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InterSystems IRIS の基礎 : IDE の接続

このドキュメントでは、GitHub からダウンロードしたテンプレート・ファイルを使用して、ObjectScriptJava.NETPython、または JavaScript/Node.js 向けの統合開発環境 (IDE) を InterSystems IRIS® のインスタンスにすばやく接続し、正常に接続されていることを確認する方法について説明します。

そのほかに、次の 2 つのセクションでは以下の内容について説明します。

  • InterSystems IRIS の導入

    InterSystems IRIS のライセンス付与されたインスタンスと無料の評価版インスタンスの両方について導入オプションを紹介します。操作するインスタンスがまだない場合は、このセクションを確認してください。

  • InterSystems IRIS 接続情報

    IDE を InterSystems IRIS のライセンス付与されたインスタンスまたは無料インスタンスに接続するため、およびその他さまざまな方法でそのインスタンスを操作するために必要な詳細情報を示します。また、インスタンスに関する情報を取得する方法について説明します。InterSystems IRIS に接続する IDE のカテゴリに関係なく、操作対象のインスタンスのタイプについて説明しているセクションを確認してください。

InterSystems IRIS の導入

このセクションでは、ライセンス付与されたインスタンス無料の評価版インスタンスの両方について説明します。

ライセンス付与されたインスタンスの導入

インターシステムズから 1 つ以上のライセンスを購入した場合は、以下のいずれかの方法を使用して、ライセンス付与された InterSystems IRIS インスタンスを導入できます。

コンテナ・イメージまたはインストール・キットから導入する場合、構成マージ機能を使用して自動導入をサポートできます。

InterSystems Cloud Manager

InterSystems Cloud Manager (ICM) は、InterSystems IRIS のエンド・ツー・エンドのプロビジョニングおよび導入ソリューションです。ICM を使用すると、Google Cloud Platform、Amazon Web Services、Microsoft Azure などのパブリック・クラウド・プラットフォーム、またはプライベート VMware vSphere クラウドで、インフラストラクチャをプロビジョニングし、コンテナ化されたサービスを導入できます。また、既存の仮想システムまたはハードウェア・システムにサービスを導入することもできます。インターシステムズ製のコンテナと共にカスタムのあるいはサードパーティ製のコンテナを導入できます。また、ICM は、InterSystems IRIS インストール・キットからインストールすることもできます。

ICM の詳細なドキュメントについては、"InterSystems Cloud Manager ガイド" を参照してください。ICM イメージを取得して導入する方法の詳細は、このドキュメントの "ICM の起動" を参照してください。

InterSystems Kubernetes Operator

KubernetesOpens in a new tab は、コンテナ化されたワークロードとサービスの導入、拡張、および管理を自動化するためのオープンソースのオーケストレーション・エンジンです。導入するコンテナ化されたサービスと、そのサービスを管理するポリシーを定義すると、Kubernetes は、必要なリソースを可能な限り効率的な方法で透過的に提供します。また、導入が指定値から外れた場合は導入を修復またはリストアするほか、拡張を自動またはオンデマンドで行います。InterSystems Kubernetes Operator (IKO) は、IrisCluster カスタム・リソースで Kubernetes API を拡張します。このリソースは、InterSystems IRIS のシャード・クラスタ、分散キャッシュ・クラスタ、またはスタンドアロン・インスタンスとして、すべて任意でミラーリングした状態で、Kubernetes プラットフォームに導入できます。IKO は、InterSystems IRIS 固有のクラスタ管理機能も Kubernetes に追加して、クラスタにノードを追加するなどのタスクの自動化を可能にします。このようなタスクは、自動化されなければ、インスタンスを直接操作して手動で行わなければなりません。IKO の使用方法の詳細は、"InterSystems Kubernetes Operator の使用Opens in a new tab" を参照してください。

InterSystems IRIS コンテナ・イメージ

インターシステムズの Docker イメージでは、ユーザ独自のツールと方法を使用して、Linux ホスト (クラウド、仮想、または物理) 上のコンテナに InterSystems IRIS を導入できます。インスタンス固有のデータの永続ストレージによって、コンテナ化された InterSystems IRIS のアップグレードが簡単になるため、いつでも既存の構成を最新バージョンの InterSystems IRIS に、トラブルやダウンタイムを最小限に抑えながら簡単に移行できます。

InterSystems IRIS イメージの詳細な使用ガイドは、"コンテナ内でのインターシステムズ製品の実行" を参照してください。InterSystems IRIS イメージを取得する方法の詳細は、"コンテナ内でのインターシステムズ製品の実行" の "InterSystems IRIS イメージのダウンロード" を参照してください。

