Microsoft Windows への InterSystems IRIS のインストール
この章では、Microsoft Windows システムに InterSystems IRIS® Data Platform をインストールする方法を説明します。ここでは、ユーザが Windows のディレクトリ構造、ユーティリティおよびコマンドに精通していることを前提としています。
同一マシン上で複数のインストールを同時に実行することはできません。
インストール前
インストールを開始する前に、このドキュメントの “InterSystems IRIS のインストールの準備” の章に記載された、Windows に該当するすべての情報を確認しておいてください。さらに、以下のトピックを確認してください。
Windows ユーザ・アカウント
InterSystems IRIS のインストール時に、InterSystems IRIS サービス、InterSystems IRIS Controller for <instance-name> を実行する Windows アカウントを選択する必要があります。これには、以下の 2 つのオプションがあります。
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既定の SYSTEM アカウント (Windows ローカル・システム・アカウント)。これは、最小セキュリティ・インストールで使用されます。
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定義済みの Windows ユーザ・アカウント。
多くのインストールでは、既定の SYSTEM アカウントで InterSystems サービスを実行することが適切ですが、ファイルのアクセス許可やネットワーク・セキュリティのアクセスに関連する問題が発生する場合があります。InterSystems IRIS インスタンスのこれらの領域において潜在的な問題が予測される場合 (ネットワーク構成やセキュリティ設定に起因する問題など)、必要な特権やアクセス権を持っている InterSystems サービスの Windows アカウントを指定します (ドメイン管理者のアカウントなど)。
インストール後にサービス・アカウントを変更する手順は、"InterSystems IRIS インスタンスへのアクセスの管理" を参照してください。
Kerberos を使用する場合は、InterSystems IRIS をインストールする前に、Windows アカウントを構成する必要があります。"Kerberos を使用したセキュリティ環境の準備" で説明したように、この目的のために特別に設定したアカウントを使用することをお勧めします。
定義済みの Windows ユーザ・アカウントで InterSystems IRIS を実行する場合は、そのアカウントに Windows の “メモリ内のページのロック” (SELockMemory) 特権を付与してください。詳細は、“InterSystems IRIS のインストール準備” の章の "Windows でのラージ・ページの構成" を参照してください。
構成方法の選択
特定の InterSystems IRIS 構成を記述するインストール・マニフェストを定義して、インストール・ファイルの実行時にそれを呼び出すことができます。これは、自動導入を検討する場合に便利です。インストールの完了後に、設定を調整する必要が少なくなるためです。
インストール・マニフェストの詳細は、"インストール・マニフェストの作成および使用" を参照してください。
InterSystems IRIS のインストール手順
このセクションでは、Windows コンピュータに InterSystems IRIS をインストールする手順について説明します。最初のステップの後の手順は、インストールするコンポーネントによって異なります。その違いについては、主要な手順の下にあるサブセクションで説明します。
InterSystems IRIS のインストールを実行するには、以下の手順で行います。
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インストール・キットがユーザのコンピュータまたはネットワーク上で使用可能であることを確認します。
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インストール・ファイルを実行します。その方法として、Windows エクスプローラでインストール・ファイルをダブルクリックするか、または以下のようにしてコマンド行でインストール・ファイルを実行します。
C:\Users\Public\Downloads\IRIS-2018.1.0.508.0-win_x64.exe
Note:既定では、新しくインストールした InterSystems IRIS インスタンスがインストール直後に起動し、InterSystems IRIS ランチャーがシステム・トレイに配置されます。このように動作しないようにするには、コマンド行で ISCSTARTIRIS および ISCSTARTLAUNCHER をそれぞれ 0 に設定します。以下に例を示します。
C:\Users\Public\Downloads\IRIS-2018.1.0.508.0-win_x64.exe ISCSTARTIRIS=0 ISCSTARTLAUNCHER=0
この章の "自動インストール手順" のセクションの "コマンド行のプロパティ" のテーブルには、InterSystems IRIS Windows インストーラのすべてのプロパティの説明が記載されています。
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InterSystems IRIS の設定は、Windows の [Unicode 対応でないプログラムの言語] の設定によって指定された言語で開始されます。セットアップでは、[次へ] をクリックすると次のダイアログ・ボックスに進み、[戻る] をクリックすると前のダイアログ・ボックスに戻り、[キャンセル] をクリックするとインストールが停止します。
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システムに既存の InterSystems IRIS インスタンスがインストールされている場合は、[インスタンス選択] ダイアログ・ボックスにインストール・ディレクトリがリストされます。[新規インスタンス] を選択して新しい InterSystems IRIS インスタンスをインストールします。
Note:既存のインスタンスを選択して、そのインスタンスを再インストールまたはアップグレードします。
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コンピュータに新規の InterSystems IRIS インスタンスをインストールする場合は、[使用許諾契約] ダイアログ・ボックスが表示されます。[使用許諾契約書に同意します] をクリックして、ライセンス契約に同意します。
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[InterSystems IRIS インスタンス名] ダイアログ・ボックスでは、インストールする新規インスタンスに名前を割り当てることができます。既定の名前は IRIS です。別のインスタンスが存在する場合は IRISn になります。n は、この新しいインスタンスを含めた InterSystems IRIS インスタンスの数です。既定の名前を受け入れるか、英数字、アンダースコア、ダッシュのみを使用して別の名前を入力します。インスタンスのインストール後に、インスタンス名を変更することはできません。
