Jalapeño の概要
Jalapeño は、Plain Ordinary Java Object (プレーンな従来型 Java オブジェクト、POJO) を Caché に保存するためのメカニズムを提供します。
Jalapeño と Caché を使用する主な利点は以下のとおりです。
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マッピングを使用せずに簡単に POJO の永続性を実現
Jalapeño は、Java イントロスペクションを使用して POJO クラス定義を分析し、対応するオブジェクト・データベース・スキーマを生成します。このスキーマには、継承、コレクション、複雑なデータ型、リレーションシップなどのオブジェクトの特性を組み込むことができます。スキーマには、インデックスや制約などのデータベースの特性を組み込むこともできます。これらの特性はすべて、標準的な Java アノテーションを使用してデータベース・スキーマに追加できます。XML マッピング・ドキュメントは必要ありません。
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オブジェクト・アクセス
Jalapeño は、Caché に POJO を実際のオブジェクトとして格納し、プロパティ、リレーションシップ、継承などのオブジェクトの特性を維持します。Jalapeño ランタイム API Java アプリケーションを使用すると、POJO をデータベースに保存したり、データベースから POJO を取得したり、データベースに対してクエリを実行したりすることができます。
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標準 SQL アクセス
システムは自動的にすべてのオブジェクトを SQL 標準リレーショナル・テーブルに投影します。Java アプリケーションでは、Jalapeño を使用する他に、従来の JDBC を通じて POJO データにアクセスできます。標準的な SQL レポート・ツールでデータにアクセスすることもできます。
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データベースの独立性
Jalapeño によって、SQL の標準のデータ定義言語 (Data Definition Language、DDL) を使用してオブジェクト・データベース・スキーマを対応するリレーショナル・スキーマにエクスポートできます。Jalapeño が、標準リレーショナル・データベースと情報を交換するときは自動的に標準 JDBC を使用します。Jalapeño が、Caché オブジェクト・データベースと情報を交換するときは、高性能なオブジェクト・ベースのプロトコルを使用します。
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プラットフォームの独立性
Jalapeño ライブラリは、Java 1.7 以降の JVM または J2EE アプリケーション・サーバ環境で動作します。Caché オブジェクト・データベース・サーバは、多くのプラットフォームで使用可能です。これらのプラットフォームのリストは、このリリース用のオンライン・ドキュメント "インターシステムズでサポートされるプラットフォームOpens in a new tab" を参照してください。