Google Cloud Platform、Microsoft Azure、または Amazon Web Services のパブリック・クラウド・プラットフォームにインストールされた InterSystems IRIS コンテナ・イメージと Docker を使用して、BYOL (ライセンス持ち込み) クラウド・ノードをプロビジョニングしてから、自分のライセンスを追加して、このイメージから InterSystems IRIS コンテナを実行できます ("コンテナ内でのインターシステムズ製品の実行" を参照)。詳細は、"InterSystems IRIS の導入と操作" の "クラウド・ノードへの InterSystems IRIS BYOL の導入Opens in a new tab" を参照してください (これらのドキュメントは、無料の InterSystems IRIS Community Edition イメージでも使用できます)。

InterSystems IRIS インストール・キット

インターシステムズのサポート窓口Opens in a new tabのダウンロード・エリアからお使いのプラットフォーム向けの最新のインストール・キットを入手し、ローカル・マシンまたはネットワーク上の別のマシンに InterSystems IRIS の開発インスタンスをインストールしてライセンスを取得できます。インストール手順は、"インストール・ガイド" を参照してください。

構成マージを使用した導入

Linux および UNIX® システムで利用可能な構成マージ機能を使用すると、宣言型構成マージ・ファイルを導入内の各インスタンスに適用するだけで、同じイメージから導入した InterSystems IRIS コンテナや、同じキットからインストールしたローカル・インスタンスの構成を変更することができます。

このマージ・ファイルは、既存のインスタンスの再起動時や、iris merge コマンドOpens in a new tabの使用時に適用することもでき、インスタンスの構成パラメータ・ファイル (CPF) を更新します。CPF にはインスタンスのほとんどの構成設定が含まれており、これらの設定は、インスタンス導入後の最初の起動を含め、開始時に毎回、CPF から読み取られます。導入時に構成マージを適用すると、インスタンスと共に提供された既定の CPF が実質的に独自の更新バージョンに置き換えられます。

InterSystems Cloud ManagerInterSystems Kubernetes Operator のどちらにも構成マージ機能が組み込まれています。

構成マージの使用法の詳細は、"構成マージを使用した InterSystems IRIS の自動構成Opens in a new tab" を参照してください。

無料の評価版インスタンスの導入

まだ InterSystems IRIS ユーザではない場合は、無料の評価版インスタンスを導入することで、InterSystems IRIS のさまざまな機能の詳細を確認し、お好みの言語とツールおよび独自のコードを使用してそれらの機能を試してみることができます。これを行うには、以下のような方法があります。

InterSystems IRIS Community Edition

InterSystems IRIS Community Edition には 13 か月分の無料の組み込みライセンスが付属しています (これにはいくつかの機能制限があります)。Community Edition は以下の 2 つの方法で導入できます。

クラウドまたは独自のシステムへの InterSystems IRIS Community Edition の導入および使用の手順は、"InterSystems IRIS の導入と操作Opens in a new tab" を参照してください。

InterSystems Learning Labs

InterSystems Learning LabsOpens in a new tab Web ページからは、30 日間無料ライセンスで利用できる、トレーニング、開発、テスト用の InterSystems IRIS のラボ・インスタンスをすばやく簡単に起動できます。InterSystems Learning Labs インスタンスには、統合 IDE および操作を試すことができるサンプルが豊富に含まれ、ユーザ自身の IDE を接続できます。

InterSystems Learning Labs インスタンスを起動するには、learning.intersystems.comOpens in a new tab にログインしている必要があります。まだアカウントがない場合は簡単に作成できます (Community Edition と同様に、Learning Labs インスタンスにもいくつかの機能制限があります)。

InterSystems IRIS 接続情報

IDE を InterSystems IRIS インスタンスに接続するには、まずインスタンスを選択してから、以下の必要な接続情報を指定する必要があります。

  • ホスト ID : インスタンスのホストの IP アドレスまたはホスト名

  • インスタンスのスーパーサーバおよび Web サーバのポート番号

  • インスタンスの有効な資格情報

  • インスタンス上の既存のネームスペースの名前

インスタンスの Web ベースの管理ポータルOpens in a new tabの URL、およびインスタンスで InterSystems ターミナルOpens in a new tabを開く方法 (インスタンス名が必要になります) を確認することも有用です。

