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管理ポータルの SQL インタフェースの使用法

この章では、Caché 管理ポータルから SQL 操作を実行する方法について説明します。管理ポータル・インタフェースはダイナミック SQL を使用するので、実行時にクエリが作成および実行されます。管理ポータル・インタフェースの目的は、小規模なデータ・セットの SQL コードの開発とテストを支援することです。プロダクション環境で SQL を実行するためのインタフェースを目的としたものではありません。

また、管理ポータルには、SQL を構成するための各種オプションも用意されています。詳細は、"Caché 詳細構成設定リファレンス" で説明されている SQL 構成設定を参照してください。

管理ポータルの SQL 機能

Caché では、Caché 管理ポータルから SQL ツールを使用してデータを検証および操作できます。これを始める起点は、管理ポータルの [システム・エクスプローラ] オプションです。ここから [SQL] オプション (システム, SQL) を選択します。ここには SQL インタフェースが表示され、以下のことができます。

  • SQL 文の実行 — 既存のテーブル定義とデータに対して SQL 文を作成して実行します。テキスト・ボックスに SQL コード (SELECT、INSERT、UPDATE、DELETE、CREATE TABLE、およびその他の SQL 文) を直接記述したり、テキスト・ボックスに SQL 履歴から文を取得したり、テキスト・ボックスにテーブルをドラッグ・アンド・ドロップしてクエリ (SELECT 文) を生成したり、クエリ・ビルダ・インタフェースを使用してクエリ (SELECT 文) を構成したりすることができます。

  • スキーマ・コンテンツのフィルタ処理 — 画面の左側に、現在のネームスペースに対する SQL スキーマ、またはこれらのスキーマのフィルタ処理済みサブセットを、各スキーマのテーブル、ビュー、プロシージャ、およびクエリ・キャッシュと共に表示します。個々のテーブル、ビュー、プロシージャ、またはクエリ・キャッシュを選択して、その [カタログの詳細] を表示できます。

  • ウィザード — ウィザードを実行し、データのインポートデータのエクスポート、またはデータの移行を実行します。ウィザードを実行して、テーブルまたはビューにリンク、またはストアド・プロシージャにリンクします。ウィザードを実行して FileMan ファイルを InterSystems クラスにマップします。

  • アクション — ビューの定義、テーブル定義の詳細の出力、テーブルのチューニングの実行やインデックスの再構築によるクエリのパフォーマンスの向上、不要なキャッシュ・クエリの削除や不要なテーブル、ビュー、プロシージャ定義の削除によるクリーン・アップを実行します。

  • テーブルを開く — テーブル内の現在のデータを表示モードで表示します。一般的には、これはテーブルの完全なデータではありません。表示できるようにするために、列のレコードの数とデータの長さの両方が制限されています。

  • ドキュメント — SQL エラーコードのリストおよび SQL 予約語のリストを表示できます。テーブルを選択すると、クラス・ドキュメント (テーブルのクラス・リファレンス・ページ) を表示できます。

ネームスペースの選択

すべての SQL 操作は、特定のネームスペース内で行われます。したがって、最初に SQL インタフェース・ページの上部にある [切り替え] オプションをクリックして、使用するネームスペースを指定する必要があります。これにより、利用可能なネームスペースのリストが表示され、その中から選択できます。

管理ポータルの既定のネームスペースを設定できます。管理ポータルの [システム管理][セキュリティ][ユーザ] を選択します (システム, セキュリティ管理, ユーザ)。目的のユーザの名前をクリックします。これにより、ユーザ定義を編集できるようになります。[一般] タブで、ドロップダウン・リストから [開始ネームスペース] を選択します。[保存] をクリックします。

SQL 文の実行

管理ポータルで [システム・エクスプローラ] を選択し、[SQL] (システム, SQL) を選択します。ページ上部の [切り替え] オプションを使ってネームスペースを選択します。利用可能なネームスペースのリストが表示されます。SQL クエリを実行するには、以下の 3 つのオプションがあります。

  • [クエリ実行] : SQL 文を作成して実行します。SQL 文には、SELECT クエリ、あるいは Caché SQL の DDL 文または DML 文を入力できます。文は、実行時に Caché サーバで検証されます。

