インターシステムズ製品と連係して動作するようにサードパーティ・ソフトウェアを構成する方法
インターシステムズ製品が他社のツールと同じ環境で実行されることは、よくあることです。そのような環境では、インターシステムズ製品と他社のツールの相互作用によって、好ましくない影響が生じることがあります。最適な、信頼性の高い配置の構成に関するインターシステムズのガイダンスでは、サードパーティのツールからの干渉を受けることなく、インターシステムズ製品を配置できると想定しています。例えば、インターシステムズは、セキュリティ、システム監視、またはウィルス・スキャン用のソフトウェアがインターシステムズ製品のインストール、パフォーマンス、および機能に影響を及ぼす可能性があることを確認しています。これは、ウイルス・スキャンなどのツールに特に当てはまることです。このようなツールは、インターシステムズ製品の一部であるファイル (または製品で使用するファイル) に直接作用します。
インターシステムズは、特定の環境内で実行するソフトウェアの内容やそのソフトウェアの構成方法に関する意思決定に影響する、ビジネスやコンプライアンスなどの要件にお客様が向き合っていることを理解しています。 一般に、インターシステムズ製品のサーバ側インストールは、物理的なセキュリティと隔離によって保護することをお勧めします。このような保護により、他のツールの必要性が低くなるか、少なくともツールの実行頻度を低く抑えることができるはずです。
ウイルス・スキャンについての見解:
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ウイルスチェック済みのソフトウェアを提供するために、インターシステムズの製品は汚染のないクリーンな環境からお客様に届けられ、検証用のチェックサムも提供しています。
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パフォーマンスの影響。
解決策:スキャンが目的の場合は、以下のファイルとディレクトリを除外してください。
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WIJ ファイル、および WIJ ファイルを格納しているディレクトリ* ("Caché データ整合性ガイド" の “ライト・イメージ・ジャーナリングとリカバリ” の章を参照)。
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すべてのデータベース・ファイル (.DAT)、およびデータベース・ファイルを格納するディレクトリ* (このガイドの “Caché の構成” の章の "データベースの構成" を参照)。
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ジャーナル・ファイルが保存または処理されるすべてのディレクトリ* ("データ整合性ガイド" の “ジャーナリング” の章を参照)。
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Ensemble が機能するためにアクティブに要求される、その他すべてのファイルとディレクトリ*。例えば、代替ジャーナル・ディレクトリ* ("データ整合性ガイド" の “ジャーナリング” を参照)、または Ensemble ビジネス・サービスやプロダクションが使用している、すべてのディレクトリ*。
* 構成設定に応じて異なります
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インターシステムズの実行ファイルに対する誤検出。
解決策:スキャンが目的の場合は、すべての cache.exe ファイルと、cache.exe ファイルを格納しているディレクトリを除外します。
マルウェア・スキャンから項目を除外すると、保護されたデバイスおよびアプリケーションに脆弱性を招き入れる可能性があります。クライアントは、マルウェア対策の構成に関わるすべての責任を負います。
最後に、インターシステムズは、自社製品に悪影響を及ぼすサードパーティのソフトウェアと自社製品とのやり取りを観察して、該当する問題をサードパーティに報告します。