こういった接続情報をどのように指定するかは、操作するインスタンスを以下のいずれの方法で導入するかによって異なります。

InterSystems Kubernetes Operator

Kubernetes の導入に、必要に応じて外部 IP アドレスを使用して、ポッドとポッドに含まれるコンテナをネットワークに公開するサービスOpens in a new tabを含めることができます。IKO で導入する InterSystems IRIS トポロジに関係なく、プライマリ・データ・ノード (シャード・クラスタのデータ・ノード 1、分散キャッシュ・クラスタのデータ・サーバ、またはスタンドアロン・インスタンス) を公開するためのサービスが常に作成されます。このサービスの外部 IP アドレスを、InterSystems IRIS 接続のホスト識別子として使用します。このサービスは、kubectl get svc コマンドを使用してリストできます。以下に例を示します。

$ kubectl get svc 
NAME                       TYPE          CLUSTER-IP   EXTERNAL-IP     PORT(S)                         AGE
my-IrisCluster             LoadBalancer  10.35.245.6  35.196.145.234  1972:30011/TCP,52773:31887/TCP  46m

IKO では、他のポッド・タイプ用に、他のサービスも作成されます (それらが導入に含まれている場合)。詳細は、"IrisCluster への接続Opens in a new tab" を参照してください。

スーパーサーバと Web サーバの既定のポート番号は、それぞれ 1972 と 52773 です。ただし、DefaultPortOpens in a new tab および WebServerPortOpens in a new tab パラメータが、IrisCluster 定義ファイルの configSourceOpens in a new tab フィールドで指定するいずれかの構成マージ・ファイルOpens in a new tabに含まれる場合は異なることがあります。管理ポータルの URL は、ホスト ID と Web サーバのポート番号を http://40.122.36.160:52773/csp/sys/UtilHome.csp のように合体させます。

IDE 接続または管理ポータルに必要な認証情報には、事前定義のユーザ・アカウントの 1 つと configSource フィールドで指定した構成マージ・ファイル内の PasswordHashOpens in a new tab パラメータを使用して設定した既定のパスワード、あるいはインスタンスに以前追加したアカウントとパスワードを使用します。

プライマリ・データ・ノード・インスタンスのターミナルを開くには、以下のコマンドを使用します。

kubectl exec -it IrisCluster_name-data-0 iris terminal IRIS

導入がミラーリングされている場合は、代わりにポッド名 IrisCluster_name-data-0–0 を使用して、現在のプライマリでターミナルを開きます。インターシステムズのどのコンテナでも、インスタンス名は常に IRIS です。InterSystems IRIS コンテナの外部から docker exec を使用して発行されたコマンド、および結果的に kubectl exec は、コンテナ内部で irisowner として実行Opens in a new tabされ、認証を必要としないため、ターミナルにログインする必要はありません。

すべての InterSystems IRIS インスタンスに存在する USER ネームスペースには常に IDE を接続できますが、管理ポータルを使用して以前作成した別のネームスペースに接続することもできます。

InterSystems Cloud Manager

ICM で導入する InterSystems IRIS トポロジに関係なく、導入コマンド icm runOpens in a new tab が正常に実行されると、ICM はシャード・クラスタのデータ・ノード 1、分散キャッシュ・クラスタのデータ・サーバ、またはスタンドアロン・インスタンスの管理ポータル URL を表示します。以下に例を示します。

Management Portal available at: http://ec2-00-56-140-23.us-west-1.compute.amazonaws.com:52773/csp/sys/UtilHome.csp

この URL から、ノードのホスト名 (この場合は、ec2-00-56-140-23.us-west-1.compute.amazonaws.com) と Web サーバのポート (52773) を特定できます。導入環境内のノードのホスト名と IP アドレスは、icm inventory コマンドを使用することでいつでも確認できます。

スーパーサーバおよび Web サーバの既定のポート番号はそれぞれ 1972 および 52773 です。ただし、SuperServerPort および WebServerPort プロパティOpens in a new tabdefaults.jsonOpens in a new tab ファイルに含まれる場合は異なることがあります。

IDE 接続または管理ポータルに必要な認証情報には、事前定義のユーザ・アカウントの 1 つと icm run コマンドを使用してインフラストラクチャにサービスを導入した際に設定した既定のパスワード、あるいはインスタンスに以前追加したアカウントとパスワードを使用します。

ICM を使用して導入したインスタンスのターミナルを開くには、-interactive オプションと、インスタンスをホストしているノードを指定する -machine オプションと共に icm session コマンドを使用します。認証は不要です。

すべての InterSystems IRIS インスタンスに存在する USER ネームスペースには常に IDE を接続できますが、導入時に definitions.jsonOpens in a new tab ファイルの Namespace プロパティまたは -namespace オプションを使用して別の既定の実行ネームスペースを指定した場合は、そのネームスペースに接続することもできます。また、管理ポータルを使用して以前作成した別のネームスペースに接続することもできます。