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[目的のフォルダ] ダイアログ・ボックスでは、新規インスタンスの InterSystems IRIS ソフトウェアをインストールするディレクトリを選択できます。[変更] をクリックすると、別のディレクトリを選択または作成できます。指定したディレクトリが存在しない場合は自動的に作成されます。
インストール・ディレクトリを選択するための要件は、“InterSystems IRIS のインストール準備” の章の "インストール・ディレクトリ" を参照してください。
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[セットアップタイプ] ダイアログ・ボックスでは、InterSystems IRIS の使用目的を以下から指定できます。このドキュメントの “InterSystems IRIS のインストール準備” の章の "セットアップ・タイプ" のセクションを参照して、必要な InterSystems IRIS のコンポーネントを決定します。
Note:Web ゲートウェイをインストールする際に、お使いのシステムに CSP ゲートウェイが既にインストールされている場合は、インストーラにより CSP ゲートウェイが Web ゲートウェイに自動的にアップグレードされます。詳細は、"既存の CSP ゲートウェイ" を参照してください。
インストール手順の次のステップは、選択するセットアップ・タイプによって異なります。InterSystems IRIS のインストールを終了するには、選択したセットアップ・タイプに対応するセクションのステップを実行します。
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クライアント — クライアント・コンポーネントのみのインストール
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Web サーバ — Web ゲートウェイのみのインストール
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カスタム — カスタム・インストールの実行
開発コンポーネントまたはサーバ・コンポーネントのみのインストール
必要に応じて、開発システムまたはサーバ・システムで必要な InterSystems IRIS のコンポーネントのみをインストールできます。
開発またはサーバのインストールを実行するには、まず、"InterSystems IRIS のインストール手順" の各ステップを完了してから、以下を実行します。
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[セットアップタイプ] ダイアログ・ボックスで [開発] または [サーバ] を選択します。
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[Unicodeサポートのインストール] ダイアログ・ボックスで、インストールの 8 ビットまたは Unicode 文字のサポートを選択できます (既定値は、オペレーティング・システムのロケールによって決まります)。
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[初期セキュリティ設定] ダイアログ・ボックスでは、インターシステムズの初期セキュリティ設定による制限を指定できます ([最小]、[通常]、または [ロック・ダウン])。これらのセキュリティ設定の詳細は、"インターシステムズの初期セキュリティ設定" を参照してください。
[最小] は、InterSystems IRIS インストールにのみ使用できます。[最小] を選択する場合は、[インストール準備完了] 手順に進みます。
Important:初期セキュリティ設定を [最小] に選択したうえで、InterSystems IRIS からネットワーク経由で共有ドライブや共有プリンタにアクセスできるようにする場合は、InterSystems サービスを実行する Windows ユーザ・アカウントを、必要なアクセス特権を持つアカウントに手動で変更する必要があります。その手順については、"InterSystems IRIS インスタンスへのアクセスの管理" を参照してください。
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[InterSystemsサービスの認証情報入力] ダイアログで、Windows InterSystems サービスを実行する資格情報を選択します。
既定は、ローカルの既定の SYSTEM アカウントです。代わりに、定義済みの (既存の) Windows ユーザ・アカウントおよびパスワードを指定することもできます。この場合、インストーラは以下を確認します。
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そのアカウントがドメインに存在するかどうか。
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パスワードが正しいかどうか。
Note:既定の SYSTEM アカウントが常に適切であるとは限らず、ファイルのアクセス許可やネットワーク・セキュリティのアクセスに関連する問題を引き起こす場合があります。また、Kerberos を使用する場合は、InterSystems サービスを実行するために設定した定義済みのアカウントを入力する必要があります。Windows InterSystems IRIS サービスを実行するアカウントを決定するには、この章の "Windows ユーザ・アカウント" のセクションを参照してください。
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[InterSystems IRIS ユーザ設定] ダイアログでは、ダイアログ・ボックスにリストされている事前定義の InterSystems IRIS ユーザ・アカウントの初期パスワードを入力できます。パスワードは、"初期のユーザ・セキュリティ設定" の一覧に示した条件を満たしている必要があります。[次へ] をクリックすると、CSPSystem の事前定義アカウントの初期パスワードを入力するよう求められます。
前の手順で Windows アカウントを指定した場合、インストール時に Windows アカウントと同じ名前の “特権ユーザ・アカウント” が作成され、そのユーザに、InterSystems IRIS の管理に必要なサービスへのアクセス権が付与されます。これらのすべての事前定義アカウントの詳細は、"事前定義のユーザ・アカウント" を参照してください。
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[インストール準備完了] ダイアログ・ボックスでは、インストール名、インストール・タイプ、インストール・ディレクトリ、およびライセンス・キーの状況を確認できます。
また、[ライセンス] ボタンをクリックして、InterSystems IRIS ライセンス・キーを選択することもできます。キーが有効の場合、インストール中にライセンスは自動的に有効化されて、ライセンス・キーはインスタンスの install-dir/mgr ディレクトリに iris.key としてコピーされるので、これ以上の有効化手順は不要です。キーを選択しない場合、インストールに続いて InterSystems IRIS ライセンス・キーを有効化できます。ライセンス、ライセンス・キーおよび有効化についての詳細は、"システム管理ガイド" の “InterSystems IRIS ライセンスの管理” の章にある "ライセンス・キーの有効化" を参照してください。
[インストール] をクリックして次に進みます。選択したディレクトリに InterSystems IRIS がインストールされます。