  • [履歴を表示] : 前に実行した SQL 文を呼び出し、それを再実行するか、編集してから実行します。正常に実行されなかった文を含め、実行されたすべての文がリストされます。

  • [クエリ・ビルダ] : SQL クエリ・ビルダを起動します (これは、SELECT 文を作成することのみを目的としています)。SQL クエリ・ビルダ内で、テーブル、列、WHERE 節の述語、および他のクエリ・コンポーネントを選択して、SQL SELECT クエリを作成します。その後、[クエリ実行] をクリックしてクエリを実行できます。

SQL 文の作成

[クエリ実行] テキスト・ボックスにより、SELECT クエリを記述できますが、それだけでなく、CREATE TABLE などの DDL 文や、INSERTUPDATEDELETE などの DML 文を含めて、大半の SQL 文も記述できます。

クエリ実行は、複数の結果セットを返すクエリの実行もサポートします。また、CALL 文の実行もサポートします。

SQL コードの領域では、? 入力パラメータがサポートされます。TOP ?WHERE Age BETWEEN ? AND ? のような入力パラメータを指定すると、[実行] ボタンに [クエリのパラメータ値を入力してください] ウィンドウが表示されます。このウィンドウには、クエリに指定した順序でパラメータごとの入力フィールドが表示されます。? 入力パラメータの詳細は、このドキュメントの “ダイナミック SQL の使用法” の章の "SQL 文の実行" を参照してください。

SQL コードの領域では、空白スペース文字 (複数の空白スペース、1 つおよび複数の改行) がサポートされています。Tab キーは無効にされます。コードを SQL コードの領域にコピーすると、既存のタブは単一の空白スペースに変換されます。改行および複数の空白スペースは保持されません。

SQL コードの領域では、1 行および複数行のコメントがサポートされています。コメントは保持され、[履歴を表示] に表示されます。また、[プラン表示] が表示されますが、[クエリキャッシュ] 内ではありません。

SQL コードの領域では、SQL テキストはカラー表示されず、構文や存在の検証も行われません。ただし、自動スペル検証は行われます。

テーブルのドラッグ・アンド・ドロップ

画面の左側にある [テーブル] リスト (または [ビュー] リスト) からテーブル (またはビュー) をドラッグし、それを [クエリ実行] テキスト・ボックスにドロップして、クエリを生成できます。これにより、テーブル内の非表示でないすべてのフィールドの select-item リストが指定された SELECT、およびテーブルを指定する FROM 節が生成されます。その後、さらにこのクエリを変更し、[実行] ボタンを使用して実行できます。

画面の左側にある [プロシージャ] リストから、プロシージャ名をドラッグ・アンド・ドロップすることもできます。

クエリ・オプションの実行

SQL 実行インタフェースには、以下のオプションがあります。

  • SELECT[表示モード] ドロップダウン・リストでは、クエリでデータ値の提供 (WHERE 節内など) とクエリ結果セットへのデータ値の表示に使用される形式を指定します。可能なオプションは、[論理モード] (既定)、[ODBCモード]、および [表示モード] です。それらのオプションの詳細は、このドキュメントの “Caché SQL の基礎” の章にある “データ表示オプション” を参照してください。

    INSERT または UPDATE[表示モード] ドロップダウン・リストでは、入力データを表示形式から論理格納形式に変換するかどうかを指定できます。このデータ変換を行うには、SQL コードが RUNTIME 選択モードを使用してコンパイルされている必要があります実行時には、[表示モード] ドロップダウン・リストは LOGICAL (既定) に設定する必要があります。詳細については、"Caché SQL リファレンス" の "INSERT" もしくは "UPDATE" 文を参照してください。

    [表示モード] は、Caché 日時や Caché %List 構造データなど、論理格納形式が目的の表示形式とは異なるデータ型に対して特に有用です。

  • [最大] フィールドでは、クエリから返すデータの最大行数を制限できます。0 を含む任意の正の整数に設定できます。[最大] を設定すると、明示的に変更するまで、セッションの期間中はその値がすべてのクエリに使用されます。既定値は 1000 です。最大値は 100,000 であり、値を入力していない ([最大] を NULL に設定した) 場合、100,000 より大きな値を入力した場合、または数値以外の値を入力した場合は、これが既定値となります。TOP 節を使用することで、返されるデータの行数を制限することもできます。[最大] は、DELETE など、他の SQL 文には影響を与えません。