コンテナに導入された InterSystems IRIS

コンテナにインターシステムズのイメージから導入する (BYOL クラウド・ノードへの導入を含む) InterSystems IRIS インスタンスの場合、ホスト ID は、コンテナが実行されているシステムの IP アドレスまたはホスト名です。

スーパーサーバおよび Web サーバのポート番号は、docker run コマンドを使用してコンテナを作成、開始する際にインスタンスのポートを公開する方法によって異なります。詳細は、"InterSystems IRIS コンテナの実行Opens in a new tab" を参照してください。例えば、インスタンスの Web サーバ・ポート (常に 52773) を 52773 として公開 (引用したセクションの説明のとおり) し、コンテナと同じシステムでブラウザを実行している場合、管理ポータルの URL は http:/localhost:52773/csp/sys/UtilHome.csp になります。

IDE 接続または管理ポータルに必要な認証情報には、事前定義のユーザ・アカウントの 1 つとコンテナの作成時に設定した既定のパスワードOpens in a new tab、あるいはインスタンスに以前追加したアカウントとパスワードを使用します。

コンテナ内のインスタンスのターミナルを開くには、コンテナ内で docker exec コマンドを使用して iris terminal コマンドを実行するか、コンテナ内で docker exec を使用してシェルを開き、そのシェルから iris terminal を実行できます。使用例は、"InterSystems IRIS の導入と操作" の "InterSystems ターミナルを使用した操作" を参照してください。インターシステムズのどのコンテナでも、インスタンス名は常に IRIS です。InterSystems IRIS コンテナの外部から docker exec を使用して発行したコマンドは、コンテナ内部で irisowner として実行Opens in a new tabされ、認証を必要としないため、ターミナルにログインする必要はありません。

すべての InterSystems IRIS インスタンスに存在する USER ネームスペースには常に IDE を接続できますが、管理ポータルを使用して以前作成した別のネームスペースに接続することもできます。

キットからインストールされた InterSystems IRIS

キットからインストールする InterSystems IRIS インスタンスの場合、ホスト ID はインスタンスが実行されているシステムのホスト名と IP アドレスです。ローカルにインストールする場合は localhost を使用できます。

InterSystems IRIS のインストールでは、スーパーサーバと Web サーバのポート番号は既定でそれぞれ 1972 と 52773 に設定されます。ただし、1 つのシステムに InterSystems IRIS のインスタンスを複数インストールしている場合は、インスタンスのスーパーサーバおよび Web サーバのポート番号は変わります。すべてのインスタンスのポート番号を表示するには、オペレーティング・システムのコマンド行で iris listOpens in a new tab コマンドを使用します。

Windows システムの場合、システム トレイにある InterSystems IRIS のアイコンをクリックして [管理ポータル] を選択することで、管理ポータルを開くことができます。すべてのシステムで、URL http://host:webserverport/csp/sys/UtilHome.csp を使用できます。host は、ホスト ID、port は Web サーバのポート番号です (http://localhost:52773/csp/sys/UtilHome.csp など)。

インストールしたインスタンスのターミナルを開くには、次の操作を行います。

  • Windows システムの場合、InterSystems IRIS ランチャー・メニューOpens in a new tab[ターミナル] オプションを選択できます。

  • すべてのシステムで、オペレーティング・システムのコマンド行で、引数としてインスタンス名を指定して iris terminalOpens in a new tab コマンドを使用できます。インスタンス名は、インスタンスをインストールした際に設定され、変更することはできません。インスタンス名を表示するには、iris list コマンドを使用します。

すべての目的で、資格情報には、事前定義のユーザ・アカウントOpens in a new tabの 1 つと既定のパスワード SYS (これらのアカウントの 1 つにログインすると、直ちにパスワードを変更するよう求められます)、またはインスタンスに以前追加したアカウントとパスワードを使用します。

すべての InterSystems IRIS インスタンスに存在する USER ネームスペースには常に IDE を接続できますが、管理ポータルを使用して以前作成した別のネームスペースに接続することもできます。