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[InterSystems IRIS インストールの完了] ダイアログ・ボックスに、インストールが正常に完了したことが示されます。[はじめに] ページを表示するかどうかを選択し、[完了] をクリックします。
既定では、インストールが完了すると、システムが自動的に起動し、Windows ツール・バーのシステム・トレイ領域に InterSystems IRIS ランチャーのアイコンが表示されます。ランチャーをクリックすると、InterSystems IRIS メニューが表示されます。また、Windows の [プログラム] メニューにも InterSystems IRIS 項目が表示されます。
"インストール後のタスク" のセクションに進んで、インストール・プロセスを完了します。
クライアント・コンポーネントのみのインストール
必要に応じて、InterSystems IRIS の機能のうち、クライアント・マシンで必要なもののみをインストールできます。
クライアントのインストールを実行するには、まず、"InterSystems IRIS のインストール手順" の各ステップを完了してから、以下を実行します。
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[セットアップタイプ] ダイアログ・ボックスで [クライアント] を選択して、[次へ] をクリックします。
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[インストール準備完了] ダイアログ・ボックスでは、インストール名、インストール・タイプ、およびソフトウェア・ファイルのインストール先ディレクトリを確認できます。
[インストール] をクリックして次に進みます。選択したディレクトリに InterSystems IRIS がインストールされます。
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[InterSystems IRIS インストールの完了] ダイアログ・ボックスに、インストールが正常に完了したことが示されます。[完了] をクリックします。
InterSystems IRIS をクライアントにインストールすると、Windows ツール・バーのシステム・トレイ領域に InterSystems IRIS ランチャーのアイコンが表示されます。ただし、InterSystems IRIS サーバが動作していないので、淡色表示になっています。
クライアントを使用するには、このクライアントの優先サーバを指定する必要があります。この手順の詳細は、"システム管理ガイド" の “リモート・サーバへの接続” の章にある "リモート・サーバ接続の定義" のセクションを参照してください。
"インストール後のタスク" のセクションに進んで、インストール・プロセスを完了します。
Web ゲートウェイのみのインストール
必要に応じて、InterSystems IRIS の機能のうち、Web ゲートウェイに必要なもののみをインストールできます。
Web ゲートウェイのインストールを実行するには、まず、"InterSystems IRIS のインストール手順" の各ステップを完了してから、以下を実行します。
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[セットアップタイプ] ダイアログ・ボックスで [Web サーバ] を選択して、[次へ] をクリックします。
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[インストール準備完了] ダイアログ・ボックスでは、インストール名、インストール・タイプ、およびソフトウェア・ファイルのインストール先ディレクトリを確認できます。
[インストール] をクリックして次に進みます。選択したディレクトリに InterSystems IRIS がインストールされます。
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[InterSystems IRIS インストールの完了] ダイアログ・ボックスに、インストールが正常に完了したことが示されます。[完了] をクリックします。
Web サーバが実行している場合、Web サーバを再起動するかどうかを尋ねるダイアログ・ボックスが表示されます。[はい] をクリックすると、Web サーバが再起動されます。[いいえ] をクリックすると、Web サーバは再起動されません。この場合、Web サーバは、手動で再起動するかシステムを再起動するまで起動しません。
インストーラにより Internet Information Services (IIS) Web サーバがシステムにインストールされていることが検出されると、Web サーバは Web ゲートウェイ用に構成されます。また、IIS 用のチェック・ボックスが表示されます。このチェック・ボックスにチェックを付けると、Web ゲートウェイ IIS モジュールが C:\InetPub\CSPGateway にインストールされます。
Web ゲートウェイでは、インスタンス用に構成されたサーバをポイントする次のアプリケーション・パスが構成されます。
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/
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/csp
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/<instancename> (既定では、/IRIS)
インストールが完了した後、Web ゲートウェイ・アプリケーションから手動で構成を変更できます。詳細は、"Web ゲートウェイ・ガイド" を参照してください。
このインストーラは、InterSystems IRIS および CSP で使用する Apache Web サーバを自動的には構成できません。必要な手動構成手順の詳細は、"Web ゲートウェイ・ガイド" を参照してください。
"インストール後のタスク" のセクションに進んで、インストール・プロセスを完了します。
カスタム・インストールの実行
InterSystems IRIS インストール・プログラムを利用すると、特定の InterSystems IRIS コンポーネントのみを選択してシステムにインストールできます。例えば、Web ゲートウェイのみをインストールできます。ただし、選択によっては、他のコンポーネントのインストールが必要な場合もあります。
InterSystems IRIS のカスタム・インストールを実行するには、まず、"InterSystems IRIS のインストール手順" の各ステップを完了してから、以下を実行します。
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[セットアップタイプ] ダイアログ・ボックスで [カスタム] を選択します。
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[カスタム・セットアップ] ダイアログ・ボックスで、インストールするコンポーネントを選択します。一部のコンポーネントにはサブ項目があります。これらを表示するには、[+] アイコンを選択します。
コンポーネントを選択して簡単な説明を表示するか、"セットアップ・タイプ別のインストールされるコンポーネント" テーブルで使用可能なコンポーネントのリストを表示します。
Note:インストールされているコンポーネント・グループまたはコンポーネントについて [X] メニュー項目を選択すると、そのコンポーネントを削除できます。
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必要に応じて [容量] をクリックすると、選択したコンポーネントをインストールするための十分な容量がディスクにあるかどうかを確認できます。
