XEP for .NET の概要
このドキュメントで取り上げる内容の詳細なリストは、"目次" を参照してください。
InterSystems IRIS® は、リレーショナル・テーブル (ADO.NET および SQL)、オブジェクト、および多次元ストレージを使用した簡単なデータベース・アクセスを実現する軽量の .NET SDK を提供します。ADO.NET によるリレーショナル・テーブル・アクセスについては、"InterSystems ソフトウェアでの .NET の使用法" を、多次元ストレージ・アクセスについては、"Native SDK for .NET の使用法" を参照してください。このドキュメントでは、高速のオブジェクト永続性および取得に XEP を使用する方法について説明します。
XEP は、超高速なデータの永続性と取得が必要となるトランザクション処理アプリケーション用に最適化されており、.NET オブジェクト階層に高性能なオブジェクト/リレーショナル・マッピング (ORM) 永続性フレームワークを提供します。XEP は .NET オブジェクトのデータを永続イベント (.NET オブジェクトのデータ構造をミラーリングするデータベース・オブジェクト) として InterSystems IRIS データベースに投影します。
このドキュメントで説明する項目は以下のとおりです。
このセクションの後半にある "設定と構成" も参照してください。
関連ドキュメント
以下のドキュメントにも関連資料が含まれています。
設定と構成
インストール・プロセスの一環として、XEP クライアント・アセンブリを InterSystems IRIS のローカル・インスタンスにコピーできます。
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InterSystems IRIS をインストールするときに Setup Type: Development オプションを選択します。
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InterSystems IRIS をセキュリティ・オプション 2 でインストールした場合、管理ポータルを開いて、System Administration > Security > Services に移動し、%Service_CallIn を選択して、[サービス有効] ボックスにチェックが付いていることを確認します。
InterSystems IRIS をセキュリティ・オプション 1 (最小) でインストールした場合、これには既にチェックが付いているはずです。
XEP クライアント・アプリケーションは、InterSystems IRIS のインスタンスと同じマシンで実行することも、TCP/IP 経由で InterSystems IRIS サーバに接続されているリモート・マシンで実行することもできます。このリモート・マシンでは、InterSystems IRIS のローカル・インスタンスは不要ですが、アプリケーションからアクセス可能なパスに XEP クライアント・アセンブリのコピーが存在し、サポート対象バージョンの .NET または .NET Framework が実行されている必要があります。
XEP アプリケーションを実行するための要件は以下のとおりです。
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InterSystems IRIS を実行しているマシン上に User ネームスペースが存在し、これが書き込み可能であること。
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InterSystems IRIS を実行しているマシン上の PATH 環境変数に <install-dir>/bin (メインの InterSystems IRIS 実行可能ファイルが格納されている) が含まれていること。PATH に <install-dir>/bin の複数のインスタンスが含まれている場合 (例えば、InterSystems IRIS のインスタンスを複数インストールした場合)、最初のパスのみが使用され、その他のパスは無視されます。
XEP クライアント・アセンブリ
ご使用の .XEP アプリケーションには、XEP クライアント・アセンブリへの参照が含まれている必要があります。このアセンブリのバージョンは複数あり、.NET のサポートされる複数のバージョンでコンパイルされます。プロジェクトのコンパイルに使用する .NET バージョンに対応したファイル (複数の場合あり) を使用してください。
InterSystems IRIS のインスタンスで、これらのファイルのバージョンが、<install-dir>/dev/dotnet/bin の、該当する指定サブディレクトリに配置されます。例えば、.NET 6.0 のバージョンは、<install-dir>/dev/dotnet/bin/net6.0 に配置されます。
現在サポートされているバージョンのリストは、"InterSystems ソフトウェアでの .NET の使用法" の "サポート対象の .NET バージョン" を参照してください。