  • [プラン表示] ボタンをクリックすると、ページのテキスト・ボックスに現在表示されているクエリのコスト (オーバーヘッド) を含むクエリ・テキストとクエリ・プランが表示されます。[プラン表示] は、[クエリ実行] または [履歴を表示] インタフェースのいずれかから起動できます。クエリ・プランを表示するために、クエリを実行する必要はありません。[プラン表示] では、無効なクエリで起動すると SQLCODE が表示されます。

[詳細] オプションをクリックすると、SQL 実行インタフェースには以下の追加オプションが表示されます。

  • [言語] : SQL コードの言語。選択可能な値は、Cache、Sybase、および MSSQL です。既定値は Cache です。Sybase と MSSQL の詳細は、"Caché Transact-SQL (TSQL) 移行ガイド" を参照してください。

  • [行番号] : 結果セットの表示に各行の行番号を含めるかどうかを指定するチェック・ボックス。行番号は、結果セット内の各行に連続的に割り当てられる整数です。これは返された行の単純な番号であり、RowID%VID とは一致しません。行番号列の見出し名は # です。既定では、行番号は表示されます。

SQL 文の結果

[クエリ実行] テキスト・ボックスで SQL コードを記述したら、[実行] ボタンをクリックしてそのコードを実行できます。SQL 文が正常に実行されると、結果がコード・ウィンドウの下に表示されます。SQL コードが失敗すると、エラー・メッセージがコード・ウィンドウの下に (赤色で) 表示されます。

  • 成功した場合は、パフォーマンス情報とキャッシュ・クエリのルーチン名が表示されます。表示する結果データがある場合は、パフォーマンス情報の下に表示されます。実行情報には、[列数][パフォーマンス]、クエリ・キャッシュ名を示す [クエリキャッシュ]、およびクエリを最後に実行した時間のタイムスタンプを示す [最終更新] が含まれます。クエリ・テキストまたはクエリ結果を印刷するための [印刷] リンクも用意されています。

    • [列数] : CREATE TABLE などの DDL 文では 0 が表示されます。INSERT や DELETE などの DML 文では、影響を受ける行の数が表示されます。SELECT では、結果セットとして返される行の数が表示されます。返される行の数は [最大] の設定によって制御されます。これは、選択可能だった行数よりも少ない場合があります。複数の結果セットの場合は、結果セットごとの行数が / 文字で区切られてリストされます。

    • [パフォーマンス] : 経過時間 (秒の小数部単位)、グローバル参照の合計数、実行された行の合計数、およびディスク読み取り待ち時間 (ミリ秒単位) で測定されます。

    • [クエリキャッシュ]クエリ・キャッシュのルーチン名が自動的に生成されます。例えば、%sqlcq.SAMPLES.cls2 では、SAMPLES ネームスペースの 2番目のクエリ・キャッシュを示しています。各新規クエリには、次に続く整数を伴ったクエリ・キャッシュ・ルーチン名が割り当てられます。このクエリ・キャッシュ名をクリックして、クエリ・キャッシュに関する情報を表示できます。さらに、その [表示プラン] を表示したり、クエリ・キャッシュを実行したりするためのリンクも表示されます。

      管理ポータルを閉じたり、Caché を停止しても、クエリ・キャッシュが削除されたり、クエリ・キャッシュのルーチン番号の割り付けがリセットされたりすることはありません。現在のネームスペースからクエリ・キャッシュを削除するには、%SYSTEM.SQL.Purge()Opens in a new tab メソッドを呼び出します。

      すべての SQL 文でクエリ・キャッシュが生成されるわけではありません。リテラル置換値 (TOP 節の値および述語のリテラルなど) を除いて、既存のクエリ・キャッシュと同じクエリでは、新しいクエリ・キャッシュは作成されません。DDL 文や特権割り当て文など、一部の SQL 文はキャッシュされません。CREATE TABLE など、クエリ以外 のSQL 文ではルーチン名も表示されます。ただし、このクエリ・キャッシュ・ルーチン名は作成された後すぐに削除され、同じルーチン名が次のSQL 文 (クエリまたはクエリ以外) によって再使用されます。

