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Microsoft IIS 7 以降

Microsoft IIS 7 以降

このビルドでは、Microsoft ISAPI 拡張 (CSPms.dllCSPmsSys.dll、および CSPcms.dll) は IIS 7 のネイティブ・モジュール・インタフェースに直接作用できるように構成されています。これは、Windows Vista および Windows Server 2008 で提供されている Web サーバです。

用意されているゲートウェイ・モジュールは、IIS 7 のネイティブ・モジュールで動作できます。また、ISAPI 拡張でも使用できます。 NSD を使用しているユーザ用に追加の構成オプションがあります。 このセクションでは、ネイティブ・モジュールで動作するように IIS 7 Web サーバを構成する方法を説明します。 付録 "Microsoft Windows の代替構成" には、その他の構成のための IIS 7 構成方法についての情報を記載しています。

IIS 7 のインストール場所

以下の CSP ゲートウェイのコンポーネントおよび CSP 静的ファイルをインストールします。

  1. ネイティブ・モジュールの既定の場所

    • CSPms.dll (実行時モジュール)

    • CSPmsSys.dll (システム管理モジュール)

    これらのモジュールの既定の場所は以下のとおりです。

    C:\Inetpub\CSPGateway

    NSD ベース以外の接続オプションの場合、構成ファイル (CSP.INI) とイベント・ログ (CSP.LOG) はこのディレクトリに書き込まれます。

  2. ハイパーイベントのコンポーネント

    • CSPBroker.js

    • CSPxmlhttp.js

    これらのファイルの既定の場所は以下のとおりです。

    C:\cache-install-dir\csp\broker

  3. CSP サンプルで使用するその他の静的リソース

    CSP サンプルでは、(イメージ・ファイルなど) いくつかの静的な Web リソースが必要になります。これらのファイルの既定の場所は以下のとおりです。

    C:\cache-install-dir\csp\samples

  4. 管理ポータルで使用するその他の静的リソース (Caché v5.1 以降)

    管理ポータルでは、(イメージ・ファイルなど) いくつかの静的な Web リソースが必要になります。これらのファイルの既定の場所は以下のとおりです。

    C:\cache-install-dir\csp\sys

推奨オプション : ネイティブ・モジュールの使用 (CSPms*.dll)

これは最も多く使用されている推奨オプションです。これには、IIS 7 に用意されている新しいネイティブ・モジュール・インタフェースを使用します。このオプションでは最適なパフォーマンスが得られます。

ISAPI または NSD を使用する他の構成オプションについては、付録 "Microsoft Windows の代替構成" を参照してください。

CSP 要求 (ファイル・タイプ .csp.cls、および .zen) を認識し、それらを CSP ゲートウェイに渡して処理するように、ネイティブ・モジュールの登録および Web サーバの構成を行います。インストールで必要となる可能性のある追加ファイル (例えば、DeepSee に必要な特別な CSP リソース) をすべて含めます。

ネイティブ・モジュールの登録

DLL : CSPms.dll および CSPmsSys.dll

これらのモジュールを使用できるようにするには、まず IIS に登録する必要があります。これは、[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] コントロール パネルで行います。

  1. [インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] ウィンドウを開きます。

  2. 左側のパネルで、[MACHINE_NAME] ([machine_name]\[user_name]) をハイライト表示します。

  3. 中央のパネルで、[モジュール] アイコンをダブルクリックします

  4. 右側のパネルで、[ネイティブ モジュールの追加] (または [ネイティブ モジュールの構成]) を選択します (正確な表現は使用中の IIS のビルドによって異なります)。

  5. [登録] を選択し、[ネイティブ モジュールの登録] ダイアログに以下を入力します。

    名前 : CSPms

    パス : C:\inetpub\CSPGateway\CSPms.dll

    [OK] を選択します。

  6. 左側のパネルで、最上位レベルを展開し、[Web サイト][既定の Web サイト] の順に展開します。[既定の Web サイト] をハイライト表示します。

    [MACHINE_NAME] ([machine_name]\[user_name])
                Web Sites
                        Default Web Site
    
  7. 右側のパネルで、[ネイティブ モジュールの追加] を選択します。

  8. [CSPms] を選択して、[OK] を選択します。

CSP ファイル拡張子のマップ

Note:

ここでのファイル拡張子のマッピング処理で、ワイルドカードスクリプトマップの追加ユーティリティを使用しないでください。使用した場合はエラーとなります。代わりに、モジュールマップの追加というユーティリティを使用します。

以下のように、CSP ファイル拡張子を CSP ゲートウェイのネイティブ・モジュールにマップします。

拡張子 ネイティブ・モジュール バイナリ
*.csp CSPms C:\inetpub\CSPGateway\CSPms.dll
*.cls CSPms C:\inetpub\CSPGateway\CSPms.dll
*.zen CSPms C:\inetpub\CSPGateway\CSPms.dll
*.cxw CSPms C:\inetpub\CSPGateway\CSPms.dll
  1. [インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] ウィンドウを開きます。

  2. 左側のパネルで、最上位レベルを展開し、[Web サイト][既定の Web サイト] セクションの順に展開します。[既定の Web サイト] をハイライト表示します。

