グローバル
“グローバル” という用語は既に何度か使っていますが、文字列をディスクに格納するために使用すると述べただけで、詳しく説明していませんでした。ここでは、さまざまな種類のグローバルと変数の要約を示します。
| 用語 |
意味 |
アクセス範囲 |
例 |
| グローバル |
永続配列。ディスク上の InterSystems IRIS データベースに格納されます。 |
データベースにアクセスできる全プロセスと、それらのプロセスの全コードがこのグローバルにアクセスできます。 |
^A |
| プロセス・プライベート・グローバル |
プロセスの一時的な永続配列。必要な場合にのみ、ディスクに格納されます。 |
これはグローバルと呼ばれますが、このグローバルにアクセスできるのは、このグローバルを作成したプロセスで実行されるコードに限られます。プロセスが停止すると、このグローバルは削除されます。プロセス・メモリの制限を超えて増大可能なパブリック配列のように動作します。 |
^||A |
| プライベート変数 |
処理に必要な変数 |
変数を作成したクラス・メソッドのみがこの変数にアクセスできます。 |
A |
| パブリック変数 |
処理に必要な変数 |
変数をパブリックとして宣言するクラス・メソッドがこの変数にアクセスできます。 |
A |
ObjectScript グローバルを理解するのは大変容易です。これまで学習してきた配列はすべてグローバルです。配列は宣言する必要がなく、ディスクに保存する場合、Set 文を使用してツリー構造を構築します。また、ディスク容量は値が割り当てられた場合にのみ必要です。Kill は、グローバルのノード (およびその子孫)、またはグローバル全体をディスクから即座に削除します。通常の変数で使用する関数やコマンドのほとんどは、グローバルで同様に機能します。唯一の違いは、グローバル名の場合、先頭に ^ (キャレット) または ^|| 文字を使用することです。
