PEX 送信アダプタ
ビジネス・オペレーションは、送信アダプタを使用して、プロダクションから特定のタイプのデータを送信します。ObjectScript ビジネス・オペレーションで使用されるカスタムの送信アダプタを記述できます。PEX 対応言語で記述されたビジネス・オペレーションで、これを使用することもできます。外部言語で記述されたすべてのプロダクション・コンポーネントに関する一般情報は、"ビジネス・ホストおよびアダプタの概要" を参照してください。
カスタム・アダプタの開発
外部言語で送信アダプタを記述するには、以下のいずれかのクラスを拡張します。
| 言語 |
クラス |
| Java |
com.intersystems.enslib.pex.OutboundAdapter |
| .NET |
InterSystems.EnsLib.PEX.OutboundAdapter |
| Python |
iris.pex.OutboundAdapter |
アウトバウンド・アダプタ内で、プロダクションからデータを正常に送信するために必要なすべてのメソッドを作成できます。これらの各メソッドは、このアダプタに関連付けられたビジネス・オペレーションから呼び出すことができます。ビジネス・オペレーションは、任意のオブジェクトやリテラルの引数を指定してメソッドを呼び出すことができます。ビジネス・オペレーションがアダプタ・メソッドを呼び出すしくみの詳細は、"アダプタ・メソッドの呼び出し" を参照してください。
抽象メソッドの実装
プロダクションからデータを送信するメソッドを作成することに加えて、リモート送信アダプタ・クラスには、いくつかの抽象メソッドを実装する必要があります。これらのメソッドの詳細は、"PEX API リファレンス" を参照してください。
アダプタの登録
PEX アダプタのコードの記述が完了したら、次はその登録です。アダプタを登録することにより、ObjectScript プロキシ・クラスが生成され、ビジネス・オペレーションはこのクラスを使用してアダプタを識別できるようになります。また、プロダクションがアダプタへの接続に使用する外部言語サーバが定義されます。アダプタの登録の詳細は、"PEX コンポーネントの登録" を参照してください。
ビジネス・オペレーションへのアダプタの追加
PEX アダプタは、PEX ビジネス・オペレーションまたはネイティブ ObjectScript ビジネス・オペレーションによって使用できます。PEX アダプタを使用するようビジネス・オペレーションを構成する手順は、ビジネス・オペレーションのタイプによって異なります。どちらのシナリオでも、アダプタを PEX コンポーネントとして登録する必要があります。
PEX ビジネス・オペレーションで PEX アダプタを使用する場合、そのビジネス・オペレーションのリモート・クラスはメソッドを使用してそのアダプタを識別します。詳細は、"送信アダプタの使用法" を参照してください。
すべてのネイティブ ObjectScript ビジネス・オペレーションと同様に、PEX アダプタを使用するネイティブ・ビジネス・オペレーションも ADAPTER パラメータを使用してアダプタを識別します。この場合、ADAPTER パラメータは、PEX アダプタの ObjectScript プロキシ・クラスの名前に設定されます。既定では、このプロキシ・クラスの名前はアダプタのリモート・クラスの名前と同じですが、アダプタの登録時にカスタムのプロキシ名が定義されている場合があります。
