IBM WebSphere MQ アダプタに関する設定
ここでは、IBM WebSphere MQ アダプタの参照情報を提供します。
"プロダクションの管理" の “すべてのプロダクションに含まれる設定” も参照してください。
概要
IBM WebSphere MQ の受信アダプタおよび送信アダプタの両方に対して、指定されたキューへの接続を記述する設定を指定します。詳細は両方のアダプタでほとんど同じです。
このドキュメントの最初の章にある “前提条件” も参照してください。
キュー・マネージャ、チャネル、およびキューの指定
以下の設定に対して値を指定し、目的のメッセージ・キュー、使用するキュー・マネージャ、および使用するチャネルを指定します。
(必須) キューの名前を指定します。指定されたキュー・マネージャに対して有効なキューでなければなりません。また、このキューを使用する権限を持っている必要があります。
キュー・マネージャを指定します。これは、IBM WebSphere MQ サーバ上の有効なキュー・マネージャであり、それを使用する権限を持っている必要があります。
この設定を省略すると、システムは、IBM WebSphere MQ で構成されたデフォルトのキュー・マネージャを使用します。また、IBM WebSphere MQ でキューの名前によってキュー・マネージャが決定されるように構成されている場合、システムは、指定されたキューの名前に適切なキュー・マネージャを使用します。
以下の形式でチャネルを指定します。
"channel_name/transport/host_name(port)"
ここで、channel_name は使用するチャネルの名前、transport はチャネルが使用するトランスポート、host_name は IBM WebSphere MQ サーバを実行するサーバ名 (または IP アドレス)、port はこのチャネルが使用するポートです。
transport には、TCP、LU62、NETBIOS、SPX のいずれかを使用できます。
以下に例を示します。
"CHAN_1/TCP/rodan(1401)"
"CHAN_1/TCP/127.0.0.1(1401)"
この設定を省略すると、システムは、IBM WebSphere MQ で構成されたデフォルトのチャネル指定形式を使用します。また、システムでキューの名前によってチャネルが決定されるように構成されている場合、システムは、指定されたキューの名前に適切なチャネルを使用します。
使用するログ・ファイルの指定
以下の設定を使用して、書き込むログ・ファイルを指定します。
エラー・メッセージを書き込むログ・ファイルを指定します。この設定を省略すると、ログは記録されません。
メッセージの文字セットの指定
メッセージ変換に使用する文字セットを指定できます。
IBM WebSphere MQ で使用される整数の Coded Character Set ID (CCSID) を指定します。
-
受信アダプタの場合、これはメッセージの変換先の文字セットです。文字セットを指定しない場合、MQ システムでは、メッセージは MQ クライアントに対して指定されたデフォルトの文字セットを使用するものと見なされます。
-
送信アダプタの場合、この設定はメッセージが記述されている文字セットを指定し、変換は行われません。
文字セットおよび変換テーブルの詳細は、"変換テーブル" を参照してください。
メッセージをチェックする頻度の指定
これは受信アダプタにのみ適用されます。メッセージをチェックする頻度を指定するには、以下の設定を使用します。
アダプタが新しいメッセージをもう一度チェックするまで待機する秒数です。この秒数を超えると、プロダクション・フレームワークからのシャットダウン信号を確認します。
アダプタは、入力を検出すると、データを取得してビジネス・サービスに渡します。ビジネス・サービスはデータを処理し、アダプタは直ちに新規入力の待機を開始します。プロダクションが実行中であり、ビジネス・サービスが有効化され、アクティブになるようにスケジュールされている場合、このサイクルは常に継続されます。
CallInterval のデフォルト値は 5 秒です。最小値は 0.1 秒です。
ここに記載されていない設定については、"プロダクションの構成" を参照してください。
例
このドキュメントの例では、ポート 1414 を使用し、antigua というマシンで実行している IBM WebSphere MQ サーバを使用しました。この例を実行したユーザ ID には、QM_antigua というキュー・マネージャと testqueue というキューの使用が許可されていました。InterSystems IRIS は、S_antigua という名前の TCP チャネルを使用してサーバと通信しました。以下のテーブルに設定をリストします。
設定 | 値 |
---|---|
Queue Manager | QM_antigua |
Channel | S_antigua/TCP/antigua(1414) |
Queue Name | testqueue |
Error File | c:\mq-log.txt |