従来のコマンドと関数
ほとんどの場合、従来のコマンドと関数は、異なる構文を持つ新規の実装と置き換えられました。これらのコマンドと関数は、新規のプログラミングでは使用すべきではありません。これらは、既存のアプリケーションとの互換性の目的で、ここで説明されています。従来のコマンドと関数は、新規のものと互換性がありません。これらは新規のものと同じプログラム内で使用されている場合がありますが、新規のものと一緒に使用するべきではありません。例えば、従来の行指向の ELSE は、ブロック指向の IF では使用できません。また、$BIT 関数を使用して作成したビット文字列は、$ZBIT 関数では操作できず、その逆も同様です。
従来のコマンド
以下の従来のコマンドは、新規のコマンドの構文に置き換えられています。
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FOR
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IF
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ELSE
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DO (引数なし)
従来の IF、ELSE、および FOR コマンドは、中括弧 ({ }) のブロック構造構文を使用することはできません。その代わりに、同じプログラム行に現れるコマンドを実行します。したがって、従来のコマンドは、新規のブロック指向バージョンのコマンドに比べて、行のフォーマットに関してより制約されています。
また、従来の IF コマンドは ELSEIF 節を使用することができず、$TEST 特殊変数を使用します。
従来の引数なしの DO は、ブロック構造を示すために文頭にピリオドを付けた構文を使用します。この構文は現在は使用されておらず、{ } 構文との互換性もありません。引数なしの DO は、今後のプログラムでも使用されません。
以下の従来のコマンドは廃止されています。
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ZQUIT は ZTRAP $ZERROR コマンドと置き換えられました。詳細は "ZTRAP" コマンドを参照してください。
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ZSYNC は、廃止された分散キャッシュ・プロトコル (DCP) でのみ使用されます。
従来の関数
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以下の従来の関数は、新規の $BIT 関数に置き換えられています。$ZBITAND、$ZBITCOUNT、$ZBITFIND、$ZBITGET、$ZBITLEN、$ZBITNOT、$ZBITOR、$ZBITSET、$ZBITSTR、$ZBITXOR。
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以下の従来の関数は、%SYS.ProcessQueryOpens in a new tab クラス・プロパティに置き換えられています。$ZUTIL(67,0)、$ZUTIL(67,4)、$ZUTIL(67,5)、$ZUTIL(67,6)、$ZUTIL(67,7)、$ZUTIL(67,8)、$ZUTIL(67,9)、$ZUTIL(67,10)、$ZUTIL(67,11)、$ZUTIL(67,12)、$ZUTIL(67,13)、$ZUTIL(67,14)、および $ZUTIL(67,15)。詳細は、"ObjectScript $ZUTIL 関数の代替機能" の表を参照してください。
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以下の従来の関数は、Windows プラットフォームの区別には必要なくなりました。$ZUTIL(100)。
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以下の従来の関数は、Caché アップグレードで不要になりました。$ZUTIL(113)。
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以下の従来の関数は、置き換えられた ViewPoint メトリック・カウンタをサポートします。$ZUTIL(133)。
- DO (従来のバージョン) – 引数なし : 同じプログラム内の DO コマンドの直後に続くコード・ブロックを実行します。
- FOR (従来のバージョン) – 各ループの最初でテストしながら、コマンド・ループを繰り返し実行します。
- IF (従来のバージョン) – 式を評価し、式の真理値を基にして、実行するコード行を選択します。
- ZQUIT (従来のコマンド) – エラー処理でプログラムを終了します。
- ZSYNC (従来のコマンド) – 現在のジョブの、すべてのネットワーク・トランザクションの同期を行い、終了を強制します。
- $ZBITAND (従来の関数) – ビット文字列関数 – AND
- $ZBITCOUNT (従来の関数) – ビット文字列関数 – COUNT
- $ZBITFIND (従来の関数) – ビット文字列関数 – FIND
- $ZBITGET (従来の関数) – ビット文字列関数 – GET
- $ZBITLEN (従来の関数) – ビット文字列関数 – LENGTH
- $ZBITNOT (従来の関数) – ビット文字列関数 – NOT
- $ZBITOR (従来の関数) – ビット文字列関数 – OR
- $ZBITSET (従来の関数) – ビット文字列関数 – SET
- $ZBITSTR (従来の関数) – ビット文字列関数 – STRING
- $ZBITXOR (従来の関数) – ビット文字列関数 – XOR
- $ZINCREMENT (従来の関数) – グローバル、またはローカル変数の既存の値に、指定されたインクリメントを追加します。
- $ZNEXT (従来の関数) – 次の配列ノードへ完全参照を返します。
- $ZORDER (従来の関数) – 次の配列ノード添え字に対する完全参照を返します。
- $ZPREVIOUS (従来の関数) – 指定した変数の前の配列ノード添え字を返します。
- $ZSORT (従来の関数) – 配列内の、指定された添え字付き変数の次の添え字を返します。