InterSystems IRIS Community Edition

Community Edition の導入は、以下の 2 つのうちのいずれかの方法で行うことができます。

  • パブリック・クラウド・プラットフォームで実行されている InterSystems IRIS Community Edition コンテナをホストするクラウド・ノードをプロビジョニングOpens in a new tabする場合、SSH を使用してノードに初めて接続したときに、クラウド・ノードの IP アドレス (ホスト ID)、インスタンスのスーパーサーバと Web サーバのポート番号 (それぞれ常に 1972 と 52773)、およびインスタンスの管理ポータルの URL が表示されます。これらは Linux コマンド行に iris info と入力することでいつでも表示できます。ポータルの URL は、IP アドレスと Web サーバのポート番号を http://40.122.36.160:52773/csp/sys/UtilHome.csp のように合体させます。

  • InterSystems Container RegistryOpens in a new tab または Docker HubOpens in a new tab から Community Edition イメージをプルして、任意のシステムに InterSystems IRIS Community Edition コンテナを導入する場合、ホスト ID は、コンテナが実行されているシステムの IP アドレスまたはホスト名です。スーパーサーバおよび Web サーバのポート番号は、docker run コマンドを使用してコンテナを作成、開始する際にインスタンスのポートを公開する方法によって異なります。詳細は、"InterSystems IRIS の導入と操作" の "独自のシステムへの InterSystems IRIS Community Edition の導入" を参照してください。例えば、インスタンスの Web サーバ・ポート (常に 52773) を 52773 として公開 (引用したセクションの説明のとおり) し、コンテナと同じシステムでブラウザを実行している場合、管理ポータルの URL は http:/localhost:52773/csp/sys/UtilHome.csp になります。

任意の Community Edition インスタンスのターミナルを開く方法の詳細は、"InterSystems IRIS の導入と操作" の "InterSystems ターミナルを使用した操作" を参照してください。

IDE 接続および管理ポータルに必要な認証情報には、事前定義のユーザ・アカウントOpens in a new tabの 1 つと、クラウド・ノードに初めて接続した際のパスワードの変更Opens in a new tabで指定した新しい既定のパスワード、または既定パスワード SYS (独自のシステムにいるか、最初にノードに接続せずにクラウド・インスタンスにログインした場合) を使用します。SYS を使用する場合、使用しているアカウントのパスワードをすぐに変更するよう求められます。インスタンスで以前作成したアカウントを使用することもできます。

すべての InterSystems IRIS インスタンスに存在する USER ネームスペースには常に IDE を接続できますが、管理ポータルを使用して以前作成した別のネームスペースに接続することもできます。

InterSystems Learning Labs

InterSystems Learning Labs の構成に含まれるコンテナ化された InterSystems IRIS インスタンスへの接続はすべて Learning Labs の起動時に設定され、以下の必要な接続情報はすべて起動ページに表示されます。

  • 統合 IDE の URL。

  • すべての目的で使用できる一連の資格情報。

  • 管理ポータルの URL。

  • Web サーバのポート番号 (常に 80)。

  • [外部接続] の下に表示されるサーバの IP アドレスおよびスーパーサーバのポート番号 ([InterSystems IP] および [InterSystems ポート] というラベルが付いている)。これらを使用して IDE (InterSystems スタジオや Object Script 拡張機能付きの Visual Studio Code など) をインスタンスに接続できます。

統合 IDE でターミナルのオプションは [InterSystems] メニューから使用できる (管理ポータルのオプションも同様) ので、常にインスタンス名に気を配る必要はありません。

ObjectScript IDE

ここでは、InterSystems IRIS インスタンスでの ObjectScript コードの開発に使用できる IDE (ObjectScript 拡張機能付きの Visual Studio Code (VS Code) およびスタジオ) について説明します。

Visual Studio Code

Visual Studio Code (VS Code) は、Microsoft によって開発された、Windows、Linux、および macOS 向けの無料のソース・コード・エディタです。VS Code は、.NET IDE、Python IDE、または JavaScript IDE としてすぐに InterSystems IRIS で使用できますが、提供されている拡張機能を使用すると、VS Code を利用して ObjectScript でコードを開発することも可能です。このコードは、クライアント・システムに保存されてバージョン管理され、InterSystems IRIS サーバでコンパイル、実行、およびデバッグされます。拡張機能のインストール、1 つ以上の InterSystems IRIS インスタンスへの接続、および ObjectScript での VS Code の使用の詳細は、https://intersystems-community.github.io/vscode-objectscript/Opens in a new tab を参照してください。VS Code は、インスタンスが実行されているプラットフォームに関係なく、ホストの DNS 名か IP アドレス、インスタンス名、およびインスタンスの Web サーバのポート番号 (既定では 52773 ですが、システムに複数のインスタンスがインストールされている場合は異なる可能性があります) を使用して、あらゆる InterSystems IRIS インスタンスに接続できます。