    • [最終更新][クエリ実行] (または他の SQL 操作) が最後に実行された日時。このタイムスタンプは、同じクエリが繰り返し実行される場合でも、クエリが実行されるたびにリセットされます。

  • 失敗した場合は、エラー・メッセージが表示されます。[プラン表示] ボタンをクリックすると、対応する SQLCODE エラーの値およびメッセージを表示できます。

結果セットはテーブルとして返されます。その際、[行番号] ボックスにチェックが付けられている場合は、最初の列 (#) として行カウンタが表示されます。残りの列は、指定した順に表示されます。RowID (ID フィールド) は、表示される場合も非表示の場合もあります。各列は列名 (または、指定した場合は列のエイリアス) で識別されます。集計、式、サブクエリ、ホスト変数、またはリテラルの SELECT 項目は、Aggregate_Expression_Subquery_HostVar_、または Literal_ という文字列のすぐ後に SELECT 項目のシーケンス番号 (または、指定した場合は列のエイリアス) が続く文字列によって識別されます。

行または列にデータがない (NULL) 場合は、結果セットに空白のテーブル・セルが表示されます。空の文字列リテラルを指定すると、HostVar_ フィールドが空白のテーブル・セルと共に表示されます。NULL を指定すると、Literal_ フィールドが空白のテーブル・セルと共に表示されます。

履歴の表示

現在のセッション中に実行された既存の SQL 文をリストするには、[履歴を表示] をクリックします。[履歴を表示] には、このインタフェースから呼び出したすべての SQL 文 (正常に実行された文と、実行に失敗した文の両方) がリストされます。既定では、SQL 文は実行時間順にリストされ、最後に実行した文がリストの先頭に表示されます。任意の列見出しをクリックして、SQL 文を列の値別に昇順または降順で並べ替えることができます。[履歴を表示] リストから SQL 文を実行すると、その [実行時間] (ローカルの日付とタイムスタンプ) が更新され、その [カウント] (実行された回数) がインクリメントされます。

[履歴を表示] リストをフィルタ処理するには、[フィルタ] ボックスに文字列を指定してから Tab キーを押します。文字列を含む履歴項目のみが、更新されたリストに含まれます。フィルタ文字列は、[SQL文] 列 (テーブル名など) または [実行時間] 列 (データなど) で見つかった文字列のいずれかとなります。フィルタ文字列では、大文字と小文字は区別されません。フィルタ文字列は、明示的に変更するまで有効です。

[履歴を表示] から SQL 文を選択してその文を変更および実行できます。これにより、その文が [クエリ実行] テキスト・ボックスに表示されるようになります。[クエリ実行] で、SQL コードを変更してから [実行] をクリックします。[履歴を表示] から取得した SQL 文を変更すると、その文は新規文として [履歴を表示] に保存されます。これには、大文字と小文字、空白、またはコメントの変更など、実行に影響しない変更が含まれます。空白は [履歴を表示] には表示されませんが、SQL 文が [履歴を表示] から取得されるときには保持されます。

未変更の SQL 文は [履歴を表示] リストから直接実行 (再実行) できます。これを行うには、[履歴を表示] リスト内のその SQL 文の右にある [実行] ボタンをクリックします。

[履歴を表示] リストは、クエリ・キャッシュのリストとは異なる点に注意してください。[履歴を表示] は、実行中に失敗したものも含めて現在のセッションから呼び出された SQL 文をリストします。

その他の SQL インタフェース

Caché は、このドキュメントの他の章で説明するように、SQL コードを記述し実行する、他の多くの方法をサポートしています。これには、以下のものがあります。

  • 埋め込み SQL : ObjectScript コードに埋め込んだ SQL コード。

  • ダイナミック SQL%SQL.StatementOpens in a new tab クラス・メソッド (または他の結果セット用クラス・メソッド) を使用して、ObjectScript または Caché Basic のコード内で文を実行します。

