Caché 2018.1 の新機能と強化機能
この章には以下の項目が含まれています。
Key Management Interoperability Protocol (KMIP)
このリリースでは、Caché をエンタープライズ・キー管理サーバのクライアントにして、Key Management Interoperability Protocol (KMIP) を使用してサーバにキーを保存したり、サーバ上のキーを取得したりできます。これらのキーを使用して、データベースやジャーナル・ファイルなどの保存データを暗号化できます。KMIP は OASIS 標準で、一元管理されたキー管理を利用できるようにします。
Microsoft ボリューム シャドウ コピー (VSS) の統合
このリリースでは、Cache および Ensemble と、Microsoft のボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) フレームワークとの統合が導入されました。この統合により、システムのバックアップを実行する際に、VSS 統合をサポートする任意のバックアップ製品が、データベースとそれらが存在するボリュームを特定し、Cache と Ensemble のインスタンスをシームレスに停止できます。VSS シャドウに含まれるデータベースのコピーは、トランザクションに関しては論理的に一貫性はありませんが、物理的には一貫性があるため、個別にリストアできます。リストアされたこれらのデータベースのトランザクションの整合性を確保するには、適宜ジャーナル・ファイルを再生する必要もあります。
HTTP 接続での Microsoft 統合 Windows 認証のサポート
この新しい機能強化により、%Net.HttpRequest によって HTTP 1.1 上で Windows ベースの認証を使用してセキュア・サーバへの接続を確立できます。ユーザは認証情報を指定できます。認証情報が指定されていない場合、システムは現在のログイン・コンテキストを使用して認証を試みます。クライアントは、"Authorization" ヘッダによってサーバへの接続を開始するか、ヘッダを使用せずに接続の確立を試行し、関連付けられている WWW-Authenticate ヘッダで 401 ステータス・コードを処理してから、適切な認証メカニズムで応答できます。サポートされる認証スキームは、ネゴシエート (Kerberos と NTLM)、NTLM、および基本です。
SSH の機能強化
Caché および Ensemble に対する SSH 接続を確立するには、機能とパフォーマンスに複数の機能強化が加えられた新しい SSH ライブラリを使用します。