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[Unicodeサポートのインストール] ダイアログ・ボックスで、インストールの 8 ビットまたは Unicode 文字のサポートを選択できます (既定値は、オペレーティング・システムのロケールによって決まります)。
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[ポート番号の入力] ダイアログ・ボックスでは、InterSystems IRIS が割り当てたポート番号を変更できます。詳細は、このドキュメントの “InterSystems IRIS のインストール準備” の章の "ポート番号" のセクションを参照してください。
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[初期セキュリティ設定] ダイアログ・ボックスでは、インターシステムズの初期セキュリティ設定による制限を指定できます ([最小]、[通常]、または [ロック・ダウン])。これらのセキュリティ設定の詳細は、"インターシステムズの初期セキュリティ設定" を参照してください。
[最小] は、InterSystems IRIS インストールにのみ使用できます。[最小] を選択する場合は、[インストール準備完了] 手順に進みます。
Important:初期セキュリティ設定を [最小] に選択したうえで、InterSystems IRIS からネットワーク経由で共有ドライブや共有プリンタにアクセスできるようにする場合は、InterSystems サービスを実行する Windows ユーザ・アカウントを手動で変更して、サーバ・マシンに対するローカル管理者特権を持つ既存のアカウントを選択するか、同様の特権を持つ新しいアカウントを作成する必要があります。その手順については、"InterSystems IRIS インスタンスへのアクセスの管理" を参照してください。
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[InterSystemsサービスの認証情報入力] ダイアログで、Windows InterSystems サービスを実行する資格情報を選択します。
既定は、ローカルの既定の SYSTEM アカウントです。代わりに、定義済みの (既存の) Windows ユーザ・アカウントおよびパスワードを指定することもできます。この場合、インストーラは以下を確認します。
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そのアカウントがドメインに存在するかどうか。
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パスワードが正しいかどうか。
Note:既定の SYSTEM アカウントが常に適切であるとは限らず、ファイルのアクセス許可やネットワーク・セキュリティのアクセスに関連する問題を引き起こす場合があります。また、Kerberos を使用する場合は、InterSystems サービスを実行するために設定した定義済みのアカウントを入力する必要があります。Windows InterSystems IRIS サービスを実行するアカウントを決定するには、この章の "Windows ユーザ・アカウント" のセクションを参照してください。
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[InterSystems IRIS ユーザ設定] ダイアログでは、ダイアログ・ボックスにリストされている事前定義の InterSystems IRIS ユーザ・アカウントの初期パスワードを入力できます。パスワードは、"初期のユーザ・セキュリティ設定" の一覧に示した条件を満たしている必要があります。[次へ] をクリックすると、CSPSystem の事前定義アカウントの初期パスワードを入力するよう求められます。
前の手順で Windows アカウントを指定した場合、インストール時に Windows アカウントと同じ名前の “特権ユーザ・アカウント” が作成され、そのユーザに、InterSystems IRIS の管理に必要なサービスへのアクセス権が付与されます。これらのすべての事前定義アカウントの詳細は、"事前定義のユーザ・アカウント" を参照してください。
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[インストール準備完了] ダイアログ・ボックスでは、インストール名、インストール・タイプ、インストール・ディレクトリ、およびライセンス・キーの状況を確認できます。
また、[ライセンス] ボタンをクリックして、InterSystems IRIS ライセンス・キーを選択することもできます。キーが有効の場合、インストール中にライセンスは自動的に有効化されて、ライセンス・キーはインスタンスの install-dir/mgr ディレクトリに iris.key としてコピーされるので、これ以上の有効化手順は不要です。キーを選択しない場合、インストールに続いて InterSystems IRIS ライセンス・キーを有効化できます。ライセンス、ライセンス・キーおよび有効化についての詳細は、"システム管理ガイド" の “InterSystems IRIS ライセンスの管理” の章にある "ライセンス・キーの有効化" を参照してください。
[インストール] をクリックして次に進みます。選択したディレクトリに InterSystems IRIS がインストールされます。
-
[InterSystems IRIS インストールの完了] ダイアログ・ボックスに、インストールが正常に完了したことが示されます。[はじめに] ページを表示するかどうかを選択し、[完了] をクリックします。
"インストール後のタスク" のセクションに進んで、インストール・プロセスを完了します。
自動インストール手順
Windows 用 InterSystems IRIS インストーラを使用して、ユーザのコンピュータに InterSystems IRIS のインスタンスを自動でインストール、アップグレード、再インストール (修復)、および削除 (アンインストール) することができます。通常のインストール操作の場合、ユーザがダイアログ・ボックスに必要な情報を入力し、この情報からインストールを実行します。ただし、自動操作ではユーザの入力が求められません。その代わりに、コマンド行で InterSystems IRIS インストール・ファイルに渡されるプロパティから入力を取得します。これらのプロパティの詳細は、"コマンド行のリファレンス" のセクションを参照してください。
このセクションでは、以下のトピックについて説明します。
自動インストール、アップグレード、再インストール、およびアンインストール中には、メッセージは表示されません。
自動インストールの実行
InterSystems IRIS の新しいインスタンスの自動インストールを起動するには、以下のコマンドを使用します。
<path>\<installer>.exe /instance <instancename> /q{b|n} <properties>
以下を指定する必要があります。
変数 | 説明 |
---|---|
<path> | InterSystems IRIS インストール・ファイルのパス。 |
<installer>.exe | InterSystems IRIS インストール・ファイルの名前。 |
<instancename> | 新しい InterSystems IRIS インスタンスの名前。省略した場合、既定値は IRIS ですが、マシンに 1 つ以上のインスタンスが既にインストールされている場合は、別の値を指定する必要があります。 |
/qb または /qn | インストール中に進捗バーを表示するか (/qb)、または完全サイレント・インストールを実行するか (/qn)。 |
<properties> | インストーラに渡すプロパティ ("コマンド行のプロパティ" のテーブルを参照)。 |
