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Caché のリモート管理

ターミナルや外部プログラムから Caché を管理するためのルーチンとユーティリティです。

  • グローバルの高速コピーのための ^GBLOCKCOPY の使用法 — データベース間でグローバルのコピーを高速に行うルーチンと、他の有用な操作について説明します。

  • スイッチの使用法 — インスタンス単位のフラグで、さまざまな目的に使用できる Caché スイッチについて説明します。特に、バックアップの実行中やクラッシュしたシステムの回復中に、各種システム・プロセスを抑制する際に便利です。

  • Windows クライアントからの Caché の制御 — Caché の状態を検証し Caché の呼び出しを実行できる Windows クライアントとして、プログラムが機能できるようにする DLL について説明します。

  • 文字ベースの管理ルーチン — 便利なターミナル・ルーチンを 2 つ説明します。^SHADOW では、別の Caché インスタンスのシャドウ・システムの定義と管理ができます。^LEGACYNETWORK では、COM ポートのリスト、追加、編集、および削除ができます。

グローバルの高速コピーのための ^GBLOCKCOPY の使用法

^GBLOCKCOPY は、データベース間でグローバルのコピーを高速に行う Caché ルーチンです。これはターミナルと対話形式で実行するか、バックグラウンドのジョブとして 1 つ以上のグローバルをコピーするバッチに構成されます。^GBLOCKCOPY には組み込みのモニタと、グローバル・コピーの複数の進行を記録するための複数のリポートが含まれます。システム障害が発生した場合、^GBLOCKCOPY は中断した後に再開します。

このセクションでは、以下の項目について説明します。

Note:

^GBLOCKCOPY は、実際に変更されていない場合にグローバルのコピーでのみ使用する必要があります。データベース・ブロックのコピー中はロックも整合性もチェックされないからです。SetKill の処理は、コピー先のグローバル、データベース、またはネームスペースにおいてだけでなく、コピー実行中のコピー元データベースにおいて他のグローバルに対して実行でき、コピーに影響を与えることもありませんが、別のデータベースやネームスペースにコピーされているコピー元グローバルで、SetKill を行うと、コピー先のグローバルは予測できなくなります。

^GBLOCKCOPY がグローバルを新規のデータベースにコピーするとき、保護、ジャーナル属性、照合タイプ、および Keep 属性を含むソース・グローバルの同じプロパティを持つグローバルをそこに作成します。唯一の例外は、グローバルが以下の照合の 1 つを持つ場合です。

  • ISM Pre-6.2

  • ISM 6.2->6.4

  • Ipsum/Cobra

  • Ipsum/Cobra-2

上記の場合、ルーチンは自動的に照合を Caché 標準に変更します。

Note:

最近のリリースの Caché では、SYS.DatabaseOpens in a new tab.Copy() クラス・メソッドは、^GBLOCKCOPY と類似する機能を提供します。

^GBLOCKCOPY の使用

^GBLOCKCOPY は、以下のように異なる複数の演算で使用されます。

  • データベースから他のデータベース、またはネームスペースに 1 つ以上のグローバルをコピーします。 — コピー先のデータベースまたはネームスペースにコピーするグローバルを 1 つ以上選択できます。グローバルがコピー先のデータベースに既に存在する場合、ソース・グローバルのデータは既存のデータに結合されます。

  • 添え字レベル・マッピングを使用して、1 つのデータベースからのグローバルを複数のデータベースに分割します。 — グローバルの添え字レベル・マッピング (SLM) でネームスペースを設定することで、データベースのグローバルを新規のネームスペースにコピーすることができます。これにより、SLM を構築するデータベース間でグローバルを分割することができます。

  • 複数のデータベース内の添え字マップされたグローバルを、1 つのデータベースに移動します。 — グローバル全体を含む新規のデータベースを作成します。次に、異なるすべての SLM データベースから新規のデータベースにコピーするバッチで、複数のコピーを設定します。データベースは現在、2 GB を超過できるため、これは複数のデータベースを 1 つに統合するのに便利なメソッドです。

  • データベースのコピーを作成します。すべてのグローバルを別のディレクトリにコピーすることによって、データベースをそのディレクトリにコピーできます。

  • ECP を通じて他のマシンにグローバルをコピーします。 — ^GBLOCKCOPY は、ECP ネットワーク接続上の他のマシンへのグローバルのコピーをサポートします。リモート・マシンに対する ECP 接続、およびそれを示すネームスペース・マッピングを設定する必要があります。次に、“Copy from Database to Namespace” オプションを選択し、コピー先としてリモート・ネームスペースを選択します。

