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用語集

以下に、Caché に関連する用語とその説明を示します。

先頭文字が記号または A の用語

$X/$Y action table ($X/$Y アクション・テーブル)

Caché システム。デバイスへの入力、またはデバイスからの出力の際に、文字が $X$Y のいずれか、または両方を変更するか否かを指定する内部テーブルです。$X 特殊変数と $Y 特殊変数は、デバイスでの水平位置と垂直位置の情報を追跡します。

$ZF function ($ZF 関数)

ObjectScript。インターシステムズ社の実装固有の関数で、Caché 内から外部プログラムやルーチンを呼び出すことができます。UNIX® では、$ZF 関数を使用して、UNIX® シェル・コマンドの実行、UNIX® システム・サービスの呼び出し、C 言語などの高水準言語で記述されたルーチンの呼び出しを行うことができます。OpenVMS では、$ZF 関数を使用して、OpenVMS システム・サービスの呼び出し、DCL コマンドの呼び出し、C 言語や Fortran などの高水準言語で記述されたルーチンの呼び出しを行うことができます。

$ZU function ($ZU 関数)

ObjectScript。システムで提供される関数のグループ。これらの一部は、以前は外部からアクセスできましたが、非推奨になり、Caché ドキュメントから削除され、2010.2 リリースではクラスに置き換えられました。

ASCII character set (ASCII 文字セット)

Caché システム。インターシステムズ社の製品では、ASCII は、制約の多い 7 ビット文字セットではなく拡張された 8 ビット文字セットを表します。既定では、Caché インスタンスは、オンライン・ドキュメント "インターシステムズでサポートされるプラットフォームOpens in a new tab" の “サポート対象言語” の章で明示されているように、マシンのロケールの文字セットを使用します。マシンの既定の言語がサポートされていない場合、Caché は、一般に Latin-1 として知られている ISO-8859-1 文字セットを使用します。

abstract class (抽象クラス)

Caché オブジェクト。抽象クラスはインスタンス化することができません。これは、共通の特性を持つ、複数の非抽象サブクラスのテンプレートとして動作します。

abstract persistent class (抽象永続クラス)

Caché オブジェクト。抽象永続クラスは、インスタンス化することはできませんが、ここから派生するすべてのサブクラスに格納されたデータを含む単一テーブルとして、Caché SQL に投影されます。

access mode (アクセス・モード)

Caché システム。使用可能な接続ツールのカテゴリで、各アクセス・モードには特定の状況で適用される特性があります。アクセス・モードには、次の 3 種類があります。ローカル (ユーザがサーバ・マシン上で Caché と直接対話する)、クライアント・サーバ (通常は別のマシンにある他の実行可能プログラムから、ユーザが Caché に接続する)、および CSP (ユーザが CSP を使用して Web ベースのアプリケーションから Caché と対話する) です。

activate (アクティベート)

Caché システム。データベース暗号化キーをメモリから取得してその値を内部的に実行中の Caché インスタンスに格納し、Caché で暗号化データベースをマウントおよび操作できるようにすること。

ActiveX

一般。ネットワーク化された環境で、ソフトウェアのコンポーネントが記述された言語に関係なく、相互に会話をするための一連のテクノロジ。

added role (追加ロール)

Caché システム。ユーザが Caché に認証を実行した後に、そのユーザに関連付けられる任意のロール。

ad-hoc query (アドホック・クエリ)

一般。埋め込み SQL で、またはODBC または JDBC 経由で使用される SELECT 文です。オブジェクト・アプリケーション内で、アドホック・クエリはクラス定義の一部ではなく、クエリのインタフェースを使用して処理することができないという点が、通常のクエリと異なります。

application mode (アプリケーション・モード)

Caché システム。Caché がターミナル・セッションを開始するモード。指定されたネームスペースで、指定のプログラムが実行されます。アプリケーション・モードでは、ユーザは Caché プロンプトからプログラムを開始できません。ターミナル・セッションは、ユーザがプログラムをシャットダウンするときに終了します。アプリケーション・モードは、ユーザに一部の限定された操作のみを許可し、プログラマ・モードで提供されるターミナルのより強力な機能にアクセスできないように設計されています。

Application Program Interface (API) (アプリケーション・プログラム・インタフェース)

一般。アプリケーション・ツールや C アプリケーションとサーバとの間のインタフェースを提供し、サーバとのコミュニケーションを管理する一連の呼び出し。

array (配列)

Caché オブジェクト。データにアクセスするキー値の組み合わせの集合。配列は、SQL に子テーブルとして投影されます。

Caché Basic では、連続番号のインデックスを割り当てた要素の集合です。このインデックス番号により、配列の中で各要素を一意に識別します。配列の 1 つの要素が変更されても、他の要素に影響を及ぼしません。Caché Basic では、“永続多次元配列” という用語でグローバルを指す場合があります。

asset (資産)

Caché システム。Caché のセキュリティによって保護されるデータまたは機能。資産は Caché 内ではリソースとして表されます。各リソースは 1 つまたは複数の資産を示します。

atomic lock (アトミック・ロック)

Caché オブジェクト。アトミック・ロックは、データベースのシングル・ノードに保存されているデータをロックしません。1 つ以上のノードに保存されたデータがロードされている間は、共有ロックを適用し、同じデータが保存される間は、排他ロックを適用します。

attribute (属性)

Caché オブジェクト。クラスに関連する固有の特性を表すデータの要素。そのクラスの各オブジェクトには、属性のリテラル値が含まれます。また、クラスの属性は、その状態も表します。プロパティとも言われます。厳密に言うと、属性はリレーションシップでないプロパティです。

audit database (監査データベース)

Caché システム。Caché の実行中に発生したイベントの一部がリストされたデータベース。監査を有効にすると、Caché 管理者の選択に応じて、Caché でさまざまなイベントが記録されます。アプリケーションでも、アプリケーションのイベントを作成および記録できます。監査データベースは監査ログとも呼ばれます。

認証

Caché システム。ユーザが、本人の身分について証明するために使用するプロセス。最も一般的なケースでは、パスワードを提供して実行します。ただし、市販の他の認証スキームもあります。

authentication mechanism (認証メカニズム)

Caché システム。ユーザが Caché に認証される方法。認証は、既存のオペレーティング・システムの証明書、Caché に最初から備わっているパスワードのプロンプト、LDAP、または代行 (ユーザ定義) コードを使用し、Kerberos を使用して行われます。

authorization (承認)

Caché システム。認証されたユーザが、Caché システムに対し実行可能な内容を決定するプロセス。承認には、(ロール割り当てメカニズムによって実施される) ユーザへのロールの割り当て、それらのロールとそれらのロールが実施できることの管理、Caché 内のリソースの管理といったさまざまな機能が含まれます。

先頭文字が B の用語

BLOB

Caché SQL。Binary Large Object の略。大量のデータの塊を意味するリレーショナル用語。Caché は、BLOB の操作にストリーム・インタフェースを使用します。

Basic

Caché システム。Caché がサポートするプログラミング言語の 1 つ。

binary stream (バイナリ・ストリーム)

Caché オブジェクト。バイナリ・ストリームは、イメージなどの大量のバイナリ・データの塊の操作や保存に使用するインタフェースを提供します。バイナリ・ストリームに保存されるデータは、Unicode 変換の際に変換されません。Caché ストリーム・インタフェースは、ObjectScript、SQL、ActiveX、Java でバイナリ・ストリームを操作するのに使用します。

bind (結合)

Caché SQL。アプリケーション・プログラム内の変数を、埋め込み SQL を使用して、ホスト変数と関連付けること。

breakpoint (ブレークポイント)

ObjectScript。Caché ルーチン内に ZBREAK コマンドを指定した位置。実行中のルーチンが指定された行に達すると、Caché はルーチンを中断します。オプションで、定義したデバッグを実行する場合もあります。

buffer (バッファ)

一般。特定の情報を持つ、コンピュータ・メモリの定義された位置。バッファにより、複数のプロセスが同じデータにアクセスすることが容易になります。例えば、Caché はグローバル・バッファにグローバルを、ルーチン・バッファにルーチンをキャッシュします。

先頭文字が C の用語

CACHE.DAT

Caché システム。Caché データベースのプライマリ・ボリューム。Caché のグローバルとルーチンが含まれます。

CACHE.EXT

Caché システム。Caché データベースのセカンダリ・ボリューム。Caché データベースは、1 つの CACHE.DAT ファイルに加え、0 から 7 個の CACHE.EXT ファイルを持つことができます。CACHE.EXT ファイルは、Caché グローバルとルーチンを含みますが、Databases または MSU ユーティリティによりデータベースに追加されない限り、直接的に参照されることはありません。

CACHE.KEY

Caché システム。このファイルには、ユーザの Caché ライセンス情報がコード化されたバージョンが含まれます。

CLASSPATH

Java。Java コンパイラに使用されるシステム変数。コンパイルするクラスで参照している、クラスやパッケージを検索するために使用されます。

CZF.M64

Caché システム。Caché 配布テープや DVD に含まれる特別なアセンブリ言語ファイル。これにより、Caché プログラムから ObjectScript 以外の言語で記述されたルーチンを呼び出すことができます。CZF.C は、このファイルの C 言語バージョンで、C ルーチンのみを呼び出す場合に使用します。

Caché cube (Caché キューブ)

Caché システム。Windows システム上で、Caché を起動したときにタスクバーに表示されるアイコン。このアイコンから、Caché システムの構成や管理、クラスやルーチンの生成や管理を実行します。

Caché データベース

Caché システム。1 つのディレクトリ、ネームスペース、あるいは UIC 内のグローバルとルーチンに保存されている、関連のあるデータの集合。

Caché list control (Caché リスト・コントロール)

Caché オブジェクト。Visual Basic 用に記述された ActiveX コントロールで、クエリ結果の表示に役に立ちます。Caché リスト・コントロールは、結果を表示するためだけのものであり、クエリや実行するクエリ・パラメータを選択するインタフェースを提供しません。

Caché ログイン

Caché システム。Caché に最初から備わっている認証システム。ユーザはパスワードの入力を要求され、入力されたパスワードのハッシュが Caché サーバに渡され、そのハッシュがサーバに保存されている既存のパスワードのハッシュと比較されます。この 2 つの値が同じであれば、ユーザは特権を持つリソースに対して承認されます。

このメカニズムは、管理ポータルに [パスワード] 認証として表示されます。Kerberos および OS ベースの認証は両方とも一般的にパスワードを使用するため、ドキュメントでは “Caché ログイン” という用語を使用します。

Caché Object Form Wizard (Caché オブジェクト・フォーム・ウィザード)

Caché オブジェクト。単一 Caché クラスのプロパティにアクセスするために、迅速に、容易で簡単なフォームを作成できる Visual Basic アドインです。

ActiveX 用 Caché オブジェクト・サーバ

Caché オブジェクトActiveX 用 Caché オブジェクト・サーバは、完全な ActiveX インプロセス・オートメーション・サーバです。これにより、クライアント・アプリケーションは、サーバ・ベースの Caché オブジェクトにアクセスすることができます。

Caché Object Server for Java (Java 用 Caché オブジェクト・サーバ)

Caché オブジェクトCaché Java バインディングにより、Java で記述されたクライアント・アプリケーションは、サーバ・ベースの Caché オブジェクトにアクセスすることができます。

Caché object utility library (Caché オブジェクト・ユーティリティ・ライブラリ)

Caché オブジェクト。Caché オブジェクト・ユーティリティ・ライブラリが提供するインタフェースにより、Caché のオブジェクト・コンポーネントを構成したり、クラスを操作、コンパイルしたり、インタラクティブにオブジェクトを使用することができます。これらのユーティリティに対するプライマリ・インタフェースは、%SYSTEM.OBJOpens in a new tab クラスを経由します。

ObjectScript

Caché システム。Caché がサポートするプログラミング言語の 1 つ。

Caché query control (Caché クエリ・コントロール)

Caché オブジェクト。Visual Basic 用に記述された ActiveX コントロールで、クエリを実行して結果を表示する単純なインタフェースを提供します。Caché クエリ・コントロールは、実行時に ID を返す任意のクエリを選択し、任意のクエリ・パラメータを指定するインタフェースを提供します。

Caché relational utility library (Caché リレーショナル・ユーティリティ・ライブラリ)

Caché SQL。Caché リレーショナル・ユーティリティ・ライブラリは、Caché SQL を構成し、Caché SQL サーバを管理し、他のリレーショナル・データベースから DDL をインポートするインタフェースを提供します。これらのユーティリティに対するプライマリ・インタフェースは、%SYSTEM.SQLOpens in a new tab クラスを経由します。

Caché SQL server (Caché SQL サーバ)

Caché SQL。Caché SQL サーバは、クライアント・アプリケーションからの SQL 要求を処理して、クエリへの適用、Caché データベースの更新、エラーのログ作成、その他の SQL 関連のタスクを実行します。これは、ODBC や JDBC ドライバが接続するサーバ・プロセスです。

