メッセージ・ルータの構成 :検証
受信するメッセージを検証するように、TutorialFileService_Router を構成しました。ここで、検証についてさらに詳しく説明します。
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ルータの [検証] 構成設定が 0 以外の場合、ルータは検証を行います。設定が 0 の場合、ルータは検証を行いません。
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ルータは、評価を行うために有効なメッセージをそのルーティング・ルールに渡します。メッセージが検証に失敗した場合、ルータはメッセージをルーティング・ルールには渡しません。ルータが検証を行うように設定されていない場合、ルータはすべてのメッセージをルーティング・ルールに渡します。
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ルータはメッセージの DocType と比較して検証します。DocType では、HL7 バージョン (2.3 や 2.5 など) と HL7 構造 (ADT_A01 や ORM_O01 など) が組み合わせられます。HL7 バージョンは、データを Ensemble に受け入れたビジネス・サービス (この場合は TutorialFileService) の [メッセージ・スキーマ・カテゴリ] 設定から読み取られます。HL7 メッセージ構造は、HL7 メッセージの MSH:9 フィールドから派生します。
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デフォルトの [検証] 設定は空白であり、0 と同等です。一方、設定が 1 の場合は、dm-z と同等です。以下に、これらのフラグについて簡単に説明します。
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d — メッセージは DocType の値を持つ必要があります。この値は、関連付けられたビジネス・サービスの [メッセージ・スキーマ・カテゴリ] 設定の値に従って部分的に設定されます。この設定の値がない場合に d フラグが設定されると、サービスからのすべてのメッセージが無効になります。
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m — メッセージに必要なセグメントがない場合や、余分なセグメントが含まれている場合、メッセージは無効になります。
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-z — 余分な末尾の z セグメント (つまり、メッセージの残りの部分の後ろにある z セグメント) が受け入れられます。-z フラグではなく z を使用した場合は、末尾の z セグメントは無効になります。
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[検証] 設定が 1 の場合は、設定が dm-z の場合と同義です。
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検証に失敗したメッセージは、[不正なメッセージ・ハンドラ] 設定で指定されているコンポーネントに自動的に送信されます。