  • SQL シェル : SQL シェル・インタフェースを使用して、ターミナルからダイナミック SQLを実行します。

スキーマ・コンテンツのフィルタ処理

管理ポータルの左側にある SQL インタフェースでは、スキーマ (またはフィルタ・パターンに一致する複数のスキーマ) のコンテンツを表示できます。

  1. SQL インタフェース・ページの上部にある [切り替え] オプションをクリックして、使用するネームスペースを指定します。これにより、利用可能なネームスペースのリストが表示され、その中から選択できます。

  2. [フィルタ] を適用するか、[スキーマ] ドロップダウン・リストからスキーマを選択します。

    [フィルタ] フィールドを使用して、検索パターンを入力してリストをフィルタ処理できます。スキーマ、またはスキーマ (1 つまたは複数) 内のテーブル、ビュー、またはプロシージャ名 (項目) をフィルタ処理できます。検索パターンは、スキーマの名前、ドット (.)、および項目の名前で構成されます。それぞれの名前は、リテラルやワイルドカードの組み合わせで構成されます。リテラルでは、大文字と小文字が区別されません。ワイルドカードは以下のとおりです。

    • アスタリスク (*) は、任意のタイプの 0 文字以上の文字を意味します。

    • アンダースコア (_) は、任意の型の任意の 1 文字を意味します。

    • アポストロフィ (') の否定の接頭語は、“ではない“ (以外のすべて) を意味します。

    • 円記号 (\) エスケープ文字 : \_ は、リテラルのアンダースコア文字を意味します。

    例えば、S* は、先頭文字が S のすべてのスキーマを返します。S*.Person は、先頭文字が S のすべてのスキーマ内の、すべての Person 項目を返します。*.Person* は、すべてのスキーマ内の、先頭文字が Person のすべての項目を返します。検索パターンのコンマ区切りリストを使用して、リストされたパターンのいずれかを満たすすべての項目を選択できます (OR ロジック)。例えば、*.Person*,*.Employee* は、すべてのスキーマ内の、すべての Person 項目および Employee 項目を選択します。

    [フィルタ] 検索パターンを適用するには、更新ボタンをクリックするか、Tab キーを押します。

    [フィルタ] 検索パターンは、明示的に変更するまで有効です。[フィルタ] フィールドの右にある “x” ボタンを使用すると、検索パターンがクリアされます。

  3. [スキーマ] ドロップダウン・リストからスキーマを選択すると、前のすべての [フィルタ] 検索パターンがオーバーライドされてリセットされ、1 つのスキーマのために選択されます。[フィルタ] 検索パターンを指定すると、前のすべての [スキーマ] がオーバーライドされます。

  4. オプションで、“[適用先]“ ドロップダウン・リストを使用して、リストする項目のカテゴリをテーブル、ビュー、プロシージャ、クエリ・キャッシュ、または上記のすべてから指定します。既定は [すべて] です。“[適用先]“ ドロップダウン・リストで指定したカテゴリは、[フィルタ] または [スキーマ] によって制限されます。“[適用先]“ で指定されていないカテゴリは、引き続き、ネームスぺース内のそのカテゴリ・タイプのすべての項目をリストします。

  5. オプションで、[システム] チェック・ボックスにチェックを付けて、システム項目 (名前の先頭文字が % の項目) を含めます。既定では、システム項目は含まれません。

  6. 指定された [スキーマ] または指定された [フィルタ] 検索パターンの項目をリストするには、カテゴリのリストを展開します。リストを展開する場合、項目が含まれていないカテゴリは展開されません。

  7. 展開されたリスト内の項目をクリックすると、SQL インタフェースの右側にその [カタログの詳細] が表示されます。

    選択した項目が [テーブル] または [プロシージャ] の場合は、[カタログの詳細][クラス名] 情報に、対応する Class Reference ドキュメントへのリンクが表示されます。

[参照] タブ

[参照] タブには、ネームスペース内のすべてのスキーマ、またはネームスペース内のスキーマのフィルタ処理済みサブセットを簡単に表示できる便利な方法が用意されています。[すべてのスキーマの表示] または [フィルタを使用してスキーマを表示] を選択できます。これらを選択すると、管理ポータル の SQL インタフェースの左側で指定されているフィルタが適用されます。[スキーマ名] 見出しをクリックして、そのスキーマをアルファベットの昇順または降順でリストできます。