Caché SQL storage (Caché SQL ストレージ)

Caché オブジェクト。Caché SQL ストレージは、SQL を使用してオブジェクト永続インタフェース経由でデータを挿入、更新、検索するメカニズムを提供します。クラスのストレージ定義で、%CacheSQLStorageOpens in a new tab ストレージ・クラスを指定し、SQL マッピング・セクションを含む場合に、クラスは Caché SQL ストレージを使用します。

Caché SQL

Caché SQL。Caché への高性能リレーショナル・インタフェース。Caché SQL は、Caché のオブジェクト機能と完全に統合されており、テーブル定義のクラス・ディクショナリを共有し、クラス定義としてアドバンスト・データ型を使用します。

Caché Server Pages (CSP)

Caché システム。Caché で Web ベースのアプリケーションを構築する機能を提供する一連のテクノロジ。

Caché server (Caché サーバ)

Caché システム。ネットワーク・システム内の分散した Caché データベース を使用するための機能。

Caché storage (Caché ストレージ)

Caché オブジェクト。永続オブジェクトの既定のストレージ・タイプ。Caché ストレージを使用すると、ユーザがデータの保存方法の詳細を指定する必要がなく、クラスは自動的に SQL に投影されます。

ターミナル

Caché システム。Caché に対するインタラクティブなコマンド行インタフェースを提供するターミナル・ウィンドウ。

Caché Web server (Caché Web サーバ)

Caché システム。管理ポータルおよび Caché オンライン・ドキュメントをサポートする、Caché 固有のプライベート Web サーバ。同じホストで動作する他の Web サーバに、プライベート Web サーバが影響を及ぼすことはありません。Web サーバの既定のポートは 57772 です。57772 が使用できない場合、Web サーバは 57772 以降で最初に使用可能なポート番号をリッスンします。Web サーバのポート番号を設定するには、[システム管理]→[構成]→[追加設定]→[開始設定] と選択して、管理ポータルの [開始設定] ページ (システム, 構成, 開始設定) の [WebServerPort] フィールドを使用します。

calculated property (計算プロパティ)

Caché オブジェクト。計算プロパティを含むオブジェクトがインスタンス化される際に、メモリ内ストレージが割り当てられないプロパティ。その代わり、その値は要求されるたびに決定されます。

call method (call メソッド)

Caché オブジェクト。Caché ルーチンを直接呼び出すメソッド。

callin interface (コールイン・インタフェース)

Caché システム。C プログラム内から、ObjectScript コマンドおよび式の実行と評価を行うことができる Caché の機能。$ZF ルーチンからもコールイン・インタフェースを使用できます。

callback method (コールバック・メソッド)

Caché オブジェクト。コールバック・メソッドは、システム・メソッドによって呼び出され、これにより特定のイベント中にユーザが追記した処理を行うことができます。これらのメソッドのタイプを区別するため、%OnEvent 形式の名前を付けます。“Event” は、コールバックをトリガするイベントを示しています。

canonical form (キャノニック形式)

一般。名前のキャノニック形式とは、不足している要素がなく、標準に従った、曖昧さのない形式です。Caché では、番号、グローバル参照、コマンド・オプション、ファイルおよびパス、デバイスなどのさまざまなエンティティのキャノニック形式があります。

番号のキャノニック形式の詳細は、"Caché ObjectScript リファレンス" の "$NUMBER" のリファレンス・ページを参照してください。

グローバルおよび関連するネイキッド・グローバル参照のキャノニック形式の詳細は、"Caché グローバルの使用法" の “多次元ストレージの使用法 (グローバル)” の章の “ネイキッド・グローバル参照” セクションを参照するか、"Caché ObjectScript リファレンス" の "$NAME" または "$ZREFERENCE" のリファレンス・ページを参照してください。

コマンド・オプションのキャノニック形式の詳細は、各コマンドのリファレンス・ページを参照してください。

ファイル、パス、およびデバイスのキャノニック形式は、オペレーティング・システムによって異なります。

例えば、Windows の場合、..\cache.wij というファイル参照はキャノニック形式ではありませんが、C:\InterSystems\Cache\CACHE.WIJ はキャノニック形式です (“Cache” という名前の Caché インスタンスがあり、標準の場所にインストールされている場合)。

UNIX® および OpenVMS では、どちらにもデバイス名のキャノニック形式があります。UNIX® では、キャノニック形式のデバイス名は例えば /dev/tty のようになります。OpenVMS では、OpenVMS デバイス名のキャノニック形式は ddcn: です。dd はデバイス名、c はコントローラ、n はデバイス番号で、例えば TTA0:、MSA1:、OPA0: とします。最後のコロン (:) は必須です。ディレクトリ名のキャノニック形式は ddcn:[dir] で、dir は 1 つ以上のディレクトリ・レベルを表し、それぞれの間をピリオドで区切ります。例えば DUA0:[CVMS.DEV] のように表します。ファイル名のキャノニック形式は、ddcn:[dir]fnam.typ で、fnam と typ はファイル名と接尾語を表します。バージョン番号は、キャノニック名の一部ではありません。

cascading dot syntax (カスケード・ドット構文)

Caché オブジェクト。カスケード・ドット構文を使用して、オブジェクトに参照された別のオブジェクトのつながりを追跡し、参照されたオブジェクトのプロパティやメソッドを直接操作することができます。例えば以下のようになります。

 Write auto.Engine.Cylinder.SparkPlug.IdNumber
文字セット

Caché システム。インスタンスの Caché データの内部表現を定義する値のセット。

character stream (文字ストリーム)

Caché オブジェクト。文字ストリームは、大量のテキスト・データの塊の操作や保存に使用するインタフェースを提供します。文字ストリームに保存されているデータは、Unicode 変換中に変換されます。Caché ストリーム・インタフェースは、ObjectScript、SQL、ActiveX、Java で文字ストリームを操作するのに使用します。

child table (子テーブル)

Caché SQL。別のテーブル (親テーブル) に依存しているテーブル。子テーブルの行は、親テーブルの行に対するポインタを持つ必要があります。

circular reference (循環参照)

Caché オブジェクト。異なるクラスに 2 つのプロパティがあり、それぞれのプロパティが他方のクラスの参照である状態を表します。Caché は、両方のプロパティが必須プロパティでない限り、循環参照を完全にサポートします。循環参照の両方のプロパティが必須である場合、両方のクラスのオブジェクトを保存することができません。

class compiler (クラス・コンパイラ)

Caché オブジェクト。クラス・コンパイラは、Caché クラスをコンパイルします。これには、スタジオからクラス・コンパイラを使用するか、または Caché オブジェクト・ユーティリティ・ライブラリのコンパイル呼び出しのうちの 1 つを実行します。

Class Definition Language (クラス定義言語)

Caché オブジェクト。Caché のクラス定義に使用するキーワード・ベースの言語。

class descriptor (クラス記述子)

Caché オブジェクト。実行時にオブジェクトを使用するために必要な情報 (メソッドやプロパティのリスト) を含む、特別なタイプのルーチン。

class dictionary (クラス・ディクショナリ)

Caché オブジェクト。クラス・ディクショナリは、コンパイル済みのすべてのクラスの、現在のクラス定義を保持します。Caché SQL が有効なテーブル定義を決定する際にも、クラス・ディクショナリを使用します。

class hierarchy (クラス階層)

Caché オブジェクト。クラス階層は、各ルート・クラスからサブクラスに分かれ、さらにサブクラスに分かれるという階層構造を表します。

class member (クラス・メンバ)

Caché オブジェクト。クラスに属する要素。クラス・メンバは、プロパティ、メソッド、パラメータ、クエリ、インデックス、トリガ、XData ブロックです。

class method (クラス・メソッド)

Caché オブジェクト。クラスのインスタンスがメモリ内にあるか否かにかかわらず、呼び出すことのできるメソッド。

class

Caché オブジェクト。クラスは、単一エンティティの状態と動作をカプセル化します。クラスは、タイプ情報のほか、プロパティ、メソッド、パラメータ、クエリ、インデックスなどのクラス・メンバから構成されます。

Caché は、2 種類の主なクラス、データ型クラスとオブジェクト・クラスをサポートします。また、抽象クラス、抽象永続クラス、永続クラス、埋め込み可能なクラス、非登録クラス、登録クラス、システム・クラスなど、さまざまなオブジェクト・クラスをサポートします。

client data type (クライアント・データ型)

Caché オブジェクト。クライアント・データ型は、Caché オブジェクト・サーバ経由でクライアントにデータを投影するために必要な情報の指定に使用されます。すべてのデータ型クラスは、クライアント・データ型を持つ必要があります。データ型クラスに基づく属性は、そのクラスのクライアント・データ型を属性のデータ型として、ActiveX や Java クライアントに投影します。

client lock (クライアント・ロック)

Caché システム。"outgoing lock (外向きロック)" を参照してください。

クライアント

Caché システム。ユーザのアプリケーションが動作するマシン。これが、ご使用のデータベースが属するサーバ・マシンに接続されます。また、他のノードからの情報を要求できるネットワーク上のノードも、クライアントです。

client application (クライアント・アプリケーション)

Caché システム。Caché 実行可能ファイルとは別の実行可能ファイル。ただし、データ・ソースとしてなどで Caché に依存します。このようなアプリケーションは Caché に登録でき、その結果として Caché のセキュリティ・モデルの一部として制限されます。クライアント・アプリケーションのユーザは、サポートされる認証メカニズムのいずれかを使用して、Caché で認証される必要があります。

code method (コード・メソッド)

Caché オブジェクト。ObjectScript または Basic コードを実行するメソッド。

collation rule (照合規則)

Caché システム。Caché がグローバル・ノードを検索する順番を決定するアルゴリズム。Caché 組み込みの照合規則には、UNICODE、ANSI、文字列が含まれます。ANSI 照合では、キャノニックの数値添え字が最初に数字の順番に並び、次にその他が文字列順に並びます。文字列順は、文字セットの文字の順番です。文字列規則は、ObjectScript の "]" 演算子と同様に、すべての添え字を文字セットの文字列のように順番付けします。

collation sequence (照合順)

Caché システム。Caché がグローバル・ノードを順番に検索する必要がある場合に、その順番を指定します。照合順は、文字セットと照合規則から決まります。各グローバルは、特定の照合順と対応付けられています。

collation (照合)

Caché SQL。照合は、データを保存する前に Caché SQL がデータを変換する方法を指定します。各データ型は、既定の照合タイプを持ちます。データ型に基づくプロパティは、プロパティの照合タイプが明示的に定義されていない限り、その照合タイプを使用します。インデックスは、インデックスの照合タイプが明示的に指定されていない限り、それらがインデックス付けしているプロパティの照合タイプを使用します。

Caché SQL は、優先照合タイプ EXACT、SQLUPPER、および SQLSTRING をサポートしています。SQLUPPER は、%StringOpens in a new tab に基づくデータ型の既定で、EXACT はその他すべてのデータ型の既定です。ALPHAUP、MINUS、PLUS、SPACE、STRING、UPPER のような、従来の照合もサポートされています。

collection (コレクション)

Caché オブジェクト。複数の要素 (リテラル値またはオブジェクト) を含むプロパティ。Caché は、リストと配列の 2 つのタイプのコレクションをサポートします。

column

Caché SQL。列は、テーブルに保存された各インスタンスに対する、データの特定の要素を含みます。プロパティは、列として SQL に投影されます。

communications protocol (コミュニケーション・プロトコル)

一般。ネットワーク上のコンピュータ間でデータを送信する方法を定義する一連の規約。厳密に言うと、メッセージ・パケットのフォーマット方法を指定するソフトウェアです。コミュニケーション・プロトコルを使用して、ネットワーク・インタフェース・デバイスと通信します。1 つ以上のコミュニケーション・プロトコルが、同じ物理インタフェース・デバイスを共有することができます。

compilation flag (コンパイル・フラグ)

Caché オブジェクト。コンパイル・フラグは、クラス・コンパイラにクラスのコンパイル方法を指示します。コンパイル・フラグは、コンパイルするクラス、ソース・コードをシステムから削除するか否か、および Caché がメモリ内オブジェクトを持つクラスをコンパイルする方法を制御します。

compilation (コンパイル)

Caché オブジェクト。Caché クラスとルーチンを実行可能なコードに変換するプロセス。

compiler directive (コンパイラ指示文)

Caché オブジェクト。コンパイラ指示文は、特定のクラスまたはルーチンのコンパイルを成功させるために必要なファイルの情報を提供します。コンパイラ指示文は、インクルード・ファイルを指定したり、1 つのクラスのコンパイルが終了した後にクラスをコンパイルするように指定します。

computed field (計算フィールド)

Caché オブジェクト。ObjectScript のコンパイル済みコードに定義された計算によって取得した値を持つフィールドです。ObjectScript のコンパイル済みコードは、関連するベース・テーブルの別のフィールドや、ObjectScript 関数、あるいは特殊変数を参照できます。

computer name (コンピュータ名)