例えば、64ビット Windows システム上の C:\InterSystems\MyIris というインストール・ディレクトリに既定のインスタンス名で InterSystems IRIS インスタンスをインストールするには、以下を指定します。
C:\downloads\IRIS-2018.1.0.508.0-win_x64.exe /qn INSTALLDIR=C:\InterSystems\MyIris
インスタンス名 IrisA で InterSystems IRIS のインスタンスをインストールするには、以下を指定します。
C:\downloads\IRIS-2018.1.0.508.0-win_x64.exe /instance IrisA /qn
ADDLOCAL プロパティを使用して、機能のサブセットをカスタム・インストールできます。詳細は、"コマンド行のプロパティ" のテーブルの ADDLOCAL を参照してください。例えば、64 ビット Windows システムにランチャーのみをインストールするには (既定のインスタンス名とディレクトリをそのまま使用)、以下を指定します。
C:\downloads\IRIS-2018.1.0.508.0-win_x64.exe /qn ADDLOCAL=cube
既定では、自動インストールでは Web ゲートウェイはインストールされません。これは、ADDLOCAL プロパティを使用して指定する必要があります。
インストールが終了したら、この章の "インストール後のタスク" のセクションに進みます。
自動アップグレードまたは再インストールの実行
新規インスタンスのインストールのほかに、インストール済みの既存のインスタンスに対して InterSystems IRIS インストーラを呼び出すこともできます。そのためには、/instance フラグを使用して、ターゲットの既存のインスタンスの名前を指定する必要があります。インストーラが実行するアクションは、インスタンスのバージョンとインストール・ファイルのバージョンとを比較した結果によって異なります。
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インストール・ファイルが、ターゲットのインストール済みインスタンスと同じバージョンである場合、インストーラはインスタンスを再インストール (修復) します。
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インストール・ファイルが、ターゲットのインストール済みインスタンスより後のバージョンである場合、インストーラはインスタンスを新規バージョンにアップグレードします。
例えば、インストール・ファイルより前のバージョンのインストール済みインスタンス IRISB の自動アップグレードを実行するには、以下を使用します。
C:\downloads\IRIS-2019.1.0.516.0-win_x64.exe /instance IRISB /qn
ターゲット・インスタンスを指定して REINSTALL プロパティ ("コマンド行のプロパティ" のテーブルを参照) を使用すると、"カスタム・インストール可能な機能" のテーブルにリストされている 1 つ以上の機能を再インストールできます。例えば、インストール済みインスタンス IRISB に対してスタジオを再インストールするには、以下のコマンドを使用します (インストール・ファイルと IRISB が同じバージョンであると想定しています)。
C:\downloads\IRIS-2018.1.0.508.0-win_x64.exe /instance IRISB /qn REINSTALL=studio
自動削除の実行
自動削除を起動するには、以下のようにアンインストールするインスタンスと REMOVE=ALL プロパティを指定します。
<path>\<installer>.exe /instance <instancename> /q[b|n] REMOVE=ALL
また、REMOVE プロパティを使用して、"カスタム・インストール可能な機能" のテーブルに示されている特定の機能を削除することもできます。例えば、インスタンス IrisC から Apache 2.0 Web ゲートウェイを削除するには、以下のコマンドを使用します。
C:\downloads\IRIS-2018.1.0.508.0-win_x64.exe /instance IrisC /qn REMOVE=cspgateway,cspapache20
特別な考慮事項
元のインストール・パッケージにアクセスできない場合は、以下のように Windows® インストーラのコマンド行アプリケーション (msiexec) およびレジストリの情報を使用して、自動モードでアンインストールを実行できます。
msiexec /x {<product_guid>} /qn /l <logfile>
ここで、<product_guid> はインストールしたバージョンの ProductCode プロパティ値です。
レジストリの以下の場所から ProductCode プロパティ値を取得できます。
プロセッサ・タイプ | レジストリの場所 |
---|---|
32 ビット | HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Intersystems\IRIS\Configurations\<instance> |
64 ビット | HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Intersystems\IRIS\Configurations\<instance> |
ここで <instance> は、自動モードでアンインストールする InterSystems IRIS インスタンスの名前です。ProductCode プロパティ値は、以下のような行に表示されます。
ProductCode REG_SZ {80E3F658-2D74-4A81-92AD-FD16CD226154}
また、msiexec には "コマンド行のプロパティ" テーブル内の任意のプロパティを使用することもできます。msiexec の詳細は、TechNet のドキュメント "Msiexec (コマンドライン オプション)Opens in a new tab" (https://docs.microsoft.com/en-us/previous-versions/windows/it-pro/windows-server-2003/cc759262(v=ws.10)) を参照してください。
コマンド行のリファレンス
"コマンド行のプロパティ" のテーブルでは、コマンド行インタフェースを使用して変更できる InterSystems IRIS 固有の自動インストールのプロパティについて説明します。プロパティ名は大文字で指定する必要がありますが、引数では大文字/小文字の区別はありません。それぞれのプロパティは 1 つ以上の空白で区切る必要があり、プロパティは PROPERTYNAME=argument という形式で指定できます。指定の順序は問われません。以下に例を示します。
... ISCSTARTIRIS=0 WEBSERVERPORT=57779 INITIALSECURITY=Normal
以下のテーブルでは、REINSTALL プロパティと REMOVE プロパティが、インストールされたインスタンスと共に使用されます。詳細は、それぞれ "自動アップグレードまたは再インストールの実行" および "自動削除の実行" を参照してください。
プロパティ名 | 説明 |
---|---|
ADDLOCAL |
このプロパティを使用して、このテーブルの後の例で説明しているように、featurenames のコンマ区切りリストをグループ名と共に指定することで、InterSystems IRIS の新規インスタンスを機能のサブセットと共にカスタム・インストールしたり、オプションのデータベースを除外したりします ("カスタム・インストール可能な機能" テーブルを参照)。
