Ensemble SQL アダプタについて
Ensemble SQL の受信アダプタおよび送信アダプタを使用すると、Ensemble プロダクションと JDBC 対応または ODBC 対応のデータベースとの間で通信できるようになります。この章では、これらのアダプタについて簡単に説明します。
基本のツール
アダプタ (EnsLib.SQL.InboundAdapterOpens in a new tab および EnsLib.SQL.OutboundAdapterOpens in a new tab) には、接続先のデータ・ソースとそのデータ・ソースに必要なログイン詳細の指定に使用する設定が用意されています。
また、以下のような一般的な SQL アクティビティを実行するためのメソッドも用意されています。
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クエリの実行
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ストアド・プロシージャの実行
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挿入、更新、および削除の実行
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データベース・トランザクションの実行
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データ・ソースへの接続および切断
アダプタはクライアントなので、ユーザ名とパスワードを指定した呼び出しを渡すことにより認証を実行します。オペレーティング・システムによる認証は使用しません。
ヘルパ・クラス
Ensemble には、組み込み SQL メソッドの引数と戻り値として使用される 2 つのヘルパ・クラスが用意されています。
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EnsLib.SQL.GatewayResultSetOpens in a new tab クラスは、Ensemble で特定の用途に使用される結果セットを表しています。このクラスの初期化済みのインスタンスは、データ・ソースに対してライブ・データ接続しています。このクラスには、結果セットの内容を調べるメソッドと静的なスナップショットを返すメソッドが用意されています。
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EnsLib.SQL.SnapshotOpens in a new tab クラスは、さまざまな方法で作成および設定できる静的なオブジェクトを表しています。例えば、結果セットのデータ、つまり、すべての行または行のサブセット (任意の行位置から開始) のいずれかを使用して作成できます。また、ファイルやストリームのコンテンツを使用して作成できるほか、行ごとに作成することもできます。
このクラスには、データ調査用のメソッドが用意されています。結果セットよりもこの静的オブジェクトの方が、多くのメソッドを利用できます。
一般的な使用法
高レベルで、アダプタをプロダクションに含めるには、以下の手順を実行します。
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アダプタを使用するビジネス・ホスト (具体的にはビジネス・サービスまたはビジネス・オペレーション) クラスを作成します。ビジネス・ホスト・クラスの ADAPTER パラメータで、使用するアダプタを指定します。
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そのクラス内で、必要なメソッドを実装します。メソッドは、ビジネス・ホストの Adapter プロパティを介して、関連するアダプタのプロパティおよびメソッドを使用します。
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ビジネス・サービスまたはビジネス・オペレーションをプロダクションに追加し、任意の実行時設定の値を提供します。
多くの場合、カスタム・コードは、ビジネス・ホスト・クラス内にあります。通常、アダプタを直接カスタマイズする必要はありません。