リストされた各スキーマには、それが関連付けられているテーブル、ビュー、プロシージャ、およびクエリ (クエリ・キャッシュ) へのリンクがあります。スキーマにそのタイプの項目がない場合は、そのスキーマ・リスト列にハイフン (名前付きリンクではない) が表示されます。これにより、スキーマのコンテンツに関する情報を簡単に入手できます。

テーブル、ビュー、プロシージャ、またはクエリのリンクをクリックすると、それらの項目に関する基本情報のテーブルが表示されます。テーブルの見出しをクリックして、リストを列の値の昇順または降順で並べ替えることができます。[プロシージャ] テーブルには、管理ポータルの SQL インタフェースの左側にある [プロシージャ] 設定に関係なく、必ずエクステント・プロシージャが含まれています。

[カタログの詳細] タブを使用すると、個々のテーブル、ビュー、プロシージャ、およびクエリ・キャッシュの詳細情報を入手できます。[参照] タブから [テーブル] または [ビュー] を選択しても、そのテーブル用の [テーブルを開く] リンクはアクティブになりません

[カタログの詳細] タブ

テーブルごとに以下の [カタログの詳細] オプションが用意されています。

  • [テーブル情報] : テーブル・タイプ (TABLE または GLOBAL TEMPORARY)、所有者名、最終コンパイルのタイムスタンプ、外部のブーリアン値と読み取り専用のブーリアン値、クラス名エクステント・サイズ、参照、既定のストレージ・クラス %CacheStorage を使用するかどうか、およびビットマップ・インデックスをサポートしているかどうか。[クラス名] は、"インターシステムズ・クラス・リファレンス" ドキュメント内の対応するエントリへのリンクです。[リファレンス] が [テーブル情報] に表示されるのは、現在のテーブル内のフィールドから別のテーブルへの 1 つまたは複数の参照がある場合のみです。このような別のテーブルへの参照は、参照されるテーブルの [テーブル情報] へのリンクとしてリストされます。

    このオプションには、[テーブルを開くときにロードする行の数] 用の変更可能な値も用意されています。これは、[テーブルを開く] で表示する行の最大数を設定します。設定可能な範囲は 1 から 10,000 であり、既定値は 100 です。Caché は、設定可能な範囲外の値を有効な値に修正します。0 は 100 に修正され、小数は次に大きな整数へ切り上げられます。10,000 を超える数値は 10,000 に修正されます。

  • [フィールド] : テーブル内のフィールドのリスト。表示される項目は、[フィールド名][データタイプ][カラム#]、[必須]、[ユニーク]、[照合][隠し]、[最大長]、[最大値]、[最小値]、[ストリーム]、[コンテナ]、[xDBCタイプ]、[参照先]、[バージョン列]、[選択性]、[異常値の選択性][異常値]、および [平均フィールド・サイズ] です。

  • [マップ/インデックス] : テーブルに定義されているインデックスのリスト。次のような項目が表示されます。[インデックス名]、[SQL マップ名]、[列]、[タイプ]、[ブロックカウント]、[継承したマップ]。[ブロックカウント] には、総数、およびその総数の測定方法の両方が含まれています。この測定方法は、クラス作成者による明示的な設定 ([定義済み])、TuneTableによる計算 ([測定済み])、またはクラス・コンパイラによる推測 ([推測済み]) です。[継承したマップ?]) が [はい] の場合は、このマップはスーパークラスから継承されています。

    このオプションには、インデックスを再構築するための各インデックスのリンクも用意されています。

  • [トリガ] : テーブルに定義されているトリガのリスト。表示される項目は、[トリガ名]、[時間イベント]、[順序]、および [コード] です。

  • [制約] : テーブル制約のリスト。 表示される項目は、[制約名]、[制約タイプ]、[制約データ] です。

  • [クエリキャッシュ] : テーブルのクエリ・キャッシュのリスト。表示される項目は、[ルーチン名]、[クエリ文字列]、[作成日時]、[ソース]、および [クエリタイプ] です。