Note:
ADDLOCAL プロパティが存在しない場合、または ADDLOCAL=ALL が指定されている場合、すべての機能がインストールされます。 インストールされたインスタンスと共に使用される、REINSTALL プロパティも参照してください。 |
CSPSKIPIISCONFIG |
オプションで、このプロパティを使用して IIS CSP バイナリ・ファイルをインストールします。値 1 を指定すると、IIS Web サーバ構成に変更を加えることなくファイルがインストールされます。値 0 を指定すると、仮想ディレクトリ /csp の有無にかかわらず、IIS Web サーバ構成が更新されます。 |
CSPSKIPAPACHE20CONFIG |
オプションで、このプロパティを使用して Apache 2.0 CSP バイナリ・ファイルをインストールします。値 1 を指定すると、IIS Web サーバ構成に変更を加えることなくファイルがインストールされます。値 0 を指定すると、仮想ディレクトリ /csp の有無にかかわらず、IIS Web サーバ構成が更新されます。 |
CSPSKIPAPACHE22CONFIG |
オプションで、このプロパティを使用して Apache 2.2 CSP バイナリ・ファイルをインストールします。値 1 を指定すると、IIS Web サーバ構成に変更を加えることなくファイルがインストールされます。値 0 を指定すると、仮想ディレクトリ /csp の有無にかかわらず、IIS Web サーバ構成が更新されます。 |
CSPSYSTEMUSERPASSWORD |
セキュリティ・レベルが Normal または LockedDown (このテーブルの INITIALSECURITY プロパティを参照) の場合、必要に応じてこのプロパティを使用して、CSPSystem の事前定義されたユーザのパスワードを指定します。このプロパティを省略した場合、 IRISUSERPASSWORD の値が使用されます。
Note:
初期セキュリティ・レベルが None の場合は、このプロパティを使用しないでください。 |
INITIALSECURITY |
必要に応じてこのプロパティを使用して、インストールされるインスタンスで使用されるセキュリティ・レベルを指定します。None、Normal、または LockedDown を指定してください。
Note:
既定の None を受け入れるには、このプロパティを省略します。 また、このテーブルの IRISUSERPASSWORD プロパティ、CSPSYSTEMUSERPASSWORD プロパティ、および SERVICECREDENTIALS プロパティも参照してください。 |
INSTALLDIR |
必要に応じてこのプロパティを使用して、インスタンスをインストールするディレクトリを指定します。
Note:
このプロパティを省略すると、既定のインストール・ディレクトリは、C:\InterSystems\IRISn になります。ここで、n は {empty}、1、2、...127 になります。 |
INSTALLERMANIFEST |
付録 “インストール・マニフェストの作成および使用” の "マニフェストの使用" で説明されているようにインストール・マニフェストと共にインストールする場合、このプロパティを使用して、インストール・マニフェスト (つまり、エクスポートされるマニフェスト・クラス) の場所を指定する必要があります。 |
INSTALLERMANIFESTLOGFILE |
付録 “インストール・マニフェストの作成および使用” の "マニフェストの使用" で説明されているように、インストール・マニフェストと共にインストールする場合、%Installer によるメッセージの出力先をこのプロパティで指定します。 |
INSTALLERMANIFESTLOGLEVEL |
インストール・マニフェストでインストールする場合、必要に応じてこのプロパティを使用して、インストール・マニフェスト・クラスの setup() メソッドのログ・レベルを指定します。デフォルトのログのレベルは 1 です。 |
INSTALLERMANIFESTPARAMS |
付録 “インストール・マニフェストの作成および使用” の "マニフェストの使用" で説明されているように、インストール・マニフェストと共にインストールする場合、このプロパティを使用して、インストール・マニフェスト・クラスの setup() メソッドの最初の引数に渡される名前と値の組み合わせ (name=value) を指定します。このプロパティを使用して、構成パラメータ・ファイル (iris.cpf) を変更して、マニフェストの実行前に変更を有効化することができます。以下のパラメータを指定できます。
以下に例を示します。INSTALLERMANIFESTPARAMS="bbsiz=512000,globals4kb=20, globals8kb=30,globals16kb=40,globals32kb=50, globals64kb=100,routines=40,gmheap=10000, LibPath=c:\libpath\,locksiz=2179648,MaxServerConn=5, Path=c:\lib\,ZFSize=2000,ZFString=3000" 64KB ブロック・サイズのデータベースを作成するマニフェストを実行する前に、100 MB (64KB バッファ) をインストールおよび有効化する場合には、以下が役立ちます。INSTALLERMANIFESTPARAMS="globals64kb=100" |
IRISSERVICEDOMAIN | サービスの資格情報が UserDefined に定義されている場合に必要になります。このテーブルの SERVICECREDENTIALS プロパティを参照してください。このプロパティを使用して、IRISSERVICEUSER によって指定された Windows の InterSystems サービス・ログイン・アカウントのドメインを指定します。
Note:
サービスの資格情報が LocalSystem と指定されている場合は、このプロパティを使用しないでください。 |
IRISSERVICEPASSWORD |
サービスの資格情報が UserDefined に定義されている場合に必要になります。このテーブルの SERVICECREDENTIALS プロパティを参照してください。このプロパティを使用して、IRISSERVICEUSER によって指定された Windows の InterSystems サービス・アカウントのパスワードを指定します。
Note:
サービスの資格情報が LocalSystem と指定されている場合は、このプロパティを使用しないでください。 |
IRISSERVICEUSER |
サービスの資格情報が UserDefined に定義されている場合に必要になります。このテーブルの SERVICECREDENTIALS プロパティを参照してください。このプロパティを使用して、Windows の InterSystems サービスを実行するアカウントのユーザ名を指定します。
Note:
サービスの資格情報が LocalSystem と指定されている場合は、このプロパティを使用しないでください。 |
IRISUSERPASSWORD |
セキュリティ・レベルが Normal または LockedDown の場合に必要になります。このテーブルの INITIALSECURITY プロパティを参照してください。このプロパティを使用して、事前定義の InterSystems IRIS アカウント (_SYSTEM、Admin、SuperUser) のパスワードを指定します。また、SERVICECREDENTIALS が UserDefined に指定されている場合には、IRISSERVICEUSER によって指定されたユーザ名を持つアカウントのパスワードも指定します。