  • データベースの未使用スペースを再要求します。大規模なグローバルがデータベース内で作成されて削除された場合、データベースには未使用の余分なスペースがあることがあります。データベースのすべてのグローバルを新規のデータベースにコピーし、古いデータベースを新しいもので置換すると、このスペースを削除できます。

  • データベース内のポインタを再編成します。データベースがブロックの分割により断片化された場合、そのデータベース内のデータを再編成すると高速なパフォーマンスを得ることができます。これには、データベース内のすべてのグローバルを新規のデータベースにコピーし、古いデータベースを新規のデータベースに置換します。

  • グローバルの照合の変更 — ソース・グローバルが以下の照合タイプのいずれかの場合に行われます。

    • ISM Pre-6.2

    • ISM 6.2->6.4

    • Ipsum/Cobra

    • Ipsum/Cobra-2

    ^GBLOCKCOPY を使用してコピーされた場合、グローバルの照合は、Caché 標準に自動的に変更されます。

    照合のタイプを変更したい (例えば、Caché 標準から German1) グローバルが既に存在している場合、^GBLOCKCOPY を実行する前に、適切な既定の照合を持つコピー先のデータベースにグローバルを作成します。

    Note:

    ISM 5.10/6.4 から移行されたデータベースには、ISM 照合を持つグローバルが含まれます。

  • 古いデータベースを CACHE.DAT データベース、またはネームスペースにインポートします。CACHE.DAT データベースやネームスペースにインポートしたい古いデータベース・ファイルがある場合は、コピー時にそのファイルが存在するディレクトリをソース・ディレクトリとして選択します。データベースは CACHE.DAT という名前に変更され、データをコピー先のデータベースやネームスペースにコピーすることができるようになります。

  • ISM 5.10/6.4 MUMPS.DAT データベースを CACHE.DAT データベース、またはネームスペースにインポートします。CACHE.DAT データベースやネームスペースにインポートしたい MUMPS.DAT ファイルがある場合、コピー時にそのファイルが存在するディレクトリをソース・ディレクトリとして選択します。データベースは CACHE.DAT という名前に変更され、データをコピー先のデータベースやネームスペースにコピーすることができるようになります。

^GBLOCKCOPY の実行

^GBLOCKCOPY を実行する前 (またはアップグレードを実行する前) に、ご使用のデータベースのオペレーティング・システムの完全なバックアップを作成し、データベースに破損がないことを確実にするために整合性チェックを実行します。

Note:

^GBLOCKCOPY の実行を高速にするため、一時データやスクラッチ・データ、および不必要な古いデータはすべて削除します。

^GBLOCKCOPY のバッチ機能を使用して、同時に実行するバッチ操作を設定することができます。操作バッチが実行されている間、Monitor、または Batch Report を使用して進行状況を監視することができます。

Note:

データベースを ^GBLOCKCOPY で処理している間は、データベースにアクセスしないようにしてください。^GBLOCKCOPY の実行中にアクセスすると、データベース操作の結果は予測不可能になります。同じシステム上で、^GBLOCKCOPY で処理しないデータベースは、安全に使用することができます。

スイッチの使用法

Caché スイッチは、インスタンス単位のフラグで、さまざまな目的に使用できます。特に、バックアップの実行中やクラッシュしたシステムの回復中に、各種システム・プロセスを抑制する際に便利です。^SWSET ルーチンを使用して、スイッチの値を直接操作できます。

背景

Caché のスイッチの起源はマシンとの物理的な接点にあり、かつてはコンピュータのオペレータ・コンソールの一部として使用されたり、マイクロコンピュータのフロント・パネルに装備されていました。オペレータは、これらのスイッチの 1 つを設定することで、そのマシンで実行中のプログラムに 1 ビットの情報を送信できました。Caché では “仮想マシン” が実装されるため、マシンに対するスイッチの概念も同様に抽象化されています。

今日、Caché におけるスイッチとは、すべての Caché プロセスから見える、Caché インスタンスの共有または共通メモリの個々のビット設定のことをいいます。一部のスイッチはユーザに対して設定されますが、その大半は Caché 自体のオペレーションに影響を与えます。

Note:

ユーザはスイッチを Caché インスタンスに対してローカルに使用する必要があります。Caché 自体には特定の設定をクラスタや ECP 構成の他のメンバに伝播する機能がありますが、これらの機能はインターシステムズの内部使用にのみ制限されています。ユーザ・スイッチの値は、他のシステムに送信することはできません。

現在定義されているスイッチ

スイッチは、すべて番号によって識別されます。Caché の起動時、スイッチはゼロ (オフ) に初期化されます。次のテーブルは、スイッチの番号とその動作を示しています。

スイッチ 意味/使用法
0 — 7 アプリケーション・プログラムで使用する目的で予約されています。
8 既存の Caché デーモンによるネットワーク要求に対する応答を抑制します。
9 ネットワーク・ログインを処理する新しいデーモンの作成を抑制します。
10 このスイッチを設定するプロセス以外によるすべてのグローバル・アクセスを抑制します。また、このプロセスを除き、ディスク入出力の原因となるルーチン・アクセスを抑制します。
11 このスイッチを設定するシステム・ジョブ以外によるすべてのグローバル・アクセスを抑制します。この設定はスイッチ 10 に優先し、システム用に予約されています。例えば、このスイッチは、コピー操作の前にシステムの動作を停止する目的でバックアップ・プロセスによって設定されます。
12 Caché へのログインを抑制します。ユーザがログインを試みると、"Sign-on and JOB inhibited: Switch 12 is set" というメッセージが表示されます。
13 すべてのグローバル SET、KILL、および ZSAVE コマンドを抑制し、グローバルとルーチンに対して読み取りアクセスのみを許可します。
14 すべてのグローバルおよびすべてのルーチンに対するすべてのアクセスを抑制します。
15 通常はスイッチ 10、13、または 14 によってアクセスが抑制される場合でも、ピアからのネットワーク参照を許可します。
16 シャットダウン操作を調整する目的で、Caché によって内部的に使用されます。
17 クラスタでのジャーナル・フラッシュの完了待機を回避します。
18 ブロックに対するキューが非常に長くなる場合は、追加プロセスの休止を抑制します。
19 新規トランザクションの開始を抑制します。
20 — 31 未定義で、インターシステムズ用に予約されています。
Caution:

インターシステムズの担当者またはドキュメントに記載されている手順によって具体的に指示される場合を除き、アプリケーションで使用するスイッチは、アプリケーション・プログラム用に予約されているスイッチ (スイッチ 0–7) に限定する必要があります。

スイッチの操作法

^SWSET ルーチンを使用して、スイッチの値を直接操作できます。また、クラスタ・システム上でのジャーナル操作やシステム・バックアップを行う機能など、他の Caché 機能でも呼び出し元に代わってスイッチの値を設定できます。

SWSET ルーチン

このルーチンは、ターミナル・セッションなどからスイッチの値をインタラクティブに設定する方法を提供します。

SWSET
パラメータ

なし

備考

この後の例に示す方法でこのルーチンを呼び出すと、スイッチ番号とそのスイッチに設定する値 (0 または 1) の入力を求められます。

以下の例は、SWSET の使用法を示しています。実行すると、

    DO ^SWSET

以下のような内容が順次表示されます。

Set/Clear switch #:

Set/Clear switch #: 2

Set/Clear switch #: 2 to value (0 or 1):

Set/Clear switch #: 2 to value (0 or 1): 1

Set/Clear switch #: 2 to value (0 or 1): 1...done

%swstat^SWSET 関数

この関数は、スイッチの現在の設定を返します。

%swstat^SWSET(switch)
パラメータ
  • switch — スイッチの番号。

備考

switch が有効な番号の場合、この関数はスイッチの値を次のどちらかとして返します。

  • 0 — スイッチはリセットされています (オフ)。

  • 1 — スイッチは設定されています (オン)。

それ以外の場合は、エラーが発生したことを示す値の –1 を返します。

以下の例は、スイッチ番号 1 の値を出力します。

   Write $$%swstat^SWSET(1)

%swset^SWSET 関数

この関数は、スイッチを指定された値に設定します。

%swset^SWSET(switch, value)
パラメータ
  • switch — スイッチの番号。

  • value — 設定する値 (0 または 1)。

備考

返り値としては、以下の 3 種類があります。

  • 0 — スイッチが、目的の値に設定されていなかったことを示します。

  • 1 — スイッチが、新しい目的の値に適切に設定されていたことを示します。

  • -1 — スイッチが指定不可能な値 (0 か 1 以外) に設定されていたことを示します。

以下の例は、スイッチ番号 1 の値をオフに設定します。

   Write $$%swset^SWSET(1, 0)