  • [テーブルの SQL 文] : このテーブル用に生成された SQL 文のリスト。

管理ポータルの SQL インタフェースでは、ビュー、プロシージャ、およびクエリ・キャッシュの [カタログの詳細] も用意されています。

  • [情報表示] では、ビュー定義を編集するためのオプションが用意されています。

  • [ストアド・プロシージャ情報] では、対応するクラス・ドキュメントを表示するためのオプションと、該当プロシージャをインタラクティブに実行するためのオプションが用意されています。

  • [クエリキャッシュ] では、クエリの全テキスト、クエリ実行プランを表示するためのオプション、および該当クエリ・キャッシュをインタラクティブに実行するためのオプションが用意されています。

テーブルを開く

管理ポータルの SQL インタフェースの左側にあるテーブルまたはビューを選択すると、そのテーブルまたはビューの [カタログの詳細] が表示されます。ページ上部の [テーブルを開く] リンクもアクティブになります。[テーブルを開く] は、テーブル内の実際の (または、ビューを介してアクセスする) データを表示します。このデータは、表示形式で示されます。

既定では、データの最初の 100 行が表示されます。この既定値を変更するには、[カタログの詳細] タブの [テーブル情報] にある [テーブルを開いたときにロードする列の数] を設定します。値をロードする行数よりもテーブル内にある行が多い場合は、データ表示の下部に [継続データがあります...] インジケータが表示されます。値をロードする行数よりもテーブル内にある行が少ない場合は、データ表示の下部に [完了] インジケータが表示されます。

列内のデータが表示には長すぎる場合は、その列のデータの最初の 100 文字の後に、他にもデータがあることを示す省略記号 (...) が表示されます。

データ型 %Stream.GlobalCharacterOpens in a new tab の列には、実際のデータ (最大 100 文字) が文字列として表示されます。データ型 %Stream.GlobalBinaryOpens in a new tab の列は <binary> として表示されます。

アクション

  • [ビュー作成] — ビューを作成するためのページを表示します。このオプションの使用法は、このドキュメントの “ビューの定義と使用” の章で説明しています。

  • [カタログ印刷] — テーブル定義に関する完全な情報を印刷できます。[カタログ印刷] をクリックすると、印刷プレビューが表示されます。この印刷プレビューのインデックス、トリガ、制約をクリックすると、カタログの出力から情報を追加したり除外することができます。

  • [クエリキャッシュ削除] — キャッシュ・クエリを削除する 3 つのオプション (現在のネームスペースのすべてのキャッシュ・クエリの削除、指定されたテーブルのすべてのキャッシュ・クエリの削除、選択したキャッシュ・クエリのみ削除) があります。

  • [テーブル・チューニング情報] — 選択したテーブルに対してテーブルのチューニング機能を実行します。これは現在のデータに対する各テーブル列の選択性を計算します。選択性の値が 1 の場合は、一意として定義されている (すべてが一意のデータ値を持つ) 列を示します。選択性の値が 1.0000% の場合は、現在のすべてのデータ値が一意の値である、一意として定義されていない列を示します。1.0000% よりも大きいパーセントは、現在のデータの列の重複する値の相対的な数を示します。これらの選択性の値を使用すると、定義するインデックスとインデックスの使用法を決定してパフォーマンスを最適化できます。

  • [スキーマ内の全テーブルをチューニング] — 現在のネームスペース内の指定されたスキーマに属するすべてのテーブルに対してテーブルのチューニング機能を実行します。

  • [テーブルのインデックスを再構築] — 指定されたテーブルのすべてのインデックスを再作成します。

  • [このアイテムを削除] — 指定されたテーブル定義、ビュー定義、プロシージャ、またはクエリ・キャッシュをドロップ (削除) します。この操作を実行するには、適切な権限を持っている必要があります。[削除] は、テーブル・クラスの定義に [DdlAllowed] が含まれている場合を除き、永続クラスを定義して作成したテーブルでは使用できません。使用すると、操作は SQLCODE -300 エラーで失敗し、%msg が “DDL がクラス schema.tablename に対して有効になっていません” に設定されます。

    クラスがリンク・テーブルとして定義されている場合は、そのリンク・テーブル・クラスが DdlAllowed として定義されていない場合でも、Drop アクションによりローカル・システム上のそのリンク・テーブルが削除されます。Drop では、このリンクが参照する、サーバ上の実際のテーブルは削除されません。

ウィザード

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