は、“スマート・マッチング : ディクショナリの使用” の章の "マッチング・プロファイルの定義" を参照してください。

MatchSource() メソッドまたは MatchSources() メソッドにカスタム・マッチング・プロファイルを指定することで、ドメイン既定のマッチング・プロファイルをオーバーライドできます。

MAT:SkipRelations $$$IKPMATSKIPRELATIONS : ディクショナリ・マッチング用のブーリアン・パラメータ。値が 1 (既定) の場合は、関係ではなく、概念のみが指定され、エンティティ・マッチングの間にマッチングされます。(関係、CRC およびパスのマッチング処理間にマッチングされます。)関係エンティティ・マッチングのスキップによってパフォーマンスを大幅に強化できます。値が 0 の場合は、関係エンティティ・マッチングが実行されます。ディクショナリに単一エンティティ用語である関係が含まれている場合のみ、このパラメータに 0 を設定する必要があります。
SortField

$$$IKPSORTFIELD : ブーリアン・パラメータ。すべての iKnow エンティティには、頻度 (全ソースにおけるエンティティの出現回数) と分散 (エンティティが出現するソースの数) という 2 つの整数カウントが関連付けられています。0 に設定すると、iKnow の既定では頻度によって並べ替えられます ($$$SORTBYFREQUENCY)。1 に設定すると、iKnow の既定では分散によって並べ替えられます ($$$SORTBYSPREAD)。既定値は 0 です。ドメイン・レベルでは、空のドメイン (iKnow データをまだ含まないドメイン) の SortField 設定のみが変更できます。システム全体のレベルでは、現在のネームスペースにテキスト・データを含むドメインが存在しない場合、SortField 設定のみを変更できます。

または、このドメイン全体の並べ替え順序は、2 番目のパラメータ (sortField) を %iKnow.DomainOpens in a new tab クラスの Create()Opens in a new tab または GetOrCreateId()Opens in a new tab メソッドに指定することで変更できます。0 = 頻度による並べ替え (既定)、1 = 分散による並べ替えとなります。並べ替え順序の既定値は、必要な場合のみ変更してください。並べ替え順序の既定値は、空のドメイン (まだ iKnow データを含んでいないドメイン) に対してのみ変更できます。

特定の個々のクエリでは、並べ替え順序を指定 ($$$SORTBYFREQUENCY または $$$SORTBYSPREAD) するか、あるいは現在のドメインの既定値 ($$$SORTBYDOMAINDEFAULT) を使用できます。

Status $$$IKPSTATUS : ブーリアン・パラメータ。1 に設定すると、iKnow はソースをロードするプロセスの進行状況について詳細なステータス情報を表示します。0 に設定すると、iKnow ではこの情報が表示されません。既定値は 0 です。
Advanced ドメイン・パラメータ
EntityLevelMatchOnly $$$IKPENTITYLEVELMATCHONLY : ディクショナリに対するマッチング時に実行されるマッチング処理タイプの制限に使用するブーリアン・パラメータ。既定では、iKnow はエンティティ、CRC、パス、および文をマッチングします。このパラメータを設定して、マッチングをエンティティのみに制限できます。この結果、一致結果がはるかに多くなる可能性があります。既定値は 0 です。このパラメータを変更すると、このドメイン以降のすべてのマッチング処理に影響が及びます。したがって、このパラメータを変更する前にマッチング済みのソースについては、この変更を反映するために明示的に再度マッチングさせる必要があります。
FullMatchOnly $$$IKPFULLMATCHONLY : ディクショナリに対するマッチング時に実行されるマッチング処理タイプの制限に使用するブーリアン・パラメータ。このパラメータを設定して、マッチングを完全一致のみに制限できます。このオプションを (1) に設定すると、部分一致と不規則一致は無視されます。既定値は 0 です。このパラメータを変更すると、このドメイン以降のすべてのマッチング処理に影響が及びます。したがって、このパラメータを変更する前にマッチング済みのソースについては、この変更を反映するために明示的に再度マッチングさせる必要があります。
LanguageFieldName $$$IKPLANGUAGEFIELDNAME : メタデータ・フィールドの名前を指定する文字列です。ソースのロード時に生成された既存のメタデータ・フィールドが設定された場合、iKnow はそのメタデータ・フィールドの値 (設定されている場合) を、対応するソースの処理時に使用するための言語として使用します。このオプションは、自動言語識別をオーバーライドします。メタデータ・フィールドの値は、現在の構成オブジェクトで指定した言語用の 2 文字の ISO 言語コード ($$$IKLANGUAGES 参照) とする必要があります。
MAT:StandardizedForm $$$IKPMATSTANDARDIZEDFORM : ドメインの標準化形式マッチングを有効にするには、このドメイン・パラメータを目的の標準化関数に対して、SET stat=domain.SetParameter("MAT:StandardizedForm","%Text") のように設定します。標準化形式マッチングでは、ディクショナリ用語の標準化形式を使用した、単数形/複数形または動詞形などのソース・テキスト内の同一単語の別形式と単一ディクショナリ用語とのマッチングをサポートしています。そのようなドメインで作成されたディクショナリ用語はいずれも、"標準化"ディクショナリ要素となり、ソース内エンティティの標準化形式と比較した一致回数になります。正しい標準化アルゴリズムを使用するためには、ディクショナリ用語が正しい言語アノテーション (CreateDictionary() メソッドのパラメータ) で作成され、かつソースに適切な言語が (構成における適切な言語モデルの選択または自動言語識別の使用のいずれかにより) 割り当てられることが大切です。
MetadataAPI $$$IKPMETADATAAPI : %iKnow.Queries.MetadataIOpens in a new tab の拡張に使用するメタデータ API クラスを指定する整数。既定は %iKnow.Queries.MetadataAPIOpens in a new tab です。空のドメイン (iKnow データをまだ含まないドメイン) に対してのみ、MetadataAPI 設定を変更できます。
QUERY:MinTopConceptLength $$$IKPMINTOPCONCEPTLENGTH : GetTop() クエリが返すことができる最小の概念 (最小の文字数) を指定する整数。このパラメータは、GetTop() の結果から無意味に短い概念をフィルタするために使用されます。既定値は 3 で、長さが 3 文字以上の概念を GetTop() で返すように指定します。この最小の文字カウントには、概念の単語や句読記号間のスペースが含まれます。
SimpleExtIds $$$IKPSIMPLEEXTIDS : ソースの外部 ID の形式を指定するために使用するブーリアン・パラメータ。0 に設定すると、iKnow では、外部 ID として完全参照を格納します。1 に設定すると、iKnow では、外部 ID としてローカル参照を格納します。既定値は 0 です。空のドメイン (iKnow データをまだ含まないドメイン) に対してのみ、SimpleExtIds 設定を変更できます。
SkipExtIdCheck $$$IKPSKIPEXTIDCHECK : 重複する外部 ID をチェックするかどうかを指定するブーリアン・パラメータ。1 に設定すると、iKnow では、ソースのロード時に、重複する外部 ID が既に存在するかどうかのチェックをスキップします。0 に設定すると、iKnow では重複する外部 ID をチェックします。既定値は 0 です。
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