    [MACHINE_NAME] ([machine_name]\[user_name])
                Web Sites
                        Default Web Site
    
    Note:

    これによって、Web サイト全体に対して CSP が有効になります。特定の仮想サブディレクトリ (/csp/ など) に CSP の使用を制限するには、マッピングを作成する前に ([既定の Web サイト] の下の) 適切なサブディレクトリにコントロールをフォーカスします。CSP のコンテンツを処理するそれぞれの仮想サブディレクトリについて、この手順を繰り返してください。

  3. 中央のパネルで、[ハンドラ マッピング] アイコンをダブルクリックします。

  4. 右側のパネルで、[モジュール マップの追加] を選択します。

  5. [モジュール マップの追加] ダイアログに以下の詳細を入力します。

    要求パス : *.csp

    モジュール : (ドロップダウン・リストから [CSPms] を選択します)

    名前 : CSPGateway_csp

  6. [要求の制限] を選択し、[要求がマップされている場合のみハンドラを呼び出す] の横にあるボックスにチェックが付けられていないことを確認します。

  7. [OK] を選択して [モジュール マップの追加] ダイアログに戻り、もう一度、[OK] を選択します。

  8. 以上の手順を繰り返し、以下のモジュール・マップを追加します。

    要求パス : *.cls

    モジュール : (リストから [CSPms] を選択します)

    名前 : CSPGateway_cls

    要求パス : *.zen

    モジュール : (リストから [CSPms] を選択します)

    名前 : CSPGateway_zen

    要求パス : *.cxw

    モジュール : (リストから [CSPms] を選択します)

    名前 : CSPGatewayManagement

CSP へのファイルの種類の追加登録

CSP により処理されるファイルの種類を追加構成するには、通常のファイル拡張子 (.csp.cls.zen) 用に作成された構成を新しいファイル拡張子用に複製します。

CSP ゲートウェイを経由して他の静的ファイルを処理する必要がある場合、またはこの Web サーバを経由して管理ポータルにアクセスする必要がある場合は、ファイルの .jpg.gif.png.css.js の各種類に対してマッピングを追加します。

すべてのファイルに対する要求を、指定されたパスの CSP にマップするには、このパスについて、以下のワイルドカードをセットアップします。

拡張子 ネイティブ・モジュール バイナリ
* CSPms C:\inetpub\CSPGateway\CSPms.dll

ゲートウェイの運用および管理

CSP ゲートウェイのシステム管理スイートへアクセスするには、ブラウザで以下の場所を指定します。

http://<ip_address>/csp/bin/Systems/Module.cxw

.csp.cls、および .zen 拡張子を含むファイルが要求されると、CSP エンジンが自動的に呼び出されます。以下はその例です。

http://<ip_address>/csp/samples/menu.csp

承認されていないユーザであることを通知するエラー・メッセージが表示された場合は、“CSP ゲートウェイとセキュリティ” のセクションにあるセキュリティに関するメモを参照してください。

SOAP フォルトの詳細を返すための IIS の構成

エラーが発生している Caché Web サービスは、関連する SOAP フォルトの詳細を含めずに HTTP 500 エラーを返すことがあります。既定では、IIS は広範なエラー情報をローカル・クライアントに対してのみ返します。 しかし、構成ファイル web.config 内の <httpErrors> 要素でこの動作を変更できます。変更するには、以下のセクションを追加して、詳細なエラー情報をすべてのクライアントに配信するように IIS に指示します。

<configuration>
    <system.webServer>
       <httpErrors errorMode="Detailed" />
    </system.webServer>
</configuration>

ホスト環境に関する機密情報がクライアントに公開されることがあるため、この方法を使用する場合は注意が必要です。 errorMode="Detailed" の使用に関するセキュリティ上の問題を回避する代わりの方法は、existingResponse="PassThrough" 指示文を使用することです。

<configuration>
    <system.webServer>
       <httpErrors existingResponse="PassThrough" />
    </system.webServer>
</configuration>

構成の変更後に、IIS を再起動します。

これらの変更は、IIS web.config ファイルに対して手動で行うことができます。または、より適切で、エラーの発生が少ない方法を選択するには、IIS マネージャに組み込まれている構成エディタ を使用します。

  1. IIS マネージャの左側の [接続] パネルから、Web サービスに対応するパスを選択します。 例 :[既定の Web サイト] の後に csp を選択。

  2. 中央のパネル下部の [管理] という見出しのセクションで、[構成エディタ] をダブルクリックします。

  3. [セクション] のラベルが付いた上部の [構成エディタ] ドロップダウンで、system.webServer を展開し、[httpErrors] をクリックします。

  4. [existingResponse] の横にある値をクリックし、ドロップダウンを使用してオプションを表示します。 [PassThrough] を選択します。

  5. 右側の [アクション] ペインで、[適用] をクリックします。

  6. 構成の変更後に、IIS を再起動します。

IIS でのエラー処理の詳細は、以下を参照してください。

http://www.iis.net/configreference/system.webserver/httperrorsOpens in a new tab

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