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This is documentation for Caché & Ensemble. See the InterSystems IRIS version of this content.Opens in a new tab

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はじめに

ハードウェア要件の定義

このプロジェクトを開始する前に、ハードウェアが予期されるユーザの負荷の要件を満たすことを確認する必要があります。ハードウェア関連の決定事項は、ほとんどの場合プロセス・カウントの合計に基づいています。最初に、オペレーティング・システムのドキュメントを参照して、このプロセス・カウント合計に基づく推奨されるハードウェア構成を確認します。特に、CPU、メモリ、スワップ領域の要件に注意してください。これらのオペレーティング・システムの要件に加えて、Caché では特に、グローバル、ルーチン、ネットワーク・バッファなどのさまざまなシステム構造を格納するための共有メモリが必要になります。

ご使用のプラットフォームのバージョンの "Caché インストール・ガイド" を参照して、Caché でのメモリの使用方法および適切なメモリ構成の計算方法を理解するようにしてください。

移行プロセスの一環として、ハードウェア・プラットフォームを変更する場合があります。Caché では SMP と複数ディスク構成を最適に使用できるため、Caché の移行は、より強力なハードウェア・プラットフォームに移行する良い機会となります。このような場合は、アプリケーションが新しいハードウェア構成でどのような位置を占めるか、注意深く考慮する必要があります。

現在サポートされる Caché プラットフォームの最新のリストについては、次のインターシステムズの Web サイトで、現在および将来の Caché 製品のページを参照してください。

http://www.intersystems.com/cache/technology/product-tables/current-prodlist.htmlOpens in a new tab

ネットワーキング要件の定義

Caché 5 ネットワーキングは、以下のメッセージ・フォーマット・プロトコルをサポートします。

  • ECP (Enterprise Cache Protocol)

  • 分散キャッシュ・プロトコル (DCP)

  • 分散データ処理 (DDP)

  • DTM-NetBIOS (DTM クライアント/Caché サーバ構成のみ)

以下のいずれかの通信プロトコル上で使用します。

  • Raw Ethernet

  • TCP/IP (UDP と TCP の両方)

  • NetBIOS

  • NetBEUI

管理ポータルを使用して、ネットワーク接続を設定します。"Caché システム管理ガイド" を参照してください。Caché でサポートされるネットワーク・プロトコルに関する詳細は、"Caché 分散データ管理ガイド" を参照してください。

MSM と Caché の混在するネットワーク

MSM と Caché のピアツーピア・ネットワーキングは、Raw Ethernet 上で DDP を使用することで実行できます。この方法では、MSM は Caché に対してクライアントとしてもサーバとしても動作します。変換プロセスのある段階で、システムに接続する Caché レベルのネットワーキングを持つ、MSM を実行するマシンと Caché を実行するマシンがあれば便利なことがあります。

混在するネットワークを計画する場合は、次の制限に注意してください。

  • MSM は DCP または ECP ネットワーキングをサポートしません。

  • Caché は、Open MUMPS Interconnect (OMI) プロトコルをサポートしません。

  • Caché と MSM 間のネットワーク上でルーチンを共有できません。

  • Caché は RVG (Remote Volume Group) をサポートしません。Caché 間の接続には、ECP の使用をお勧めします。ECP は、MSM の RVG のより高性能なバージョンにたとえられます。

  • MSM と Caché 間の DDP ネットワーク上で文字列照合グローバルを共有することはできません (詳細は、“MSM 文字列照合の保持” のセクションを参照してください)。

  • DDP 上で 8 KB データベースにアクセスすると、DDP は 255 文字以上を含む添え字のあるノードを含むグローバルへのアクセスをサポートしないため、問題が発生する場合があります。

同じマシンでの Caché と MSM の実行

Caché と MSM を同じマシン上にインストールして実行できます。同じマシン上で、Caché と MSM 間の DDP ネットワーキングを使用する場合、2 つの別個のイーサネット・カードが必要になります ("Caché システム管理ガイド" の “複数の Caché インスタンスの構成” を参照してください)。