スタジオ

InterSystems IRIS アプリケーション開発者はスタジオ IDE を使用することもできます。スタジオ IDE は、Windows システム上で動作するクライアント・アプリケーションです。詳細は、"スタジオの使用法" を参照してください。スタジオは、インスタンスが実行されているプラットフォームに関係なく、ホストの DNS 名か IP アドレス、インスタンス名、およびインスタンスのスーパーサーバのポート番号 (既定で 1972 ですが、システムに複数のインスタンスがインストールされている場合は異なる可能性があります) を使用して、あらゆる InterSystems IRIS インスタンスに接続できます。

Java IDE

ここでは、Visual Studio Code (Coding Pack for Java または Java Extension Pack に含まれる)、EclipseIntelliJ、および NetBeans を使用する場合の接続手順を説明します。これらは、InterSystems Native SDKOpens in a new tab、および JDBCOpens in a new tab を使用して InterSystems IRIS を操作する Java コードの開発に使用できます。

Visual Studio Code

Visual Studio Code を InterSystems IRIS に接続するには、以下の手順を使用します (必要に応じて GitHub にログインします)。

  1. Web ブラウザで、https://github.com/intersystems/Samples-java-helloworldOpens in a new tab をダウンロードまたは複製します。

  2. Visual Studio Code で、[ファイル][フォルダーを開く] を使用して、GitHub から最近ダウンロードまたは複製したフォルダを開きます。

  3. src/main/java.com.intersystems.samples.helloworld.java を選択して開きます。

  4. メイン・メソッドの上部にある変数宣言でインスタンスのユーザ名、パスワード、IP アドレス、およびポートを構成します ("InterSystems IRIS 接続情報" を参照)。これらの値は、jdbc:IRIS://ipAddress:webserverPort/namespace (例 : jdbc:IRIS://12.345.678.910:52773/USER) の形式の InterSystems JDBC 接続文字列の作成に使用します。

  5. [表示][端末] を使用して端末を開き、以下のコマンドを実行します。

    javac -cp ".:intersystems-jdbc-3.2.0.jar" HelloWorld.java
    java -cp ".:intersystems-jdbc-3.2.0.jar" HelloWorld
    
    
  6. [出力] ペインに、以下のメッセージが表示されます。"Hello World! You have successfully connected to InterSystems IRIS via JDBC."

Eclipse

Eclipse を InterSystems IRIS に接続するには、以下の手順を使用します (必要に応じて、各ダイアログの次のパネルに進むには、[次へ] をクリックします)。

まず、サンプル・パッケージをインポートします。

  1. [ファイル][インポート][Git][Git からプロジェクト] を選択します。

  2. [URI の複製] を選択します。https://github.com/intersystems/Samples-java-helloworldOpens in a new tab をコピーして、[URI] フィールドに貼り付けます。

  3. [master] ブランチを選択し、ローカル・ストレージを構成して、[Import existing Eclipse projects] を選択します。

  4. [終了] をクリックしてインポートを確定します。

次に、サンプル・コードを更新して、実行します。

  1. [samples-java-helloworld][src][main.java.com.intersystems.samples][HelloWorld.java] を開き、以下のように変更します。

    1. 上部にあるパッケージ宣言を [package main.java.com.intersystems.samples;] に変更します。

    2. メイン・メソッドの上部にある変数宣言でインスタンスのユーザ名、パスワード、IP アドレス、およびポートを構成します ("InterSystems IRIS 接続情報" を参照)。これらの値は、jdbc:IRIS://ipAddress:superserverPort/namespace (例 : jdbc:IRIS://12.345.678.910:1972/USER) の形式の InterSystems JDBC 接続文字列の作成に使用します。

  2. [実行][実行] を選択して、コードを実行します。

  3. [コンソール] タブに、以下のメッセージが表示されます。"Hello World! You have successfully connected to InterSystems IRIS via JDBC."

成功しなかった場合は、以下の手順を実行して、Java 実行環境が適切に設定されていることを確認します。

  1. [パッケージ・エクスプローラー] ペインで [samples-java-helloworld] プロジェクトを右クリックして、[ビルド・パス][ビルド・パスの構成...] を選択します。

  2. [ライブラリー] タブで、[ライブラリーの追加][JRE システム・ライブラリ][実行環境] を選択し、[JRE-1.1 (jre 1.8.0_172)] などの実行環境を選択します。[完了][適用して閉じる] を順にクリックします。

IntelliJ

IntellliJ を InterSystems IRIS に接続するには、以下の手順を使用します (必要に応じて、各ダイアログの次のパネルに進むには、[Next] をクリックします)。

