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$ZF インタフェースの概要

InterSystems IRIS® $ZF システム関数は、関連する関数スイートのコンテナです。$ZF スイート内のほとんどの関数は、関数呼び出しの最初の引数によって識別されます。これは -100 または -3-6 の負の数字です。例えば、オペレーティング・システム・コマンドを呼び出す関数は $ZF(-100,<oscommand>) の形式を持ちます。ここで、<oscommand> は、実行されるコマンドを含む文字列です。この関数について述べる場合には、$ZF(-100) と示されます。同様に、その他の関数は、実際の関数呼び出しの最初のパラメータのみを使用して $ZF(-3)$ZF(-6) と示されます。$ZF() 関数は、負の数のパラメータを使用せずに呼び出すこともできます。その場合は、iriszf という名前の特殊なコールアウト・ライブラリから関数が呼び出されます。

Note:
コールアウト・ライブラリ

共有ライブラリは、動的にリンクされたファイル (Windows の DLL ファイル、または UNIX® および関連オペレーティング・システムの SO ファイル) です。コールアウト・ライブラリは、コールアウト SDK へのフックを含む共有ライブラリであり、多様な $ZF 関数が実行時にロードして、ライブラリ関数を呼び出すことができるようにします。コールアウト・ライブラリの記述方法の詳細は、“InterSystems コールアウト・ライブラリの作成” を参照してください。

$ZF 関数スイートには、以下のインタフェースがあります。

$ZF() 関数 (負の数の引数なし)

メインの $ZF() 関数は、iriszf という名前の特殊なコールアウト・ライブラリから関数への直接アクセスを提供します。このカスタム・ライブラリを定義およびコンパイルすると、関数名と引数を指定するだけで (例えば $ZF("myFunction",arg1))、その関数を呼び出すことができます。$ZF(-3)$ZF(-5)、または $ZF(-6) とは異なり、ライブラリをロードしたり、ライブラリ識別子を指定したりする必要はありません。

詳細は、"$ZF() を使用した iriszf コールアウト・ライブラリへのアクセス" を参照してください。

$ZF(-100) 関数

$ZF(-100) 関数は、シェル・コマンドおよびオペレーティング・システム・サービスの呼び出しの実行に使用されます。これは、コールアウト・ライブラリへのアクセスには使用されず、前もって設定せずに呼び出すことができます。

詳細は、“$ZF(-100) を使用したプログラムまたはシステム・コマンドの実行” を参照してください。

$ZF(-3) 関数

$ZF(-3) 関数は、コールアウト・ライブラリをロードして単一の文でライブラリ関数を呼び出す簡単な方法です。ライブラリとその関数の両方が名前で指定され、ライブラリは異なるライブラリへの呼び出しによって置き換えられるまでメモリ内に残ります。

詳細は、“単純なライブラリ関数呼び出しでの $ZF(-3) の使用” を参照してください。

$ZF(-4) 関数

$ZF(-4) 関数は、$ZF(-5) および $ZF(-6) に一連のサービスを提供します。これは、$ZF(-4,1) から $ZF(-4,8) までの最初の 2 つのパラメータによって識別される 8 つのユーティリティ関数のコンテナです。$ZF(-5) 関数インタフェースは、関数 $ZF(-4,1)$ZF(-4,3) を使用し、$ZF(-6) 関数インタフェースは、関数 $ZF(-4,5)$ZF(-4,8) を使用します。詳細は、以下の説明を参照してください。

$ZF(-5) 関数インタフェース

$ZF(-5) 関数およびそのユーティリティ関数を使用すると、複数のライブラリを効率的に処理できます。ライブラリおよびその関数の両方がシステム定義の ID 値によって識別されます。複数のライブラリを同時に仮想メモリ内に入れることができます。以下の $ZF(-4) 関数はライブラリのロードやアンロード、およびライブラリや関数 ID 値の取得に使用されます。

  • $ZF(-4,1) は、名前によって指定されるライブラリをロードし、ライブラリ ID を返します。

  • $ZF(-4,2) は、ライブラリをアンロードします。

  • $ZF(-4,3) は、指定されたライブラリ ID および関数名の関数 ID を返します。

詳細は、“システム ID によるライブラリへのアクセスでの $ZF(-5) の使用” を参照してください。

$ZF(-6) 関数インタフェース

$ZF(-6) 関数およびそのユーティリティ関数は、ハードコード化されたライブラリ名を必要としないコールアウト・アプリケーションを記述する方法を提供します。代わりに、実際のライブラリ・ファイル名は別のインデックス・テーブルに含まれます。ここでは、各ライブラリは一意のユーザ定義インデックス番号に関連付けられています。インデックス・テーブルが定義されると、InterSystems IRIS のインスタンス内のすべてのプロセスで利用可能になります。コールアウト・アプリケーションは、ライブラリをインデックス番号で識別し、インデックス・テーブルを読み取ることによってロードします。複数のライブラリを同時にメモリ内に入れることができます。以下の関数は、インデックスの管理とライブラリのロードまたはアンロードに使用されます。

  • $ZF(-6) は、ライブラリ関数を呼び出し、ライブラリがまだメモリ内に無い場合には、ロードします。

  • $ZF(-4,4) は、ライブラリをアンロードします。

  • $ZF(-4,5) および $ZF(-4,6) は、InterSystems IRIS のインスタンス内のすべてのプロセスでアクセス可能なシステム・インデックス・テーブルを作成および維持するために使用されます。

  • $ZF(-4,7) および $ZF(-4,8) は、単一プロセス内のシステム・インデックスをオーバーライドするために使用できるプロセス・インデックス・テーブルを作成および維持するために使用されます。

詳細は、“ユーザ・インデックスによるライブラリへのアクセスでの $ZF(-6) の使用” を参照してください。

すべての $ZF 関数の完全なリスト、それらの使用方法に関する情報、および詳細な情報および例へのリンクについては、“InterSystems コールアウトのクイック・リファレンス” を参照してください。

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