Caché システム。1 つのプロセッサと、その周辺機器、およびそれに関連するデータセットに割り当てられた名前。この名前は、ネットワークの中で一意である必要があります。"System Name (システム名)" を参照してください。

concurrency mode (並行処理モード)

Caché オブジェクト。並行処理モードは、オブジェクトをオープンするとき、または保存するときに実行するロックのタイプを決定します。Caché は、5 種類の並行処理モード (0 - 4) をサポートし、それぞれロックなし、アトミック・ロック、共有ロック、共有保持ロック、排他ロックを指定することができます。

並行処理

Caché オブジェクト。並行処理は、ロックを利用してデータの整合性を管理する機能を提供します。Caché は、ロックを実行しないモードから、オブジェクトがメモリにロードされてから保存するまで排他的にロックを保持するモードまで、5 種類の並行処理モードをサポートします。既定では、Caché はすべてのオブジェクトに対し、アトミック・ロックを使用します。

concurrent backup (並行バックアップ)

Caché システム。バックアップは、他のデータベース活動を停止しないで実行します。Caché は、バックアップの整合性を保ちながら、ユーザに与えるバックアップの影響を最小限に抑えた、マルチパス・メソッドを使用しています。

メモ : ユーザがバックアップ作業の一環として、現在のジャーナル・ファイルを消去、削除、または上書きした場合、バックアップの間に発生したトランザクション処理は、完全にはジャーナルされない場合もあります。

configuration (構成)

Caché システム。Caché 構成は、起動時に Caché リソースを示します。構成は管理ポータルで定義します。構成は、システム構成エディタで定義するシステム構成と、各国言語サポート・エディタで定義するネームスペース/ネットワーク構成から成ります。1 つ以上の構成を作成することはできますが、一度に使用できるのは 1 つだけです。Caché は、起動時に現在の構成を使用します。

connection (接続)

Caché システム。Caché とクライアント・アプリケーションまたはツールとの間の接続のこと。それぞれの接続は、Caché サーバ上に関連するプロセスを持ちます。

connection security level

Caché システム。クライアント・サーバ接続を保護する Kerberos 機能を指定します。次の機能レベルを使用できます。最初の認証のみ (単に “Kerberos” と呼ばれる)、最初の認証およびパケットの整合性 (“Kerberos パケット整合性” と呼ばれる)、あるいは最初の認証パケットの整合性、およびすべてのメッセージの暗号化 (“Kerberos 暗号化” と呼ばれる) です。

connection tool (接続ツール)

Caché システム。ユーザが Caché との接続を確立するための手段 (ターミナル、Java、CSP など)。

conversion code (変換コード)

Caché オブジェクト。Caché がデータ値を内部保存形式から外部の表示形式に変換する際、および外部の入力形式から内部の保存形式に変換する際に、Caché が使用するコンパイル済みコード。

credentials cache (証明書 cache)

Caché システム。以前に認証されたユーザの認証情報が記述されたファイル。証明書 cache は、同じ処理を繰り返し実行する必要をなくし、認証プロセスを高速化するために使用されます。Kerberos 認証への参照に最も頻繁に使用されます。

CSP application (CSP アプリケーション)

Caché システム。Web ベースのアプリケーションを構成する、一連の Caché Server Page クラスまたはページ。このようなアプリケーションは Caché に登録でき、その結果として Caché のセキュリティ・モデルの一部として制限されます。CSP アプリケーションのユーザは、サポートされる認証メカニズムのいずれかを使用して、Caché で認証されている必要があります。

current device (現在のデバイス)

Caché システム。このデバイスを通して入出力コマンドが処理されます。ユーザがログオンすれば、ユーザの現在のデバイスが主デバイスになります。通常これは、ユーザがログオンしている端末、またはパーソナル・コンピュータです。

current directory (現在のディレクトリ)

一般。現在使用中のディレクトリ。

cursor-based SQL (カーソル・ベース SQL)

Caché SQL。クエリを処理するためにカーソルをオープンする、埋め込み SQL クエリのタイプ。ご使用のアプリケーションが複数行のデータにアクセスする場合、カーソルを使用する必要があります。カーソルは、ポインタの動作と同様に、一度に 1 行のアクセスと処理に集中し、続いて次の行に移ります。

cursor

Caché SQL。複数行のデータ内で、前方に動く反復子。

custom storage (カスタム・ストレージ)

Caché オブジェクト。カスタム・ストレージにより、ストレージ・インタフェース・メソッドのユーザ独自の実装を記述して、オブジェクトのストレージ構成を指定できます。通常、カスタム・ストレージを使用するクラスは、SQL に投影されません。

先頭文字が D の用語

DDL import utility (DDL インポート・ユーティリティ)

Caché オブジェクト。Caché リレーショナル・ユーティリティ・ライブラリに含まれる、Caché に DDL ファイルをインポートするためのユーティリティ。このユーティリティは、対応する定義を自動的にクラス・ディクショナリに追加します。

DMNNET

Caché システム。ネットワークから入力されるグローバル要求を処理する Caché プロセス。その名前は、システム・ステータス (%SS) 表示、あるいはネットワーク・デーモンを表すシステム・オペレーション・ユーティリティのプロセス・パネルに表示されます。

DSM

一般。M プログラミング環境 (元々は “Digital Standard M”) のインターシステムズの実装。

DTM NetBIOS

Caché システム。DTM データベースへのリンクに使用できる、ネットワーク・コミュニケーション・プロトコル。

DTM

一般。M プログラミング言語のインターシステムズの実装。Intel 80386 およびそれ以上のマイクロプロセッサをベースにした IBM 互換の PC 上で動作するように設計されています。

Data Definition Language (データ定義言語)

Caché SQL。Data Definition Language (データ定義言語) または DDL は、テーブルの生成、構成の定義、削除に使用するコマンド・ベースの言語です。

data location (データ位置)

Caché システム。グローバルが属するデータセット。これは、ネームスペース/ネットワーク構成エディタの [ネームスペース] パネルのデータ位置列で定義します。複製グローバルに対するグローバルな SET や KILL のソースは、そのグローバルのデータの場所にマップされたディレクトリ (または、ディレクトリとシステム) です。

Data Source Name (DSN) (データ・ソース名)

ODBC。データ・ソース名は、特定のサーバ・システム上の特定のデータベースを識別します。

data type class (データ型クラス)

Caché オブジェクト。データ型は、DATATYPE クラス・キーワード・セットを持つクラスで、データ型インタフェースをサポートします。このインタフェースには、データの妥当性の検証と SQL の相互運用のために設計された、多数の処理が含まれます。

data type (データ型)

Caché オブジェクト。属性のデータ型は、その動作や検証の必要条件、SQL、ActiveX、Java に投影される方法などを指定します。

データベース

一般CACHE.DAT ファイル。コードおよびデータを含めることができます。どのデータベースも、グローバル、パッケージ、およびルーチン・マッピングを介して、複数のネームスペースから使用できます。

database encryption (データベース暗号化)

Caché システム。Caché データベースを暗号化された状態でディスクに保存するためのプロセス。Caché がデータをディスクから読み取ると、データは実行時に自動的に解読されて、許可されたユーザが利用できるようになります。ディスクに書き込まれるときに、データは暗号化されます。ディスク上のデータはまた、“休止” 状態であるとも言います。

database-encryption key (データベース暗号化キー)

Caché システム。Caché データベースの暗号化に使用される AES キー。

database integrity (データベースの整合性)

一般。データベースのコンテンツや構成が破損していない状態。データベース内のデータは、その物理的な整合性の低下により、読み取りができなくなることがあります。内部整合性の低下により、内部のポインタが破損することもあります。

dataset (データセット)

一般。Caché 内のディレクトリ名、あるいはディレクトリとシステム名を表す論理エンティティ。

deep save (ディープ・セーブ)

Caché オブジェクト。ディープ・セーブは、"%Persistent.%SaveOpens in a new tab" メソッドのクラス・リファレンスのコンテンツで説明されているように、オブジェクト、およびそれらのオブジェクトが参照するすべてのオブジェクトを保存します。

default dataset (既定のデータセット)

Caché システム。1 つのネームスペースで、コマンドを実行したり独自にマップされていないグローバルを受け取るディレクトリ。

default start routine (既定開始ルーチン)

Caché システム。既定開始ルーチンは、ユーザがログインしたときに自動的に実行されます。

Delphi

一般。ActiveX と ODBC 経由で Caché とつなぐ PASCAL の GUI 開発ツールです。

dependent relationship (依存リレーションシップ)

Caché オブジェクト。親テーブルの各行に子テーブルを定義する親子リレーションシップ。

device accounts (デバイス・アカウント)

Caché システム。デバイス・アカウントは、TELNET ユーザがユーザのシステムの特定のルーチンあるいはネームスペースに、リモートで、またはローカルでログインすることを許可します。管理ポータルを使用して、ユーザ・アカウントやデバイス・アカウントを設定し、特定のルーチン、データベース、ネームスペースに対するユーザのアクセス管理を容易にできます。

device

一般。コンピュータ・システムの一部であるハードウェア。端末、プリンタ、ディスク・ドライブ、磁気テープ・ドライブなどを示します。

directory (ディレクトリ)

一般。ファイルを保存できる、ディスク上の位置の名前。Caché データベース・ファイルである CACHE.DAT と CACHE.EXT は、ディレクトリに属します。Caché データベース・ファイルは、1 つのディレクトリに 1 つしか置くことができません。

dismount、dismounted (ディスマウントする、ディスマウントされている)

Caché システム。データベースをディスマウントするとは、データベースを Caché のインスタンスから接続解除することです。ディスマウントされているデータベースを使用するには、再度明示的にインスタンスにマウントする必要があります。

display format (表示形式)

Caché オブジェクト。プロパティの表示形式は、データの表示や入力に使用する形式です。

Distributed Cache Protocol (DCP) (分散キャッシュ・プロトコル)

Caché システム。Caché の従来の内部ネットワーク・システム。これは、エンタープライズ・キャッシュ・プロトコル に置き換わり、Caché のバージョン 2010.2 で削除されました。

Distributed Data Processing (DDP) (分散データ処理)

Caché システム。以前のインターシステムズ製品のインスタンス間、および Caché からそれらのインスタンスへの通信に使用されていた従来のメッセージ・フォーマット・プロトコル。DSM-DDP とも言われます。Caché のバージョン 2010.2 で削除されました。

distributed database (分散データベース)

Caché システム。ネットワーク内で、複数のコンピュータに保存されているデータベース。Caché を分散データベース環境で使用する場合、あるコンピュータに存在する ObjectScript ルーチンは、ネットワーク内の他のコンピュータにあるグローバルに、それらのシステムによって定められたファイル保護制限の範囲内で、アクセスすることができます。

dot syntax (ドット構文)

Caché オブジェクト。ドット構文を使用して、プロパティ値を取得して設定したり、メソッドを実行することができます。さらに、参照オブジェクトや埋め込みオブジェクトのプロパティやメソッドに、参照しているオブジェクトからアクセスできます。

先頭文字が E の用語

embeddable class (埋め込み可能クラス)

Caché オブジェクト。埋め込み可能な (シリアル) クラスから得たオブジェクトは、メモリ内では独立して存在できますが、データベースに保存されると、永続オブジェクトに保存されたデータとしてしか存在できません。%SerialObjectOpens in a new tab を参照してください。

embedded HTML (埋め込み HTML)

ObjectScript。ObjectScript メソッド、あるいはマクロ・ルーチンに直接埋め込まれた HTML。埋め込み HTML は、&html<> 文に入れる必要があります。

embedded object (埋め込みオブジェクト)

Caché オブジェクト。埋め込み可能なクラスのインスタンス。埋め込みオブジェクトは、メモリ内では個別のオブジェクトですが、永続オブジェクト内では埋め込みデータとしてのみ保存することができます。

embedded SQL (埋め込み SQL)

Caché SQL埋め込み SQL は、ObjectScript メソッド、あるいはマクロ・ルーチンに直接埋め込まれた SQL です。埋め込み SQL は、&sql() 文に入れる必要があります。

Caché Basic。変数に初期値が割り当てられていないことを示す値。空の変数は、数値コンテキストでは 0、文字列コンテキストでは長さゼロで表します。

empty string (空の文字列)

Caché システム。論理的に文字が含まれない文字列で、テキストの中では通常 "" で表現されます。 “NULL 文字列”と呼ばれることもあります。

言語によって空の文字列の表現方法はそれぞれ異なり、それに応じて、コンピュータのメモリ領域を実際に使用するかどうか、および使用する場合の方法が決まります。例えば、ObjectScript では "" はメモリ領域を使用しませんが、SQL ではメモリ領域を使用します。また、文字を含まない文字列であっても文字列は文字列であり、コンテキストによっては、NULL (割り当てのない) 値とは異なる方法で処理される可能性があります。