失敗モード

Caché プロセスがシステム予約のいずれかのスイッチを設定し、その処理を適切にクリーンアップせずに終了した場合、システムが制限されたオペレーティング・モードのままになる場合があります。例えば、あるプロセスでスイッチ 12 を設定した後に重大な障害 (あるいは単純な停止) が発生した場合、Caché は以降のユーザがログインできない状態になります。この問題が生じた場合は、インターシステムズのサポート窓口 (WRC)Opens in a new tab までお問い合わせください。

Note:

Caché では、スイッチ 10 に対してのみ自動リカバリが実装されています。プロセスがスイッチ 10 を設定後に停止した場合、Caché は自動的にこのスイッチをゼロにリセットします。

Windows クライアントからの Caché の制御

このセクションでは、Caché の状態を検証する DLL の使用方法を説明し、Windows クライアントから Caché の呼び出しを実行します。

Caché は、Caché 構成を制御し、Caché プロセスを開始する Windows クライアント・プログラムのメカニズムを提供します。これにより、標準 Caché ツールを使用せずに、正確な構成情報で Caché プロセスを自動的に開始するアプリケーションを配布できます。このツールにより、以下が可能になります。

  • 指定された構成名の Caché ディレクトリ・パスとサービス名を検索

  • Caché システムの状態を取得

  • Caché 構成を直接、あるいは Caché コントロール・サービスから制御。これは、実行中の Windows バージョンに依存します。

  • 適切な設定で Caché プロセスを開始

Caché は、C、C++、Visual Basic のサンプル・プログラムを提供しています。そのプログラムは、cctrl.dll の動的なロード方法、また、構成を開始、停止、強制終了し、Caché プロセスを開始する関数の使用方法を示しています。これらのサンプルは、Caché をインストールした場所の Dev/cache サブディレクトリにあります。

  • cctrlcpp — C++ コード・サンプル

  • cctrlvb — Visual Basic コード・サンプル

  • ctrldemo — C コード・サンプル

CctrlGetDirs

指定された構成名に対して、構成・バイナリ・マネージャー、それぞれのディレクトリ・パスと、サービス名を検索します。

構文
CctrlGetDirs(char *config, CCTRL_DIR_INFO *dirinfo)
config 要求される構成名
dirinfo ディレクトリ情報が格納される C 構造へのポインタ
返り値

エラー時に (char *0) 返します。

CctrlConfigStatus

Caché 構成の状態を返します。

構文
CctrlConfigStatus(char* config)
config 要求される構成名
返り値

以下の 0 から 4 までの値を返します。

0 構成は起動され、実行中です。
1 構成は、開始あるいは終了中です。
2 構成の開始あるいはシャット・ダウンがアボートされました。
3 構成はダウンしました。
4 ERROR

CctrlControl

Windows NT の Caché コントロール・サービスを経由して、あるいは Windows 95/98 で直接 Caché 構成を制御します。

構文
CctrlControl(char *command, char *config)
command 以下のコマンドのいずれか 1 つを使用します。
  • start — 構成を開始

  • stop — 構成の無理のないシャット・ダウン

  • stopnoshut — ユーザ提供のシャット・ダウン・ルーチンを実行せずに、構成をシャット・ダウン

  • force — 構成の強制終了。UNIX® システムの cforce と同じです。

  • stopstart — 無理のない構成の停止と、素早い再起動

config 要求される構成名
返り値
CCTRL_SUCCESS 処理の成功
CCTRL_ERROR 汎用エラー
CCTRL_INVALID_COMMAND 無効なコマンド引数
CCTRL_INVALID_CONFIGURATION 未定義の構成
CCTRL_CONTROL_STU_ERROR ^STU の失敗

CctrlGetLastError は、エラーの返り値の後ろに、エラー文字列情報へのポインタを返します。

CctrlRun

指示された構成とネームスペースで Caché プロセスを開始し、指示された主要入出力デバイスを使用し、指示されたルーチンを呼び出します。

構文
CctrlRun(char *config, char *routine, char *namespace, char *IOtype)
config 実行中の構成名です。
routine 開始するために要求されるルーチン名です。
namespace 要求されるネームスペース名です。
IOtype cterminal あるいは none のいずれかの値を持つ入出力の処理方法です。
  • cterminal — Caché プログラマのターミナル

