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InterSystems IRIS インスタンスの制御

InterSystems IRIS インスタンスの制御

iris コマンドは、terminal を超える多くの関数をサポートし、iris function instname arguments の形式で呼び出されます。ここで instname はインストール時に選択したインスタンス名、arguments は関数によって異なります。

Important:

iris help コマンドによってコマンドのすべての関数と引数が表示されます。IRISHelp.html ファイルは install-dir\Help ディレクトリにあります。iris コマンドの一部の関数は、このドキュメントに記載されていませんが、help ディスプレイには表示されます。

iris コマンドは、プラットフォームによって動作が異なります。これを次の表で説明します。

UNIX®、Linux、および MacOS での iris コマンド

Note:

iris コマンドは、メッセージ・ボックスにエラー情報を表示することがよくあります。iris コマンドへの最後の引数として quietly を追加することで、このメッセージ・ボックスを抑制できます。この引数は、ダイアログを最小限にして非対話式でコマンドを実行します。この引数は、コマンドの確認を行うことなくインスタンスをシャットダウンする場合などにも有用です。

コマンドおよび説明 引数
iris all

インストールされているすべてのインスタンスについて、1 行につき 1 インスタンスで、以下の説明のとおり要約情報をリストします。

Note:

解析やレポートのために完全な情報が必要な場合は、iris list を使用します。

 
iris allw

それぞれのインスタンスに対して同じ情報iris all としてリストしますが、長いフィールド値はラップしません。行の長さは 80 文字以上になる場合があります。

 
iris console instname [arguments]

ターミナル・ウィンドウではなく、オペレーティング・システムのコマンド・ウィンドウで InterSystems ターミナルを開きます。

引数は iris terminal と同じです。
iris force instname

インスタンスを強制終了します。

 
iris help [arguments]

iris コマンドの最新情報を表示します。

startstopforce — 起動、シャットダウン、および強制終了の各機能に固有のヘルプを表示します。
iris list [arguments]

インストールされている InterSystems IRIS インスタンスに関する情報を、以下の説明のとおりに表示します。

instname — オプションで、InterSystems IRIS インスタンスの名前を指定し、そのインスタンスに関する情報のみを表示します。例えば、iris list MyIRIS は、MyIRIS インスタンスに関する情報のみを表示します。
iris mdx instname##class(%DeepSee.Shell).%Go() を実行することにより、ターミナルから DeepSee シェルへ直接アクセスできます。  
iris merge instname [arguments]

構成マージ・ファイルをインスタンスに適用し、その CPF を更新します ("構成マージを使用した InterSystems IRIS の自動構成" を参照)。

[merge-file], [target-CPF] — 必要に応じて、適用するマージ・ファイルの場所、ターゲットの CPF (インスタンスのアクティブな CPF) の場所、またはその両方を指定できます。例えば、iris merge MyIRIS /tmp/merge.cpf /net/home/MyIRIS は、マージ・ファイル /tmp/merge.cpf をインスタンス MyIRIS に適用します。このインスタンスのアクティブな CPF は /net/home/MyIRIS にあります。マージ・ファイルまたはターゲット CPF を指定していない場合、環境変数が存在すればそれが使用されます。詳細は、"構成マージを使用して既存のインスタンスを再構成する方法" を参照してください。

iris python instname##class(%SYS.Python).Shell() を実行することにより、ターミナルから Python シェルへ直接アクセスできます。
Note:

このコマンドが機能するためには、"組み込み Python の使用法" の説明に従って Python をインストールする必要があります。

 
iris qall

それぞれのインスタンスに対して同じ情報iris all としてリストしますが、長い行は 78 文字に終了チルダ (~) 1 つを加えた長さに切り捨てられます。

 
iris qlist [arguments]

iris list と同様ですが、追加情報があります。各インスタンス (以下で説明) は、1 行でキャレット (^) で区切って出力されます。

instname — オプションで、InterSystems IRIS インスタンスの名前を指定し、そのインスタンスに関する情報のみを表示します。例えば、iris qlist MyIRIS は、MyIRIS インスタンスに関する情報のみを表示します。
iris rename instname newname

インスタンスの名前を変更します。

 
iris restart instname [arguments]

インスタンスを再起動します。iris stop instname と同等の機能です。 restart

nofailover — このオプション引数を指定すると、ミラー・フェイルオーバーがトリガされません。
iris sql instname##class(%SQL.Shell).%Go() を実行することにより、ターミナルから SQL シェルへ直接アクセスできます。  
iris start instname [arguments]

インスタンスを開始します。

Note:

“緊急モード” での起動を求めるメッセージが表示されることがあります。その場合は、"緊急アクセス" を参照してください。

full CPF path — 既定で InterSystems IRIS は、<install-dir>/mgr ディレクトリにある iris.cpf ファイルから特定の設定を読み取ります。代わりに使用する別の .cpf ファイルへのフル・パスを指定することもできます。

nostu^STU を実行せずに、指定したインスタンスを開始します。

iris stat instname

irisstat ユーティリティと同じシステムの統計を取得します ("監視ガイド" の付録 “irisstat ユーティリティを使用した InterSystems IRIS の監視” を参照)。

 
iris stop instname [arguments]