例えば、以下の ObjectScript コードを考えます。

 New A
 New B
 Set A = ""
 Write A
 Write B

最初の Write 文は成功し (特に何も表示されません)、2 番目は <UNDEFINED> エラーを返します。

encapsulation (カプセル化)

Caché オブジェクト。カプセル化は、パブリック・インタフェースを公開することにより、クラスの内部の詳細を隠します。パブリック・インタフェースは、処理の実行に使用した詳細を一切表示しないで、クラスの許可されたすべての相互作用の概要を説明します。

endian

Caché システム。システムがビッグ・エンディアンである、またはリトル・エンディアンであるということは、システムがマルチバイト要素のバイトを格納する順序を指しています。Caché は、ビッグ・エンディアンとリトル・エンディアンの両方をサポートします。また、データベースを一方のエンディアン形式からもう一方のエンディアン形式に変換する cvendian ユーティリティも用意しています。cvendian の詳細は、"Caché 専用のシステム/ツールおよびユーティリティ" の “cvendian を使用したビッグ・エンディアン・システムとリトル・エンディアン・システム間の変換” の該当セクションを参照してください。

エンタープライズ・キャッシュ・プロトコル

Caché システム。Caché の内部ネットワーキング・システム。ECP ネットワーキング機能により、設定可能な数のノード、およびさまざまなハードウェア構成やソフトウェア構成を持つ分散型データベース環境で、Caché を使用することができます。

enumerated attribute (列挙属性)

Caché オブジェクト。列挙属性により、プロパティの値に対し複数の選択肢を与えることができます。これらの属性の値は、前もって指定された選択肢の 1 つである必要があります。

Ethernet address (イーサネット・アドレス)

一般。関連するすべてのコンピュータに対する、イーサネット・インタフェース・デバイスの ID。イーサネット・アドレスは、ネットワーク上の各イーサネット・インタフェースに対して一意です。有効なイーサネット・アドレスは、ゼロ以外の、最高 12 桁までの 16 進数で表します。

exclusive lock (排他ロック)

一般。排他ロックは、他のプロセスが特定のデータを見たり編集するのを防ぎます。

オブジェクトをオープンする際に排他ロックを使用する場合、オブジェクトがオープンしたときに排他ロックを取得し、オブジェクトがクローズしたときに開放します。

explicit reference (明示参照)

Caché システム。拡張参照とも呼ばれます。グローバルが属するシステムとネームスペースのすべての定義を持つグローバル参照です。

expression (式)

Caché システム。式は、文字列、数、またはオブジェクトを生成するキーワード、演算子、変数、および定数の組み合わせです。式は、計算、文字の操作、またはデータのテストを実行します。

expression method (式メソッド)

Caché オブジェクト。クラス・コンパイラにより生成されるコードの、インラインに置くオブジェクト・メソッド。

extended global reference (拡張グローバル参照)

Caché システム。明示参照とも呼ばれます。グローバルの位置を識別するグローバル参照。その位置は、定義されたネームスペース、あるいは暗黙ネームスペースとして指定できます。Caché アプリケーションが、グローバルをマップしている現在のネームスペースをオーバーライドする必要がある場合、この拡張グローバル参照を使用して希望と異なるディレクトリ、あるいは異なるディレクトリとシステムを指定します。例えば、ADMIN というネームスペースで実行中のアプリケーションから、INVEN ネームスペースのグローバル ^PARTS を参照する必要がある場合、拡張参照 ^["INVEN"]PARTS を使用します。一方、現在有効なネームスペースにマップする代わりに、特定の物理位置を指定する必要がある場合には、暗黙ネームスペースを使用します。UNIX® コンピュータ上で、"production" というディレクトリ・セット名を持つコンピュータの "inven" ディレクトリにあるグローバル ^PARTS を参照するには、拡張参照 ^["^production^/usr/inven"]PARTS を作成します。

extent index (エクステント・インデックス)

Caché オブジェクト。エクステント・インデックスは、エクステント内のすべてのオブジェクトのインデックスを保持します。

extent query (エクステント・クエリ)

Caché オブジェクト。エクステント内の各オブジェクトの ID を返すクエリ。

extent

Caché オブジェクト。エクステントは、ルート・クラスと呼ばれる特定のクラスのツリー構造で、全階層の橋渡しをします。Caché SQL テーブルは、それに対応するクラスのすべてのエクステントを含みます。

先頭文字が F の用語

F to CDL export utility (F からの CDL エクスポート・ユーティリティ)

Caché SQL。F からの CDL エクスポート・ユーティリティは、F.12 およびそれ以後の CDL ファイルのデータ定義を変換します。その後、これらのファイルは変更またはロードされ、コンパイルされ、F 構造からクラスを生成します。

F-DBMS

Caché SQL。Caché の RDBMS (リレーショナル・データベース・マネジメント・システム) の前身です。Caché オブジェクトおよび Caché SQL との互換性はありません。

factory class (ファクトリ・クラス)

Caché オブジェクト。ActiveX あるいは Java のファクトリ・クラスからインスタンス化されたオブジェクトは、Caché との接続を管理します。また、別の Caché クラスのインスタンスを生成してオープンし、その他の管理機能も提供します。

field

Caché オブジェクト。SQL 列の別名。

file stream (ファイル・ストリーム)

Caché オブジェクト。ファイル・ストリームは、外部ファイル内の大きなテキスト・データやバイナリ・データの塊の操作や保存に使用するインタフェースを提供します。Caché ストリーム・インタフェースは、ObjectScript、SQL、ActiveX、Java でファイル・ストリームを操作するのに使用します。

final class (最終クラス)

Caché オブジェクト。拡張したりサブクラスを定義することができないクラス。

final method (最終メソッド)

Caché オブジェクト。オーバーライドできないメソッド。

final property (最終プロパティ)

Caché オブジェクト。オーバーライドできないプロパティ。

foreign key (外部キー)

Caché SQL。外部キーは、テーブルの列が他のテーブルの列を指し示すように制約を加えます。最初の列に与えられた値は、2 番目の列にも存在する必要があります。

先頭文字が G の用語

GSA file (GSA ファイル)

Caché システム。グローバル保存ファイル。GSA ファイル拡張子は必須ではありませんが、この拡張子により Caché やプログラマが、保存されたグローバルを容易に識別できます。ファイル拡張子以外には、GSA ファイルに重要な意味はありません。

Generic Buffered Interface (GBI) (一般的なバッファ・インタフェース)

Caché システム。外部デバイスへの要求と外部デバイスからの要求を処理するために、DTM が使用するデバイス入出力ドライバ。GBI は、DTM.INI ファイルに定義されたポート番号により識別されます。

global database (グローバル・データベース)

Caché システム。基礎となる、Caché の論理および物理データ・ストレージ構造。すべてのデータは、この中の "グローバル" と呼ばれる複数の添え字を持つ配列のシステムに保存されます。

global directory (グローバル・ディレクトリ)

Caché システム。グローバル・データベースを含むディレクトリ。グローバル・ディレクトリには、ディレクトリ内のデータベース・ファイルやすべてのグローバルのリスト、および関連情報が含まれます。

global (グローバル)

Caché システム。多次元ストレージ構造。グローバルは、バランスト・ツリー・テクノロジを使用して Caché データベースに実装します。

globally unique identifier (GUID) (グローバル一意識別子)

Caché システム。GUID は、複数のシステムにわたる場合も含め、Caché のすべてのインスタンスでクラスのインスタンスなどのあらゆるエンティティを一意に特定できる識別子です。例えば、2 つの独立した Caché インスタンスで、それぞれのインスタンスの GUID を指定した共通のクラス定義を使用すると、それら 2 つのインスタンスからデータを同時に取得しても、GUID 値が重複することはありません。Caché は、GUID をオブジェクトの同期化の一部として使用しています。GUID の使用に関する一般的な情報については、%ExtentMgr.GUIDOpens in a new tab および %Library.GlobalIdentifierOpens in a new tab のクラス・ドキュメントを参照してください。

先頭文字が H の用語

host name (ホスト名)

一般。サーバ・システム名。

host variable (ホスト変数)

Caché SQL埋め込み SQL 文内で、アプリケーション・プログラムの変数にリンクされている変数。

先頭文字が I の用語

I/O translation (入出力変換)

Caché システム各国言語サポートの機能。コンピュータの文字セットと特定のデバイスの文字セット間で、変換を実行する一連のテーブルで構成されます。"言語構成" も参照してください。

ISM

一般。M 言語のインターシステムズ社オリジナルの実装。

ITG file (ITG ファイル)

Caché システム。データベース整合レポートを持つ ASCII ファイル。容易に識別できるように、拡張子 .ITG を付けます。このファイルは、データベース整合チェックにより作成されます。

identified by

Caché オブジェクト。クラスは、その存在を別のクラスに論理的に依存しているとき、別のクラスにより識別されます。

identifying relationship (識別リレーションシップ)

Caché オブジェクト。識別リレーションシップは、1 つのクラスがもう一方のクラスにその存在を依存している、2 つのクラス間のリレーションシップを定義します。

ID

Caché オブジェクト。オブジェクトの ID は、そのエクステント内で一意です。

idkey

Caché オブジェクト。オブジェクトの ID のコンテンツを示すために使用するインデックス。idkey で使用されたプロパティは、オブジェクトが継続している間は、静的な状態を維持する必要があります。

implicit global reference (暗黙グローバル参照)

Caché システム。"Mapped Global Reference (マップされたグローバル参照)" を参照してください。

implied namespace (暗黙ネームスペース)

Caché システム。拡張グローバル参照で、ユーザがディレクトリ名、あるいはディレクトリ名とシステム名を使用したときに、Caché が内部的に生成するネームスペース。

in-memory value (メモリ内の値)

Caché オブジェクト。プロパティがメモリ内にある間のプロパティの値。プロパティのタイプによっては、ディスク上の値や保存される値と異なる場合があります。

include file (インクルード・ファイル)

ObjectScript。ObjectScript のソース・コードのコンパイル時に、プリプロセッサ段階で使用される定義を含むファイル。マクロ・ソース・ルーチンを拡張し、任意のコード行をインクルードするか否かを指定します。インクルード・ファイルは、複数のルーチンで共通のコードをインクルードする場合にも使用できます。これにより、共通のサブルーチンへの呼び出しのオーバーヘッドを削減します。

incoming lock (内向きロック)

Caché システム。ローカル・コンピュータ上のアイテムに対して、リモート・クライアント・コンピュータのプロセスにより発行されたロック。ロックされたアイテムはローカル・コンピュータに属し、ローカル・コンピュータはサーバのように動作するため、サーバ・ロックとも呼ばれます。このロックはロック・テーブル・ディスプレイに表示されます。その際、LOCK 要求を発行したリモート・コンピュータのシステム名が、所有者列に表示されます。ローカル・サーバ・コンピュータは、リモート・クライアント・コンピュータのどのプロセスが LOCK を発行したかに関知せず、アイテムに発行されたロックの数も追跡しません。

index collation (インデックス照合)

Caché オブジェクト。インデックス照合は、インデックスにデータを保存するときに使用するデータ変換を指定します。

index

Caché オブジェクト。インデックスは、クラスに属する各オブジェクトのデータの、ソートされたサブセットを保存することにより、データ検索を最適化します。

inheritance (継承)

Caché オブジェクト。クラスの特性やメンバを、そのクラスのすべてのサブクラスに受け継ぐこと。複数のクラスに共通する特性を、1 つのスーパークラスにまとめることができます。

install-dir

Caché システム。一般に Caché インストール・ディレクトリを参照する場合、ドキュメントでは install-dir という用語を使用します。ドキュメントの例では、C:\MyCache\ が使用されています。“Caché の既定のインストール・ディレクトリ” には、サポートされているすべてのオペレーティング・システム上での Caché のインストール先が記載されています。

instance method (インスタンス・メソッド)

Caché オブジェクト。クラスの特定のインスタンスから呼び出されるメソッド。そのインスタンスに連動したアクションを実行します。

instance

Caché オブジェクト。特定のエンティティを表すクラスの実装。“インスタンス” と “オブジェクト” という用語は、同じ意味で使用される場合があります。

instantiate (インスタンス化)

Caché オブジェクト。オブジェクト・インスタンスを、プログラムが動作できるメモリ内に置くこと。

intermediate source code (中間ソース・コード)

ObjectScript。標準 3GL (第 3 世代言語) ObjectScript ソース・コードは、Caché やすべての M 実装で使用できます。中間コードは、Caché コンパイラがマクロ・ソースから作成します。このレベルでは、埋め込み SQL を含むすべてのプリプロセッサ構文が解析され、ルーチンは純正のソース・コードのみを含みます。この段階で ObjectScript ルーチンを記述することは可能ですが、埋め込み SQL やマクロなど他のプリプロセッサ構文を利用することはできません。

