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This is documentation for Caché & Ensemble. See the InterSystems IRIS version of this content.Opens in a new tab

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ロギングと環境変数

この章では、トラブルシューティングの実行に使用できるツールについて説明します。以下のトピックについて説明します。

Caution:

ログは、トラブルシューティングを実行する必要がある場合のみ有効にします。ログを有効にするとパフォーマンスが大幅に低下するため、通常の操作時は有効にしないでください。

SQL ゲートウェイを使用する (“ODBC での SQL ゲートウェイの使用法” を参照) 場合、接続しているリモート・データベースのドキュメントを参照してください。

Windows での ODBC のログの有効化

Windows で ODBC データ・ソースのログを有効にするには、通常、Windows のコントロール・パネル内の [ODBC データ ソース アドミニストレータ] 画面を使用します。この画面にアクセスするには、Windows のコントロール・パネルを開き、[管理ツール] サブパネルを開いて、[データ・ソース (ODBC)] をダブルクリックします。または、Windows のコントロール・パネルを開いて [ODBC データ・ソース] をダブルクリックします。

以下の手順を実行します。

  • クライアント・ドライバのログを有効にするには、目的の DSN の定義を見つけます。種類の異なる DSN は、それぞれ別のタブにあります。適切なタブをクリックします。[ODBC ログ] (あるいは [ログ]、または類似した) ラベルの付いたチェック・ボックスを見つけてチェックを付けます。

  • ドライバ・マネージャのログを有効にするには、[トレース] タブをクリックして、[トレースの開始] ボタンをクリックします。

    [ログ・ファイルのパス] フィールドでは、トレース・ファイルの位置を指定します。

詳細は、Windows のバージョンやこの DSN に使用するクライアント・ドライバによって異なる場合があります。

Note:

CacheODBC.log ファイルの既定の場所は、Windows のバージョンによって異なります。Windows Vista 以降の場合は、ログは %PUBLIC%\Logs の下の Public フォルダに作成されます (既定のパス C:\Users\Public\Logs)。このフォルダにはすべてのユーザがアクセスでき、ログの作成場所を 1 箇所に集約できるメリットがあります。それより前のバージョンの場合、ログは %WINDIR% の下にあります (使用している Windows のバージョンに応じて C:\Windows または C:\WinNT フォルダ)。

CACHEODBCTRACEFILE 環境変数を設定して、ログ・ファイルの名前と場所を変更できます (この章で後述する “InterSystems ODBC 環境変数” を参照してください)。

UNIX® での ODBC のログの有効化

UNIX® では、以下のように ODBC のログを有効にします。

  • クライアント・ドライバのログを有効にするには、 CACHEODBCTRACE 環境変数を使用します (“InterSystems ODBC 環境変数” で後述)。さらに ODBC 初期化ファイルも構成します。

  • ドライバ・マネージャのログを有効にするには、ODBC 初期化ファイルの Trace エントリを設定します。同ファイル内の TraceFile エントリは、作成するログ・ファイルの名前を指定します。初期化ファイルの詳細は、“ODBC 初期化ファイルの構成” を参照してください。

Tip:

ログを有効にしてもログ・ファイルが更新されない場合は、ファイルに対する書き込み権限がないか、ログを有効にする前に SO がクライアント・アプリケーションにロードされていたかのいずれかです。後者の場合、クライアント・アプリケーションを停止して再起動し、SO の再ロードおよびログ・フラグの取得をアプリケーションに強制します。

InterSystems ODBC 環境変数

このセクションでは、InterSystems ODBC クライアント・ドライバを制御する環境変数について説明します。通常、これらの環境変数は、デバッグまたは各種診断を目的としてのみ使用します。

CACHEODBCDEFTIMEOUT

この変数により、ログインの既定のタイムアウトの有効時間を指定できます。この変数の単位は秒です。

CACHEODBCPID

このブーリアン変数により、ログ・ファイル名にプロセス ID 番号を自動的に付けることができます。値が 1 の場合は番号が付き、0 の場合は付きません。既定では、番号は付きません。

CACHEODBCPID が有効であり、ベースのログ・ファイルが CacheODBC.log で、現在使用しているディレクトリに属している場合、ID が 21933 のプロセスは、CacheODBC.log.21933 のログ・ファイルを生成します。

CACHEODBCPIDCACHEODBCTRACEFILE は共にファイル名に影響します。例えば Windows で CACHEODBCTRACEFILE を使用してログ・ファイルのベース・ファイル名を (C:/home/mylogs/mylog.txt などに) 設定して CACHEODBCPID を有効にすると、ログ・ファイルの名前は C:/home/mylogs/mylog.txt.21965 のような形式になります。

CACHEODBCTRACE (UNIX®のみ)

このブーリアン変数は、クライアント・ドライバのロギングを有効にします。このファイルの既定名は CacheODBC.log です。ロギングの詳細は、この章で前述した “UNIX® での ODBC のログの有効化” を参照してください。

CACHEODBCTRACEFILE

この変数は、ログ・ファイルの位置と名前を指定します。これは、一意のディレクトリにログ・ファイルを置き、このファイルに一意の名前を与えるときに便利です。ログ・ファイルの既定の場所は以下のとおりです。

  • UNIX® の場合、ログは既定で現在のディレクトリに生成されます。

  • Vista より前の Windows プラットフォームの場合、ログ・ファイルの既定の場所は %SYSTEMROOT% です。Vista の場合、ログ・ファイルの既定の場所は %PUBLIC%\Logs\CacheODBC.log です。このディレクトリにはすべてのユーザがアクセスでき、ログの作成場所を 1 か所に集約できるメリットがあります。

CACHEODBCTRACETHREADS

この変数はログにスレッド情報を含めるかどうかを制御します。変数が 1 の場合はスレッド情報が含まれ、0 の場合は含まれません。

スレッド化されたアプリケーションをデバッグする必要がある場合は、このような追加のロギングを有効にすると便利な場合があります。ただし、ほとんどの ODBC アプリケーションでは、多くの余分な行がログに追加されます。

Note:
Windows 2003 のトレース・ファイル

Windows 2003 でトレース・ファイルを設定するには、特に ODBC を Web サーバ・プロセスで実行する場合に、いくつかの特殊な要件があります。 適切なロギング・ディレクトリへの書き込み権限を ODBC クライアントが持てるようにすることに加え、次の手順を実行する必要があります。

  1. CACHEODBCTRACEFILEC:\ODBC_Logs\CacheODBC.log に指定します。

  2. ログ・ファイル情報を指定する際に、CACHEODBCPID 環境変数を定義して PID 情報を追加することもできます。 これを行うには、別の新しい変数を CACHEODBCPID という名前で作成し、値を 1 に設定します。

  3. C:\ODBC_Logs というディレクトリを作成し、このディレクトリにユニバーサル書き込みアクセスを付与します。

  4. DSN 設定画面で [ODBC ログ] チェック・ボックスにチェックを付け、ODBC ロギングを開始します。

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