電子メール送信アダプタに関する設定
概要
送信電子メール・アダプタには以下の設定があります。
グループ | 設定 |
---|---|
基本設定 | [SMTPサーバ]、[SMTPポート]、[認証情報] |
接続設定 | [SSL構成]、[SSL チェック・サーバ ID] |
OAuth2 | [OAuth2 認可プロパティ]、[OAuth2 認可ワークフローロール]、[OAuth2 コールバックハンドラ]、[OAuth2 クライアントアプリケーション名]、[OAuth2 グラントタイプ]、[OAuth2 スコープ] |
OAuth2 グラント固有 | OAuth2 JWT Subject |
追加設定 | Recipient、Cc、Bcc、From、ContinueIfInvalidRecipient |
残りの設定はすべてのビジネス・サービスに共通しています。詳細は、"すべてのビジネス・サービスに含まれる設定" を参照してください。
Bcc
送信される各メール・メッセージの Bcc: リストに追加する、電子メール・アドレスのカンマ区切りのリストを指定します。
Cc
送信される各メール・メッセージの Cc: リストに追加する、電子メール・アドレスのカンマ区切りのリストを指定します。
ContinueIfInvalidRecipient
選択すると、1 人以上の受信者のアドレスが無効なときに、アダプタはメッセージの送信を続行します。
Credentials
指定されたサーバへの接続を承認できるプロダクション認証情報の ID を識別します。プロダクション認証情報の作成方法は、"プロダクションの構成" を参照してください。
From
メール・メッセージに入力される、デフォルトの From: アドレス。ビジネス・オペレーション実装コードによって上書きできます。
OAuth2 コールバックハンドラ
[OAuth2 クライアントアプリケーション名] が指定されている場合、このクラスを使用して、アクセス・トークンの取得を処理します。既定値は Ens.Util.XOAuth2.Handler で、アクセス・トークンの取得をカスタマイズするため、サブクラス化することもできます。
OAuth2 クライアントアプリケーション名
使用する OAuth2 クライアント構成アプリケーション名。これは、InterSystems IRIS® OAuth 2.0 設定で作成されるクライアント構成です。指定されている場合、サブクラスは、これを使用して OAuth 2.0 が使用されることを示すことができ、承認およびアクセス・トークンの取得プロセスではその名前が使用されます。
OAuth2 グラントタイプ
これは、OAuth2 コールバック・ハンドラが従う付与タイプ・フローです。付与フロー・タイプに従うことができるかどうかは、OAuth2 コールバック・ハンドラの実装、InterSystems IRIS® および外部 OAuth2 サーバでの付与タイプ・フローのサポートによって異なります。
OAuth2 JWT Subject
これは、JWT 承認の付与タイプ・フローを使用する場合の JWT サブジェクトです。JWT の詳細は、"Introduction to JSON Web TokensOpens in a new tab" を参照してください。
OAuth2 スコープ
これは、承認要求に含まれる範囲を指定します。指定されない場合は、[OAuth2 クライアントアプリケーション名] で指定される既定の範囲が使用されます。
Recipient
送信される各メール・メッセージの To: リストに追加する、電子メール・アドレスのカンマ区切りのリストを指定します。
SMTPポート
メールの送信先となる SMTP サーバのポート。デフォルト値は 25 です。
SMTPサーバ
メールの送信先となる SMTP サーバの IP アドレス (注意 : 接続およびメール送信のタイムアウトは、10 分以上に設定することができます)。
SSL構成
この接続の認証に使用する既存の TLS 構成の名前。アダプタから通信が開始されるため、クライアント TLS 構成を選択します。
TLS 構成を作成して管理するには、管理ポータルを使用します。インターシステムズの "TLS ガイド" を参照してください。[SSL/TLS 構成の編集] フォームの最初のフィールドは [構成名] です。この文字列は [SSL構成] の設定の値として使用します。
通常、この設定に値を指定すると、送信電子メールは既定のポート 465 のソケットを開き、SMTP over TLS を使用します。ただし、[SSL 構成] 設定では、RFC3207 標準で説明されているサーバとのやり取りもサポートされています。具体的には、システムが標準の TCP ソケットを開いてから、同じポートで TLS 接続に切り替えることで、接続を開始できるように、設定できます。システムでは、STARTTLS コマンドを発行することによってこの切り替えを実行します。この特別なタイプの接続を有効にするには、[SSL 構成] の値の末尾にアスタリスクを付けます (例 : MySSLItem*)。この場合の既定の SMTP ポートは 25 です。
さらに詳しい情報は、"Class Reference" の EnsLib.EMail.OutboundAdapterOpens in a new tab のエントリにある SSLConfigOpens in a new tab プロパティの説明を参照してください。
SSL チェック・サーバ ID
TLS を使用して POP3 サーバまたは SMTP サーバに接続する場合、証明書のサーバ名が、サーバへの接続に使用される DNS 名と一致している必要があります。この一致は、RFC 2818 のセクション 3.1 に規定されているルールに基づきます。