Caché と MSM の両方で、Windows NT 上で接続サービスを同時に実行する場合は、以下を実行します。

  • Telnet の場合は、システムのどちらかの Telnet ポート番号を変更します。既定では、Caché と MSM はどちらもポート 23 を使用します。

  • LAT サービスの場合は、Caché と MSM の両方が一意のサービス名を使用していることを確認します。

  • シリアル・ポート・サービスの場合は、MSM と Caché が一意の COM ポート範囲を使用していることを確認します。

Telnet、LAT、およびシリアル・ポート・サービスに関する詳細は、“ターミナル・サーバ” を参照してください。

ネットワーク上での一意の $JOB 値の保証

MSM ネットワーキングでは、ネットワーク上で一意の $JOB 値を確実に持つよう設定できますが、Caché ではできません。Caché は各 Caché プロセスのオペレーティング・システムからプロセス ID (PID) を取得するため、異なるマシンのクライアント・プロセスが同じ $JOB 値を持つようになることが考えられます。アプリケーションで複数のクライアントから同じサーバに対して $JOB でインデックスされたグローバルを設定する場合、次のオプションを実行して問題を解決できます。

  • プロセスが実行されている Caché ノードを返す $ZU(110) を、$JOB と結合し、一意の識別子を保証します。これは MSM の $SYS と類似した機能です。

  • $JOB でインデックスされたグローバルを、各クライアントにローカルに格納します (これは通常どのシステムでも推奨される方法です)。

  • 添え字レベルのグローバル・マッピングを使用して、グローバルを異なった方法で分散します。

Caché のインストール

Caché のインストールの手順は、ホスト・オペレーティング・システムにより異なります。以下の概略ではいくつかの重要な情報を提供していますが、詳細はご使用のプラットフォームのバージョンの "Caché インストール・ガイド" を参照してください。

Caché をインストールする前に、以下の要件を満たしていることを確認します。

  • マシンのシステム特権 (使用しているオペレーティング・システムによって、Administrator、root、または system のいずれか)

  • コア製品のインストール用に、約 200 MB の空き容量

  • 使用する OS 用に構成された TCP/IP (Caché では、TCP/IP プロトコルが Caché GUI ユーティリティをサーバに接続するのに使用されるため、スタンドアロン構成の場合でもマシンに TCP/IP プロトコルがインストールされている必要があります)。

  • Caché の製品機能を有効にするためインターシステムズから提供されるライセンス・キー (推奨)

Caché ライセンス・キーのインストール

製品の初期インストール時に Caché ライセンスを設定していない場合は、管理ポータルを使用するか、vi、emacs、edit などのホスト・ベースのエディタを使用して設定できます。ライセンス情報は、Caché マネージャのディレクトリにある cache.key という ASCII ファイルに格納されています。Caché ライセンス・キーは大文字と小文字を区別します。ライセンスが適切に入力されないと、Caché はシングル・ユーザ・モードで起動します。すべてのフィールドに入力する必要があります。

Windows プラットフォームでは、インストール時にライセンス・キーが検出されていない場合は、インストール・プログラムによりライセンス・キーの入力を求められます。UNIX® または OpenVMS では、インストール・プログラムでライセンスを求めるプロンプトが表示されない場合は、ホストベースのエディタを使用するか、Caché を実行している PC クライアント上のライセンス・ウィザードを使用して、ライセンスを手動で入力する必要があります。どちらの場合も、情報はライセンスの証書に示されるとおりに、正確に入力する必要があります。

マルチサーバ・システム用のライセンスを購入している場合、1 つ以上のライセンス・マネージャを設定し、キーで認証される Caché ライセンス・ユニットを割り当てる必要があります。

MSM では、ライセンスが同時ユーザのブロックで購入されますが、Caché ライセンスは通常、各同時ユーザに対して購入されます。例えば、17 ユーザ用の Caché ライセンスを購入できますが、これは MSM では不可能です。Caché では多数の異なるライセンス・タイプが利用可能ですが、詳細はインターシステムズの担当のアカウント・マネージャにお問い合わせください。

ライセンスのインストールと設定方法に関する詳細は、ご使用のプラットフォームのバージョンの "Caché インストール・ガイド" を参照してください。

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