暗黙結合

Caché SQL は、暗黙結合構文をサポートします。これは、特定のタイプの結合について SQL を簡略化するものであり、“—>” 演算子で表されます。テーブルに参照列、つまり参照されるテーブルの ID 値を含む列がある場合はいつでも、—> 演算子を使用できます。—> 演算子は、参照されるテーブル内のプロパティの参照に使用できます。

例えば、PhoneNumber テーブルに、Contact ID 値を含む Contact 列があるとします。PhoneNumber テーブルで、Contact テーブルの行を参照する SQL 処理を行うときに、—> 演算子を使用できます。以下のクエリは、PhoneNumberType 値が “Fax” であり、かつ、Name 値が “Public,John Q.” の Contact テーブル行に対応する Contact 値を持つ、PhoneNumber 行すべての Number プロパティ値を返します。

SELECT Number FROM JavaTutorial.PhoneNumber
WHERE PhoneNumberType='Fax' AND
Contact->Name='Public,John Q.'

上記の暗黙結合クエリは、以下の標準結合と同等です。

SELECT Number FROM JavaTutorial.PhoneNumber, JavaTutorial.Contact
WHERE PhoneNumberType='Fax' AND
JavaTutorial.PhoneNumber.Contact = JavaTutorial.Contact.ID AND
JavaTutorial.Contact.Name='Public,John Q.'