まず、サンプル・プロジェクトを作成します。

  1. [VCS][Checkout from Version Control][Git] を選択します。

  2. [Clone Repository] ダイアログで以下の操作を行います。

    1. https://github.com/intersystems/Samples-java-helloworldOpens in a new tab をコピーして、[Clone URI] フィールドに貼り付けます。

    2. [Directory] フィールドに、ローカル GitHub リポジトリの作成場所へのパスを入力します。

  3. [Clone] をクリックし、このソースに基づいてプロジェクトを作成することを確認するポップアップで [Yes] を選択します。

次に、サンプル・コードを更新して、実行します。

  1. src/main/java.com.intersystems.samples.helloworld.java を開き、メイン・メソッドの上部にある変数宣言でインスタンスのユーザ名、パスワード、IP アドレス、およびポートを構成します ("InterSystems IRIS 接続情報" を参照)。これらの値は、jdbc:IRIS://ipAddress:superserverPort/namespace (例 : jdbc:IRIS://12.345.678.910:1972/USER) の形式の InterSystems JDBC 接続文字列の作成に使用します。

  2. [Project] ペインで、[HelloWorld.java] を右クリックして、[Run ‘HelloWorld.main()’] を選択します。

  3. [出力] ペインに、以下のメッセージが表示されます。"Hello World! You have successfully connected to InterSystems IRIS via JDBC."

成功しなかった場合は、以下の手順を実行して、Java 実行環境が適切に設定されていることを確認します。

  1. [Build Path][Build Project] を選択します。

  2. 構成を編集し、メイン・クラスに [com.intersystems.samples.HelloWorld] を選択して、新しいアプリケーション構成を追加します。

  3. エラー "Error:java: invalid source release: 9" が表示されたら、以下の場所でプロジェクト SDK とプロジェクト言語レベルを 1.8 に変更します。

    • [File][Project Structure][Project Settings]

    • [File][Project Structure][Module Settings][Sources: Language Level] タブ

    • [File][Project Structure][Module Settings][Dependencies: Module SDK] タブ

NetBeans

NetBeans を InterSystems IRIS に接続するには、以下の手順を使用します (必要に応じて、各ダイアログの次のパネルに進むには、[次] をクリックします)。

まず、サンプル・プロジェクトを作成します。

  1. [チーム][Git][クローン] を選択します。

  2. https://github.com/intersystems/Samples-java-helloworldOpens in a new tab をコピーして、[リポジトリURL] フィールドに貼り付けます。

  3. フェッチする分岐として [Master] を選択し、ローカル GitHub リポジトリの作成場所を選択して、[終了] をクリックします。

次に、サンプル・コードを更新して、実行します。

  1. HelloWorld.java を開き、メイン・メソッドの上部にある変数宣言でインスタンスのユーザ名、パスワード、IP アドレス、およびポートを構成します ("InterSystems IRIS 接続情報" を参照)。これらの値は、jdbc:IRIS://ipAddress:superserverPort/namespace (例 : jdbc:IRIS://12.345.678.910:1972/USER) の形式の InterSystems JDBC 接続文字列の作成に使用します。

  2. [プロジェクト] ペインで、[依存性] フォルダを開き、[intersystems-jdbc-3.0.0.jar] を右クリックして、[アーティファクトを手動でインストール] を選択します。最近複製したフォルダに移動して、[intersystems-jdbc-3.0.0.jar] を選択し、[ローカルにインストール] をクリックします。

  3. [プロジェクト] ペインで HelloWorld.java を右クリックして、[ファイルの実行] を選択します。

  4. [出力] ペインに、以下のメッセージが表示されます。"Hello World! You have successfully connected to InterSystems IRIS via JDBC."

.NET IDE

このセクションでは、Microsoft の Visual StudioVisual Studio Code の接続手順を説明します。これらの IDE は、InterSystems Native SDKOpens in a new tabADO.NET Managed Provider for .NETOpens in a new tab、および InterSystems XEPOpens in a new tab を通して InterSystems IRIS を操作する .NET コードの開発に使用できます。

Visual Studio

Visual Studio を InterSystems IRIS に接続するには、以下の手順を使用します (必要に応じて GitHub にログインします)。

まず、サンプル・ソリューションを作成します。

  1. [表示][チーム エクスプローラー] を選択します。

  2. [チーム エクスプローラー – 接続] ペインで、[ローカル Git リポジトリ][複製] を選択し、https://github.com/intersystems/Samples-dotnet-helloworldOpens in a new tab をコピーして [URL] ボックスに貼り付け、[複製] をクリックします。

次に、サンプル・コードを更新して、実行します。

  1. HelloWorld.sln をダブルクリックしてソリューション内のファイルを表示し、helloworld.cs を開きます。

  2. 変数宣言を使用して、インスタンスのユーザ名、パスワード、IP アドレス、およびポートを構成します ("InterSystems IRIS 接続情報" を参照)。

  3. F5 キーを押して、プログラムを実行します。

  4. コマンド・ウィンドウに、以下のメッセージが表示されます。"Hello World! You have successfully connected to InterSystems IRIS. Press any key to continue."