IP アドレス

Caché システム。インターネット・プロトコル (IP) に基づくコンピュータの数値識別子。Caché は、IPv6 および IPv4 の両方の形式をサポートします。Caché の IPv6 のサポートに関する詳細は、"Caché プログラミング入門ガイド" の “サーバ構成オプション” の章にある “IPv6 アドレスの使用” のセクションを参照してください。

先頭文字が J の用語

JOBbed process (ジョブ化されたプロセス)

Caché システム。Caché プロンプトで、あるいはアプリケーションから ObjectScript の JOB コマンドを実行することにより生成されたバックグラウンド・プロセス。リレーショナル・サーバ・システム、サーバ・マスタ、およびそれらが生成するサーバ・プロセスは、ジョブ化されたプロセスの一例です。

Java Database Connectivity (JDBC)

一般。JDBC は、リレーショナル・データ・アクセスに対する標準 Java インタフェースを提供します。

Java

一般。元々 Sun Microsystems 社によって開発されたオブジェクト指向言語。

join (結合)

Caché SQL。Caché リレーショナル・データベースのベース・テーブルから (クエリ、フォーム、レポートにより) 1 つ以上のテーブルから成るデータを取得するリクエスト。これにはテーブル間にリンクが必要です。

journaling (ジャーナリング)

Caché システム。システム管理者による選択に基づき、すべてのグローバルまたは指定したグローバルに対する変更のログを Caché でジャーナル・ファイルに記録する機能。システム障害が発生した場合、これらの変更を “ロール・フォワード” することができます。つまり、修復中に、すべてのトランザクションをデータベースに再度適用します。"Write Image Journaling (ライト・イメージ・ジャーナリング)" も参照してください。

先頭文字が K の用語

KDC

Caché システム。鍵配布センター (Key Distribution Center)。Kerberos インストールの一部として、すべてのパーティの正確な認証を保証する中央の Kerberos サーバです。KDC は、信頼されたサードパーティ Kerberos サーバの一部であり、TGT (チケット保証チケット) およびサービス・チケットの基盤となるキーを生成します。Windows では、KDC は Windows のドメイン・コントローラ (DC) の一部で、ドメイン・コントローラと呼ばれることもあります。これら 2 つの名称の頭文字が似ているのは偶然です。

Kerberos

Caché システム。MIT の Athena プロジェクトで開発された、信頼されるサードパーティの認証システム。このシステムでは、認証情報が含まれるデータベースを作成して、ユーザまたはアプリケーション (これらをまとめて “プリンシパル” と呼びます) を認証します。このデータベースはセキュリティで保護されており (そのため信頼されます)、認証を実行する 2 つの任意のパーティから分離されています (そのため “サードパーティ” システムと呼ばれます)。Kerberos は、インターネットのような必ずしもセキュリティが保証されないネットワーク上で使用するために設計されています。1980 年代後半から、大規模な民間機関および教育機関で使用されてきました。

key (unique index) (キー (一意のインデックス))

Caché オブジェクト。一意のインデックスの別名。

key (encryption) (キー (暗号化))

Caché システム。通常は、データを暗号化または解読する暗号化アルゴリズムと共に使用されます。

key-encryption key (キー暗号化キー)

Caché システム。Caché データベース暗号化では、プロセスの 2 番目のキーです。最初のキーはデータベースの暗号化に使用され、2 番目のキーであるキー暗号化キーは、最初のキーを暗号化して保護するために使用されます。データベース暗号化キーがアクティブ化されるとき、キー暗号化キーによって解読され、メモリにロードされ使用可能となります。

keyword (class definition) (キーワード (クラス定義))

Caché オブジェクト。キーワードは、クラス定義内で個別の特性を定義します。クラス・キーワードとも言われます。

keyword (system element) (キーワード (システム要素))

Caché システム。Caché システムでは、関数名や演算子などをキーワードと呼ぶこともあります。

先頭文字が L の用語

language configuration (言語構成)

Caché システム。文字セット、照合順、$X/$Y アクション、パターン照合という 4 つのテーブルのセット。各国言語サポートのデバイスの独立性を定義します。デバイスに依存した各国言語サポートの特性である、入出力変換と対を成すものです。

legacy products (従来の製品)

Caché システム。現在は開発を完了したインターシステムズ製品。Open M、DSM、DTM、ISM、MSM などがあります。

license (ライセンス)

Caché システム。インターシステムズ社とユーザの間の契約。これにより、ユーザが使用することのできる Caché ソフトウェアのコンポーネントや、各コンポーネントを使用できるユーザの数が指定されます。Caché を使用するには、ライセンスを取得する必要があります。ライセンス情報は、プロダクト・アクティベーション・キーの中に含まれており、ご使用のシステムの cache.key という名前のファイルに保存されています。

list

Caché オブジェクト。データへのアクセスにスロット番号を使用する、順序付けされた集合。各リストは、1 つのリスト・フィールドとして SQL に投影されます。

Local Area Network (ローカル・エリア・ネットワーク)

一般。地理的に限られた範囲内に広がるネットワーク。

Local Area Transport (LAT) (ローカル・エリア・トランスポート)

Caché システム。当初は (Digital Equipment Corporation の) DECnet との互換性を保つためにサポートされていた従来のネットワーク・プロトコル。Caché のバージョン 2010.2 で削除されました。

ロケール

Caché システム。ユーザの言語、国、およびその他の特殊な可変設定を指定するパラメータ。ロケールは、数や日付の表記、曜日や月の名前など、入力、出力、およびデータ処理におけるユーザへの表示に関する規約を指定します。

lock table (ロック・テーブル)

Caché システム。プロセスに発行されたすべての LOCK コマンドが保存される Caché の内部テーブル。このテーブルを見るには、システム・ビューワを使用します。

ログ・ファイル

Caché システムシステム管理者用ディレクトリに存在し、システム操作、エラー、およびメトリックに関するメッセージを含むファイル。これらのファイルには、コンソール・ログ (cconsole.log)、システム・モニタ・ログ (SystemMonitor.log)、アラート・ログ (alerts.log)、初期化ログ (cboot.log)、およびジャーナル履歴ログ (journal.log) があります。これらのログ・ファイルの詳細は、"Caché 監視ガイド" の “ログ・ファイルの監視” を参照してください。

log on (ログオン)

Caché システム。システムにサインオンすること。Caché にログオンするには、指示されたときにユーザ名とパスワードを入力します。

logical format (論理形式)

Caché オブジェクト。オブジェクト・プロパティの論理形式は、メモリ内で使用される形式です。すべての比較や計算の実行に、この形式を使用します。

login role (ログイン・ロール)

Caché システム。Caché への認証の操作によって (その後ではなく)、ユーザに関連付けられる任意のロール。

先頭文字が M の用語

MAP file (MAP ファイル)

Caché システム。DTM.MAP ファイルは、各ネームスペースが参照するデータベースのリソースのセットを示し、その結果、データにアクセスするのに必要なネットワーク接続のセットを示します。

MSM

Caché システム。M プログラミング言語 (元々は “Micronetics Standard M”) のインターシステムズの実装。

macro preprocessor (マクロ・プリプロセッサ)

ObjectScript。マクロ・コードを、使用可能な ObjectScript コードに変換する ObjectScript コンパイラの一部。

macro source code (マクロ・ソース・コード)

ObjectScript。ルーチンやメソッドを記述できる、高レベルで柔軟性、許容性の高いコード。マクロ・ソース・コードは、ObjectScript 構文、特殊マクロ・プリプロセッサ・コマンド、および ANSI 標準 SQL の組み合わせを使用して、マクロと埋め込み SQL 文の定義を許可します。

map (マップ)

Caché システム。Caché で Caché SQL ストレージを使用する際に、データの保存方法を指定する定義。

2048 バイトのブロック 400 個で構成される Caché データベース内のユニットです。Windows では、フラット・ファイルに属します。

UNIX® では、1 つの UNIX® ファイルかロー・パーティションに属します。

OpenVMS では、1 つの RMS ファイルに属します。

mapped global reference (マップされたグローバル参照)

Caché システム。拡張参照構文を使用しない、異なるディレクトリに属するグローバル、またはリモート・グローバルへの論理参照。ユーザからは、データベースのデータの場所にグローバルが存在しているように見えます。そのホーム・ディレクトリは、同じコンピュータでも、ご使用の Caché サーバのネットワーク上の他のコンピュータでもかまいません。システム管理者は、ネームスペース/ネットワーク構成エディタを使用して、マップされたグローバルの実際の位置を定義します。ISM 6.1 より前のバージョンでは、暗黙参照、または暗黙グローバルと呼ばれます。

matching role (マッチング・ロール)

Caché システム。セキュリティで保護された Caché アプリケーションで、追加の特権が付与されるようにするロール。ユーザがマッチングロールを保持していると、アプリケーションの使用中、そのユーザにはすべての指定されたターゲット・ロールも付与されます。“マッチ・ロール” と呼ばれることもあります。

metadata class (メタデータ・クラス)

Caché オブジェクト。メタデータ・クラスは、オブジェクト・アプリケーションに保存されたデータを検証するインタフェースを提供します。"%Dictionary.ClassDefinitionOpens in a new tab" クラスを参照してください。

metadata

Caché オブジェクト。メタデータは、データおよびデータの構成を示します。

method generator (メソッド・ジェネレータ)

Caché オブジェクトメソッド・ジェネレータは、クラス・パラメータの値に基づいて実行時コードを生成するメソッドです。

method

Caché オブジェクト。オブジェクトで呼び出すことのできる処理。

mount、mounted (マウントする、マウントされている)

Caché システム。データベースをマウントするとは、データベースを Caché のインスタンスに明示的に接続することです。これによって、データベースのコンテンツを Caché のインスタンスで直接使用できるようになります。この状態のデータベースを "マウントされている" と表現します。

multidimensional property (多次元プロパティ)

Caché オブジェクト。多次元プロパティは、配列ノードと同様の動作をします。多次元属性は、連動するプロパティ・メソッドを持たず、ドット構文を使用してアクセスすることができません。また、SQL、ActiveX、Java に投影することもできません。

multiple inheritance (多重継承)

Caché オブジェクト。多重継承により、1 つのクラスが 1 つ以上のスーパークラスを持つことができます。クラスは、それぞれのスーパークラスから、その特性とクラス・メンバを継承します。

先頭文字が N の用語

namespace (ネームスペース)

Caché システム。プログラムおよびデータのコンテナとして機能する論理エンティティ。データベースはこれらの物理的なストレージを提供しますが、データベース・オブジェクトの論理的な関連付けはネームスペースを介して行われます。例えば、ネームスペースにより、複数のデータベースから単一の参照フレームにオブジェクトを収集して、それらすべてが一箇所に保存されているように見えるようにすることができます。ユーザがグローバルに対し簡単な参照を作成するだけで、それがどこに属するかにかかわらず、ネームスペース・マッピングによりそのグローバルのデータベース位置を特定できます。

ネームスペース名の詳細は、"Caché システム管理ガイド" の “Caché の構成” の章にある “ネームスペースの構成” を参照してください。

namespace map file (ネームスペース・マップ・ファイル)

Caché システム。Windows 用 Open M [DTM] 6.3 あるいは DOS は、ネームスペースの *.map ファイルを使用して、ディレクトリをネームスペースにマップする方法を定義します。使用するマップ・ファイルの名前を入力するか、[参照] ボタンをクリックして適切なファイルを検索してください。

National Language Support (NLS) (各国言語サポート (NLS))

Caché システム。入力、表示、処理、保存、データ変換の方法に影響を及ぼす各国語間の差異を補うための Caché の機能。NLS は、内部文字セット、照合順、パターン照合、$X/$Y アクション、および入出力変換を指定する一連のテーブルから構成されます。システム管理者は、これらのテーブルを NLS ユーティリティで定義しロードします。ユーザは、プロセスに対するテーブル、%NLS ユーティリティを持つデバイス、OPEN コマンドと USE コマンドの K と Y パラメータを選択します。

network configuration (ネットワーク構成)

Caché システム。ネットワーク内のデータ位置、およびネットワーク内のさまざまなコンポーネント間のリレーションシップの詳細。これは、ハードウェア・ディスクリプション・テーブル、ディレクトリ・セット位置テーブル、および DSM-DDR ボリューム・セット変換テーブルのエントリの組み合わせから構成されます。M/NET には、複数の構成を定義、保存することができますが、一度に 1 つしか起動することはできません。

network interface device (ネットワーク・インタフェース・デバイス)

一般。コンピュータをネットワーク・リンクに接続するハードウェア。

network (ネットワーク)

一般。コンピュータと接続の集合。これにより、1 つのコンピュータ上のユーザやプログラムが、ネットワーク内の別のユーザやプログラムと通信することができます。

node

Caché システム。多次元配列 (グローバル) 内の 1 つのエントリ。

node

一般。ネットワーク内の 1 つのコンピュータ、またはクラスタ化されたシステム。

先頭文字が O の用語

ODBC format (ODBC 形式)

Caché オブジェクト。ODBC 形式は、データを ODBC に要求される出力形式で表します。

ODBC Type (ODBC タイプ)

