TRIM

先頭や末尾の文字列を削除する文字列を返す、文字列関数です。

Synopsis

TRIM([end_keyword] [string-expression-1] FROM string-expression-2)

end_keyword

オプション — string-expression-2 のどちら側の端部を削除するかを指定するキーワード。利用可能な値は LEADING、TRAILING、BOTH です。既定値は BOTH です。

string-expression-1

オプション — string-expression-2 から削除する文字列を指定する文字列式。指定された文字の各インスタンスを削除します。例えば、'abc' が指定されると 'bbbaacaaa' を削除します。指定しない場合、TRIM はスペースを削除します。

string-expression-2

削除される文字列式。どちらの式も、列の名前や文字リテラル、または他の関数の結果となります。基本となるデータ型は、任意の文字タイプ (CHAR や VARCHAR2 など) とすることができます。

end_keyword または string-expression-1 のいずれかを指定する場合、FROM キーワードは必須項目です。これらの引数のいずれも指定されていない場合、FROM キーワードは指定されません。

TRIM は、指定値の最初または最後から指定された文字を削除します。文字の削除では、既定で大文字と小文字が区別されます。

オプションの end_keyword 引数に利用可能な値は、以下のとおりです。

LEADING	string-expression-1 内の文字が string-expression-2 の先頭から削除されることを指定するキーワード。
TRAILING	string-expression-1 内の文字が string-expression-2 の末尾から削除されることを指定するキーワード。
BOTH	string-expression-1 内の文字が string-expression-2 の先頭と末尾の両方から削除されることを指定するキーワード。BOTH は既定で、end_keyword が指定されていない場合に使用されます。

LTRIM を使用して先頭の空白を削除、あるいは RTRIM を使用して末尾の空白を削除します。

文字列の先頭または末尾に空白またはその他の文字でパディングするには、LPAD または RPAD を使用します。

いずれかの文字列式が NULL の場合、TRIM は NULL を返します。

string-expression-2 が空文字列の場合、または TRIM によって string-expression-2 のすべての文字が削除される場合、TRIM は空文字列を返します。

以下の例は、end_keyword および string-expression-1 の既定を使用して、"abc" から先頭と末尾の空白を削除します。

SELECT TRIM('   abc   ') AS Trimmed

以下の例は、文字列 "xxxabcxxx" の先頭から文字 "x" を削除して、"abcxxx" にします。

SELECT TRIM(LEADING 'x' FROM 'xxxabcxxx') AS Trimmed

以下の例は、文字列 "xxxabcxxx" の先頭と末尾から文字 "x" を削除し、"abc" にします。

SELECT TRIM(BOTH 'x' FROM 'xxxabcxxx') AS Trimmed

以下の例は、"abcxxyz" という文字列から末尾の文字列 "xyz" の全インスタンスを削除し、"abc" という結果を出します。

SELECT TRIM(TRAILING 'xyz' FROM 'abcxzzxyyyyz') AS Trimmed

以下の例は、FavoriteColors 値から先頭の文字 "B" または "R" を削除します。TRIM を適用するにはリストを文字列に変換する必要があります。

SELECT TOP 15 Name,FavoriteColors,
       TRIM(LEADING 'BR' FROM $LISTTOSTRING(FavoriteColors)) AS Trimmed
       FROM Sample.Person