Visual Studio Code

ObjectScript 拡張機能を利用すると、InterSystems IRIS で Visual Studio Code を使用して ObjectScript コードを開発できます。詳細は、"ObjectScript IDE" を参照してください。

Visual Studio Code を InterSystems IRIS に接続するには、以下の手順を使用します (必要に応じて GitHub にログインします)。

  1. Web ブラウザで、https://github.com/intersystems/Samples-dotnet-helloworldOpens in a new tab をダウンロードまたは複製します。

  2. Visual Studio Code で、[ファイル][フォルダーを開く] を使用して、GitHub から最近ダウンロードまたは複製したフォルダを開きます。

  3. [samples-dotnet-helloworld] を展開し、[helloworld.cs] を選択します。

  4. 変数宣言を使用して、インスタンスのユーザ名、パスワード、IP アドレス、およびポートを構成します ("InterSystems IRIS 接続情報" を参照)。

  5. [表示][端末] を使用して端末を開き、以下のコマンドを実行します。

    csc /reference:InterSystems.Data.IRISClient.dll helloworld.cs
    .\helloworld.exe
    
  6. [出力] ペインに、以下のメッセージが表示されます。"Hello World! You have successfully connected to InterSystems IRIS.Press any key to continue."

Python IDE

ここでは、Visual Studio Code、PyCharm、Spyder、IDLE/IdleX、Vim などの Python に焦点を合わせた IDE を InterSystems IRIS に接続する手順を説明します。

  1. Web ブラウザで、https://github.com/intersystems/Samples-python-helloworldOpens in a new tab をダウンロードまたは複製します。

  2. IDE で、GitHub から最近ダウンロードまたは複製したフォルダを開き、hello_world.py を開きます。

  3. 変数宣言を使用して、インスタンスのユーザ名、パスワード、IP アドレス、およびポートを構成します ("InterSystems IRIS 接続情報" を参照)。

  4. IDE の端末で、以下の手順を実行します。

    1. 以下のいずれかのコマンドを使用して、InterSystems Native SDK for Python をインストールします。

      • Microsoft Windows :

        pip install wheel\irisnative-1.0.0-cp34.cp35.cp36.cp37-none-win_amd64.whl
        
      • UNIX®/Linux :

        pip install wheel/irisnative-1.0.0-cp34-abi3-linux_x86_64.whl
        
      • Apple macOS :

        pip install wheel/irisnative-1.0.0-cp34-abi3-macosx_10_13_x86_64.macosx_10_14_x86_64.whl
        
    2. コマンド python hello_world.py を使用してコードを実行します。

  5. [出力] ペインに、以下のメッセージが表示されます。"Hello World! You have successfully connected to InterSystems IRIS."

Note:

Python 2 は 2020 年に終了されるため、Python コード・サンプルおよびサポートされる wheel 形式のファイルは Python 3 向けに設計されています。Python 2 向けのバージョンは、InterSystems 教育サービスから入手できます。

Javascript IDE

ここでは、Visual Studio Code、Vim、Webstorm などの、JavaScript および Node.js 向けの IDE を InterSystems IRIS に接続する手順を説明します。

  1. Web ブラウザで、https://github.com/intersystems/Samples-nodejs-helloworldOpens in a new tab をダウンロードまたは複製します。

  2. IDE で、GitHub から最近ダウンロードまたは複製したフォルダを開き、hello_world.js を開きます。

  3. 変数宣言を使用して、インスタンスのユーザ名、パスワード、IP アドレス、およびポートを構成します ("InterSystems IRIS 接続情報" を参照)。

  4. IDE の端末で、以下の手順を実行します。

    1. コマンド npm install ––save intersystems-iris-native を使用して、InterSystems Native SDK for Node.js をインストールします。

    2. コマンド node hello_world.js を使用してコードを実行します。

  5. [出力] ペインに、以下のメッセージが表示されます。"Hello World! You have successfully connected to InterSystems IRIS."

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