Caché オブジェクト。データ型の ODBC タイプは、そのデータ型に基づいたプロパティが使用する ODBC データ型を指定します。

ODBC

一般。"Open Database Connectivity (ODBC)" を参照してください。

ODMG

一般。"Object Data Management Group (オブジェクト・データ・マネジメント・グループ)" を参照してください。

OID

Caché オブジェクト。"object identifier (オブジェクト識別子)" を参照してください。

OLE

一般。"ActiveX " を参照してください。

OREF

Caché オブジェクト。"object reference (オブジェクト参照)" を参照してください。

ObjInstance object (ObjInstance オブジェクト)

Caché オブジェクト。サーバ上でオープンされた、あるいは生成された特定のオブジェクトを反映する ActiveX オブジェクト。

object class (オブジェクト・クラス)

Caché オブジェクト。オブジェクト・クラスは、特定のエンティティを表します。プロパティを持ち、直接インスタンス化することができます。

object code (オブジェクト・コード)

Caché システム。Caché コンパイラにより作成される、最もレベルの低いコード。これが、実際に翻訳され、実行されるコードです。

Object Data Management Group (オブジェクト・データ・マネジメント・グループ)

一般。オブジェクト・データ・マネジメント・グループ (ODMG) は、オブジェクト・データベースのオリジナル標準を開発しました。

object identifier (オブジェクト識別子)

Caché オブジェクト。オブジェクト識別子 (OID) は、データベース全体で、ディスク上のオブジェクトを一意に識別します。OID は、オブジェクトが継続している間は有効ですが、オブジェクトが削除されると再利用することができません。

object model (オブジェクト・モデル)

Caché オブジェクト。開発時に使用されるアプリケーションとクラス階層の要件の概要。

object reference (オブジェクト参照)

Caché オブジェクト。オブジェクト参照は、現在メモリに存在する特定のオブジェクトを指します。オブジェクト参照は、オブジェクトがインスタンス化、あるいはオープンされてから、クローズされるまでの間のみ有効です。

object-SQL projection (オブジェクト SQL プロジェクション)

Caché オブジェクト。オブジェクト SQL プロジェクションは、Caché オブジェクト機能が Caché SQL の要素に投影される方法を指定します。

object

Caché オブジェクト。特定の項目を表すすべてのデータと、そのデータを操作するインタフェースをカプセル化する論理エンティティ。

ObjectScript query (ObjectScript クエリ)

Caché オブジェクト。ObjectScript クエリは、ObjectScript コードを使用してデータベースに問い合わせます。

one-way outer join (単方向外部結合)

Caché SQL。プログラマが定義する結合。結合条件で示された最初のテーブルをソース・テーブルと指定し、2 番目のテーブルに一致する行がない場合でも、そのソース・テーブルのすべての行を出力テーブルに含めます。ソース・テーブルは 2 番目のテーブルから関連する情報を引き出しますが、2 番目のテーブルに一致する行がなくても、ソース・テーブルの行を省略することはなく、すべての行を出力します。

ODBC (Open Database Connectivity)

一般。Microsoft 社の Open Database Connectivity (ODBC) は、Windows でデータにアクセスするための標準インタフェースを提供します。

Operating-System–based authentication (オペレーティング・システム・ベースの認証)

Caché システム。オペレーティング・システムで認証されたユーザの ID を Caché が受け入れる認証メカニズム。Caché ユーザのアカウントは、オペレーティング・システムのアカウント名と一致する必要があります。また、認証された後は、そのアカウントのロールによってユーザのアクティビティが制限されます。

outgoing lock (外向きロック)

Caché システム。リモート・サーバ・コンピュータ上のアイテムに対して、ローカル・クライアント・コンピュータのプロセスにより発行されたロック。ローカル・コンピュータはクライアントなので、クライアント・ロックとも呼ばれます。Caché プログラマ・プロンプトから LOCKTAB ユーティリティを実行したとき、あるいはシステム・オペレーション・ユーティリティの Locks ユーティリティを実行したとき、このロックはロック・テーブル・ディスプレイに表示されます。このとき、アスタリスクの後にロックを発行したプロセスの pid が表示されます。増分ロックは、ロック・テーブルに既存のアイテムに対して発行されます。これらの要求は、ネットワークには送られません。正確には、ローカル・コンピュータが外向きロックの増分ロックの数を追跡します。

override (オーバーライド)

Caché オブジェクト。既定では、すべてのクラスは、そのスーパークラスのクラス・メンバを継承します。しかし、メンバが最終でなければメンバを選択して変更することができ、これによってサブクラス内で異なった動作をします。これを、メンバのオーバーライドと言います。

先頭文字が P の用語

package

Caché オブジェクトパッケージは、一連の関連するクラスを含みます。

パラメータ

Caché オブジェクト。クラス・パラメータは、アプリケーション作成時に設定される特別な定数です。クラスのすべてのインスタンスがクラス・パラメータを利用することができ、あらゆる目的に使用できます。すべてのデータ型クラスは一連のクラス・パラメータを持ち、属性がそのデータ型に基づいて振る舞うように指定します。

parent ID (親 ID)

Caché オブジェクト。Caché リレーショナル・データベースでは、キャラクタリスティック・リンクが定義されていると、依存する子テーブルの行 ID を定義するために、自動的にフィールドが生成されます。親 ID は、親テーブルと同じ名前を持ち、子テーブルから親テーブルへの指定参照のように動作します。

parent-child relationship (親子リレーションシップ)

Caché オブジェクト。親子リレーションシップでは、子オブジェクトの存在は、親オブジェクトの存在に依存します。つまり、子オブジェクトは親オブジェクトと連携する必要があり、親オブジェクトが削除されると子オブジェクトも削除されます。

partition (パーティション)

Caché システム。メモリのプロセス・プライベート・セクションの別名。各プロセスは、そのプロセス固有のデータのための独自のパーティションを持ちます。Caché パーティション、ユーザ・パーティションとも呼ばれます。UNIX® については、"ロー・ディスク・パーティション" も参照してください。

passing by reference (参照渡し)

Caché システム。値ではなく、アドレスを指定して引数を渡す方法。これにより、実際の変数へのアクセスが可能になり、アドレスを受け取ったメソッド、関数、またはルーチンから変数の実際の値を変更できます。

passing by value (値渡し)

値を指定して引数を渡す方法。これにより、変数のコピーが実現します。したがって、値を受け取ったメソッド、関数、またはルーチンから変数の実際の値を変更することはできません。

pattern match table (パターン照合テーブル)

Caché システム。文字をアルファベット、句読点、数値、あるいは制御文字として処理するか否かを Caché に伝える内部テーブル。

permission (権限)

Caché システム。リソースに対して動作を実行するために必要なもの。データベース・リソースの場合、Read および Write の権限があります。サービス、アプリケーション、または管理動作の場合には、Use 権限があります。

persistent class (永続クラス)

Caché オブジェクト。永続クラスのオブジェクトは、データベース内に保存されます。永続クラスは、データ保存および検索を管理するために、%PersistentOpens in a new tab クラスから永続インタフェースを継承します。

persistent interface (永続インタフェース)

Caché オブジェクト。オブジェクトの保存と検索に使用される一連のメソッド。

polymorphism (ポリモフィズム)

Caché オブジェクト。オーバーライドされたメソッドへの実行時参照は、オブジェクトのタイプに基づいて処理されます。例えば、Person クラスが オーバーライドされた Print() メソッドを含む Student サブクラスを持つとします。この場合、それらが Person オブジェクトとしてオープンされたときでも、Student オブジェクトは常に Student の Print() メソッドを使用します。

populate utility (populate ユーティリティ)

Caché オブジェクト%PopulateOpens in a new tab クラスにより実装された Populate ユーティリティによって、ご使用のデータベースにダミー・オブジェクトを追加して、テストすることができます。

port number (ポート番号)

一般。特定のネットワーク・ポートを識別するデバイス番号。クライアントからサーバに接続する際に、この番号を指定する必要があります。

port

一般。ネットワーク・ソフトウェア・プロトコルとインタフェース・デバイスの組み合わせ。1 つ以上のポートが、同じインタフェース・デバイスを使用できます。

primary key (主キー)

Caché SQL。システムによっては、データを識別するために主キーを使用します。

primary persistent superclass (プライマリ永続スーパークラス)

Caché オブジェクト。クラスのプライマリ永続スーパークラスは、そのクラスの永続的な動作を指定します。既定では、プライマリ永続スーパークラスは、スーパークラスのリストの中で、最も左にある永続スーパークラスです。通常、同じプライマリ永続スーパークラスを持つクラスに関するすべてのデータは、まとめて保存されます。

primary volume (プライマリ・ボリューム)

Caché システム。ボリューム・セットの中で、最初のボリューム、あるいは唯一のボリュームのこと。

principal device (主デバイス)

Caché システム。プロセスに関連する入出力デバイス。通常は、ユーザの端末、あるいはコンピュータのキーボードとモニタを示します。ジョブ化されたプロセスに対し、JOB コマンドで主デバイスを割り当てたり、システム構成エディタで、親プロセスの主デバイスとして設定したりできます。上記の方法でデバイスを設定しない場合、ジョブ化されたプロセスに対する既定のデバイスは NULL デバイスです。

(UNIX®) インタラクティブ・ユーザにとっては、ユーザが Caché にサインオンする端末が主デバイスです。これは、UNIX® がそのユーザに割り当てた主入力デバイスと同じです。ジョブ化されたプロセスに対し、JOB コマンドにより主デバイスを割り当てることができます。既定は、/dev/null です。

(OpenVMS) OpenVMS の論理名 SYS$INPUT を持つデバイスが主デバイスです。インタラクティブ・ユーザには、ユーザが Caché にサインオンする端末が主デバイスです。ジョブ化されたプロセスに対し、JOB コマンドにより主デバイスを割り当てることができます。

priority setting (優先度設定)

Caché システム。UNIX® と OpenVMS のシステムでは、優先度はシステム・レベルの順序定義であり、この順序に従ってジョブにシステムのリソースと応答が割り当てられます。

Windows 95 と NT システムでは、“優先度” は個々のプロセスに対し特に意味も持たず、インタラクティブ・ジョブの既定の優先度は 0 です。

priority

Caché システム。バッチ・ジョブ、あるいはシステム・デーモンの重要度。システム・リソースのバランスを取るために、ジョブまたはデーモンの優先度を調節することにより、ご使用のシステムに対する最高の総合的なパフォーマンスを得ることができます。

private

Caché オブジェクト。プライベート・クラス・メンバは、そのクラスに属するメソッドからのみアクセスできます。メソッドとプロパティの両方とも、プライベートに設定することができます。

Caché システム。Caché Basic では、プライベート変数は、それを作成したスクリプトでのみ認識可能です。

privilege (特権)

Caché システム。特定のリソースに特定の動作を実行するための能力の各明細 (例えば DocBook データベースの読み取ることができるなど)。特権を保持できるのはロールのみです。

privileged routine application (特権ルーチン・アプリケーション)

Caché システム。セキュリティ上の目的のためにグループ化される 1 つまたは複数の Caché ルーチンのセット。そのようなグループは単一のアプリケーションとして扱われ、単一のリソースとして示されます。

procedure (プロシージャ)

Caché システム。文の指定されたシーケンス。ユニットとして実行されます。

process-private section (プロセス・プライベート・セクション)

Caché システム。特定のプロセスのみが使用するメモリの領域。

process

Caché システム。システム・ソフトウェアによりスケジュールされるエンティティで、イメージを実行するコンテキストを提供します。Caché 内で、プロセスはサーバ・ベースのコードを実行するコンテキストです。

Product Activation Key (プロダクト・アクティベーション・キー)

Caché システム。ソフトウェアに同梱されているペーパー・キーには、暗号化された Caché ライセンスが記載されています。ライセンスを起動するには、CACHE.KEY と呼ばれるファイルにこの情報を入力してください。

programmer mode (プログラマ・モード)

Caché システム。プログラム開発は、すべてこのモードで実行します。プログラマ・モードでは、Caché プロンプトからプログラムを開始し、実行したすべてのプログラムの終了時にも再度 Caché プロンプトを使用します。プログラマ・モードは、Caché SQL 開発環境および実行時環境も含め、Caché 環境とそこから呼び出すことのできるすべてのプログラムに対応します。プログラマ・モードでは、その後にユーザがアプリケーション・モードで実行できるアプリケーションを作成することができます。

project (プロジェクト)

Caché システム。関連するソース文書 (ルーチンやクラス定義など) のユーザ定義リスト。プロジェクトは、アプリケーション開発を体系化するためにスタジオで使用されます。

property collation (プロパティ照合)

Caché オブジェクト。プロパティ照合は、属性のデータ型によって提供された既定の変換を、属性の定義で指定された照合でオーバーライドします。

property method (プロパティ・メソッド)