  • none — 入出力なし。プロセスは、NUL でバックグラウンドで実行されます。$Principal で使用されます。$Principal への書き込みは破棄されます。$Principal からの読み取りはエラーになります。

返り値
CCTRL_SUCCESS 処理の成功
CCTRL_ERROR 汎用エラー
CCTRL_INVALID_COMMAND 無効なコマンド引数
CCTRL_INVALID_CONFIGURATION 未定義の構成
CCTRL_CONTROL_STU_ERROR ^STU の失敗
Note:

Windows NT では、指定の構成を実行する必要があります。構成が実行中かどうかが判別できない場合、CctrlConfigStatusCctrlControl を使用してチェックし、必要な構成を開始してください。これにより Caché は、コントロール・サービスを使用せずに構成を開始しないようにします。

CctrlRunIO

指示された構成とネームスペースで Caché プロセスを開始し、指示された主要入出力デバイス・タイプを使用し、指示されたルーチンと、入出力デバイスおよびエラー・デバイス用の追加の入出力仕様を呼び出します。

構文
CctrlRunIO(
        char *config, 
        char *routine, 
        char *namespace, 
        char *IOtype, 
        HANDLE *hIO, 
        char *cwd, 
        char *options, 
        HANDLE *child, 
        DWORD *childPID))
config 実行中の構成名で、すべて大文字です。
routine 開始するために要求されるルーチン名です。
namespace 要求されるネームスペース名です。
IOtype cterminal あるいは none のいずれかの値を持つ TCP の処理方法です。
  • TCP — TCP ソケット

  • cterminal — Caché プログラマのターミナル

  • none — 入出力なし。プロセスは、NUL でバックグラウンドで実行されます。$Principal で使用されます。$Principal への書き込みは破棄されます。$Principal からの読み取りはエラーになります。

hIO 3 つの配列は、Caché プロセスの標準入出力、エラー・デバイスとして使用するために処理します。
cwd 子プロセスの作業中のディレクトリ・パスです。ディレクトリ引数が 0 の場合、現在のプロセスの作業ディレクトリを使用します。
option 追加の cache.exe コマンド行オプションが、生成されたコマンド行に追加されます。例えば、大規模プロセスのメモリ・サイズ (-b 1024) を定義できます。
child 子プロセスへのハンドルが返される HANDLE タイプ変数へのポインタです。ハンドルの値が 0 の場合、子プロセスのハンドルは、この関数によってクローズされます。
childPID 生成された cache.exe プロセスの PID へのポインタです。 この引数は、子の PID が要求されない場合、ゼロになります。
返り値
CCTRL_SUCCESS 処理の成功
CCTRL_ERROR 汎用エラー
CCTRL_INVALID_COMMAND 無効なコマンド引数
CCTRL_INVALID_CONFIGURATION 未定義の構成
CCTRL_CONTROL_STU_ERROR ^STU の失敗
Note:

hIO 配列のハンドルは、必ず継承できる必要があります。 DuplicateHandle を使用して、子プロセスによるハンドルの継承を可能にします。

Windows NT では、指定の構成を実行する必要があります。構成が実行中かどうかが判別できない場合、CctrlConfigStatusCctrlControl を使用してチェックし、必要な構成を開始してください。これにより Caché は、コントロール・サービスを使用せずに構成を開始しないようにします。

文字ベースの管理ルーチン

Caché インストールの管理方法として優先的に推奨されるのは、管理ポータルです。このポータルによって、システム制御に使用する便利なブラウザ・ベースのインタフェースが提供されます。しかし、この方法ではシステムを管理できない状況に対応するために、ターミナルから重要な機能をいくつか実行できる文字ベースのルーチンが Caché にいくつか用意されています。

このセクションで説明するユーティリティは、以下のとおりです。

  • ^SHADOW — 管理者は別の Caché インスタンスのシャドウ・システムとして機能する Caché インスタンスを定義および管理できます。

  • ^LEGACYNETWORK — 管理者は COM ポートをリスト、追加、編集、および削除できます。.