Note:
初期セキュリティ・レベルが None の場合は、このプロパティを使用しないでください。 |
ISCSTARTIRIS | インストール後に InterSystems IRIS が起動しないようにしたい場合は、オプションでこのプロパティを 0 に設定できます。既定は 1 です (InterSystems IRIS が起動します)。 |
ISCSTARTLAUNCHER | 必要に応じてこのプロパティを 0 に設定すると、システム・トレイに InterSystems IRIS ランチャーが追加されなくなります。既定は 1 です (ランチャーが追加されます)。 |
REINSTALL |
このプロパティを使用して、インストールされた InterSystems IRIS のインスタンスを再インストール (修復) したり、インストールされた InterSystems IRIS のインスタンスのカスタム・インストールされた機能を変更したりします ("カスタム・インストール可能な機能" テーブルを参照)。
ADDLOCAL プロパティ (新規インスタンスと共に使用する場合) および REMOVE プロパティ (インストールされたインスタンスをアンインストールする場合) も参照してください。 |
REMOVE |
このプロパティを使用して、InterSystems IRIS のインスタンス、またはインストールされた InterSystems IRIS のインスタンスにカスタム・インストールされた機能のサブセットをアンインストール (削除) します ("カスタム・インストール可能な機能" テーブルを参照)。
このテーブルにある ADDLOCAL (新規インスタンスの場合) および REMOVE プロパティも参照してください。 |
SERVICECREDENTIALS |
セキュリティ・レベルが Normal または LockedDown (このテーブルの INITIALSECURITY プロパティを参照) の場合、必要に応じてこのプロパティを使用して、Windows InterSystems サービスを実行する資格情報を指定します。LocalSystem (既定のローカル・システム・アカウント用) または UserDefined (既存の Windows ユーザ・アカウント) のいずれかを指定します。プロパティを指定しない場合、既定の LocalSystem が使用されます。
Note:
初期セキュリティ・レベルが None の場合は、このプロパティを使用しないでください。 InterSystems サービス・アカウントの重要な情報は、"InterSystems IRIS インスタンスへのアクセスの管理" を参照してください。 このプロパティに UserDefined を指定した場合、IRISSERVICEDOMAIN プロパティ、IRISSERVICEPASSWORD プロパティ、および IRISSERVICEUSER プロパティも指定する必要があります。 |
SKIPUPGRADECHECK | インスタンスをアップグレードする場合に、アップグレード前のシステム・チェックをバイパスするには、このプロパティを 1 に設定します。既定値は 0 です。
Note:
一般的に、アップグレード前のチェックは有効なままにすることをお勧めします。 |
SUPERSERVERPORT |
必要に応じてこのプロパティを使用して、インストールされるインスタンスで使用されるスーパーサーバ・ポートを指定します。
Note:
既定では、このポートは 1972 に設定されます (可能な場合)。それ以外の場合、ポートは 51773、またはこれ以降の使用可能な最初のポート番号に設定されます。 |
UNICODE |
必要に応じてこのプロパティを使用して、インストールされるインスタンスでサポートされるのが 8 ビット文字か 16 ビット Unicode 文字かを指定します。8 ビット文字の場合は 0 を指定し、16 ビット文字の場合は 1 を指定します。 このプロパティを省略する場合、中国語、韓国語、日本語を除くすべての言語に、既定で 8 ビットが指定されます。中国語、韓国語、日本語のシステムには、既定で 16 ビットが指定されます。 |
WEBSERVERPORT |
必要に応じてこのプロパティを使用して、インストールされるインスタンスで使用される Web サーバ・ポートを指定します。
Note:
既定では、このポートは自動的に検出されます。最初は 52773 で、インストールされた InterSystems IRIS のインスタンスごとに 1 ずつ増加します。 |
"カスタム・インストール可能な機能" のテーブルには、コンポーネント・グループ/コンポーネント名とそれぞれに関連付けられた featurename が示されています。“ALL” (使用可能なすべての機能を指定) または機能名のコンマ区切りリスト (空白なし、個々の機能を指定) を指定できます。
ADDLOCAL、REINSTALL、および REMOVE のプロパティでコンポーネントを指定するには、コンポーネント・グループの featurename の後に、インストールするそのグループからの各特定コンポーネントの featurename を付けて指定します。例えば、USER データベースのみをインストールする場合、コマンド行で以下を指定します。
ADDLOCAL=server,server_user
コンポーネント・グループを指定する場合は、関連付けられたコンポーネントを少なくとも 1 つ指定することも必要となります。コンポーネント・グループにコンポーネントがリストされていない場合、そのコンポーネント・グループは無視され、コンポーネントはインストールされません。例えば、次のように指定したとします。
ADDLOCAL=documentation,documentation_pdf,server,development,callin
この場合、server コンポーネント・グループは無視され、サーバ・コンポーネントはインストールされません。([スタジオ] および [キューブ] グループにはコンポーネントがないため、これらのグループにはこの要件は適用されません。)
コンポーネント・グループ (機能名) | コンポーネント (機能名) |
---|---|
開発 (development) |
コールイン (callin) コールイン、スレッド (callin_threaded) スレッド・サーバ・ライブラリ (server_threaded) その他のサンプル (other_samples) その他の開発ライブラリ (development_other) |
ドキュメント (documentation) |
PDF ドキュメント (documentation_pdf) オンライン・ドキュメント (documentation_online) |
InterSystems IntegratedML (integratedml) |
|
ランチャー (cube) |
|
サーバ (server) |
User データベース (server_user) SQL ゲートウェイ (sqlgateway) Apache Formatting Objects Processor (fop) サーバ監視ツール (server_monitoring) エージェント・サービス (agent_service) |
スタジオ (studio) |
|
xDBC (sqltools) |
ODBC (odbc) JDBC (jdbc) |
Web ゲートウェイ (cspgateway) |
IIS (cspiis) Apache 2.0 (cspapache20) Apache 2.2 (cspapache22) |
インストール後のタスク
以下の重要なインストール後のタスクを確認してください。
-
InterSystems IRIS ランチャーからアクセスできる管理ポータルを使用して、InterSystems IRIS インスタンスを管理できます。この管理ツールの詳細は、"システム管理ガイド" の “管理ポータルの使用” の章を参照してください。
