ObjectScript 特殊変数
特殊変数とは、システムによって管理されている変数です。特殊変数はシステム変数とも呼ばれますが、構造化システム変数との混乱を避けるため、ここでは特殊変数と呼びます。
特殊変数名の先頭には、$ が付いています。特殊変数には後に括弧が付かず、引数も持たないので、関数と区別されます。特殊変数名は、大文字と小文字が区別されません。多くの特殊変数名には省略形があります。各特殊変数の説明では、最初に完全名を使用した構文が示され、その下に略名を使用した構文が示されます (略名がある場合)。
元来から、特殊変数はスカラ値を保持してきました。システムは自動的に特殊変数を更新し、オペレーティング環境のさまざまな機能を反映します。例えば、$IO 特殊変数は現在のデバイスの ID を含みます。$JOB 特殊変数は、現在のジョブ ID を含みます。
複数の特殊変数を設定できますが、大半は読み取り専用です。この読み取り専用の制約を除き、その他の変数と同様に特殊変数を処理できます。例えば、式で特殊変数を参照したり、別の (ユーザ定義の) 変数に現在の値を代入できます。
実装固有の特殊変数の形式は、それをサポートしているプラットフォームの略語と共に示されています (Windows や UNIX®)。プラットフォーム略語が付いていないものは、すべてのプラットフォームでサポートされています。
特殊変数はアルファベット順で示されます。