Health Connect のインストール
Health Connect をインストールするには、状況に応じて以下の手順に従います。
インターシステムズでは、インストーラ実行前に、"インストール・ガイド" の “インストールの準備” の章を確認することを強くお勧めします。
手動インストールの実行
Windows でのインストーラの実行
Health Connect の新規インスタンスを Windows にインストールするには、インストーラの実行可能ファイルを管理者として実行します。
以下のオプションの詳細は、"インストール・ガイド" の “Microsoft Windows への InterSystems IRIS のインストール” の章を参照してください。
インストール・プロセスにより、情報をいくつか入力するよう求められます。
-
インストールのインスタンス名を選択します (同じマシンで複数のインスタンスを実行できます)。
-
インストール先のフォルダを選択します。
-
[セットアップタイプ] は、ほとんどの状況では (特に Health Connect を初めてインストールする場合)、[開発] が適切です。
-
[セキュリティタイプ] では、開発環境の場合は [通常] を、プロダクション環境の場合は [ロック・ダウン] を選択することをお勧めします。
-
Health Connect が依存する InterSystems IRIS サービスは、既定の SYSTEM (Windows ローカル・システム) アカウントまたは既存の Windows アカウントで実行できます。次の画面で、Health Connect 管理者アカウント (_SYSTEM、Admin、SuperUser、および存在する場合は選択した Windows アカウント) の共通のパスワードを選択するよう求められます。
-
CSPSystem アカウントのパスワードを入力するよう求められます。
-
[プログラムのインストールの準備完了] ダイアログ・ボックスに、ライセンス・キーを入力するためのオプションがあります。[ライセンス] をクリックしてライセンスを入力し、プロンプトに従います。ライセンス・キーはセールス・エンジニアから入手できます。
-
その後、[インストール] をクリックしてインストールを完了します。
Linux または macOS でのインストーラの実行
Linux または macOS に Health Connect の新規インスタンスをインストールするには、以下の手順に従います。
以下のオプションの詳細は、"インストール・ガイド" の “InterSystems IRIS の UNIX®、Linux、および macOS へのインストール” の章を参照してください。
-
提供されている tarball からインストール・コンポーネントを抽出します。
-
コンポーネントを抽出したディレクトリに移動し、コマンド irisinstall を上位特権で実行します。
-
インストールのインスタンス名を選択します (同じマシンで複数のインスタンスを実行できます)。
-
インストール先のディレクトリの名前を入力します。そのディレクトリが存在しない場合は、作成されます。
-
[インストールタイプ] は、ほとんどの状況では (特に Health Connect を初めてインストールする場合)、[開発] が適切です。
-
[セキュリティ設定] では、開発環境の場合は [通常] を、プロダクション環境の場合は [ロック・ダウン] を選択することをお勧めします。
-
プロンプト [どのユーザをこのインスタンスの所有者にしますか?] で、既存のユーザ・アカウントの名前を入力します。
-
Health Connect が依存する Health Connect 管理者アカウント (_SYSTEM、Admin、SuperUser、CSPSystem、および所有者に選択したユーザ・アカウント) のパスワードを選択するよう求められます。
-
プロンプト [どのグループにこのインスタンスの開始と停止を許可しますか?] で、既存のグループの名前を入力します。
-
ライセンス・キーのフル・パス名を入力できます。ライセンス・キーはセールス・エンジニアから入手できます。
-
その後、選択したオプションが画面に表示されます。Enter キーを押してインストールを確認できます。
自動インストールの実行
Health Connect を自動モードでインストールできます。
Windows での自動インストールの実行
Health Connect を Windows で実行する場合、"インストール・ガイド" の “Microsoft Windows への InterSystems IRIS のインストール” の章の “自動カスタム・インストール” のセクションの手順に従います。この手順では、Health Connect に固有な以下の考慮事項に留意してください。
最小限必要なパラメータ・セットには、インスタンス名、インストール先の場所の完全に解決された物理パス名、および SYSTEM (superadmin) アカウントのパスワードが含まれます。インストーラを自動モードで実行するには、/qb スイッチが不可欠です。
最小限必要なパラメータ・セットのコマンド行構文は、C:\> installation_executable.exe /instance instance_name /qb INSTALLDIR="install_directory" IRISUSERPASSWORD="password" です。
自動インストーラは、いくつかのパラメータの動作が異なるという点で Health Connect の自動インストーラとは異なります。以下の表を参照してください。
パラメータまたはスイッチ | Health Connect によるサポート | 注 |
---|---|---|
ADDLOCAL | Y | オプション。既定のインストールには、外部 Web サーバ (IIS など) 用の Web ゲートウェイ・ライブラリは含まれません。これらのライブラリを他のすべてのサーバ・コンポーネントと共に Health Connect のインストール内にインストールするには、コマンド行に ADDLOCAL=ALL を追加します。 |