Caché オブジェクト。プロパティの動作を制御するために生成されたメソッド。プロパティ名は、そのデータ型からの動作メソッドやプロパティの動作クラスと、コンパイル時に連結され、そのプロパティのプロパティ・メソッドの完全なセットを生成します。

property (プロパティ)

Caché オブジェクト。クラスに関連する固有の特性を表すデータの要素。そのクラスの各オブジェクトは、そのプロパティのリテラル値、あるいはデータを表す別のオブジェクトへの参照を含みます。また、クラスのプロパティはそのクラスの状況も表します。

パブリック

Caché オブジェクト。パブリック・クラス・メンバは、どのクラスからでも見たり使用することができます。

Caché システム。Caché Basic では、変数は Public 文を使用して宣言され、すべてのアプリケーションのすべてのモジュールにあるすべてのプロシージャで認識できます。

先頭文字が Q の用語

query interface (クエリ・インタフェース)

Caché オブジェクト。Caché クエリ・インタフェースは、クエリのタイプや言語にかかわらず、クエリの準備、実行、処理に共通のメカニズムを提供します。

query (クエリ)

一般。指定された基準に合うデータに対する要求。Caché は、SQL や (クラスで定義された) ObjectScript で事前に定義されたクエリ、あるいは (埋め込み SQL や ODBC から) アドホック・クエリをサポートします。

先頭文字が R の用語

RECEIVE

Caché システム。Caché ネットワーク構成情報を、すべてのリモート・コンピュータに伝える Caché システム・プロセス。

RSA file (RSA ファイル)

Caché システム。(XML 以前の) ルーチン保存ファイル。RSA ファイル拡張子は必須ではありませんが、この拡張子により Caché やプログラマが、保存されたルーチンを容易に識別できます。ファイル拡張子以外には、RSA ファイルに重要な意味はありません。

range indicator (レンジ・インジケータ)

Caché システム。レンジ・インジケータ (:) により、1 つのエントリのグローバルの範囲を示します。例えば、A:Cost は ^Aardvark から ^Cost までのすべてのグローバルを含みますが、^CrossReference は含みません。

raw disk partition (ロー・ディスク・パーティション)

Caché システム。UNIX® オペレーティング・システムのディスク区分であり、UNIX® ファイル・システムには関連付けられていません。Caché データベースがロー・ディスク・パーティションに配置されている場合は、このデータベースは UNIX® ファイル名を持ちません。

reconfiguration (再構成)

Caché システム。Caché ネットワーキングで、ネットワーク・ハードウェア、リモート・システム、データセット、ネームスペース定義のいずれかを変更すること。

recovery (リカバリ)

Caché システム。システム障害が発生した後に、喪失したデータの整合性を回復するメソッド。

redirection (リダイレクト)

Caché システム。グローバルの位置をアプリケーションから見ることができないようにする方法。Caché は、ネームスペース定義と複製という 2 つのタイプのリダイレクトをサポートします。

reference

Caché オブジェクト。参照は別のオブジェクトやテーブルを指し示し、プロパティやフィールドと、参照されたオブジェクトやテーブルとの間に一方向のリレーションシップを作成します。

registered class (登録クラス)

Caché オブジェクト。登録クラスは、%RegisteredObjectOpens in a new tab クラスから派生します。Caché は、自動的に登録クラスのオブジェクト参照を管理し、ポリモフィズム (多態) をサポートします。

relational database (リレーショナル・データベース)

一般。リレーショナル・モデルに従って体系化された、関連のあるデータの集合。

relationship (リレーションシップ)

Caché オブジェクト。2 つの異なるクラスのプロパティ間の、双方向の参照。

relative dot syntax (相対ドット構文)

ObjectScript。相対ドット構文 (..) は、プロパティの参照、あるいは現在のクラスのメソッド呼び出しに使用します。

remote computer (リモート・コンピュータ)

Caché システム。ネットワーク・リンクを経由してローカル・コンピュータに接続されるすべてのコンピュータ。

replicated global (複製グローバル)

Caché システム。ネームスペース・マッピングが、複製のコピー用に、プライマリ・データ位置以外にも 1 つ以上の位置を定義しているグローバル。複製されたグロ-バルのオリジナルに対して実行された SET あるいは KILL 処理は、そのグローバルのすべてのコピーに対して実行されます。複製されたグローバルのコピーに対して実行された SET あるいは KILL 処理は、コピーに対してのみ影響を与えます。

required field (必須フィールド)

Caché オブジェクト。必須フィールドは、行が保存される前に、有効な NULL でない値を持つ必要があります。"Required Property (必須プロパティ) " を参照してください。

required property (必須プロパティ)

Caché オブジェクト。必須プロパティは、オブジェクトを保存する前に、値を割り当てる必要があります。

resource

Caché システム。Caché のセキュリティで保護可能な最小単位。1 つのリソースは 1 つまたは複数のアセットを表します。アセットとは、データベース、アプリケーションへのアクセス、または他の要素です。一般的に、リソースには同種のアセットのみを含めることができます。

result set (結果セット)

Caché オブジェクト。結果セットは、クエリによって返されたデータを含みます。これは、クエリ・インタフェースを使用して処理されます。%ResultSetOpens in a new tab を参照してください。

role (ロール)

Caché システム。アクションの実行とデータの表示/変更の能力を付与できる、Caché のセキュリティのエンティティ。これらの能力は特権という形式でロールに付与されます。ユーザがロールのメンバになると、ロールの特権を付与されます。

ロール割り当てメカニズム

Caché システム。Caché を使用するためのさまざまなロールをユーザに割り当てる手段です。ロールの割り当ては、Caché に最初から備わっているメカニズム、LDAP、または代行 (ユーザ定義) コードを使用して行うことができます。これは承認プロセスの一部です。

roll back (ロール・バック)

Caché システム。ご使用の Caché データベースから不完全なトランザクションを削除するプロセス。Caché は、これらの変更をリカバリ・プロシージャの過程で削除します。"Journaling (ジャーナリング)"、"Transaction (トランザクション)" を参照してください。

roll forward (ロール・フォワード)

Caché システム。システム障害が発生した後、バックアップからデータベースを再度作成するイベントの中で、ジャーナルされたデータベースの変更を再び適用するプロセス。"Journaling (ジャーナリング)" を参照してください。

root class (ルート・クラス)

Caché オブジェクト。エクステントのルート・クラスは、その階層の中で最上位のクラスです。すべてのクラスは、そのクラスのエクステントのルート・クラスです。しかし、特にデータ・ストレージのコンテキストでは、通常 “ルート・クラス” はクラス階層のプライマリ永続スーパークラスを参照します。

routine buffers (ルーチン・バッファ)

Caché システム。仮想メモリ内で、ルーチンが使用できる領域の量。

routine

Caché システム。Caché では、ObjectScript プログラムまたは Basic プログラム。ルーチンは、Caché データベースに保存されます。

Row ID (行 ID)

Caché オブジェクト。行 ID は、テーブルの行を一意に識別します。テーブルが Caché クラスから投影される場合、行 ID は相当するオブジェクトの ID (自動的に生成されるか、ID キーにより指定されたもの) です。

row specification (行指定形式)

Caché オブジェクト。クラス・クエリの行指定形式は、そのクエリに返されるフィールドの情報を提供します。

row (行)

Caché SQL。リレーショナル・テーブルのドメインのエンティティを表す、関連するフィールド値のグループ。例えば、Customers テーブルでは、1 行に 1 人の顧客について記述します。従来のデータ・プロセス用語では “レコード”、リレーショナル・データベース用語では “タプル” とも呼ばれます。

先頭文字が S の用語

SOAP

一般。Web サービスを実装するためのプロトコル仕様。そのメッセージ形式として XML を使用し、通常はメッセージのネゴシエーションおよび転送に対してリモート・プロシージャ呼び出し (RPC) や HTTP などの他のアプリケーション層プロトコルに依存します。SOAP は、以前は “Simple Object Access Protocol” を表す頭文字でしたが、現在は単にプロトコルの名前になりました。

SQL computed field (SQL 計算フィールド)

Caché オブジェクト。SQL 計算フィールドは、要求に応じて、他のフィールドに保存された値に基づいて計算されます。

SQL mapping (SQL マッピング)

Caché オブジェクト。SQL マッピングは、既存のデータ構造をクラスやテーブルにマップするために使用します。

SQL query (SQL クエリ)

Caché SQL。SQL クエリは、SQL を使用して、データベースに保存されている情報の場所を確認し、検索します。

SQL reserved words (SQL 予約語)

Caché SQLSQL 予約語は、Caché SQL において特別な意味を持ち、テーブル、フィールド、クエリ、ビュー、ストアド・プロシージャ、インデックス名に使用することができません。SQL 予約語は、代わりのテーブル名およびフィールド名が定義されている場合、クラス名およびプロパティ名として使用することができます。

SQL

一般。Structured Query Language (構造化照会言語)。SQL は ANSI 標準の第 4 世代プログラミング言語で、特にリレーショナル・データベースにアクセス、維持するために設計されたものです。

SQLCODE

Caché SQL。実行された SQL 文の状態を保持するローカル変数。実行時にエラーが発生した場合、SQLCODE はエラーの番号を示します。

SYS$C

Caché システム。OpenVMS システムにおける、Caché システム管理者用ディレクトリの論理名。

schema evolution (スキーマ進化)

Caché オブジェクト。スキーマ進化により、従来のクラス定義で保存されたデータにアクセスする機能を失わずに、新規のクラス・メンバを追加することができます。

search user (検索ユーザ)

Caché システム。Caché で LDAP サーバに接続し、LDAP データベースを検索できる特権を持っているユーザ。この値は、システム, セキュリティ管理, システムセキュリティ設定, LDAPオプション ページの [検索に使用するLDAPユーザ名] フィールドで指定します。

secondary volume (セカンダリ・ボリューム)

Caché システム。ボリューム・セットに含まれる、プライマリ・ボリューム以外のボリューム。Caché データベースでは、ゼロから 7 までの、合計 8 個までセカンダリ・ボリュームを持つことができます。

Security Advisor (セキュリティ・アドバイザ)

Caché システム。一般的に推奨されるセキュリティ基準と異なる設定が Caché インスタンスに存在する場合に、それに関するフィードバックを提供する、管理ポータルの診断ツールです。

security domain (セキュリティ・ドメイン)

Caché システム。Kerberos レルムや Windows ドメインに相当する、マシンの論理的なグループ。

selectivity (選択性)

Caché SQL。プロパティの選択性により、値の全体の分布の中で、特定の値が出る頻度を指定します。

sequential file (シーケンシャル・ファイル)

一般。このファイルでは、データが入力された順番に保存されます。OpenVMS では、シーケンシャル・ファイルは RMS ファイルです。

server lock (サーバ・ロック)

Caché システム。"Incoming Lock (内向きロック)" を参照してください。

server master (サーバ・マスタ)

Caché システム。サーバ・ソフトウェアのコンポーネント。TCP 経由で接続されたクライアントからの接続要求を検知し、それらの接続に対応するためのサーバ・プロセスを生成します。各サーバ・マスタは Caché プロセスです。

server process (サーバ・プロセス)

Caché システム。1 つのクライアント接続に対応する、サーバ上のジョブ化されたプロセス。サーバ・マスタは、クライアントに接続するためにサーバ・プロセスを生成します。

service

Caché システム。既存の経路 (Telnet、ODBC、CSP など) を介した Caché へのアクセスを規制する、Caché のセキュリティのエンティティ。Caché への接続時には、アプリケーションはサービスの上部に位置します。

シャドウイング

Caché システム。シャドウイングにより、プライマリ・マシン上にある特定のデータベースのコピーまたはイメージをセカンダリ・コンピュータに保持させることができます。シャドウイングには、ソース・データベース・サーバ (プライマリ・システム) と宛先シャドウ・サーバ (セカンダリ・システム) が必要です。

shallow save (シャロウ・セーブ)

Caché オブジェクト。シャロウ・セーブは、オブジェクトを保存しますが、それが参照するオブジェクトは保存しません。詳細は、"%Persistent.%SaveOpens in a new tab" メソッドのクラス・リファレンス・コンテンツを参照してください。

shared lock (共有ロック)

Caché オブジェクト。共有ロックは、オブジェクトがデータベースからロードされる間は共有ロックを保持し、オブジェクトが 1 つ以上のノードにわたる場合や更新されている場合、保存される間は排他ロックを保持します。1 つのノードにあるオブジェクトが初めて保存される場合は、ロックは適用されません。

shared retained lock (共有保持ロック)

Caché オブジェクト。共有保持ロックは、オブジェクトがデータベースからロードされてからクローズするまでの間は共有ロックを保持し、オブジェクトが 1 つ以上のノードにわたる場合や更新されている場合に、保存している間は排他ロックを保持します。1 つのノードにあるオブジェクトが初めて保存される場合は、ロックは適用されません。

sign on (サインオン)