-
Windows InterSystems サービスはインスタンス名を含んでおり、サーバを起動すると自動的に開始されます。つまり、InterSystems IRIS インスタンスは、自動開始 (システムの起動時に開始) するように自動的に構成されます。
このインスタンスが自動的に開始されないように構成するには、管理ポータルの [メモリと開始設定] ページ (ホーム・ページから [システム管理]→[構成]→[システム構成]→[メモリと開始設定]) で [システム起動時に InterSystems IRIS を開始する] 設定を変更します。
-
リモートで他の InterSystems IRIS のインスタンスに接続する場合は、"システム管理ガイド" の “リモート・サーバへの接続” の章にある "リモート・サーバ接続の定義" のセクションに記載されている手順に従います。
-
Windows の IIS Web サーバを使用している場合は、ファイルの種類を手動でマップする必要があります。"Web ゲートウェイ・ガイド" の "InterSystems IRIS ファイル拡張子のマッピング" を参照してください。
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"システム管理ガイド" の “InterSystems IRIS の構成” の章にある "メモリと開始設定" のセクションの説明に従って、InterSystems IRIS で使用されるシステム・メモリを割り当てます。
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インターシステムズ製品は、インターシステムズ製ではないツールと共に実行したり、そのようなツールとやり取りしたりすることが頻繁にあります。このようなやり取りでもたらされる可能性がある影響に関する重要な情報については、"システム管理ガイド" の付録 "インターシステムズ製品と連係して動作するようにサードパーティ・ソフトウェアを構成する方法" を参照してください。
-
別のデータベースから新しくインストールした InterSystems IRIS インスタンスにデータを移行する必要がある場合は、"データの移行" を参照してください。
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必要に応じて、"特別な考慮事項" に記載されているタスクも追加で実行してください。
特別な考慮事項
以下では、ライセンス、プラットフォーム固有の問題、インストールの種類に関する特定の問題やタスクについて説明します。
複数の InterSystems IRIS インスタンスの構成
1 台の Windows マシンに、複数のインスタンスをインストールして、同時に実行できます。それには、InterSystems IRIS の各インスタンスに一意の名前を付け、別々のディレクトリにインストールし、それぞれに異なるポート番号を割り当てます。
詳細は、"システム管理ガイド" の "複数の InterSystems IRIS インスタンス" のセクションを参照してください。
InterSystems IRIS の言語の変更
InterSystems IRIS をインストールすると、サポート対象言語固有のユーティリティ DLL は、すべて install-dir\bin ディレクトリにインストールされます。各 DLL には、ローカライズされた文字列とメッセージが含まれます。
DLL 名の形式は UTILaaa.DLL で、aaa には、以下の言語を表す 3 文字のコードが入ります。
コード | Language |
---|---|
CHS | 中国語 (簡体字) |
DEU | ドイツ語 (標準) |
ENU | 英語 (アメリカ) |
ESP | スペイン語 (スペイン) |
FRA | フランス語 |
ITA | イタリア語 (標準) |
JPN | 日本語 |
KOR | 韓国語 |
NLD | オランダ語 (標準) |
PTB | ポルトガル語 (ブラジル) |
RUS | ロシア語 |
InterSystems IRIS インストールのロケール変更の詳細は、"InterSystems IRIS システム管理ガイド" の “InterSystems IRIS の構成” の章の "管理ポータルの NLS 設定ページの使用法" を参照してください。
変更は 8 ビット・ロケール間または Unicode ロケール間でのみ可能で、8 ビットから Unicode、または Unicode から 8 ビットに変更することはできません。詳細は、"インターシステムズ・クラスリファレンス" の %SYS.NLS のエントリを参照してください。
InterSystems IRIS の再インストールまたはアンインストール
セットアップを実行してからインストーラと同じバージョンの InterSystems IRIS インスタンスを選択するか、または Windows のコントロール・パネルで [プログラムと機能] を選択してから InterSystems IRIS インスタンスを選択することで、インスタンスを変更またはアンインストールできます。
"InterSystems IRIS のインストール手順" で説明されているセットアップを実行してから、[インスタンス選択] ボックスでインストーラと同じバージョンの InterSystems IRIS インスタンスを選択するか、または [プログラムと機能] でインスタンスを選択してから [変更] または [修復] ボタンを使用すると、[インスタンスのアップグレード] instancename ダイアログ・ボックスが表示されます。
[プログラムと機能] で [アンインストール] ボタンを選択すると、すぐにアンインストール操作が開始されます。
[次] をクリックすると、[プログラムの変更、修復、または削除] ダイアログ・ボックスを表示されます。このダイアログで適切なオプションを選択して、インスタンスを変更、修復、またはアンインストールします。
-
[変更] を選択すると、[カスタム・セットアップ] ダイアログ・ボックスが表示されます ("カスタム・インストールの実行" を参照)。このダイアログ・ボックスを使用して、追加または削除するコンポーネント・グループまたはコンポーネントを選択できます。コンポーネントは "セットアップ・タイプ別のインストールされるコンポーネント" のテーブルに記載されています。
-
消失または破損したファイルやレジストリ・エントリなどのインスタンスの問題を修復するには、[修復] を選択します。
-
インスタンスをアンインストールするには、[削除] を選択します。
InterSystems IRIS のアンインストールには、InterSystems IRIS インストーラまたは Windows コントロール・パネルの [プログラムと機能] のみを使用してください。他のアンインストール・プログラムはサポートされていないため、使用すると予期しない結果が生じる可能性があります。
書き込みキャッシュ・バッファ
特定の InterSystems IRIS 機能では、[Windowsによる書き込みキャッシュバッファーのフラッシュ] を使用します。これは、既定で有効化されています。このオプションが適切に有効化されていて、InterSystems IRIS がこれらの機能を最大限に活用できることを確認するには、次の手順を実行します。
-
[コントロール パネル] から [デバイス マネージャー] を開きます。
-
[ディスク ドライブ] セクションでストレージ・デバイスを選択します。
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[ポリシー] タブをクリックします。
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[デバイスで Windows による書き込みキャッシュ バッファーのフラッシュをオフにする] が選択されていないことを確認します。