これらの各ルーチンについては、それぞれのセクションでその最上位レベルの機能と共に説明されています。ほとんどの場合、初期メニューを選択すると、ルーチンのタスク実行に必要な情報がすべて指定されるまで、必要な情報の入力が求められます。ターミナルからこれらのルーチンを使用するには、ユーザは %SYS ネームスペースにあることと、最低でも %Manager ロールを持つことが必要です。ルーチン (例えば ^SHADOW) は、次のコマンドで呼び出されます。

 DO ^SHADOW

ルーチンが実行されると、そのオプションのリストが表示されます。目的のオプションを選択するには、“Option?“ プロンプトの後に対応する番号を入力します。

Caution:

最初の説明にあるように、Caché システムの管理方法として好ましいのは、管理ポータルです。このドキュメントに説明されているルーチンを使用する場合は、管理者に Caché の動作と、選択するオプションに適するパラメータ値についての十分な運用知識があることが前提となります。

プロンプトに関する一般的な注意事項

文字ベースの機能を使用したときのプロンプトの特性を以下に示します。

  • 各オプションには、数字の接頭語があります。その番号を入力することで、オプションを選択します。オプション番号の形式は、すべてのルーチンで使用されています。

  • すべてのオプション・リストに、メニューの現行レベルを終了して前のレベルに戻るための項目があります。または、“Option?” プロンプトに対して Enter キーを押して対応することもできます。この操作は [終了] オプションを選択したと同義に解釈されます。つまり、現行のセクションが終了され、1 つ “上位” レベルのオプションが表示されます。最上位レベルのオプションに対して Enter を押すと、^SHADOW ルーチンが終了します。

  • 情報の入力を求めるプロンプトの多くには既定値があり、それは Enter キーを押すことで選択できます。使用可能な既定値がある場合は、次に示すように、プロンプト・メッセージと “=>” 文字の間に表示されます。

    Unsuccessful login attempts before locking user? 5 =>
    

    この例では、既定値は 5 で、これはユーザが何回ログインに失敗するとそのユーザ名がロックされるかを表しています。

  • 既定値が “Yes” または “No” のプロンプトでは、“yE” や “n” などの部分的に一致する応答も受け入れられます。この照合では、応答の大文字/小文字が無視されます。

  • 既存のユーザ、ロール、サービスなどの設定変更が目的のオプションでは、それらの項目の既存値が既定として表示されます。Enter キーを押すと、その値が保存され、次のプロンプトに進みます。

  • 一部のプロンプトでは、ユーザ名などの項目を照合するときに使用するパターンの入力が求められます。通常、既定のパターンは、すべての項目に一致する “*” です。このパターンでは、DOS における照合と同じように、アスタリスクが任意の文字シーケンスに一致します。パターンは、それぞれが固有のパターンとして解釈されるコンマ区切りのパターン・リストで構成される場合もあります。対象の項目がリスト内のいずれかのパターンに一致すると、その項目は選択されたものとして処理されます。

Caution:

同じルーチンの複数のインスタンスが、異なるシステム管理者 (あるいは同じ管理者) によって同時に実行されるのを防止する方法はありません。こうした状況になった場合は、影響を受けるデータの一貫性に考慮し、各インスタンスの動作を調整して競合を回避して、目的を達成するのは管理者の責任となります。

^SHADOW

管理者は、このルーチンを使用して、別の Caché インスタンスのシャドウ・システムとして機能する Caché インスタンスを定義および管理できます。

  1. シャドウの作成

    このシステムのシャドウ・サーバとして機能する別システムを識別するのに必要なパラメータを指定できます。

  2. シャドウの編集

    既存のシャドウに関連付けられているパラメータを変更できます。

  3. シャドウとそのプロパティの一覧表示

    シャドウ・サーバとして定義されているシステムとそのプロパティを一覧表示します。

  4. シャドウとその動作ステータスの一覧表示

    シャドウ・サーバとして定義されているシステムとそのパフォーマンス情報を一覧表示します。

  5. シャドウの開始

    定義済みのサーバでシャドウイングを開始します。

  6. シャドウの停止

    シャドウイング動作を停止します。

  7. シャドウの一時停止

    シャドウ・サーバへのデータの転送を一時停止します。

  8. シャドウの再開

    一時停止中のサーバでシャドウイング動作を再開します。

  9. シャドウの再起動

    定義済みのサーバでシャドウイングを再起動します。

  10. シャドウの削除

    現行システムの定義済みシャドウ・サーバ・リストからシステムを削除します。

  11. シャドウの詳細の表示

    特定のシャドウ・サーバに関するすべての情報を表示します。

^LEGACYNETWORK

このルーチンは、Caché と連携できる従来のネットワーク・ツールの構成をサポートします。

  1. COM ポート設定

    COM ポート (シリアル通信ポート) をリスト、追加、編集、および削除できます。COM ポートの追加および編集には、そのさまざまな構成パラメータの指定も含まれます。

  2. 終了

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