インスタンスをシャットダウンします。

restart — インスタンスのシャットダウン後にそのインスタンスを開始します。

nofailover — このオプションの引数を指定すると、ミラー・フェイルオーバーがトリガされません。

iris stopnoshut instname [arguments]

INTNOSHUT^SHUTDOWN を実行して、ユーザのシャットダウン・ルーチンを実行せずに、指定したインスタンスをシャットダウンします。

Note:

インスタンス所有者と irisusr のみが、ターミナルにログインすることなく INTNOSHUT^SHUTDOWN を実行できます。

nofailover — このオプションの引数を指定すると、ミラー・フェイルオーバーがトリガされません。
iris terminal instname [arguments]

インスタンスの InterSystems ターミナルを開きます。

-B — ターミナルへのシステム管理者の緊急ログインを有効にします (“ライセンス” の章の "管理者ターミナル・セッション" を参照)。

-b partition_size — プロセスの最大パーティション・サイズ (KB) を指定します。

"[label[+offset]]^routine" — ユーザ・モードで実行する ObjectScript プログラムの名前を指定します。指定の形式のほかに、文字列または数値リテラルで構成するパラメータ、および省略 (void) パラメータを以下のように渡すことができます。

  • "routine[([parameter-list])]"

  • "[label]^routine[([parameter-list])]"

  • "##CLASS(package.class).method[([parameter-list])]"

ここでは例えば、parameter-list"string literal",,-+-000123.45600E+07 の形式で指定し、省略パラメータは $Data(parameter)=0 としてターゲットへ渡します。

Note:

空白やシェル・メタ文字は、オペレーティング・システムに依存する形式で引用する必要があります。

-U namespace — ターミナルのログイン・ネームスペースを指定します。

Note:

[開始ネームスペース] が指定されているユーザ・アカウントで InterSystems IRIS を開始した場合は、-U 引数に効果はありません ("ユーザ・アカウントのプロパティ" を参照)。

Windows での iris コマンド

Windows では、install-dir\bin ディレクトリから iris コマンドを実行する必要があります (または、コマンドにフル・パスを含めます)。

コマンドおよび説明 引数
iris all

インストールされているすべてのインスタンスについて、1 行につき 1 インスタンスで、以下の説明のとおり要約情報をリストします。

Note:

解析やレポートのために完全な情報が必要な場合は、iris list を使用します。

 
iris allw

それぞれのインスタンスに対して同じ情報iris all としてリストしますが、長いフィールド値はラップしません。行の長さは 80 文字以上になる場合があります。

 
iris console instname [arguments]

ターミナル・ウィンドウではなく、オペレーティング・システムのコマンド・ウィンドウで InterSystems ターミナルを開きます。

引数は iris terminal と同じです。
iris force instname

インスタンスを強制終了します。

 
iris help

iris コマンドの最新情報を表示します。

 
iris list [arguments]

インストールされている InterSystems IRIS インスタンスに関する情報を、以下の説明のとおりに表示します。

instname — オプションで、InterSystems IRIS インスタンスの名前を指定し、そのインスタンスに関する情報のみを表示します。例えば、iris list MyIRIS は、MyIRIS インスタンスに関する情報のみを表示します。
iris qlist [arguments]

iris list と同様ですが、追加情報があります。各インスタンス (以下で説明) は、1 行でキャレット (^) で区切って出力されます。

instname — オプションで、InterSystems IRIS インスタンスの名前を指定し、そのインスタンスに関する情報のみを表示します。例えば、iris qlist MyIRIS は、MyIRIS インスタンスに関する情報のみを表示します。
iris restart instname [arguments]

インスタンスのシャットダウン後にそのインスタンスを開始します。

/nofailover — このオプションの引数を指定すると、ミラー・フェイルオーバーがトリガされません。
iris run instname [arguments]

$Principal の入出力デバイスを使用せず、プログラマ・モードで InterSystems IRIS を実行します。

引数は iris terminal と同じです。
iris runw instname routine [arguments]

$Principal の入出力デバイスを使用せず、アプリケーション・モードで指定の InterSystems IRIS ルーチンを実行します。バッチ・スクリプトから実行した場合、コマンドは InterSystems IRIS プロセスが終了するのを待ってから、そのプロセスからの終了コードを返します。

namespace — 指定されたネームスペースでルーチンを実行します。
Note:

[開始ネームスペース] が指定されているユーザ・アカウントで InterSystems IRIS を開始した場合は、namespace 引数に効果はありません ("ユーザ・アカウントのプロパティ" を参照)。

iris start instname [arguments]

インスタンスを開始します。

Note:

“緊急モード” での起動を求めるメッセージが表示されることがあります。その場合は、"暗号化ガイド" の "緊急事態への対処" を参照してください。

full CPF path — 既定で InterSystems IRIS は、<install-dir>/mgr ディレクトリにある iris.cpf ファイルから特定の設定を読み取ります。代わりに使用する別の .cpf ファイルへのフル・パスを指定することもできます。

iris startnostu instname

^STU を実行せずに、指定したインスタンスを開始します。

 
iris stop instname [arguments]

インスタンスをシャットダウンします。

/nofailover — このオプションの引数を指定すると、ミラー・フェイルオーバーがトリガされません。
iris stopnoshut instname [arguments]

INTNOSHUT^SHUTDOWN を実行して、ユーザのシャットダウン・ルーチンを実行せずに、指定したインスタンスをシャットダウンします。

Note:

インスタンス所有者と irisusr のみが、ターミナルにログインすることなく INTNOSHUT^SHUTDOWN を実行できます。

/nofailover — このオプションの引数を指定すると、ミラー・フェイルオーバーがトリガされません。
iris stopstart instname [arguments]

インスタンスのシャットダウン後にそのインスタンスを開始します。

/nofailover — このオプションの引数を指定すると、ミラー・フェイルオーバーがトリガされません。
iris terminal instname [arguments]

インスタンスの InterSystems ターミナルを開きます。

routine$Principal のターミナルで、指定した InterSystems IRIS ルーチンをアプリケーション・モードで実行します

"[label[+offset]]^routine" — ユーザ・モードで実行する ObjectScript プログラムの名前を指定します。指定の形式のほかに、文字列または数値リテラルで構成するパラメータ、および省略 (void) パラメータを以下のように渡すことができます。

  • "routine[([parameter-list])]"

  • "[label]^routine[([parameter-list])]"

  • "##CLASS(package.class).method[([parameter-list])]"

ここでは例えば、parameter-list"string literal",,-+-000123.45600E+07 の形式で指定し、省略パラメータは $Data(parameter)=0 としてターゲットへ渡します。

Note:

空白やシェル・メタ文字は、オペレーティング・システムに依存する形式で引用する必要があります。

namespaceroutine と共に使用され、指示されたネームスペースでルーチンを実行します。

Note:

[開始ネームスペース] が指定されているユーザ・アカウントで InterSystems IRIS を開始した場合は、namespace に効果はありません ("ユーザ・アカウントのプロパティ" を参照)。

iris list、qlist、および all

ここでは、一部の iris 関数に関する追加情報について説明します。

iris all

1 つ以上の InterSystems IRIS インスタンスに関する以下の情報をリストします。

  • インスタンスの状態 (以下の状態)

    • <blank> (状態利用不可、ログイン無効)

    • dn (ダウンまたはクラッシュ)

    • up (実行中)

    • st (開始または停止)

  • インスタンス名

  • InterSystems IRIS のバージョン

  • スーパーサーバのポート番号

  • インストール・ディレクトリ

iris list

1 つ以上の InterSystems IRIS インスタンスに関する以下の情報をリストします。

  • インスタンス名 (およびインストール・タイプ)

  • インストール・ディレクトリ

  • InterSystems IRIS のバージョン

  • InterSystems IRIS パラメータ (.cpf) ファイルのパス名

  • スーパーサーバおよび Web サーバのポート番号

  • インスタンスの状態 (以下の状態)

    • 実行

    • ダウン

    • 開始または停止

    • 開始または停止が不完全、ログイン無効

  • インスタンスのシステム・ヘルス状態 (実行中の場合。"監視ガイド" の “システム・モニタの使用” の章にある "システム・モニタのヘルス状態" を参照。Windows の場合は含まれません)

  • ミラー・メンバのタイプとステータス (ミラー・メンバの場合。%SYSTEM.Mirror.GetMemberType()Opens in a new tab および %SYSTEM.Mirror.GetMemberStatus()Opens in a new tab を参照)

iris qlist

1 つ以上の InterSystems IRIS インスタンスについて、以下の情報を 1 行にキャレット (^) で区切って出力します。

  1. インスタンス名 (およびインストール・タイプ)

  2. インストール・ディレクトリ

  3. InterSystems IRIS のバージョン

  4. インスタンスの状態

  5. インストール・ディレクトリを基準にした、現在の構成パラメータ・ファイルのパス名。Windows システムでは、代わりにフル・パスが示されます。

  6. スーパーサーバのポート番号

  7. Web サーバのポート番号

  8. JDBC ゲートウェイのポート番号

  9. インスタンスのシステム・ヘルス状態 (実行中の場合。Windows の場合は常に空白)

  10. 製品名

  11. ミラー・メンバのタイプ (ミラー・メンバの場合)

  12. ミラー・ステータス (ミラー・メンバの場合)

  13. データ・ディレクトリ (該当する場合)

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