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例 1 : %Developer ロールおよび %Operator ロール

この例では、%Developer ロールと %Operator ロールの承認の違いを示します。

どちらのロールも、Caché であらかじめ定義されています。これらは、メンバに対して以下のような異なる特権のセットを提供します。

  • %Developer — このロールのメンバは、ターミナル、スタジオ、Telnet、デバッガを含むさまざまな開発関連ツールにアクセスできます。特に、%Developer%Development:USE 特権を持ちます。この特権を持っていると、ターミナルにアクセスできます。

  • %Operator — このロールのメンバは、データベースのマウントとマウント解除、Caché の開始と停止、整合性の確認など、数々のオペレータ関連タスクを実行できます。このロールは、メンバに %Development:USE 特権を与えません。

以下の手順を実行します。

  1. OpUser (パスワード “OpUser”) と DevUser (パスワード “DevUser”) という 2 つの新しい Caché ユーザを作成します。OpUser%Operator ロールに、DevUser%Developer ロールに割り当てます。

  2. 次に、ターミナルを開き、$SYSTEM.Security.Login を使用して、DevUser としてログインします。このメソッドでは、引数としてユーザ名とパスワードが必要ですので注意してください。次に、ログインを確認するために、$Username$Roles の値を書き込みます。

    generated description: developerlogin 20111

  3. 新しいターミナルを開き、$SYSTEM.Security.Login を使用して、OpUser としてログインを試みます。このユーザは %Development:USE を持っていないので、ターミナルにはアクセスできません。ログインは失敗し、ターミナルが閉じられます。閉じる前に、ターミナルは以下のようなエラーを表示します。

    
    Access Denied
     
    
Note:

これ以降の例では、Caché が最小のセキュリティを使用してインストールされ、%Service_Console サービスでは非認証アクセスが許可されていることを前提とします。

前述の例では、Windows 環境を想定しています。UNIX ユーザはターミナルを使用して同じ例を実行できます。ただし、関連するサービスは %Service_Terminal という名前です。

事前定義されたすべてのロールによって与えられる特権の比較については、"Caché セキュリティ管理ガイド" の "ロール" にある "事前定義のロール" の説明を参照してください。

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