INITIALSECURITY | N | 既定値は "Normal" です。 |
CLIENTINSTALL | N | |
ISCSTARTCACHE | 該当なし | |
UNICODE | N | このオプションは使用しないでください。インストーラは、Health Connect で必要とされる Unicode サポートに既定で設定されます。 |
REPAIR | N | |
REINSTALL | N | |
REMOVE | N |
例 : Microsoft Windows での自動インストール
C:\> installation_executable.exe /instance HSHCsilent /qb INSTALLDIR="D:\InterSystems\HSHCsilent" IRISUSERPASSWORD="password"
Health Connect の利用可能なコンポーネントをすべてインストールします。
C:\> installation_executable.exe /instance HSHCclient /qb INSTALLDIR="D:\InterSystems\HSHCclient" CLIENTINSTALL=1
上の表にリストされたクライアント・コンポーネントのみをインストールします。グラフィカルな進行状況インジケータがいくつか表示されます。
Linux または macOS での自動インストールの実行
Health Connect を Linux または macOS で実行する場合、"インストール・ガイド" の “InterSystems IRIS の UNIX®、Linux、および macOS へのインストール” の章の “InterSystems IRIS の自動インストール” のセクションの手順に従います。この手順では、Health Connect に固有な以下の考慮事項に留意してください。
最小限必要なパラメータ・セットには、インスタンス名、インストール先の場所の完全に解決された物理パス名、_system (superadmin) アカウントのパスワード、および "通常" のセキュリティ設定が含まれます。
最小限必要なパラメータ・セットのコマンド行構文は、$ sudo ISC_PACKAGE_INSTANCENAME="instance_name" ISC_PACKAGE_INSTALLDIR="install_directory" ISC_PACKAGE_USER_PASSWORD="password" ISC_PACKAGE_INITIAL_SECURITY="Normal" ./irisinstall_silent です。
Health Connect の自動インストーラは、いくつかのパラメータの動作が異なるという点で InterSystems IRIS の自動インストーラとは異なります。以下の表を参照してください。
パラメータまたはスイッチ | Health Connect によるサポート | 注 |
---|---|---|
ISC_PACKAGE_INITIAL_SECURITY | N | 既定値は "Normal" です。 |
ISC_PACKAGE_CLIENT_COMPONENTS | N | クライアントのみをインストールする場合 (言語バインディングと SDK、InterSystems エンジン・リンク・ライブラリなどのコンポーネントが含まれます)、irisinstall_client スクリプトを使用します。
クライアント・コンポーネントのみのインストールの詳細は、"インストール・ガイド" の “InterSystems IRIS の UNIX®、Linux、および macOS へのインストール” の章の “クライアントのみの InterSystems IRIS のインストール” のセクションを参照してください。 |
ISC_PACKAGE_STARTCACHE | 該当なし | |
ISC_PACKAGE_UNICODE | N | このオプションは使用しないでください。インストーラは、Health Connect で必要とされる Unicode サポートに既定で設定されます。 |
例 : Linux または macOS での自動インストール
$ sudo ISC_PACKAGE_INSTANCENAME="HSHCsilent" ISC_PACKAGE_INSTALLDIR="/hs/HSHCsilent" ISC_PACKAGE_USER_PASSWORD="password" ISC_PACKAGE_SUPERSERVER_PORT="59992" ISC_PACKAGE_INITIAL_SECURITY="Normal" ./irisinstall_silent
Health Connect を "通常" セキュリティ・モードとスーパーサーバ・ポート 59992 でインストールします。
$ sudo ISC_PACKAGE_INSTANCENAME="HSHCsilent" ISC_PACKAGE_INSTALLDIR="/hs/HSHCsilent" ISC_PACKAGE_USER_PASSWORD="password" ISC_PACKAGE_INITIAL_SECURITY="Normal" ISC_PACKAGE_MGRUSER="hshcadmin1" ISC_PACKAGE_MGRGROUP="hshcadmin" ISC_PACKAGE_WEB_CONFIGURE="Y" ISC_PACKAGE_WEB_SERVERTYPE="Apache" ./irisinstall_silent
Health Connect のすべてのモジュールをインストールし、インスタンスを所有するユーザとグループを指定します。さらに、Web ゲートウェイを、同じホスト上にある Apache の既存インスタンスと連携するように構成します (Web ゲートウェイ・ライブラリを /opt/gateway にインストールし、Web ゲートウェイの構成情報を httpd.conf に追加します)。この構成は Health Connect の開発インスタンスにのみ適し、プロダクション・インストールには適さないことに注意してください。