このドキュメントについて
このドキュメントでは、Web アプリケーションのテーブル、グラフ、フォーム、メニュー、ダイアログなどの項目をレイアウトするために、Zen が提供している組み込みコンポーネントの使用方法について説明します。
このドキュメントの内容は以下のとおりです。
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“Zen のテーブル” では、HTML テーブルとしてデータベース・クエリの結果を表示する方法について説明します。
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“Zen と SVG” では、Scalable Vector Graphics (SVG) を使用してデータ駆動型のグラフやメータを表示する方法について説明します。
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“Zen のグラフ” では、Zen ページにグラフを配置する方法について説明します。
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“Zen のフォーム” では、ユーザによるデータの編集を可能にするフォームをレイアウトする方法について説明します。
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“Zen コントロール” では、フォームに配置可能なユーザ・コントロールについて説明します。
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“モデル・ビュー・コントローラ” では、MVC モデルがどのように Zen ページへのデータのフローをサポートできるのかを説明します。
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“ナビゲーション・コンポーネント” では、ユーザ・ナビゲーションをサポートするメニューおよびリンクのコンポーネントについて説明します。
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“ポップアップ・ウィンドウとダイアログ” では、メイン・アプリケーションのページの上にコンテンツを表示するコンポーネントについて説明します。
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“その他の Zen コンポーネント” では、上記のカテゴリに該当しない組み込みコンポーネントについて説明します。
詳細な目次もあります。
次のドキュメントに、関連する情報が記載されています。
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"Zen の使用法" では、Zen を使用して Web アプリケーションを開発するうえでの基本的概念を説明します。
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"Caché での JSON の使用" では、JSON のサポートを提供する %Object クラスと %Array クラスの使用方法について説明します。JSON は、クライアントとサーバとの間でデータを受け渡しする際に役立つフォーマットです。
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"Zen アプリケーションの開発" では、プログラミングするときの問題点を検討すると共に、カスタム・コードおよびクライアント側のコンポーネントを使用して Zen コンポーネントのライブラリを拡張する方法を説明します。
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"Zen レポートの使用法" では、Caché に格納されたデータに基づいて、XHTML 形式および PDF 形式のレポートを生成する方法を説明します。
一般的な情報については、"InterSystems のドキュメントの使用法" を参照してください。
Zen 属性のデータ型
Zen オブジェクトの属性の多くは、以下の基本となるデータ型のいずれかを有しています。
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%ZEN.Datatype.booleanOpens in a new tab。XData Contents では "True" または "False"、サーバ側コードでは 1 または 0、クライアント側コードでは True または False です。
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%ZEN.Datatype.captionOpens in a new tab。これにより、言語の DOMAIN パラメータが Zen ページ・クラスで定義されている限り、他の言語へのテキストのローカライズが容易になります。また、%ZEN.Datatype.captionOpens in a new tab データ型を使用すると、$$$Text マクロによってクライアント側またはサーバ側のコードからプロパティに値を代入できるようになります。
Zen コンポーネントのイベント・ハンドラ
多くの Zen コンポーネントには、名前が “on...” で始まる属性があります。このような属性は、コンポーネントのイベント・ハンドラを識別します。属性の値は、関連するイベントが発生したときに Zen が呼び出すクライアント側 JavaScript 式になります。一般に、この式は、ページ・クラスで定義されたクライアント側 JavaScript メソッドを呼び出します。このメソッドはイベントの “ハンドラ” です。
イベント・ハンドラ属性に値を指定する場合、二重引用符を使用して値を囲み、JavaScript 式内には一重引用符を使用します (必要な場合)。以下に例を示します。
<svgFrame ondragCanvas="alert('HEY');"/>
JavaScript 式には、Zen #()# 実行時式を記述できます。