すべてのビジネス・プロセスに含まれる設定
ほとんどまたはすべてのビジネス・プロセスで使用可能な設定に関する参照情報を提供します。
概要
すべてのビジネス・プロセスに次のような設定があります。
警告再試行猶予期間
ビジネス・プロセスとビジネス・オペレーションに共通。外部接続に関連するエラーによってアラートがトリガされない猶予期間 (省略可能) を指定します ([エラー時に警告] が真かどうかに関係なく)。
アラート期間が過ぎてもエラー状態が続いている場合は、ビジネス・オペレーションがアラートをトリガします。それ以外の場合は、アラートはトリガされません。
ビジネス・サービスに同様の設定があります。
プール・サイズ
すべてのビジネス・ホストに共通。ビジネス・サービス のこの設定を参照してください。
ビジネス・プロセスに固有の注意:
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ビジネス・プロセスのプライベート・プール・サイズが 0 (ゼロ) の場合は、プール・サイズは表示されません。つまり、そのビジネス・プロセスは、プロダクション内のすべてのビジネス・プロセスで共有しているパブリック・アクター・プールからジョブを取得します。
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状況によっては、この数字を大きくすれば、より高いスループットが得られる可能性があります。この数が 0 の場合は、このビジネス・プロセスにはジョブのプライベート・プールがないので、プロダクションのパブリック・アクター・プールのジョブを使用します。
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大きな値が必ずしも役に立つわけではありません。実際に設定できるプール・サイズは 0 ~ 100 ですが、ほとんどの場合は 0 または 1 が最適で、1 を超える値に設定すると重大な結果となることがあります。
Important:
ビジネス・プロセスを無効にする場合、そのビジネス・プロセスだけのすべてのインスタンスを停止するには、ビジネス・プロセスの [プール・サイズ] が 1 以上である必要があります。ビジネス・プロセスの [プール・サイズ] が 0 の場合、アクションはアクター・プールを共有するすべてのビジネス・プロセスを無効にします。リファレンス節の "プール・サイズとアクター・プール・サイズ" を参照してください。
キュー・カウント・アラート
ビジネス・プロセスとビジネス・オペレーションに共通。このビジネス・ホストのキュー内の項目数に関するアラートしきい値を指定します。
InterSystems IRIS は、ビジネス・ホストのキュー内の項目数がそのビジネス・ホストのこの設定で指定されたしきい値に到達したときに、アラートを送信します。このアラートの先頭には QueueCountAlert: (英語のまま) という接頭語が付加されます。このアラートは、内容の増大しているキューを検出するためです。
キュー・カウントをチェックするサービスは 5 秒おきに実行されるため、チェックのきめ細かさはある程度制限されますが、それでも処理とフローの問題に関するタイムリーな警告を提供できるはずです。
このアラートを無効にするには、この設定を 0 に指定します。
アラートの詳細は、"アラートの構成" を参照してください。
キュー待ちアラート
ビジネス・プロセスとビジネス・オペレーションに共通。アラートがトリガされるまでにメッセージがビジネス・ホストのキュー内に留まることができる、またはアクティブなメッセージであることができる時間を指定します。
このアラートの先頭には QueueWaitAlert: (英語のまま) という接頭語が付加されます。このアラートは、キューがメッセージを処理しているかどうかを検出するのに役立ちます。
このアラートを無効にするには、この設定を 0 に指定します。
待ち時間をチェックするサービスは 5 秒おきに実行されるため、チェックのきめ細かさはある程度制限されますが、それでも処理とフローの問題に関するタイムリーな警告を提供できるはずです。
キュー待ちアラートがトリガされた場合、キューの先頭にある項目のキュー遅延時間が [キュー待ちアラート] の時間設定の 80% 未満になると、既知の遅延がクリアされます。これは、キューが空になったときに誤ってアラートが再度トリガされるのを防ぐためです。API Do ##class(Ens.MonitorService).setQWTPct(0.9) を使用して、デフォルトの 80% を変更することができます。
アラートの詳細は、"アラートの構成" を参照してください。
応答コードのアクション
ビジネス・プロセスとビジネス・オペレーションに共通。さまざまな応答ステータス状態を受信した際にビジネス・プロセスが実行するアクションを指定するコードとアクションのペアのカンマ区切りリスト。
[応答コードのアクション] を使用して、さまざまな応答ステータス状態を受信した際にビジネス・ホストが実行するアクションを指定する、コードとアクションのペアのカンマ区切りリストを指定できます。リストの形式は以下のとおりです。
code=actions,(code,code)=actions, ... code=action
以下のテーブルは、code で指定する応答ステータス状態の種類を示しています。
コード |
意味 |
E |
メッセージ・ハンドラから返されたエラー・ステータス。 |
E#statuscode |
メッセージ・ハンドラから返されたエラー・ステータスには、statuscode と等しいステータス・コードが設定されています。 |
E*text |
メッセージ・ハンドラから返されたエラー・ステータスには、テキスト文字列 text が設定されています。 |
X |
応答メッセージ・オブジェクトがありません。 |
action に対して以下の値が単独または組み合わせて使用され、文字列を形成します。
アクション |
意味 |
C |
ドキュメントを正常に完了したものとして処理します。 |
W |
警告をログに記録しますが、ドキュメントを正常に完了したものとして処理します。 |
R |
構成済みの [再試行間隔] および [再試行タイムアウト] の各設定に従ってメッセージを再試行します。これ以外にアクションを指定していない場合、最終的には失敗します。 |
S |
メッセージを中断し、エラーをログに記録し、次のメッセージに進みます (デフォルト)。 |
D |
ビジネス・プロセスまたはオペレーションを無効にし、エラーをログに記録して、ビジネス・ホストのキューの先頭に送信メッセージをリストアします。
ビジネス・プロセスに対して無効アクションを選択する場合、そのビジネス・プロセスだけのすべてのインスタンスを停止するには、ビジネス・プロセスの [プール・サイズ] が 1 以上となるように構成する必要があります。ビジネス・プロセスの [プール・サイズ] が 0 の場合、削除アクションはアクター・プールを共有するすべてのビジネス・プロセスを無効にします。"プール・サイズとアクター・プール・サイズ" を参照してください。 |
F |
エラーにより失敗し、次のメッセージに進みます。 |
以下に例を示します。
E#6301=R,E*ErrGeneral=R,E=F
[応答コードのアクション] の文字列のデフォルト値は、以下のとおりです。
E=F
エラーがある場合には失敗し、次のメッセージに進むことを意味します。
actions が W (警告をログに記録) のみで構成されているすべてのコードが評価され、警告をトリガするコードの場合は警告が生成されます。その他のコードは左から順に評価され、警告以外の actions 値で指定されたアクションをトリガする最初のコードが実行されます。例えば、リプライ・コード・アクションの値が E=RD の場合は、ビジネス・プロセスまたはビジネス・オペレーションはまず、[失敗タイムアウト] で設定された時間が経過するまでメッセージの送信を再試行してから、失敗が繰り返される場合は、ビジネス・プロセスまたはビジネス・オペレーションが無効化されます。