DROP DATABASE
Synopsis
DROP DATABASE dbname [RETAIN_FILES]
引数
dbname | 削除するデータベース (ネームスペース) の名前。 |
RETAIN_FILES | オプション — 指定した場合は、物理データベース・ファイル (CACHE.DAT ファイル) は削除されません。既定では、.DAT ファイルはネームスペースおよび他のデータベース・エンティティと共に削除されます。 |
概要
DROP DATABASE コマンドは、1 つのネームスペース、およびそれに関連するデータベースを削除します。
指定した dbname は、ネームスペース、および対応するデータベース・ファイルを含むディレクトリの名前となります。dbname は識別子として指定します。ネームスペース名は、大文字と小文字を区別しません。指定した dbname ネームスペースが存在しない場合、Caché は SQLCODE -340 エラーを発行します。
DROP DATABASE コマンドは特権を必要とする操作です。DROP DATABASE を使用する前に、%Admin_Manage リソースを有するユーザとしてログインする必要があります。ユーザには、ルーチンおよびグローバルなデータベース定義のために、そのリソースの READ 許可も必要となります。特権がない場合は、SQLCODE -99 エラー (特権違反) が返されます。
$SYSTEM.Security.Login()Opens in a new tab メソッドを使用して、以下のようにユーザに適切な特権を割り当ててください。
DO $SYSTEM.Security.Login("_SYSTEM","SYS")
&sql( )
$SYSTEM.Security.Login メソッドを呼び出すには、%Service_Login:Use 特権が必要です。詳細は、"インターシステムズ・クラス・リファレンス" の "%SYSTEM.SecurityOpens in a new tab" を参照してください。
DROP DATABASE は、特権に関係なく、システム・ネームスペースの削除には使用できません。これを実行しようとすると、SQLCODE -342 エラーが返されます。
DROP DATABASE は、現在使用しているか接続しているネームスペースの削除には使用できません。これを実行しようとすると、SQLCODE -344 エラーが返されます。
管理ポータルからネームスペースを削除することもできます。システム, 構成, ネームスペースを選択して既存のネームスペースをリストします。削除するネームスペースのための [削除] ボタンをクリックします。
RETAIN_FILES
このオプションを指定した場合は、物理ファイル構造を保持して、データベースおよびそれに関連するネームスペースを削除します。この操作を実行した後に、dbname を使用するために以下のことを試みると、次のような結果となります。
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RETAIN_FILES を指定しないで DROP DATABASE を使用する場合は、この物理ファイル構造を削除できません。代わりに、SQLCODE -340 エラー (データベースが見つかりません) が返されます。
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RETAIN_FILES を指定して DROP DATABASE を使用する場合も、SQLCODE -340 エラー (データベースが見つかりません) が返されます。
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CREATE DATABASE を使用する場合は、新規データベースを同じ名前で作成することができません。代わりに、SQLCODE -341 エラー (データベースのためのデーターベース・ファイルを作成できません) が返されます。
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このネームスペースを使用しようとすると、<NAMESPACE> エラーが返されます。
例
以下の例では、ネームスペースとそれに関連するデータベース (この場合は、'C:\InterSystems\Cache\mgr\DocTestDB') を削除します。物理データベース・ファイルは保持されます。
CREATE DATABASE DocTestDB ON DIRECTORY 'C:\InterSystems\Cache142\mgr\DocTestDB'
DROP DATABASE DocTestDB RETAIN_FILES
関連項目
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CREATE DATABASE コマンド
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USE DATABASE コマンド