Caché システム。Caché または Caché アプリケーションを使用するために Caché を開始すること。ユーザは、Caché にサインオンする前に、オペレーティング・システムにログインする必要があります。

special variable (特殊変数)

Caché システム。Caché が持つ変数のうちの 1 つ。アプリケーションの開発において、特殊変数を調べることにより、システムについての情報を得ることができます。

state (状態)

Caché オブジェクト。オブジェクトの状態は、そのプロパティの現在の値から構成されます。

status code (状態コード)

Caché オブジェクト。状態コードは、いくつかのメソッドによって返されるコードで、そのメソッドの実行が成功したか否かを示します。%StatusOpens in a new tab を参照してください。

storage definition (ストレージ定義)

Caché オブジェクト。ストレージ定義は、ストレージ・クラスと定義された SQL マッピングから構成されます。これらの要素が、データを保存する方法を指定します。

storage interface (ストレージ・インタフェース)

Caché オブジェクト。カスタム・ストレージを使用するとき、あるいはユーザ独自のストレージ・クラスを記述するときに、実装する必要のある一連のメソッド。

storage strategy (ストレージ・ストラテジ)

Caché オブジェクト。クラスは、コンパイル時にストレージ・ストラテジを使用してストレージ定義を評価し、データを保存する方法を指定します。

stored procedure (ストアド・プロシージャ)

Caché SQL。ストアド・プロシージャにより、ODBC または JDBC からクエリやクラス・メソッドを実行することができます。

stream interface (ストリーム・インタフェース)

Caché オブジェクト。Caché ストリーム・インタフェースは、ObjectScript、SQL、ActiveX、Java でストリームを操作するのに使用します。

stream

Caché オブジェクト。ストリームは、大量のデータの塊の操作や保存に使用するインタフェースを提供します。Caché ストリーム・インタフェースは、ObjectScript、SQL、ActiveX、Java でストリームを操作するのに使用します。

subclass (サブクラス)

Caché オブジェクト。サブクラスは、他のクラス、スーパークラスからクラス・メンバや特性を継承します。サブクラスは、通常、そのスーパークラスで “Is A” テストにパスする必要があります (a subclass Is a superclass)。

superclass (スーパークラス)

Caché オブジェクト。クラスはスーパークラスの仕様を継承します。これにはプロパティ、メソッド、クラス・パラメータ、使用可能なクラス・キーワード、および継承されたプロパティと継承されたメソッドの、パラメータとキーワードが含まれます。

superserver (スーパーサーバ)

Caché システム。指定したポートで Caché への着信接続をリッスンし、それを適切なサブシステムに配信するサーバ。スーパーサーバの既定のポートは 1972 です。1972 が使用できない場合、スーパーサーバはポート 56772 またはポート 56772 以降で最初に使用可能なポート番号をリッスンします。スーパーサーバのポート番号を設定するには、管理ポータルの [メモリと開始設定] ページ (システム, 構成, メモリと開始設定) の [スーパーサーバポート番号] フィールドを使用します。

swizzling (スウィズリング)

Caché オブジェクト。オブジェクトが参照されるとすぐに、埋め込みオブジェクトおよび永続オブジェクトを自動的にメモリへ読み取るプロセス。“遅延ロード” とも言われます。

SysList class (SysList クラス)

Caché オブジェクト。SysList は、ActiveX 用 Caché オブジェクト・サーバのクラスで、%ListOpens in a new tab データ型を使用するプロパティ、あるいは %ListOpens in a new tab データ型を返すメソッドを含むリストを操作するのに使用します。

system class (システム・クラス)

Caché オブジェクト。Caché に組み込まれた機能を提供するクラス。

system configuration (システム構成)

Caché システム。Caché が起動時に使用するシステム・リソースの定義。システム構成は管理ポータルで定義します。

system manager’s directory (システム管理者用ディレクトリ)

Caché システム。Caché データベースが属するディレクトリ。Caché システム・グローバル、システム・ルーチン、Caché マネージャ用ルーチン、% ユーティリティなどを含みます。ご使用の Caché インストール・ディレクトリでは、サブ・ディレクトリ MGR がシステム管理者用ディレクトリです。

system name (システム名)

Caché システム。ネットワークのノードに割り当てられた名前。ネットワーク内で一意である必要があります。ホスト名、あるいはコンピュータ名とも呼ばれます。ネームスペース/ネットワーク構成エディタで使用され、ネットワーク構成のコンピュータを識別します。MNET ユーティリティのディレクトリ・セットと呼ばれます。

system processes (システム・プロセス)

Caché システム。(Windows) Windows では、プロセスの優先度を調節することはできません。

(UNIX®) UNIX® では、優先度は nice 値により制御されます。プロセスの nice 値を上げると優先度が低くなり、nice 値を下げると優先度が高くなります。

(OpenVMS) OpenVMS では、優先度は Caché 内で制御されます。プロセスに対する値を上げることにより、優先度が高くなります。

メモ : OpenVMS の優先度を少し調整しただけで、システムが重大な影響を受ける可能性があります。

先頭文字が T の用語

TCP/IP

一般。Transmission Control Protocol/Internet Protocol の略。リレーショナル・クライアントとリレーショナル・サーバとの間の接続を管理することができる通信プロトコルの 1 つ。TCP とも言われます。

table (テーブル)

Caché SQL。特定のエンティティを表す行と、各エンティティについての特定のデータ・ポイントを表す列から成るデータ構造。

target role (ターゲット・ロール)

Caché システム。セキュリティで保護された Caché アプリケーション内で、既に別のロール (マッチングロールと呼ばれる) のメンバであるユーザにアプリケーションが付与するロール。ユーザがマッチングロールを保持していると、アプリケーションの使用中、そのユーザに 1 つ以上の追加のターゲット・ロールを付与することができます。

target user (ターゲット・ユーザ)

Caché システム。LDAP サーバへの認証を試行しているユーザ。Caché は、システム, セキュリティ管理, システムセキュリティ設定, LDAPオプション ページの [LDAPに一意の検索属性] フィールドに指定されている値を使用して、LDAP データベース内でこのユーザの検索を試みます。

transaction (トランザクション)

一般。動作の論理ユニット。アプリケーション開発者は、SQL または ObjectScript コマンドを使用して、トランザクションを定義できます。Caché は、ジャーナル・ファイルのトランザクション内のグローバルに最新情報を記録します。トランザクションが完了しなければ、ロール・バックできます。

transient property (一時プロパティ)

Caché オブジェクト。一時プロパティは、ディスクではなくメモリ内に保存されます。

translation methods (変換メソッド)

Caché オブジェクト。変換メソッドは、ODBC 形式、表示形式、論理形式、ストレージ形式間で値を伝達するために使用します。

トリガ

Caché SQL。Caché SQL アプリケーション、あるいは Caché SQL ストレージを使用したオブジェクト・アプリケーションのさまざまな段階で実行されるように、開発者によって定義されたアクションの順序。トリガはデータベースのアクションで、テーブルで実行される INSERT、UPDATE、DELETE アクションによって開始します。トリガは、整合性制約やその他のデータ依存関係の維持に役立ちます。

先頭文字が U の用語

UIC

Caché システム。ユーザ識別コード。データベースの UIC は、そのデータベースでグローバルへのアクセス権を持つユーザを指定します。UNIX® では、UIC は groupid、それに続くコンマ (,)、および userid で構成されています。システム管理者は、UNIX® レベルでユーザに UIC を割り当て、Caché MSU ユーティリティを使用して各データベースに UIC を割り当てます。OpenVMS では、UIC はグループ番号、コンマ (,)、userid から成り、この順番に表記します。システム管理者は、OpenVMS レベルで AUTHORIZE ユーティリティによりユーザに UIC を割り当て、Caché MSU ユーティリティを使用して各データベースに UIC を割り当てます。

unauthenticated access (認証されないアクセス)

Caché システム。ユーザ ID に基づいた検証がされない Caché へのアクセス。

Unicode

Caché システム。16 ビットの文字セットを処理するために設計された Caché 照合。ANSII では 256 文字しか使用できないのに対し、Unicode では 64,000 文字を使用できます。この照合により、256 文字以上を持つ他言語の文字セットに、スムーズに移行することができます。

Unified Data Architecture (統一データ・アーキテクチャ)

Caché オブジェクト。統一データ・アーキテクチャにより、Caché は、同期化されたオブジェクトやすべてのデータのリレーショナル・データ構造を、自動的に維持することができます。これにより、各ユーザはそのデータへの独自のアクセス・パスを選択できます。

unique index (一意のインデックス)

Caché オブジェクト。一意のインデックスは、インデックス内の属性や属性の組み合わせに対して、各オブジェクトが一意の値を持つことを指定します。

unmounted (マウントされていない)

Caché システム。マウントされていないデータベースとは、Caché のインスタンスで使用可能な、現在使用されていないデータベースです。マウントされていないデータベースのコンテンツを参照するには、そのデータベースを明示的にマウントします。

user account (ユーザ・アカウント)

Caché システム。ご使用のシステムの特定のルーチンまたはネームスペースに、個々のユーザがリモートで、またはローカルでログインすることを許可するエンティティ。システム・オペレーション・ユーティリティの User Acct を使用してユーザ・アカウントやデバイス・アカウントを設定し、特定のルーチン、データベース、ネームスペースへの各ユーザのアクセス権を管理することができます。

user process (ユーザ・プロセス)

Caché システム。ユーザが Caché にサインオンした特定の端末に関連する Caché インタラクティブ・プロセス。

先頭文字が V の用語

valid subscript ranges (有効な添え字範囲)

Caché システム。指定された範囲内にあるすべての添え字が有効であるときに、添え字範囲は有効です。例えば、有効な添え字範囲は、(1):(10) あるいは ("a"):("P") のように表されます。最初の添え字は範囲に含まれ、2 番目の添え字は含まれません。つまり、(1):(10) には添え字の値 1 は含まれますが値 10 は含まれません。これにより、Caché で添え字範囲の上限を定義できます。

variable (変数)

Caché システム。データ値を参照するために使用される記号名。変数は、ローカルにもグローバルにもなり得えます。ローカル変数は、任意のパーティションに関連するローカル・シンボル・テーブルに属し、グローバル変数は、ディスクに属します。

view (ビュー)

Caché SQLビューは、1 つ以上のテーブルから、特定の基準に合うデータを表示します。

virtual field (仮想フィールド)

Caché SQL。1 つの保存値に直接的に一致するのではなく、数個の保存値からなるフィールド。例えば、子テーブルの行 ID は 2 つの保存値、つまり親テーブルの行 ID と子テーブルの特定の行に対応する添え字からなることがあります。

virtual table (仮想テーブル)

Caché SQL。1 つ以上のベース・テーブルから取得した指定されたテーブル。物理ストレージで直接表示されません。ビューやクエリの出力は、この仮想テーブルの一例です。

Visual Basic

一般。Microsoft 社の GUI 開発環境。ActiveX と Visual Caché コンポーネント経由で Caché と連携します。

volume set (ボリューム・セット)

Caché システム。Caché データベースを構成するすべてのマップを集合的に含む、1 つ以上のボリュームの集合。Caché ディレクトリまたはデータセットは、ボリューム・セットと同じです。ボリューム・セットは、常に 1 つのプライマリ・ボリュームと、ゼロから 7 までのセカンダリ・ボリューム、合わせて最高で 8 個までのボリュームから構成されます。

先頭文字が W の用語

watchpoint (ウォッチポイント)

Caché システムZBREAK コマンド内で使用する変数。SET コマンドあるいは KILL コマンドで値を変更すると、ルーチンの実行を中断できます。その後、ZBREAK コマンド内で定義したデバッグを中断する場合もあります。

wide-area network (ワイド・エリア・ネットワーク)

一般。地理的に広い範囲、通常は直径 1 km より広い範囲で構築されたネットワーク。

write image journaling (ライト・イメージ・ジャーナリング)

Caché システム。Caché データベースを更新するメソッド。ライト・デーモンが実際にはまだデータベースに記入していない、すべての変更のコピーを維持することにより、データベースの内部的な整合性の低下を最小限に抑えます。

先頭文字が X の用語

XData

一般。コンパイル後に使用するために、適格な XML の指定ブロックを保持しているクラス・メンバ。XData ブロックには任意の構造化した情報を収めることができますが、一般的には Ensemble または Zen のクラスで使用します。

XML

一般eXtensible Markup Language の略。カスタム化されたマークアップ言語を定義し、使用するための標準の一連の技術。

先頭文字が Z の用語

Zen

Caché システム。事前に構築済みのオブジェクト・コンポーネントから Web アプリケーションを作成するため InterSystems が提供するアプリケーション・フレームワーク。これらのコンポーネントにより、アプリケーションをレンダリングするために必要となる標準的な HTML と JavaScript が自動的に作成されると共に、ユーザのブラウザとサーバ上で実行されるアプリケーション・ロジックの間で共有される共通オブジェクト・モデルが提供されます。Zen は、Caché Server Page (CSP) および Caché オブジェクトに基づいています。

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